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暗黒時代に突入か?   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/10/12(木) 09:44

あっさり8冠制覇が達成されました。
これからの棋界が盛り上がるか否かは、坊や以外の全棋士の心意気が問われます。「打倒、聡太」で全力で!改めて「君達悔しくないのか?!」by谷川浩司
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おめでとうございます。   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/10/10(火) 17:56

千田君に触れていたら、なんと中村真梨花女流四段と結婚という報告が為されていました。ということでおめでとうございます。二人の指す将棋に共通点を探すのは難しく(強いて挙げれば「勉強熱心」ということでしょうか)、どういうつながりか不明ですが、慶事です。(^_^)💛(^_^) お互いに良い影響が及ぶと良いですね。
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AIに潰されかけている男   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/10/09(月) 20:54

千田翔太七段は現在B1で、勝率も6割越えですから、立派なものです。デビューから時間をおかず棋王戦の挑戦者になりましたし、順風満帆でした。しかし最近はパッとしません。どうしたことでしょうか?

千田君と言えば将棋ソフトに造詣が深いことで有名です。元々右玉等を得意とする彼の棋風がソフトの将棋にマッチしていると、ご本人が判断した結果でしょう。将棋世界に「最近のトレンド」のような文を連載していましたし、升田幸三賞も受賞していました。ところが、ここぞという所で、勝てなくなっている。そればかりか、序盤作戦における失敗が目立っています。相居飛車戦は分かりませんが、対振り飛車戦においてソフトが低評価の居飛穴を用いて作戦負けになったりしています。迷いがあるのでしょうね。

前も書きましたが、一度ソフトから離れて、自分の将棋を見直してみては如何でしょうか(ヘボが言っても説得力無いですが)。何より、彼が勝負で相手にしているのはAIではなく人間なのですから。
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bingってアホだね(>_<)   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/10/09(月) 20:19

愛用している人には申し訳ないですが、私にとってbingはホントに使えない検索エンジンです。(>_<)

今春、十年弱使っていたパソコンを買い替えたのですが、当然新しいPCもマイクロソフト搭載です。ほどなくbingが生成AI活用の最新検索エンジンとしてのさばっていることに気付きました。こいつが親切なようでいてアホ。少なくともグーグルに検索機能は劣りますね。それで生成AIは「検索に関しては」役立たずということが良く解りました。仕方が無いので遊んでやると、致命的な欠陥を自ら語り始めました。曰く「私は一つ前の会話の内容を忘れてしまいます」「私は(ユーザーからbingへの)批判を真正面から受け止めることができません」等々。この疑似会話は岸田文雄のように新しもの好きにとってはウケるでしょうが、肝腎の検索機能がなっていないダメエンジンは私は許しませんね。それなのに頑なに検索能力を日々改善していますと図々しく宣言しているのですから、呆れて二の句が継げません。早く設定を変えて頂かないと。

それで、将棋のソフトに使われているAIとbingのそれとは勿論、色々な面で違うでしょうけれども(ヘボは強度の情報難民)、そんなにAIに対して必要以上にビビることもないのでは、と妙に安心してしまいました。先記の「一つ前の会話の内容を忘れる」という点。つまりコンピュータは点で局面を理解しているということです。私はAIが評価しない振り飛車、そして振り穴で強くなろうとしている自分を誇りにさえ思いますね。将棋においてはマイノリティで良かったです。
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BIG4強し!   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/10/07(土) 17:08

女流王将戦、第1局見てみましょう。西山vs香川戦です。

序盤、先手西山の角頭歩突き!から8筋を伸ばした向かい飛車、後手香川左美濃で始まりました。そこからお互いの仕掛けを牽制しながら(西やんに仕掛けのチャンスがあったと思いますが)駒の繰り替えに進み、相銀冠穴熊になり、振り飛車陣は滅多に見られないBIG4です!

