簡単では無い 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/04/14(日) 10:21
管理人さん、今年度もよろしくお願いします。
すでに昨日の惨状を暴露しましたが、2勝1敗どころか5割維持も難しいような状況です。突然勝ち始めるという保証はどこにもないですからね。(>_<) まあ、穴熊が私に合っている戦法だと言うことは判ってきたので、次の目標は相振りでも穴熊を恒常的に用いることです(そこかい?)。(>_<)
すでに昨日の惨状を暴露しましたが、2勝1敗どころか5割維持も難しいような状況です。突然勝ち始めるという保証はどこにもないですからね。(>_<) まあ、穴熊が私に合っている戦法だと言うことは判ってきたので、次の目標は相振りでも穴熊を恒常的に用いることです(そこかい?)。(>_<)
勉強やね 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/04/14(日) 10:11
ヘボは絵を観ることも描くことも好きなのですが、先刻、福田平八郎の作品を「日曜美術館」で観て、新たなる感動に襲われました。(ToT)
平八郎は孫娘に自らに言い聞かせるように「(一生)勉強やね」と呟いていたそうです。
特に将棋に関係するところ(平八郎自身は将棋とは無関係ですが)だけ取り上げますと、彼は写生の鬼で、その対象はついに児童画の模写にまで及んでいたとのこと。(・o・) この話を知った時、ヘボは升田幸三の逸話を思い出しました。升田はよくアマの、いやその辺のおっちゃんや子供同士の将棋を観ていたそうです。その成果が「雀刺し」であり「升田式石田流」でありました(居飛車穴熊も名人戦で採用しています)。
他人の将棋は自分の指した将棋以上に勉強になることがあります。(^_^)
平八郎は孫娘に自らに言い聞かせるように「(一生)勉強やね」と呟いていたそうです。
特に将棋に関係するところ(平八郎自身は将棋とは無関係ですが)だけ取り上げますと、彼は写生の鬼で、その対象はついに児童画の模写にまで及んでいたとのこと。(・o・) この話を知った時、ヘボは升田幸三の逸話を思い出しました。升田はよくアマの、いやその辺のおっちゃんや子供同士の将棋を観ていたそうです。その成果が「雀刺し」であり「升田式石田流」でありました(居飛車穴熊も名人戦で採用しています)。
他人の将棋は自分の指した将棋以上に勉強になることがあります。(^_^)
レスレス♪ 投稿者: tsuka000jp 投稿日: 2024/04/14(日) 09:45
対局おつかれさまでした。
前年度は勝率.614で2勝1敗のペースということだったけど、
連敗するときもあるから体感的には3勝1敗とか4勝1敗じゃないですかね。
今年度も好成績がでるといいですね。
前年度は勝率.614で2勝1敗のペースということだったけど、
連敗するときもあるから体感的には3勝1敗とか4勝1敗じゃないですかね。
今年度も好成績がでるといいですね。
ポカ続発 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/04/13(土) 20:20
今日三連勝すればただ券1枚貰えるはずでしたが、冴えませんでしたねえ。(>_<)
相振りは2敗。格の違いというか、センスの差を見せつけられました。対抗形は1局玉頭位取りがありました。これも穴熊で戦いたかったのですが、相手が陽動居飛車だったので、美濃の玉を▽7一に留め置いて仕掛けていきました。最終盤逆転していたようでしたが、何とか逃げ切りました。残り4局は全て四間穴熊。中、3局は角交換穴熊でした(笑)。1勝2敗だったので反省が多く、特に踏み込んで滑った局面が多かったです。(>_<) 相穴熊戦は制しました。相手が慣れていないのがよく判りましたので、落ち着いて追い込むことができました。
少し安易な仕掛けが多く、その分反発も強かったと言うことでしょうか。もっと腰を矯めなければダメでしたね。(>_<)
