理想の勝ち方 投稿者: 大山命 投稿日: 2025/01/08(水) 12:45
A級順位戦、中村太地vs佐藤天彦戦を観ましょう。因みに本局は新会館のこけら落としの意味もあります。
まあ、対抗形になりますよね。主導権は後手天彦の角交換四間飛車、対する先手太地は棒銀を採用しました。一度角交換しているのに再度お互い角を打ち合う深謀遠慮。ヘボは良く解りません(実戦でも未経験かな?)。そういう訳で部分的にはよくある仕掛けとその後の変化になりました。つまり居飛車の袖飛車&棒銀に対し、振り飛車は飛を▽3二に回り▽4五歩を突いて角を捌いていく形です。ここで居飛車が銀を▲5七(▲5六歩を突いていない)でなく▲3七に引かなければならないのが辛い所(ヘボの個人的な見解です)。飛の通りを一時的に塞ぎますからね。隙の無い状態で左桂を捌き、飛2枚の居飛車と角2枚の振り飛車、まずは振り飛車が一本取りました。
とは言え、居飛車得意の3筋一点突破を防ぐために何か必要です。▽4四角打ち。先に▽5五角が出張っている状況で「利き」が重なりますが、好手(絶対手?)。3筋で飛角交換になり▽3二金と引いた手が何とも渋い。大師匠を彷彿させますね!更に香を拾った馬を天王山(▽5五)に引き付け「▽5五の馬に負けなし」(そんな格言はありませんが)です。流れとは言え敵角を▲5三に成らせた展開もグッド!5筋に歩が利きますからね。
この後は、▽3五角の睨みと竜のコンビで広い(振り飛車から見た)左辺を塞ぎ、収束は▽8四香から▽8九銀の縦からの攻め。「これぞ振り飛車」という感じでウットリしてしまいました。(^_^) 今期は菅井君が不調なので、是非挑戦権を握って欲しいですね。世の振り飛車嫌いを黙らせる活躍を期待しています!
まあ、対抗形になりますよね。主導権は後手天彦の角交換四間飛車、対する先手太地は棒銀を採用しました。一度角交換しているのに再度お互い角を打ち合う深謀遠慮。ヘボは良く解りません(実戦でも未経験かな?)。そういう訳で部分的にはよくある仕掛けとその後の変化になりました。つまり居飛車の袖飛車&棒銀に対し、振り飛車は飛を▽3二に回り▽4五歩を突いて角を捌いていく形です。ここで居飛車が銀を▲5七(▲5六歩を突いていない)でなく▲3七に引かなければならないのが辛い所(ヘボの個人的な見解です)。飛の通りを一時的に塞ぎますからね。隙の無い状態で左桂を捌き、飛2枚の居飛車と角2枚の振り飛車、まずは振り飛車が一本取りました。
とは言え、居飛車得意の3筋一点突破を防ぐために何か必要です。▽4四角打ち。先に▽5五角が出張っている状況で「利き」が重なりますが、好手(絶対手?)。3筋で飛角交換になり▽3二金と引いた手が何とも渋い。大師匠を彷彿させますね!更に香を拾った馬を天王山(▽5五)に引き付け「▽5五の馬に負けなし」(そんな格言はありませんが)です。流れとは言え敵角を▲5三に成らせた展開もグッド!5筋に歩が利きますからね。
この後は、▽3五角の睨みと竜のコンビで広い(振り飛車から見た)左辺を塞ぎ、収束は▽8四香から▽8九銀の縦からの攻め。「これぞ振り飛車」という感じでウットリしてしまいました。(^_^) 今期は菅井君が不調なので、是非挑戦権を握って欲しいですね。世の振り飛車嫌いを黙らせる活躍を期待しています!
新聞社の撤退に思う 投稿者: 大山命 投稿日: 2025/01/07(火) 17:11
残念な記事が目に入ったので報告します。
今月、王将戦が始まりますが、スポンサーから毎日・スポニチの両者が撤退するというニュースがありました。幾つかの「毎日は経営が厳しいから致し方ない」というコメントがあり、夕刊を休刊したりしていましたから実際その通りのようです。そのうち名人戦からも手を引くのでしょうか?今の時代、情報伝達速度が格段に速くなり、Abemaが放送を始めた時はヘボも喜んだものです。しかし一方で将棋文化の一翼を担っていた新聞社が斜陽のために撤退するのは残念です。新聞の囲碁将棋欄も捨て難い趣があるので。
ヘボと同年代かそれより上の方は各タイトル戦にスポンサー名がはっきり記されるようになったことに気付かれていると思います。ヘボはこれは頂けませんね。奥ゆかしさが無いですよ。まあスポンサー各社は「金出して宣伝しているんだから当然だろ。何が悪い?」ということになるのでしょうが、これも時代の流れなのかな?
もう一つ残念なのは棋戦の序列です。かつて三大タイトル戦とは名人戦・王将戦・九段戦(竜王戦の前身)を指しました。どれも新聞社が出資していましたが、王将戦は特に名人戦との差別化を図るため、どちらかが3連勝(3連敗)した場合、勝った方が香を落とすという過激な企画がありました。(^^; 因みに権利を2回得て1回行使したのが升田幸三で、対戦相手はそれぞれ時の名人であった木村義雄(但し陣屋事件のために実際の対局は無し)と大山康晴(香落ち戦も敗れる)でした。
しかし月日は流れ、由緒ある棋戦だった王将戦は今や序列最下位に近い位置に追いやられ(賞金の差です)、「二日制の棋戦なんて要らないだろう」と将棋が解っていないニワカがバカなことを言っていますが、萎んでしまっているのは事実です。背に腹は代えられないので冗談でなく「餃子の王将」が増資してくれませんかねえ? (T_T)
今月、王将戦が始まりますが、スポンサーから毎日・スポニチの両者が撤退するというニュースがありました。幾つかの「毎日は経営が厳しいから致し方ない」というコメントがあり、夕刊を休刊したりしていましたから実際その通りのようです。そのうち名人戦からも手を引くのでしょうか?今の時代、情報伝達速度が格段に速くなり、Abemaが放送を始めた時はヘボも喜んだものです。しかし一方で将棋文化の一翼を担っていた新聞社が斜陽のために撤退するのは残念です。新聞の囲碁将棋欄も捨て難い趣があるので。
ヘボと同年代かそれより上の方は各タイトル戦にスポンサー名がはっきり記されるようになったことに気付かれていると思います。ヘボはこれは頂けませんね。奥ゆかしさが無いですよ。まあスポンサー各社は「金出して宣伝しているんだから当然だろ。何が悪い?」ということになるのでしょうが、これも時代の流れなのかな?