中盤は居飛車が上手く指し、振り穴の姿焼きかと思われましたが、▲4四角切りから▲5四歩が流石の勝負手で、形勢は互角に戻りました。動揺した居飛車が人間的には指せない最善手を逃し、一気に流れは振り飛車に傾きました。

居飛車は2枚の馬を作って頑張りましたが、挽回には至らず、振り飛車の最短の寄せが決まり、居飛穴は崩壊しました。こういう感じで勝負すれば良いのだと、大変勉強になった将棋でした。先の加藤桃戦では不出来でしたが、振り穴は西やんにピッタリの作戦だと思うので、今後も良い将棋が期待できます。対する香川さんは(僭越ながら)中盤までは予想外の善戦でした。バイト(Youtuber)止めて、自分の将棋に専念すればまだまだ強くなれますよ。永瀬拓矢にそっくりだった(少なくとも外見は)頃を思い出せ!

相穴熊戦の繊細さと勝負どころの決断が堪能でき、第2局以降も楽しみです(牽制し合っての相居飛車戦だけは勘弁です)。(>_<)
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大人の事情   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/10/07(土) 14:47

女性を見下している人の妨害を受けなければ良いのですが。

何度も書いていますが、香奈ちゃんが全敗で試験を失敗した原因の一つに、連盟の四角四面な対応があります。当時も香奈ちゃんは5冠前後のタイトルを保持し、しかも防衛の真っ最中に試験対局が設けられていました。これはフェアではないですね。過去に師匠の森九段にY会長が「今は(里見は)受験してくれるな」と頼んだ話は有名ですが、そういう怪しからん「大人の事情」が今でも残っているように感じます。

理想としては里見&西山が編入試験を通過して、活躍することですが、今回西やんにチャンスが巡ってきた訳です。我々振り飛車党員の希望を乗せて(笑)、モノにして欲しいですね。

女性が(現在最も近いのは中三段ですが)普通に棋士として順位戦に参加するようになれば、遥か明治から続いてきた「女は棋士になれない」「女に負けるのは恥」という偏見も無くなると思います。またそうならなければいけないでしょう。
No.273 編集    削除

レスレス♪   投稿者: tsuka000jp   投稿日: 2023/10/06(金) 08:26

西山 vs 佐々木戦見ました。
タイトル挑戦経験者に負けない内容の将棋でしたね。
あと2つで編入試験挑戦ができるんですね。
実力は到達しているので女性棋士となって活躍してもらいたいですね。
No.272 編集    削除

三間vs早仕掛け   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/10/05(木) 14:43

王座戦予選、矢倉vs島本戦を取り上げます。

ベテランの矢倉七段は苗字は矢倉ですが、「矢倉中飛車」という戦法を編み出した振り飛車党です。島本五段は居飛車党力戦派で、二人とも現在フリークラスです。

先手矢倉の三間、後手島本は早仕掛けを敢行しました。ヘボの解釈では、(振り飛車に)角交換をさせずに飛先を破るのが早仕掛けの骨子です。

そもそも急戦は持久戦に比べ一手の重みが大きく、失敗すると即敗勢になるので、プロ間ではガクンと減りました。最近、エルモが見直されていますが、コンピュータに指摘される前から大橋七段や十六世名人他が指していたので、新味はありません。実戦的には居飛穴があるので、敢えて危ない橋を渡らずとも、というところでしょう。本譜の早仕掛けも、結論が出ていないようなので、散発的に目にしますが、多くはありません。

さて、角交換を防ぐには5筋の折衝が重要です。居飛車は5筋で振り飛車の角筋を止め、右桂を活用するのです。有名な定跡がありますが、ここで振り飛車が三間飛車である場合は、その桂頭を狙う筋が有効です。本譜もそのような展開になりました。
居飛車の馬作りを甘受した代償に、こちら(振り飛車側)も香を取って馬を作りました。結果的に馬は殺されるのですが、交換という形で飛を捌き、敵玉に迫ることに成功しました。終盤、継ぎ桂を狙われますが、ガッチリ▲3九銀と受け、居飛車玉を寄り切りました。玉側の香を失った居飛車陣はペラペラでしたね。