相振りは2敗。格の違いというか、センスの差を見せつけられました。対抗形は1局玉頭位取りがありました。これも穴熊で戦いたかったのですが、相手が陽動居飛車だったので、美濃の玉を▽7一に留め置いて仕掛けていきました。最終盤逆転していたようでしたが、何とか逃げ切りました。残り4局は全て四間穴熊。中、3局は角交換穴熊でした(笑)。1勝2敗だったので反省が多く、特に踏み込んで滑った局面が多かったです。(>_<) 相穴熊戦は制しました。相手が慣れていないのがよく判りましたので、落ち着いて追い込むことができました。
少し安易な仕掛けが多く、その分反発も強かったと言うことでしょうか。もっと腰を矯めなければダメでしたね。(>_<)
「お人好し説」とは 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/04/11(木) 17:00
はい、良い意味も悪い意味もありますよ。
プロは将棋に勝つことと並行して普及や啓蒙にも精励しなければなりませんが、これは丁度大学の先生が自らの研究と学生の教育の両方に尽力しなければならない構図と似ていると思います。自らの延命のためには勝負に勝っていかなければならないので、これは最優先事項。普及&啓蒙は二の次です。色々な方法がありますが、例えば「道場の経営」「棋書の出版」「指導対局」等がオーソドックスでしょう。
ヘボが思うに、普及&啓蒙に力を入れている人の割合は居飛車党員よりも振り飛車党員の方が高いように感じられるからです。棋書においては振り飛車戦法に関する内容がより需要が多く(なぜなら多くの道場で居飛車党と振り飛車党の割合はほぼ1:1という感触です)、ヘボも多数購入しています(笑)。これだけで振り飛車党員の方が熱心というのは早計かもしれませんが、タイトル戦等の解説でも相居飛車戦においても振り飛車党棋士の登場する頻度が高いように感じられるのは気のせいでしょうか。プロ棋士における居飛車党、振り飛車党の割合はほぼ居:振≓4:1となっておりますので、間違いないと思われます。
別に居飛車党棋士を責めているのではなく、人数の比に応じて対局以外の仕事を割り振った方が全ての所属棋士&女流棋士に公平なのではないですかね。アマチュアにおける人数比がプロと同じにならないのは、居飛車党、振り飛車党双方に責任があるように思われます(責任の中味は異なりますが)。
プロは将棋に勝つことと並行して普及や啓蒙にも精励しなければなりませんが、これは丁度大学の先生が自らの研究と学生の教育の両方に尽力しなければならない構図と似ていると思います。自らの延命のためには勝負に勝っていかなければならないので、これは最優先事項。普及&啓蒙は二の次です。色々な方法がありますが、例えば「道場の経営」「棋書の出版」「指導対局」等がオーソドックスでしょう。
ヘボが思うに、普及&啓蒙に力を入れている人の割合は居飛車党員よりも振り飛車党員の方が高いように感じられるからです。棋書においては振り飛車戦法に関する内容がより需要が多く(なぜなら多くの道場で居飛車党と振り飛車党の割合はほぼ1:1という感触です)、ヘボも多数購入しています(笑)。これだけで振り飛車党員の方が熱心というのは早計かもしれませんが、タイトル戦等の解説でも相居飛車戦においても振り飛車党棋士の登場する頻度が高いように感じられるのは気のせいでしょうか。プロ棋士における居飛車党、振り飛車党の割合はほぼ居:振≓4:1となっておりますので、間違いないと思われます。
別に居飛車党棋士を責めているのではなく、人数の比に応じて対局以外の仕事を割り振った方が全ての所属棋士&女流棋士に公平なのではないですかね。アマチュアにおける人数比がプロと同じにならないのは、居飛車党、振り飛車党双方に責任があるように思われます(責任の中味は異なりますが)。
テンテーのご高著 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/04/08(月) 19:39