もう一つ残念なのは棋戦の序列です。かつて三大タイトル戦とは名人戦・王将戦・九段戦(竜王戦の前身)を指しました。どれも新聞社が出資していましたが、王将戦は特に名人戦との差別化を図るため、どちらかが3連勝(3連敗)した場合、勝った方が香を落とすという過激な企画がありました。(^^; 因みに権利を2回得て1回行使したのが升田幸三で、対戦相手はそれぞれ時の名人であった木村義雄(但し陣屋事件のために実際の対局は無し)と大山康晴(香落ち戦も敗れる)でした。
しかし月日は流れ、由緒ある棋戦だった王将戦は今や序列最下位に近い位置に追いやられ(賞金の差です)、「二日制の棋戦なんて要らないだろう」と将棋が解っていないニワカがバカなことを言っていますが、萎んでしまっているのは事実です。背に腹は代えられないので冗談でなく「餃子の王将」が増資してくれませんかねえ? (T_T)
No.0556の答え合わせ(途中経過) 投稿者: 大山命 投稿日: 2025/01/06(月) 12:52
なぜプロは振り飛車を指さない人が多いのか?
仮説1についてですが、「振り飛車が大嫌いな家元」はいないようですね。(>_<) しかし江戸時代から令和の世まで、居飛車が好きな人が多いことは確かなようです。これは居飛車党・振り飛車党に無関係だと思いますが、特に観る将において「絶対王者を求める」人がいて、王者は現在居飛車党ですよね。彼らは結果的に居飛車党になるのでしょう。ですから時の第一人者がどちらを採用するかは重要で、当分プロにおける居飛車党:振り飛車党の比率は変わらないと思います、残念ながら。加えて振り飛車嫌いのAIが多いこともネックになっていますね。(T_T)
仮説2についても同様で、居飛車党は理屈で指している人が多いように思います。「理屈を理解して実戦で試す」プロも多く、その証拠に居飛車党同士のタイトル戦は二日制であっても一日目の封じ手前に70手以上も進むことも珍しくありません。反対に振り飛車党は良くも悪くも(もう死語かもしれませんが)フィーリングで指している部分が多いように感じます。因みにヘボはほぼ全部ですね。迷ったり困ったりした時に初めて長考するみたいな感じです。(>_<)
仮説3・4についてですが、てんてーの言を信じるのであれば(拘りの塊のような方に言われても説得力が...)、深く考えないでたまたま勝っているから居飛車党・振り飛車党が決まっていることになります。そうすると少数派の振り飛車党は大変ですよね、研究が。大山名人が他人と研究会をしたという話は聞いたことがありません。当時はそういう時代ではなかったためかもしれませんが、手の内を晒したくないという思いもあったのではないでしょうか?
脳の男女差の有無については、特に棋界において考察をした方は寡聞にして知りません。女性棋士が誕生し、振り飛車党がタイトル保持者の過半数を占めるようになればはっきりするように思いますが。
さて、皆さんはどのようにお考えですか? (-_-)
仮説1についてですが、「振り飛車が大嫌いな家元」はいないようですね。(>_<) しかし江戸時代から令和の世まで、居飛車が好きな人が多いことは確かなようです。これは居飛車党・振り飛車党に無関係だと思いますが、特に観る将において「絶対王者を求める」人がいて、王者は現在居飛車党ですよね。彼らは結果的に居飛車党になるのでしょう。ですから時の第一人者がどちらを採用するかは重要で、当分プロにおける居飛車党:振り飛車党の比率は変わらないと思います、残念ながら。加えて振り飛車嫌いのAIが多いこともネックになっていますね。(T_T)
仮説2についても同様で、居飛車党は理屈で指している人が多いように思います。「理屈を理解して実戦で試す」プロも多く、その証拠に居飛車党同士のタイトル戦は二日制であっても一日目の封じ手前に70手以上も進むことも珍しくありません。反対に振り飛車党は良くも悪くも(もう死語かもしれませんが)フィーリングで指している部分が多いように感じます。因みにヘボはほぼ全部ですね。迷ったり困ったりした時に初めて長考するみたいな感じです。(>_<)
仮説3・4についてですが、てんてーの言を信じるのであれば(拘りの塊のような方に言われても説得力が...)、深く考えないでたまたま勝っているから居飛車党・振り飛車党が決まっていることになります。そうすると少数派の振り飛車党は大変ですよね、研究が。大山名人が他人と研究会をしたという話は聞いたことがありません。当時はそういう時代ではなかったためかもしれませんが、手の内を晒したくないという思いもあったのではないでしょうか?