本譜は振り飛車が先手番なので上手くいきましたが、後手番を持った時に省略可能な手は何なのか。もしくは戦型を根本的に見直さなければならいのか、奥が深そうです。穴熊がダメだったら調べてみようかな?(>_<)
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連勝!   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/10/04(水) 16:45

朝日杯の一次予選があって、西やんが連勝、二次予選に進みました。午前中に渡辺和史六段、午後、つい先刻佐々木大地七段を連破しました。彼女に苦杯を喫した二人はそれなりの実力者ですが、ヘボの見立てでは対振り飛車戦をやや苦手としているので、まあ順当な結果かなと(羽生会長の口調で)。西やんをナメてはいけません。
よく西やんや香奈ちゃんが男性棋士を負かすと、ネットのコメ欄で、急に感情的になって、これはフロックだとか交通事故だとか、振り飛車はダメな戦法だとかわめき散らす聡太一点買いの輩が一定の割合で存在しますから、この結果は痛快ですね。レーティングなんかクソ食らえですよ。将棋の対戦はある程度のレベルに達したら相性です。例えば豊島九段は天彦九段に圧倒的ですが、ナベ前名人には分が悪い。人間同士の戦いはそういうものです。

ヘボはまだ詳細を把握していないのですが(特に対佐々木戦)、少しだけ将棋の内容に触れておきましょう。

1局目は先手西やんの初手▲7八飛からの対抗形。後手渡辺の金無双急戦でした。上手く6筋から飛を捌いた西やんの快勝でしたね。筋に入り、美濃には手付かず、ちょっと居飛車の粘れない形でした。
2局目は先手佐々木の左美濃、後手西やんの2手目▽3二飛でした。胸を貸した訳ではないでしょうけれど、佐々木君はやや損な作戦を選び、西やんの玉頭&端攻め(居飛車の端攻めを逆用)を食らい、そのまま押し切られました。天守閣美濃は玉頭戦になると脆いです。

西やんはあと2つ(?!)勝つと編入試験だそうです。初の女性棋士誕生を期待しています。爆発力は香奈ちゃんに優るので、これはいけるかもしれませんよ。(^_^)
No.270 編集    削除

残念   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/09/28(木) 11:34

負け将棋を取り上げるのは気が進まないのですが、途中まで振り飛車の完封ペースだったので、A級順位戦、渡辺明vs佐藤天彦戦を観てみましょう。

天彦九段が四間飛車(銀冠)です!後手番ということもあり、ここ数年振り飛車に興味を示していた九段であれば頷ける作戦でありました。ネットで「振ったことが敗因」というコメントがありましたが、「こいつ、馬鹿だな!」と思いましたね。観る将であってもそれなりに調べ、将棋を理解してからコメントして欲しいですね!!
一方のナベ前名人は居飛穴の松尾流。これも納得です。これで、「居飛穴の一点突破を四間飛車がいかに押さえ込むか」が焦点になりました。

それで、その通りの流れになりました。振り飛車が角2枚(後に馬2枚)、居飛車が飛2枚を手にし、振り飛車側が敵陣に残った敵飛の1枚を押さえ込めれば自然に勝ちになるという展開です。ですが、ミスでこの飛が角と刺し違えてしまったんですね。つまり遊んでいて攻撃目標の飛を捌かしてしまった。これは勝てません。玉頭攻めも今一つ中途半端で、結果、苦杯を喫しました。途中まで上手く戦っていただけに勿体なかったですね。

他人の将棋ですが、悔しい一局です。(T_T)
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4一は彼にとって鬼門なのか?   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/09/27(水) 20:43

王座戦第3局、またしても軍曹がやらかしました。今度は▲2一飛の王手に対して▽4一飛と合いをして▲6五角の両金取りを食らって、真っ逆さまに転落です。(T_T) もうvsは止めた方が良い。間違えそうなところを狙われているのでは?
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棋風は変えられない   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/09/23(土) 13:47