前回の続きになります。結果的に最多はテンテーの棋書です。ヘボには「プロの振り飛車党員お人好し説」というのがあるのですが(苦笑)、僭越ながらテンテーはその筆頭に挙げられると思います。この方は将棋指しと言うよりもむしろ将棋研究者の才能が秀でており、しかもサービス精神旺盛。お喋りも軽妙洒脱、嫌みの無い自虐ネタ?が好評です。実際にお目に掛かった時も解説時の雰囲気そのままでした。それで、肝腎の棋書ですが、これが読者の棋力に合わせた筆捌きで、当に変幻自在の藤井システムです。しかしながら強くなるのが目的で将棋を指されるヘボのような方は、買った当時内容が理解できなくても、テンテーの著作は持っていて損はありません。手の解説は勿論ですが、行間の将棋に対する思いについての筆致にみるべきものがありまして、例えば「この中でどの形が一番有力ですか?」「どれが勝ち易いんですか?」「おすすめはどの形ですか?」―「それは、あなたの一番好きな形です」(四間飛車の急所4の前書き)、基本図からの四手の手待ちは「早く形を決めろ」「嫌だ」の連続。(中略)それこそ4一金型を指しこなす生命線で、その力を養うために定跡の勉強を続けてきたのである。(同184頁)、あるいは「つまり、相振り飛車こそが将棋のあるべき本来の姿なのかもしれません」(相振り飛車を指しこなす本4、まえがき)といった表現、言葉遣いに惚れました。「この人は将棋を誰よりも愛しているかもしれない」と。もう一度、書いておきましょう。「ヘボにとって、藤井は猛」。
紙一重の戦い 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/04/08(月) 17:34
ヘボが棋譜を習慣的に並べるようになったのは今から二十年近く前の話になります。棋力アップの戦略としては色々な方法がありますが、定跡書は購入してみたものの内容が頭に入らない。詰め将棋はつまらない。そこで「プロのように指せるようになれば強くなれるだろう」という考えの元に「棋譜並べ」を始めたのです。
定跡書も実戦譜の多いものを選びましたが、特にお世話になっているのが森雞二著「必勝四間飛車!!」急戦編&持久戦編です。勿論、ヘボのハンドルネームは「大山命」ですから、大山康晴全集も二度(笑)購入しましたが、名人の勝局のみ一回りしたのみで、まだ大山将棋の奥義に辿り着けど未だ麓(苦笑。あれ?これって升田幸三の台詞か?)。嘘です。全然辿り着いていません。とにかく大山振り飛車が難解なので、もっと解りやすい解説が付いているものを、ということで「必勝」なのでした。これも購入した当初はただ機械的に並べているだけでしたが、最近は次の一手を迷った時に時間を取って考えるようにしています。すると殆ど全ての棋譜が実に繊細で、プロ同士の切磋琢磨が肌で感じられるようになってきました。これらの棋譜の出典は明らかにされていませんが、他の棋書も手にするようになり、「この将棋はあの時の誰と誰の対戦だ」と判るものも出てくるようになりました(「だから何?」と言われると「なんでもないです」と下を向くしかないんですが)。(>_<) 多分、ヘボなりに棋力が付いてきたのだと、前向きに解釈しています。森九段の「この実戦例は作り物ではなく生のプロの棋譜なので、生き生きしている」という前書きの思いがヘボにも伝わってきたというか。
ついでにお勧めの棋書も書いておきます。「四間飛車を指しこなす本」1、2、3「相振り飛車を指しこなす本」1、2、3、4(どれも藤井猛著)はまだ継続的に出ているのでしょうか?仮に絶版でも「ブックオフ」レベルの古書店でも探せば手に入ると思います。ただ、これらは「振り穴」は扱っていないので、佐藤和俊七段の「よくわかる振り飛車穴熊」で補完できるのではないでしょうか?棋譜並べに特化するのであれば、「升田幸三 振り飛車の神髄」や戦法別の「名局集」が解説も付いていて良いと思います。
特に「相振り飛車を指しこなす本」は発売当時、相振りに関する入門書が殆ど無かったこととヘボが猛ファンであったことで随分重宝しています。相振り定跡が福間vs西山の将棋を中心に日々進歩している現在でも十二分に参考になります。最近でこそ、三間飛車や中飛車も指すようになりましたが、ヘボはスタートが四間飛車であったことも手伝って、四間飛車が最もしっくりくるようなので、棋書も関係のものが多くなっています。あと、「振り飛車年鑑」。2021、2022年と出版され、2023年版も当然発売されると期待していたのですが、何の圧力か知りませんが途切れてしまいました。残念です。
まだ、久保九段や菅井八段の将棋は並べても全然理解できませんが、今より上達すればある日突然、二人が将棋に込めた想いや息吹が感じられるようになるかもしれません。楽しみです。(^_^)