脳の男女差の有無については、特に棋界において考察をした方は寡聞にして知りません。女性棋士が誕生し、振り飛車党がタイトル保持者の過半数を占めるようになればはっきりするように思いますが。
さて、皆さんはどのようにお考えですか? (-_-)
振り飛車の歴史 その弐 投稿者: 大山命 投稿日: 2025/01/05(日) 17:28
「列伝」にも書いてあるのですが、時代時代の棋界の中心というか重鎮に該当する人の哲学が将棋の戦法の流行り廃れに強い影響を及ぼしているようです。No.0561で触れたように郷田九段が心酔する天野宗歩の「振り飛車退治」が振り飛車に手を焼いていた居飛車党を安心させたと思います。また「振り飛車は消極戦法、一手損は棋理に反す」のような思想がプロ棋界を席巻したことで、振り飛車はいつの間にか傍流に追いやられました。
長い長い江戸時代が終わり、明治に時代が変わっても居飛車の正統性を支持する人が将棋大成会(現在の将棋連盟の前身)が本拠にする東京に多かったこともこの傾向に拍車をかけました。歴史的に「名人」は現在でこそタイトルの一つですが、明治当時はまだ最上称号で、○世名人が死ぬまで次の人は名人になれなかったのです。第13世名人は関根金次郎ですが、彼が世襲制(?)を返上したお陰で棋界が動き出します。
しかしこの13世名人も居飛車党、振り飛車はプロ間では絶滅危惧種状態でしたが、大坂は違いました。「東京なにするものぞ」の反骨精神が振り飛車の火を大事に守り続けていたのです。ヘボはもうすぐ還暦で、七冠よりも棋歴(だけ)は長い(苦笑)。この間半世紀、途中サボっている時期は確かにありましたが、時々の名人をはじめとする実力者トップが採用する(しかも勝つ)ことで戦法が流行する傾向は感じられました。ヘボが将棋を覚えたのが1972年、この年の名人戦で18期を数えた大山康晴が中原誠にその地位を追われることになりました。しかし、それまでの大山の活躍、同じ木見門下の大野源一・升田幸三が積極的に振り飛車を採用し好成績を上げていたことから、振り飛車ブームが「アマ」棋界で巻き起こったのでした。
ところが、あろうことかプロ棋界の方が狭量な思想で、相変わらず振り飛車党は少数派で、全体的な勢力逆転には至りませんでした。これは不利飛車党としては大変残念なことです。そして現在の棋界トップはガチガチの居飛車党、世の振り飛車党は肩身の狭い思いをしているかもしれません。ヘボも忸怩たる思いです。いつかAIをも凌駕する天才振り飛車党員がタイトル独占する夢を実現して欲しいものです。(^_^)
長い長い江戸時代が終わり、明治に時代が変わっても居飛車の正統性を支持する人が将棋大成会(現在の将棋連盟の前身)が本拠にする東京に多かったこともこの傾向に拍車をかけました。歴史的に「名人」は現在でこそタイトルの一つですが、明治当時はまだ最上称号で、○世名人が死ぬまで次の人は名人になれなかったのです。第13世名人は関根金次郎ですが、彼が世襲制(?)を返上したお陰で棋界が動き出します。
しかしこの13世名人も居飛車党、振り飛車はプロ間では絶滅危惧種状態でしたが、大坂は違いました。「東京なにするものぞ」の反骨精神が振り飛車の火を大事に守り続けていたのです。ヘボはもうすぐ還暦で、七冠よりも棋歴(だけ)は長い(苦笑)。この間半世紀、途中サボっている時期は確かにありましたが、時々の名人をはじめとする実力者トップが採用する(しかも勝つ)ことで戦法が流行する傾向は感じられました。ヘボが将棋を覚えたのが1972年、この年の名人戦で18期を数えた大山康晴が中原誠にその地位を追われることになりました。しかし、それまでの大山の活躍、同じ木見門下の大野源一・升田幸三が積極的に振り飛車を採用し好成績を上げていたことから、振り飛車ブームが「アマ」棋界で巻き起こったのでした。
ところが、あろうことかプロ棋界の方が狭量な思想で、相変わらず振り飛車党は少数派で、全体的な勢力逆転には至りませんでした。これは不利飛車党としては大変残念なことです。そして現在の棋界トップはガチガチの居飛車党、世の振り飛車党は肩身の狭い思いをしているかもしれません。ヘボも忸怩たる思いです。いつかAIをも凌駕する天才振り飛車党員がタイトル独占する夢を実現して欲しいものです。(^_^)
振り飛車の歴史 投稿者: 大山命 投稿日: 2025/01/05(日) 14:31
という訳で「振り飛車党列伝」を資料に、No.0556で触れた疑問の答え合わせをしていきましょう。
まず江戸時代(ホントに関ケ原の合戦直後)から将棋のプロが出現し、残存する最古の棋譜は何と対抗形だそうです。右四間vs四間で対局者は大橋宗桂と本因坊算砂。ご存じの方もおいでかもしれません。前者は将棋家の開祖、後者は囲碁家の開祖です。ほぼ組み上がりの図面、後手の振り飛車は▽6二銀の早囲いです。因みに今風に言うと将棋・囲碁の二刀流は珍しくなかったようです。
その後、将棋と囲碁は袂を分かちお互い我が道を行くことになりました。意外なことに、江戸の中期(1700年代)までの平手の将棋で、相矢倉などは僅か、対抗形が多く、駒落ち(香落ち)の上手は振り飛車必定。美濃囲いどころか相居飛車戦において左美濃も登場します。ところが振り飛車美濃囲いは大分遅れて1800年代に漸く指されることになります。それまでは対抗形持久戦における振り飛車陣は流れ矢倉のような感じで居飛車の攻めを待っての反撃でした。却って居飛車側に銀冠が出てきたりして、これでは厚みで勝てません。香落ちで美濃囲いが登場しているのに何とも不思議な話です。
さて、1821年に待望の振り飛車美濃囲いが登場し、指す人も増えてきますが、「棋聖」天野宗歩が振り飛車退治の(当時の)決定版を著し、相掛かりのブームが到来したことと相まって、「振り飛車は気合の悪いダメ戦法」の烙印が押されました。どうもこの辺りの経緯が答えになりそうですね。ヘボは相掛かりはひねり飛車しか知りませんが、多くの人は攻め好き(現代もそうですね)。消極的な戦法として敬遠されたようです。(続く)
まず江戸時代(ホントに関ケ原の合戦直後)から将棋のプロが出現し、残存する最古の棋譜は何と対抗形だそうです。右四間vs四間で対局者は大橋宗桂と本因坊算砂。ご存じの方もおいでかもしれません。前者は将棋家の開祖、後者は囲碁家の開祖です。ほぼ組み上がりの図面、後手の振り飛車は▽6二銀の早囲いです。因みに今風に言うと将棋・囲碁の二刀流は珍しくなかったようです。