王将リーグが始まっています。菅井vs渡辺明戦を取り上げます。

先日、順位戦を落としたのは痛かったですが、今期まずまずの戦いを続けている菅井君。対してナベ前名人は厳しいですね。あんまり「バランス重視」の戦いは本人に合っていない。渡辺明と言えば、玉をしっかり固めた後の怒涛の攻め。坊やを意識しない方が、良い所が生きるように思うのですが。

菅井先手、後手渡辺が中飛車を牽制した指し手を見せたので、向かい飛車に。すかさず8筋からジャブ。▽6二銀と上がり敵飛に紐が付いていないことを見越しての歩交換でした。後に居飛車に▽8二歩と謝らせることになり、言い分を通しました。

それならと、居飛車は地下鉄飛車、▽2一に転換し、玉頭を狙います。振り飛車はこの筋が見えていたようで、一度入城した玉を▲3九に、角を▲4八に引き、玉頭戦に備えました。観ていて面白かったのが、角交換がされそうでされなかった駆け引きですね。

中盤から斬り合いになりましたが、攻めている箇所が違い、敵玉に近い振り飛車が優勢に見えましたが(ソフトは1,000点ほど居飛車に振れていました)、特に4筋(敵玉頭)に築いた物見櫓が大きく、最後は振り飛車が勝ちを拾いました。

「時代はバランス型」と訳知り顔をする人が多いようですが、そんなの関係ないです。自分のスタイルを貫くことこそ勝利への近道です。前名人も自分の棋風に忠実に指せば、タイトル戦に絡む復活も十分あると思います。
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一筋の光   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/09/18(月) 20:10

久保九段が「振り飛車年鑑」で「パッと光っていて、そこを目指して指しているだけ」と仰っていましたが、そのような将棋を観ましょう。

古いですが、2010年王位戦、広瀬vs羽生戦です。
このシリーズは4勝3敗で羽生九段がタイトルを奪還するのですが、本局は広瀬八段の快勝譜です。

先手広瀬が当時のお家芸四間穴熊に、後手羽生が居飛穴に、それぞれ組み合います。居飛穴は▽4四に何をもってくるか、ですが本譜は銀。今でもその方が多いですかね?その後、双方穴熊を完成させ、お互いの狙いは敵角頭でした。ただ、拠点の位置が違い、振り飛車側は▲3四に、居飛車側は▽7六で、玉頭に近い振り飛車が大分得をしました。しかもこの拠点が終盤活きます。
中盤、ヘボの目から見ても振り飛車側から技が掛かりそうな局面で、好手が出ます。▲5八飛と一路寄り中央を睨んだのがそれで、他の本でも絶賛されています。ここから形勢は振り飛車に大きく傾きました。駒の取り合いになり、馬による金取りに、▲3八銀とガッチリ受けたのが落ち着いた手で、居飛車が追いすがると▲8三角から馬を引き付け、万全の態勢。と、思いきや、これは受けの馬ではなかったんですね!馬銀両取りの金を打たれると、▲5五馬と立ち、直後81手目の▲2二馬の叩き切りが神寄せの第一歩。以下、幾ばくもなく振り飛車が押し切ったという将棋でした。

並べた感想ですけれど、もう凄い!鮮烈!経験値の高さで第一人者を上回ったということで、必殺仕事人ですね(笑)。その妙技が現在封印中なのが本当に惜しいです。穴熊を指してみたくなる一局だと思います。頑張らなくては!