定跡書も実戦譜の多いものを選びましたが、特にお世話になっているのが森雞二著「必勝四間飛車!!」急戦編&持久戦編です。勿論、ヘボのハンドルネームは「大山命」ですから、大山康晴全集も二度(笑)購入しましたが、名人の勝局のみ一回りしたのみで、まだ大山将棋の奥義に辿り着けど未だ麓(苦笑。あれ?これって升田幸三の台詞か?)。嘘です。全然辿り着いていません。とにかく大山振り飛車が難解なので、もっと解りやすい解説が付いているものを、ということで「必勝」なのでした。これも購入した当初はただ機械的に並べているだけでしたが、最近は次の一手を迷った時に時間を取って考えるようにしています。すると殆ど全ての棋譜が実に繊細で、プロ同士の切磋琢磨が肌で感じられるようになってきました。これらの棋譜の出典は明らかにされていませんが、他の棋書も手にするようになり、「この将棋はあの時の誰と誰の対戦だ」と判るものも出てくるようになりました(「だから何?」と言われると「なんでもないです」と下を向くしかないんですが)。(>_<) 多分、ヘボなりに棋力が付いてきたのだと、前向きに解釈しています。森九段の「この実戦例は作り物ではなく生のプロの棋譜なので、生き生きしている」という前書きの思いがヘボにも伝わってきたというか。
ついでにお勧めの棋書も書いておきます。「四間飛車を指しこなす本」1、2、3「相振り飛車を指しこなす本」1、2、3、4(どれも藤井猛著)はまだ継続的に出ているのでしょうか?仮に絶版でも「ブックオフ」レベルの古書店でも探せば手に入ると思います。ただ、これらは「振り穴」は扱っていないので、佐藤和俊七段の「よくわかる振り飛車穴熊」で補完できるのではないでしょうか?棋譜並べに特化するのであれば、「升田幸三 振り飛車の神髄」や戦法別の「名局集」が解説も付いていて良いと思います。
特に「相振り飛車を指しこなす本」は発売当時、相振りに関する入門書が殆ど無かったこととヘボが猛ファンであったことで随分重宝しています。相振り定跡が福間vs西山の将棋を中心に日々進歩している現在でも十二分に参考になります。最近でこそ、三間飛車や中飛車も指すようになりましたが、ヘボはスタートが四間飛車であったことも手伝って、四間飛車が最もしっくりくるようなので、棋書も関係のものが多くなっています。あと、「振り飛車年鑑」。2021、2022年と出版され、2023年版も当然発売されると期待していたのですが、何の圧力か知りませんが途切れてしまいました。残念です。
まだ、久保九段や菅井八段の将棋は並べても全然理解できませんが、今より上達すればある日突然、二人が将棋に込めた想いや息吹が感じられるようになるかもしれません。楽しみです。(^_^)
食わず嫌い 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/04/07(日) 10:46
プロの力を超えたと言われる将棋ソフト、「神」のようにもて囃す風潮が嫌ですが、食わず嫌いは上達を妨げるとの思いもあって、YouTuberのマント氏の番組を参考にしてみようと思います。
氏は「将棋倶楽部24」の棋譜を頻繁にサンプリングしているようで、中には人間vsソフトの将棋もあります。振り飛車を評価しない将棋ソフトが指す振り飛車とはどのような将棋なのでしょうか?
以前から、ソフトが振り飛車を評価しないことに振り飛車党員から疑問や不満の声が上がっていました(ヘボもその一人)。しかしながら、確か久保九段の談話において「ハニーワッフル」と称する振り飛車戦に特化したソフトが開発されているという話があり、状況が改善?されているのかなとも思っていましたが、今回、具体的に「白ビール」という優秀なソフトの戦い方を目の当たりにし、感心した次第です。
ソフトの優秀な点の一つは終盤の見切りがしっかりしていることです。寄せがあると判断すれば迷わず踏み込んでいく。白ビールは先後問わず石田流を愛用しているようで、人間では躊躇する場面でもあっという間に寄せてしまう。ソフトが台頭する以前も石田流の攻撃力は折り紙付きでしたが、それが改めて証明されている感じです。ヘボはへそ曲がりですので、今度マント氏に「白ビールの敗戦譜」をリクエストしてみようと考えています。(>_<)
氏は「将棋倶楽部24」の棋譜を頻繁にサンプリングしているようで、中には人間vsソフトの将棋もあります。振り飛車を評価しない将棋ソフトが指す振り飛車とはどのような将棋なのでしょうか?