その後、将棋と囲碁は袂を分かちお互い我が道を行くことになりました。意外なことに、江戸の中期(1700年代)までの平手の将棋で、相矢倉などは僅か、対抗形が多く、駒落ち(香落ち)の上手は振り飛車必定。美濃囲いどころか相居飛車戦において左美濃も登場します。ところが振り飛車美濃囲いは大分遅れて1800年代に漸く指されることになります。それまでは対抗形持久戦における振り飛車陣は流れ矢倉のような感じで居飛車の攻めを待っての反撃でした。却って居飛車側に銀冠が出てきたりして、これでは厚みで勝てません。香落ちで美濃囲いが登場しているのに何とも不思議な話です。
さて、1821年に待望の振り飛車美濃囲いが登場し、指す人も増えてきますが、「棋聖」天野宗歩が振り飛車退治の(当時の)決定版を著し、相掛かりのブームが到来したことと相まって、「振り飛車は気合の悪いダメ戦法」の烙印が押されました。どうもこの辺りの経緯が答えになりそうですね。ヘボは相掛かりはひねり飛車しか知りませんが、多くの人は攻め好き(現代もそうですね)。消極的な戦法として敬遠されたようです。(続く)
逆算理論? 投稿者: 大山命 投稿日: 2025/01/05(日) 10:00
アッハッハァ!(^O^) 理論だって?まあ照れ隠しです。
昨晩、蜘蛛の巣が掛かったような脳みそ(いつも帰宅すると頭がボーっとしています)で敗局を頭の中で振り返っている時に、ふと「逆算」という言葉が浮かんだんです。
最近、てんてーを見習ってよくある序盤でも立ち止まって少し考えるようにしているのですが、取り敢えず穴熊に潜ることを第一に考えてはいます。となれば、相手の対策に最適な駒組を進める必要があり、美濃囲いにくらべ後戻りのしにくい穴熊ではそれが切実な課題に感じます。例えば(先手の符号では)▲9六歩と▲3六歩を突いておいた方が良いとか(前者は▽8八歩への対応、後者はあらゆる囲いの急所を目掛けた▲3五歩突き)これらは中盤以降の流れに備えたものです。そういうことをもっと深く考えて駒組を進めなければならないなあと思いました。昨日の最終局では勝ち切れなかったのも残念でしたが、目先の欲に目が眩み▽5二金を逆方向の▽4三に上がってしまいました。万全に備えたとしても予想を上回ってくるのが実戦ですから、尚更ですよね。(-_-)
昨晩、蜘蛛の巣が掛かったような脳みそ(いつも帰宅すると頭がボーっとしています)で敗局を頭の中で振り返っている時に、ふと「逆算」という言葉が浮かんだんです。
最近、てんてーを見習ってよくある序盤でも立ち止まって少し考えるようにしているのですが、取り敢えず穴熊に潜ることを第一に考えてはいます。となれば、相手の対策に最適な駒組を進める必要があり、美濃囲いにくらべ後戻りのしにくい穴熊ではそれが切実な課題に感じます。例えば(先手の符号では)▲9六歩と▲3六歩を突いておいた方が良いとか(前者は▽8八歩への対応、後者はあらゆる囲いの急所を目掛けた▲3五歩突き)これらは中盤以降の流れに備えたものです。そういうことをもっと深く考えて駒組を進めなければならないなあと思いました。昨日の最終局では勝ち切れなかったのも残念でしたが、目先の欲に目が眩み▽5二金を逆方向の▽4三に上がってしまいました。万全に備えたとしても予想を上回ってくるのが実戦ですから、尚更ですよね。(-_-)
将棋の本 投稿者: 大山命 投稿日: 2025/01/05(日) 06:21
ヘボの手元に「振り飛車党列伝」があります。もう二十年前に出た本で、しかも内容に色々不満があるので、他人に譲ろうかと考え、久し振りに手に取ったのですが、「振り飛車の系譜」という項が新たに書き加えられていたことに気付きました。実は「列伝」は前身?の「振り飛車ワールド」というシリーズ本の内容を編纂したものです。「ワールド」は10冊くらい出たのかな?不利飛車党なので買いましたけど、やはり内容に不満がありました。
一つは毎号「振り飛車党列伝」(ややこしくて済みません)があって、これは目玉の記事で興味深く読んでいましたが、「えっ?この人??」という人が上がっている一方で「何でこの人を取り上げない?」(例えば近藤正和や森安秀光)ということもあって、それが不満の一つでした。他にもモデルも兼任していたB女流棋士(この人、とうの昔に辞めましたけど)のつまらない文章を載せていたり、編者肝いりの「指定局面対局」もイマイチでした。これは対抗形の定跡の中盤から実際に棋士が指し継ぐもので、所司一門の棋士(ナベ九段、松尾八段、宮田七段他)が担当していました。急戦が殆どだった(と記憶しています)ので、当時は面白くなかったです。所司七段が定跡オタクなのでこういう企画になったようですが。そういうこともあって、将棋部があった学校に勤めていた時に、「ワールド」は寄贈という形で体よく置いてきました。(>_<)
その「振り飛車党列伝」が今役に立ちそうです。アイデアが浮かんだので乞うご期待?
一つは毎号「振り飛車党列伝」(ややこしくて済みません)があって、これは目玉の記事で興味深く読んでいましたが、「えっ?この人??」という人が上がっている一方で「何でこの人を取り上げない?」(例えば近藤正和や森安秀光)ということもあって、それが不満の一つでした。他にもモデルも兼任していたB女流棋士(この人、とうの昔に辞めましたけど)のつまらない文章を載せていたり、編者肝いりの「指定局面対局」もイマイチでした。これは対抗形の定跡の中盤から実際に棋士が指し継ぐもので、所司一門の棋士(ナベ九段、松尾八段、宮田七段他)が担当していました。急戦が殆どだった(と記憶しています)ので、当時は面白くなかったです。所司七段が定跡オタクなのでこういう企画になったようですが。そういうこともあって、将棋部があった学校に勤めていた時に、「ワールド」は寄贈という形で体よく置いてきました。(>_<)
その「振り飛車党列伝」が今役に立ちそうです。アイデアが浮かんだので乞うご期待?
若い人には勝てないのか?! 投稿者: 大山命 投稿日: 2025/01/04(土) 17:11
2025年、Oセンターで指し初めです。○●○○○●
負けはヘボより若い人でした(まあ年寄りには勝っているとも言えますが)。1局は5筋位取り、もう1局は相穴熊でした。どちらも最終盤で間違えて挽回不能でした。もっと前から流れを読めるようになりたいものです。相振りは1局(1勝)、久し振りの相美濃でした。流れはあやふやな読みですが、一応どんな場面でも手(良い手とは限らない)が浮かぶようになっているので、研鑽研鑽!
負けはヘボより若い人でした(まあ年寄りには勝っているとも言えますが)。1局は5筋位取り、もう1局は相穴熊でした。どちらも最終盤で間違えて挽回不能でした。もっと前から流れを読めるようになりたいものです。相振りは1局(1勝)、久し振りの相美濃でした。流れはあやふやな読みですが、一応どんな場面でも手(良い手とは限らない)が浮かぶようになっているので、研鑽研鑽!