一句:振り飛車に AI無くても 愛がある
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将棋における「進化」とは   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/09/17(日) 09:50

今、並べている棋譜は広瀬章人著「振り飛車穴熊の最終進化」から選んでいます。
広瀬流の変遷が興味深く、卓越した穴熊固有の終盤力を堪能しています。今、ご本人は「穴熊は充電期間」と仰っているので、再登場が待たれますが、当分は菅井君の将棋を観ながら実戦を重ねていく感じですかね。

さて、「進化」ですが、最近様々な分野で多用され過ぎて、やや耳障り。生物学的な本来の意味と使う人が盛り込みたいニュアンスがごっちゃになって、現在も生物(特に昆虫)に興味を持って接している私からすると、「誤用の増殖が本来の意味を凌駕するのか」不安を覚えますね。

確かに語感は格好良いですよね。でも「最終」は余計だったかもしれない。まさか、それに縛られて広瀬八段は次のステップ(穴熊の)が踏み出せないとしたら、残念なこと。タイトル戦で振り穴で大暴れして坊やを号泣させる日を待望するものです。
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そうですよね   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/09/16(土) 14:49

我々アマは幾らでも伸びしろがあると思いますが、熾烈な三段リーグを堂々抜けてきた方たちにアドバイスなんかできる訳がない。(>_<)
森本君も髙﨑君に相振りで勝っているので弱くはないと思いますが、なぜイマイチなんでしょうね?丸山忠久九段がどこかで「慣れない形は間違えやすい」との明言を発しておられますが、振り飛車を多く指してきているはずなのに、間違いやすい理由は尚更解りません。慢心でしょうか?いや、それも考えにくい。単に調子が思わしくなかったのであれば良いのですが。

良く言われるように、劣勢でもクソ粘りすれば何局に1局は奇跡が起きることがあります(私自身が何度も経験しています。勿論、逆もありますが)。この間、軍曹が批判されていましたが、あれを批判できるのは観る将オンリーの人。批判する資格のある人は軍曹より強いプロ。そういうことにしておきます。それにしても、ああ、▲4一金!(>_<)
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レスレス♪   投稿者: tsuka000jp   投稿日: 2023/09/15(金) 09:47

>大山命さん
菅井 vs 森本戦見ました。
終盤を強くする方法。。。考え抜く以外に私もわかりません。

森本 vs 横山戦見ました。
負けている将棋でも考え抜いて指したほうが長い目でみると自分の力になるような気がしましたね。
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ルーキーの活躍は   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/09/06(水) 14:40

プロ入りした振り飛車党(新)四段の様子について気付いたことを書きます。

今、最も旬な人は齊藤裕也四段ですかね。この間は稲葉八段をねじ伏せ、非公式戦ですが斎藤慎太郎八段の居飛穴を退けています。稲葉戦は対左美濃を三間飛車で戦ったのですが、玉頭戦に強く、居飛車に粘る余地を与えない将棋でした。斎藤戦は相穴熊になり、こちらはAbemaであったこともあり、間違いもあったかもしれませんが、やはり粘り強い指し回しで強敵を仕留めました。是非、タイトルに挑戦し、弟弟子を不幸のどん底に叩き落して下さい。

森本才跳四段は以前少し取り上げました。▽4三飛浮き等、センスはあると思いますが、終盤が勝ち将棋であってもグダグダになります。単なる不調でないとすると、これは致命的ですね(菅井君は命拾いしました)。プロが終盤を強くする方法を私は知りません。成績が極端に悪い訳ではないようですが(順位戦は1勝3敗)、相当頑張らないと!

外野からこき下ろされているのが横山友紀四段ですが、相変わらず早投げは改善されていないようですね。対森本戦も確か71手で投了だったし。折角プロになったのに、目標が定まっていないのですかね。振り飛車党全体が誤解されるので、居飛車党に転向する前に強い所を見せて下さい。

女流は...デビュー戦かそれに近い将棋を拝見した限りでは、強いと感じましたが、それっきりの人が多いんですよね、残念ながら(特に師匠も不調なKさん!)。勉強は裏切らないと思うので、研究と実戦、注力して下さい!!振り飛車党員の一層の活躍を念じるものです。

暇な将棋愛好家より
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挑戦は桃ちゃんに   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/09/05(火) 17:36