振り飛車で勝つのは難しいか? 投稿者: 大山命 投稿日: 2025/01/03(金) 10:33
いやあ、そもそも将棋で勝つことが難しいのではありませんか?
てんてーが、何かの本だったと思いますが、「振り飛車で勝つのは難しいんですよ」とインタビューに答えていました。実はヘボは居飛車で戦った将棋の方が勝率が良いんです(.730。振り飛車は.624)。しかしこれには条件があって、相手が明らかに格下の場合に限ります。未だてんてーの発言の意味が分かりかねています。
考えられるのは「振り飛車が理屈でない部分が多い将棋」だということでしょうか。「捌く」はバリバリ振り飛車で勝ってきている棋士でも上手く説明できない表現です。桂香損なのに優勢(とは居飛車側が判断していないこともミソですが)なんてことも少なくない。指し手の感覚が要求される戦型が振り飛車戦なのかもしれません。福崎文吾戦後に十七世名人の発した「感覚が破壊された」は名言でした。
理屈でない部分をいかに高めるか。理屈なら努力できさえすれば解決できそうですが、感覚を高めるための具体策は文字通り雲を掴むようなもの。やっぱり実戦ですかね?!(>_<)
てんてーが、何かの本だったと思いますが、「振り飛車で勝つのは難しいんですよ」とインタビューに答えていました。実はヘボは居飛車で戦った将棋の方が勝率が良いんです(.730。振り飛車は.624)。しかしこれには条件があって、相手が明らかに格下の場合に限ります。未だてんてーの発言の意味が分かりかねています。
考えられるのは「振り飛車が理屈でない部分が多い将棋」だということでしょうか。「捌く」はバリバリ振り飛車で勝ってきている棋士でも上手く説明できない表現です。桂香損なのに優勢(とは居飛車側が判断していないこともミソですが)なんてことも少なくない。指し手の感覚が要求される戦型が振り飛車戦なのかもしれません。福崎文吾戦後に十七世名人の発した「感覚が破壊された」は名言でした。
理屈でない部分をいかに高めるか。理屈なら努力できさえすれば解決できそうですが、感覚を高めるための具体策は文字通り雲を掴むようなもの。やっぱり実戦ですかね?!(>_<)
素朴?な疑問 投稿者: 大山命 投稿日: 2025/01/02(木) 19:28
プロは何で振り飛車指さない人が多いんですかね?
前にも取り上げたような気がするテーマなんですけど、今でも自分の中で解決できずもやもやしています。(>_<) 「大山康晴全集」再発記念集会に、ヘボはてんてーと香奈ちゃんに会うために出かけていきました。質疑応答の時間に「プロが振り飛車を指さない理由は何ですか?」とド直球をぶつけました。てんてーは「プロは序盤の作戦に拘らないんですよ。アマは好きな戦法を指すのが良いですよ」と答え、はぐらかされてしまいました。(>_<)
そこで幾つかの仮説を立ててみました。
1.振り飛車が大嫌いな家元が居て、彼が振り飛車を全く評価しなかったため、その流れが現代まで受け継がれている。今の師匠は知らないが、少なくとも昭和までは「振り飛車を指したら破門だ」と明言していた人も実在していた(例:高柳敏夫九段)。
2.振り飛車の指し手は理屈で割り切れない部分が多いので、何でも理屈で割り切ろうとする人は敬遠する(例えば「捌き」の意味)。また、(居飛車側の)理屈通りでは勝てない戦法なので、振り飛車を倒す側に回る(例:藤井聡太、AI)。
3.プロには居飛車党が多いので、自分も居飛車党になった人が多い。因みに男性棋士の場合、ほぼ居飛車党:振り飛車党=4:1の人数比です(寄らば大樹の陰と言うことか?)。女流棋士ではこの比が逆転するのも興味深い事実(正確な数字は未調査)。
4.自分の指したい手を優先する人が振り飛車党に、勝つことを優先する人が居飛車党になる。これは3の裏付けになりそうな理由かもしれません。ヘボ自身も「振り飛車で勝たなければ嬉しくない」という思いが強いですね。
5.その他
皆さん如何でしょうか?面倒になったので今回は問題提起に留めますが、答えなんて無いんですかね? (>_<)
前にも取り上げたような気がするテーマなんですけど、今でも自分の中で解決できずもやもやしています。(>_<) 「大山康晴全集」再発記念集会に、ヘボはてんてーと香奈ちゃんに会うために出かけていきました。質疑応答の時間に「プロが振り飛車を指さない理由は何ですか?」とド直球をぶつけました。てんてーは「プロは序盤の作戦に拘らないんですよ。アマは好きな戦法を指すのが良いですよ」と答え、はぐらかされてしまいました。(>_<)
そこで幾つかの仮説を立ててみました。
1.振り飛車が大嫌いな家元が居て、彼が振り飛車を全く評価しなかったため、その流れが現代まで受け継がれている。今の師匠は知らないが、少なくとも昭和までは「振り飛車を指したら破門だ」と明言していた人も実在していた(例:高柳敏夫九段)。
2.振り飛車の指し手は理屈で割り切れない部分が多いので、何でも理屈で割り切ろうとする人は敬遠する(例えば「捌き」の意味)。また、(居飛車側の)理屈通りでは勝てない戦法なので、振り飛車を倒す側に回る(例:藤井聡太、AI)。
3.プロには居飛車党が多いので、自分も居飛車党になった人が多い。因みに男性棋士の場合、ほぼ居飛車党:振り飛車党=4:1の人数比です(寄らば大樹の陰と言うことか?)。女流棋士ではこの比が逆転するのも興味深い事実(正確な数字は未調査)。
4.自分の指したい手を優先する人が振り飛車党に、勝つことを優先する人が居飛車党になる。これは3の裏付けになりそうな理由かもしれません。ヘボ自身も「振り飛車で勝たなければ嬉しくない」という思いが強いですね。
5.その他
皆さん如何でしょうか?面倒になったので今回は問題提起に留めますが、答えなんて無いんですかね? (>_<)
レスレス♪ 投稿者: tsuka000jp 投稿日: 2025/01/02(木) 11:30
>大山命さん
あけましておめでとうございます。
今年の最初の大きな話題はやっぱり西やんですね。
女性棋士誕生になるといいですね。
大山命さんは800勝達成がもうすぐですね。
お互いがんばりましょ~。
今年もよろしくお願いします。m(_ _)m
あけましておめでとうございます。
今年の最初の大きな話題はやっぱり西やんですね。
女性棋士誕生になるといいですね。
大山命さんは800勝達成がもうすぐですね。
お互いがんばりましょ~。
今年もよろしくお願いします。m(_ _)m
おめでとうございます。 投稿者: 大山命 投稿日: 2025/01/01(水) 17:26