女流王座戦挑戦者決定戦がありまして、加藤桃子女流四段が西山朋佳女流三冠を下し、挑戦権を掴みました。

相穴熊で、桃ちゃんの指し手におかしなところが殆ど無く、西やんの手に幾つか疑問手があった。その結果だと思います。
西やん三間に振ったのですが(そう言えば、西やんの四間飛車はあまり記憶にない)、それなら序盤、▽3五歩と位を取って少しは自己主張して欲しかった。結果論ですが、4筋に回ることになるので、ここで手損。仕掛けられてから▽1二香では「遅れてるぅ」です。
この後、敵角頭を攻め、拠点を作ったのはいいけど、それをすぐに成り捨てるなんて!▽3五角と出て(飛は成れない)、▽7九角成を狙って勝負するべきではなかったか。これ以降も(あくまでヘボにとって)難しい所はありましたが、桃ちゃんが端攻めを決めて順当に押し切ったという将棋でした。

うーん、西やん、もしかして穴熊はヘボレベルでは(失礼!)?日頃、美濃囲いで結果を出しているのに、何で穴熊?距離感が掴めていないというか、相穴熊を指し慣れていないというか、もしかして研究が足りないのでは、と思わせる一局でした。(>_<)
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充実   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/09/05(火) 09:10

棋王戦トーナメント、菅井vs永瀬戦を観ていきましょう。

自分で穴熊を指すようになって、意外にも手応えを感じるとともに、難しさも痛感しています。専門家は良く仰いますが「繊細な所」。「仕込みの大切さ」とでも書いておきましょうか。

将棋は先手菅井君が中飛車に振って、銀対抗から相穴熊に進みました。菅井君は対広瀬戦が頭に残っていたのかもしれません。タイミングを計って味よく▲5七銀と引きました。このまま固められると作戦負けに陥るので、後手は▽6五銀と突っ込みましたが、▲8六歩が気付きにくい反撃。かつて菅井君が後手番美濃でゴキゲン中飛車を多用していた頃に発見された新手筋でしたが、ここでも応用できたということでしょうか。

ここから派手な駒の交換になり、振り飛車は飛金交換の駒損になりましたが、居飛車の陣形が不十分(左金が放れ駒)のまま戦いが始まったので、逆に十分の分かれとなりました。懐に入り、飛を手に入れ、好調な攻めが続きます。居飛車は自陣角を2度放ち、必死の強防ですが、食いつきを完全に振り解くことは最後まで叶いませんでした。振り穴の側に立てば、素晴らしい流れだったと思います。

軍曹は王座戦で頭がいっぱいだったのでしょうね。菅井君には今後も面白い将棋を期待してしまいます 。v(^_^)
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一芸が良い   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/09/03(日) 06:02

バスケットボール、日本チームおめでとうですが、私はルールもロクに覚えていないので、今回の快挙の本当の価値を理解できていないかもしれない。まあ、それでも将棋に通じることもありそうなので書いてみましょう。

私は中高大と水泳部員でした。でも冬は毎日泳ぐ訳にはいかなかったので、筋トレや長距離走、球技が主体の練習になるのでした。それで場所も余り取らないバスケは良く「やらされて」いたんです。
日本チームには身長167㎝の主力選手がいる。私はその人より更に小さいので、点は取れなかったですが、ディフェンスの位置など自分なりに考えてプレーしました。バスケの選手になる訳ではないですが、運動量だけは他の部員に負けないように心がけていました。

そのような記憶が呼び戻されました。スキンヘッドの赤鬼指揮官のやってきた指導は正しかったと思うし、選手たちも必死についていって「自分の役割」を磨いてきた。ホーバスヘッドコーチは日本の当時の状況を冷静に分析し、戦略を練りました。その時役に立ったのは既に女子チームで十分すぎる戦果を挙げていたことです。「日本人は小さい。走るしかない。あとは巧緻性を活かした飛び道具だ」。

で、いきなり将棋の話に戻るのですが、皆と同じことをやっていても勝てないんです。自分をスペシャリストとして育て上げることができるゲームである将棋は本当に面白い。
きっと誰よりも今回の成功に手応えを感じているのはホーバスコーチに違いありません。しかも彼の操る駒は生身の人間なのですから。
No.259 編集    削除

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