昨年中に香奈ちゃんが無事にお子さんを出産されたそうです。早く男性棋士が自分の問題として捉えられるように女性棋士の誕生も待たれます。まずは西やんを全力応援です。
今年もよろしくお願いします。m(_ _)m
今年もよろしくお願いします。m(_ _)m
研究とシナジー 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/12/30(月) 14:29
ヘボは趣味で生き物の研究をしていますが、将棋の研究と似た所と異なる所があります。前者はデータを得て理論を組み立てます(ヘボの手法です。他の人は理論の補強のためにデータを取る場合もあります)が、将棋では理論を勉強して実戦というデータを取ります。双方とも結局はその繰り返しで似てくることもあると思うのですが。
石川泰氏(元奨励会三段)のユーチューブ動画で戦法のシナジー(相乗効果)について取り上げた回がありましたが、ヘボも生き物の研究と棋力向上のシナジーを狙っている所があります。ヘボは生き物の分布が興味の中心で、地図を眺める時間が長いです。将棋の盤面を眺め表に出てこない変化を想像することはそれなりの相乗効果が期待できるように思うのです。
今回はかなり解りにくい話になったかもしれません。失礼しました。
石川泰氏(元奨励会三段)のユーチューブ動画で戦法のシナジー(相乗効果)について取り上げた回がありましたが、ヘボも生き物の研究と棋力向上のシナジーを狙っている所があります。ヘボは生き物の分布が興味の中心で、地図を眺める時間が長いです。将棋の盤面を眺め表に出てこない変化を想像することはそれなりの相乗効果が期待できるように思うのです。
今回はかなり解りにくい話になったかもしれません。失礼しました。
指し納め 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/12/29(日) 20:18
Oセンターで2024年の指し納めです。●○○●○●○○○
ヘボのいつもの傾向ですが、エンジンがかかるのが遅い。(>_<)
またまた中飛車左穴熊に屈し、進歩の跡が見られません。(T_T)
対急戦は「急戦には穴熊」ということで大分手応えがでてきましたが(序盤何とか五分の駒組から、居飛車の仕掛けに乗じて袖飛車に転じ敵玉頭を圧し潰す)、やはり強敵は居飛穴ですね。相穴熊戦、頑張って並べ直しましょう。(-_-)
今日記録を付け始めてから対抗形振り飛車持ち(自分振り飛車&相手居飛車)601勝となりました(366敗)。振り飛車全体(対抗形+相振り)は残り18勝すると800勝になります。何とか年度内の早いうちに達成したいもの。キリ勝はプロのように表彰される訳ではありませんが、励みにはなります。
来年も更に強くなれるように頑張ります。(^_^)
ヘボのいつもの傾向ですが、エンジンがかかるのが遅い。(>_<)
またまた中飛車左穴熊に屈し、進歩の跡が見られません。(T_T)
対急戦は「急戦には穴熊」ということで大分手応えがでてきましたが(序盤何とか五分の駒組から、居飛車の仕掛けに乗じて袖飛車に転じ敵玉頭を圧し潰す)、やはり強敵は居飛穴ですね。相穴熊戦、頑張って並べ直しましょう。(-_-)
今日記録を付け始めてから対抗形振り飛車持ち(自分振り飛車&相手居飛車)601勝となりました(366敗)。振り飛車全体(対抗形+相振り)は残り18勝すると800勝になります。何とか年度内の早いうちに達成したいもの。キリ勝はプロのように表彰される訳ではありませんが、励みにはなります。
来年も更に強くなれるように頑張ります。(^_^)
どの筋か 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/12/22(日) 09:17
どの筋が良いんでしょうね?ああ、勿論飛を振る筋のことです。今ヘボは実戦で四間穴熊を連投させていますが、まあ振り穴を身に付けるためのぶつかり稽古みたいなものです。(>_<) いずれは中飛車も三間飛車もできるようになれば良いと思いますが。
今日のサンプルは棋聖戦予選、青嶋vs石井戦です。
青嶋六段はヘボが勝手に漫画「3月のライオン」の主人公のモデルだと思っている人です。最近は壁のようなものも感じますが、振り穴を得意戦法の一つにしているので、ヘボ期待の棋士の一人。石井七段はB1に上がりましたね。所司門下はすごいですね。まだヘボが反対方向の道場に通っている時、お見かけしたことがあります(それだけですが)。元々は四間飛車党で本も出していますが、現在は居飛車党。二人にはA級で戦って貰いたい。そして天狗の鼻をへし折って欲しいですね。おじさんが2年連続で負かせるのですから、若い人にも可能だと思いますが。
漸く本譜。先手青嶋の中穴熊、後手石井は銀対抗から一直線穴熊で対抗。地味ですが▲6八角と予め敵桂跳ねによる当たりを避け、右翼への転換を図るのが良い手なのでしょうか?居飛車は角を▽5一に引き▽8四に転換。組み上がり図は金が上ずっている分、断然振り飛車持ちですね。戦いが始まり、交換した桂で55手目▲5六桂と褌を掛けた時点ではこのまま押し切るのでは?という雰囲気でした。
しかし居飛車も粘ります。61手目▲4四銀がやや冴えない手に感じられましたが、取り戻した桂を▽2五に打ち付け、端攻めにリンクさせて盛り返します。▽3七香と打ち込んで敵金を1枚剥がした時点では逆転してるのではないでしょうか?ところが、ここから▲2四角と攻撃の桂を食いちぎったのが強手。▲3四桂のお代わりで再度局面をひっくり返しました。程なく受け無しに追い込み、振り飛車の勝ちとなりました。
やっぱり中飛車は(ヘボの場合)左の金銀の動きですね。▲6八角引きは▽2四角の覗きを緩和することで(本譜では)左金の(穴熊への)引きつけがスムーズにいったと思います。早く中飛車穴熊も指せるようになりたいですね。(-_-)
今日のサンプルは棋聖戦予選、青嶋vs石井戦です。
青嶋六段はヘボが勝手に漫画「3月のライオン」の主人公のモデルだと思っている人です。最近は壁のようなものも感じますが、振り穴を得意戦法の一つにしているので、ヘボ期待の棋士の一人。石井七段はB1に上がりましたね。所司門下はすごいですね。まだヘボが反対方向の道場に通っている時、お見かけしたことがあります(それだけですが)。元々は四間飛車党で本も出していますが、現在は居飛車党。二人にはA級で戦って貰いたい。そして天狗の鼻をへし折って欲しいですね。おじさんが2年連続で負かせるのですから、若い人にも可能だと思いますが。
漸く本譜。先手青嶋の中穴熊、後手石井は銀対抗から一直線穴熊で対抗。地味ですが▲6八角と予め敵桂跳ねによる当たりを避け、右翼への転換を図るのが良い手なのでしょうか?居飛車は角を▽5一に引き▽8四に転換。組み上がり図は金が上ずっている分、断然振り飛車持ちですね。戦いが始まり、交換した桂で55手目▲5六桂と褌を掛けた時点ではこのまま押し切るのでは?という雰囲気でした。
しかし居飛車も粘ります。61手目▲4四銀がやや冴えない手に感じられましたが、取り戻した桂を▽2五に打ち付け、端攻めにリンクさせて盛り返します。▽3七香と打ち込んで敵金を1枚剥がした時点では逆転してるのではないでしょうか?ところが、ここから▲2四角と攻撃の桂を食いちぎったのが強手。▲3四桂のお代わりで再度局面をひっくり返しました。程なく受け無しに追い込み、振り飛車の勝ちとなりました。
やっぱり中飛車は(ヘボの場合)左の金銀の動きですね。▲6八角引きは▽2四角の覗きを緩和することで(本譜では)左金の(穴熊への)引きつけがスムーズにいったと思います。早く中飛車穴熊も指せるようになりたいですね。(-_-)
反省多し(>_<) 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/12/21(土) 18:38
○○●○●
Kクラブでした。前回は余り強い人が集まっていなかったようで、好成績でしたが、今日はそうはいきませんでした。相穴熊を2局落とし、その辺の流れがまだ自分のものになっていないことを自覚しました(急戦はなんとかなったんですけどね)。残りの2局は相振りで、前回当たって勝った人だったので、あまり嬉しくなかったです。勉強のやり直しですね。(>_<)
Kクラブでした。前回は余り強い人が集まっていなかったようで、好成績でしたが、今日はそうはいきませんでした。相穴熊を2局落とし、その辺の流れがまだ自分のものになっていないことを自覚しました(急戦はなんとかなったんですけどね)。残りの2局は相振りで、前回当たって勝った人だったので、あまり嬉しくなかったです。勉強のやり直しですね。(>_<)
女流三段始動 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/12/19(木) 17:50
中七海女流三段の棋譜が上がっていましたので観ていきましょう。女流名人戦予選、vs川又咲紀戦です。
ご存じの方も多いと思いますが、川又さんは香奈ちゃんの実妹です。棋風はお姉さんに似ているかな?振り飛車党ですね。さて、中さんはと言うと...かなり昔、15年以上前の話ですが、小学生名人戦に中さんが出ていて、確か準決勝くらいで負けて泣いていたという記事を将棋世界で読んだ記憶があります。四間飛車銀冠で負けていたような?!また将棋DB2の棋譜から検索した時、殆どが振り飛車でしたね。そういう訳でヘボは中さんが振り飛車党であると勝手に思い込んでいましたが、それは珍しく間違っていなかったようです。(>_<)
将棋は相振り飛車になりました。先手川又が初手▲5六飛から中飛車・美濃囲いに構えると、後手中は三間飛車から同じく美濃。(因みにヘボは相手が中飛車の時に三間に振ると九割方左穴熊にされます。)先手は少し凝った駒組を進めましたが、これが結果的に徒になりました。角道を開けずに▲7九角から向かい飛車に振り直した方針がそれで、攻撃態勢の構築が遅れ、後手に矢倉に組み直す余裕と2歩を持たれる隙を与えました。
その結果無理に動くことになり、桂損が残りました。終盤の寄せは流石に元三段リーグでしたね。無駄なく相手の手に乗った指し手は勉強になりました。当たっている飛を取らせる余裕を与えず綺麗に寄せ切りました。持ち時間13分余して快勝のデビュー戦でした。厳しいことを言いますが手合い違い。三段と初段ですから香1本以上の差はありそうですね。川又さんはお母さんもやっていて大変なのでしょう。ここから強くなって5割を超える勝率で続けていって貰いたいですね。
今日の対局を受けて、対福間、対西山が益々楽しみになりました。また居飛車党の筆頭、加藤桃子、伊藤沙恵戦も興味がありますね。何れにせよ勝ちまくって、編入試験を受けられるように頑張って下さい。v(^_^)
ご存じの方も多いと思いますが、川又さんは香奈ちゃんの実妹です。棋風はお姉さんに似ているかな?振り飛車党ですね。さて、中さんはと言うと...かなり昔、15年以上前の話ですが、小学生名人戦に中さんが出ていて、確か準決勝くらいで負けて泣いていたという記事を将棋世界で読んだ記憶があります。四間飛車銀冠で負けていたような?!また将棋DB2の棋譜から検索した時、殆どが振り飛車でしたね。そういう訳でヘボは中さんが振り飛車党であると勝手に思い込んでいましたが、それは珍しく間違っていなかったようです。(>_<)
将棋は相振り飛車になりました。先手川又が初手▲5六飛から中飛車・美濃囲いに構えると、後手中は三間飛車から同じく美濃。(因みにヘボは相手が中飛車の時に三間に振ると九割方左穴熊にされます。)先手は少し凝った駒組を進めましたが、これが結果的に徒になりました。角道を開けずに▲7九角から向かい飛車に振り直した方針がそれで、攻撃態勢の構築が遅れ、後手に矢倉に組み直す余裕と2歩を持たれる隙を与えました。
その結果無理に動くことになり、桂損が残りました。終盤の寄せは流石に元三段リーグでしたね。無駄なく相手の手に乗った指し手は勉強になりました。当たっている飛を取らせる余裕を与えず綺麗に寄せ切りました。持ち時間13分余して快勝のデビュー戦でした。厳しいことを言いますが手合い違い。三段と初段ですから香1本以上の差はありそうですね。川又さんはお母さんもやっていて大変なのでしょう。ここから強くなって5割を超える勝率で続けていって貰いたいですね。
今日の対局を受けて、対福間、対西山が益々楽しみになりました。また居飛車党の筆頭、加藤桃子、伊藤沙恵戦も興味がありますね。何れにせよ勝ちまくって、編入試験を受けられるように頑張って下さい。v(^_^)
新境地? 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/12/19(木) 11:08
叡王戦予選、佐々木大地vs戸辺戦が目に入ったので紹介します。
ヘボは相変わらず中飛車は指せません(対飯島流は除く)。奇数筋に振るのが得意な人は中終盤の斬り合いに自信を持っている人が多い印象です。西やんがそうですし、今回の戸辺七段も好例だと思います。対する佐々木大地君ですが、強いと言われているのにC2を抜け出せない。何よりもご本人が忸怩たる思いでしょう。飛を振りませんか?
さて本譜。(ヘボの)想定の範囲内で、対抗形、戸辺のゴキ中に対し、大地急戦で応じました。大地君の対抗形は特徴があって、袖飛車を好んで指している印象。なるべく中央で戦おうという意志の表れでしょうか?序盤から激しく動く将棋となりました。
角交換から振り飛車が▽5一飛と深く引き、駒組かと思いきや、居飛車は右桂を跳ねて積極的に行きましたね。角の打ち合いから再度の交換、居飛車の攻め&振り飛車の受けが続きます。成り行きでそうなってしまった面もあると思いますが、戸辺七段の冷静な受けが目立ったように思いました。ヘボの知る彼の棋風は所謂「戸辺攻め」で細い攻めを上手く繋いで寄せ切ってしまう。ところが本譜は実に我慢強い指し回しでした。
まず高跳びしてきた敵桂を捕獲しポイント1。その桂を好所▽4三に打ち据えポイント2。この桂は居飛車の攻撃陣をブロックしました。苦し紛れの端攻めが来ましたが、玉は▽7二なので強く応接、逆用に成功します。空成から作った馬の玉頭制圧も大きかったですね。116手目の▽7六飛の中段飛車が殆ど決め手級。ここから居飛車は端から追いすがりますが、相手玉早逃げの前にどうも1,2枚足りない状況です。収束は鮮やかな即詰みで切って落としました。
戸辺七段には珍しく我慢に我慢を重ねて、最後の最後でスパークした将棋ではなかったでしょうか?天彦九段と同期ですから、ご自分の将棋を見直せば、まだまだやれると思いますよ。ユーチューブはお休みしても良いのでは?(>_<)
ヘボは相変わらず中飛車は指せません(対飯島流は除く)。奇数筋に振るのが得意な人は中終盤の斬り合いに自信を持っている人が多い印象です。西やんがそうですし、今回の戸辺七段も好例だと思います。対する佐々木大地君ですが、強いと言われているのにC2を抜け出せない。何よりもご本人が忸怩たる思いでしょう。飛を振りませんか?
さて本譜。(ヘボの)想定の範囲内で、対抗形、戸辺のゴキ中に対し、大地急戦で応じました。大地君の対抗形は特徴があって、袖飛車を好んで指している印象。なるべく中央で戦おうという意志の表れでしょうか?序盤から激しく動く将棋となりました。
角交換から振り飛車が▽5一飛と深く引き、駒組かと思いきや、居飛車は右桂を跳ねて積極的に行きましたね。角の打ち合いから再度の交換、居飛車の攻め&振り飛車の受けが続きます。成り行きでそうなってしまった面もあると思いますが、戸辺七段の冷静な受けが目立ったように思いました。ヘボの知る彼の棋風は所謂「戸辺攻め」で細い攻めを上手く繋いで寄せ切ってしまう。ところが本譜は実に我慢強い指し回しでした。
まず高跳びしてきた敵桂を捕獲しポイント1。その桂を好所▽4三に打ち据えポイント2。この桂は居飛車の攻撃陣をブロックしました。苦し紛れの端攻めが来ましたが、玉は▽7二なので強く応接、逆用に成功します。空成から作った馬の玉頭制圧も大きかったですね。116手目の▽7六飛の中段飛車が殆ど決め手級。ここから居飛車は端から追いすがりますが、相手玉早逃げの前にどうも1,2枚足りない状況です。収束は鮮やかな即詰みで切って落としました。
戸辺七段には珍しく我慢に我慢を重ねて、最後の最後でスパークした将棋ではなかったでしょうか?天彦九段と同期ですから、ご自分の将棋を見直せば、まだまだやれると思いますよ。ユーチューブはお休みしても良いのでは?(>_<)
経験値 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/12/18(水) 20:38
最近、「体験が多い人ほど立派になる」と主張する人が増えているようです。一見もっともらしい理屈ですが、そんなことは定跡ではないですよね。ヘボは高校教員だったので、つまらなくて苦労の多い修学旅行には十回以上行きましたが、これが今諸般の事情でピンチだそうです。「旅行に行けないと生徒が可哀想」と騒ぐ人が多くて困ります。ヘボはへそ曲がりなので、旅行会社がドル箱を失うのは嫌なので彼らの流したプロパガンダではないかと疑ってしまいます。(>_<)
さて、体験を経験値と読み替えて将棋の話にしましょう。実戦経験の多い人は確かに強いことが多いですが、系統だった勉強をしてこそです。特に振り穴は「経験値がモノをいう」と言いますが、最低限の勉強(振り飛車の定跡を覚えるとか)はしていないとダメですよね。(>_<)
さて、体験を経験値と読み替えて将棋の話にしましょう。実戦経験の多い人は確かに強いことが多いですが、系統だった勉強をしてこそです。特に振り穴は「経験値がモノをいう」と言いますが、最低限の勉強(振り飛車の定跡を覚えるとか)はしていないとダメですよね。(>_<)
分からないですよ! 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/12/18(水) 09:15
西やんは対柵木戦をしっかり並べ直して、三間か中飛車で臨めば、十二分に勝算はあります。勝って下さい。ここでもお祝いをしたいです。