以前から、ソフトが振り飛車を評価しないことに振り飛車党員から疑問や不満の声が上がっていました(ヘボもその一人)。しかしながら、確か久保九段の談話において「ハニーワッフル」と称する振り飛車戦に特化したソフトが開発されているという話があり、状況が改善?されているのかなとも思っていましたが、今回、具体的に「白ビール」という優秀なソフトの戦い方を目の当たりにし、感心した次第です。
ソフトの優秀な点の一つは終盤の見切りがしっかりしていることです。寄せがあると判断すれば迷わず踏み込んでいく。白ビールは先後問わず石田流を愛用しているようで、人間では躊躇する場面でもあっという間に寄せてしまう。ソフトが台頭する以前も石田流の攻撃力は折り紙付きでしたが、それが改めて証明されている感じです。ヘボはへそ曲がりですので、今度マント氏に「白ビールの敗戦譜」をリクエストしてみようと考えています。(>_<)
新年度始まる 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/04/06(土) 19:50
さて、ヘボの新年度も始まりました。昨年度は113勝71敗の勝率.614に終わりましたので、2勝1敗ペースを目標に頑張ります。
今日は開幕戦です。4勝2敗でしたので、まずまずの結果でした。負けた2局はその場の思いつきから少し乱暴が過ぎ、追いつけないほど形勢が開いてしまいました。もっと我慢、辛抱を覚えないとダメです。勝った4局はそれなりの成果がありました。特に最終局は後手番の相穴熊戦を制し、気分が良かったです。自分の仮説「4(6)筋を制する者が振り飛車戦を制す」も証明された戦いになりました。対戦相手の穴熊戦の不慣れも感じましたが、それなりにこれまでの失敗が活かされた将棋でした。
チャンスを逃すまいと前のめりになるあまり、雑になる序盤戦。逆に序盤の重要性を再確認した全6局でした。棋譜並べを頑張ろうと思います。(-_-)
今日は開幕戦です。4勝2敗でしたので、まずまずの結果でした。負けた2局はその場の思いつきから少し乱暴が過ぎ、追いつけないほど形勢が開いてしまいました。もっと我慢、辛抱を覚えないとダメです。勝った4局はそれなりの成果がありました。特に最終局は後手番の相穴熊戦を制し、気分が良かったです。自分の仮説「4(6)筋を制する者が振り飛車戦を制す」も証明された戦いになりました。対戦相手の穴熊戦の不慣れも感じましたが、それなりにこれまでの失敗が活かされた将棋でした。
チャンスを逃すまいと前のめりになるあまり、雑になる序盤戦。逆に序盤の重要性を再確認した全6局でした。棋譜並べを頑張ろうと思います。(-_-)
もう一局 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/04/02(火) 15:04
とりためた棋譜を並べています。先週は(来客で)道場を一回飛ばしたので。もう一局、テンテーの名局を紹介します。またNHK杯ですが、対三枚堂戦(予選)です。レアです(笑)。「将棋対局速報」さん、有難うございます。
棋譜を写してからほぼ1年振りに漸く並べる体たらくで、テンテーには申し訳ないのですが、「らしい」緻密な序盤から、的確な仕掛け、迅速な収束という将棋です。完璧!
テンテー先手で初手▲7六歩に後手三枚堂▽8四歩。すると三手目は▲5六歩と中飛車を匂わせます。テンテーと言えば四間飛車ですが、修業時代までは中飛車が得意だったそうで、飛先交換させてから8筋(2筋)からの逆襲で白星を稼いでいたとはご本人の弁。
さて、駒組みが進み、角交換。居飛車陣は左美濃、振り飛車玉は木村美濃に収まりました。更に玉側で桂交換が行われましたが、振り飛車は直後に▲3七桂と埋めました。これは玉頭戦で負けないようにする手筋のような手かもしれません。加えて4筋の位を取れたのは、後の展開を辿ると小さくない成果でした。
加えて振り飛車は敵陣の隙を衝いて作った馬を玉頭に引きつけ、万全の体勢。さらにその馬を捨てて中央を突破し寄せに入りました。敵玉頭とその周辺を見据えた攻撃は厚く、切れる心配は全くありませんでした。最後は敵玉が初形(▽5一)で降参し、終局となりました。先の対井出戦では▲6六に銀が残りましたが、本局は遊び駒が全くなく完勝と言えるでしょう。今期は盛り返して下さい! (^_^)
棋譜を写してからほぼ1年振りに漸く並べる体たらくで、テンテーには申し訳ないのですが、「らしい」緻密な序盤から、的確な仕掛け、迅速な収束という将棋です。完璧!
テンテー先手で初手▲7六歩に後手三枚堂▽8四歩。すると三手目は▲5六歩と中飛車を匂わせます。テンテーと言えば四間飛車ですが、修業時代までは中飛車が得意だったそうで、飛先交換させてから8筋(2筋)からの逆襲で白星を稼いでいたとはご本人の弁。
さて、駒組みが進み、角交換。居飛車陣は左美濃、振り飛車玉は木村美濃に収まりました。更に玉側で桂交換が行われましたが、振り飛車は直後に▲3七桂と埋めました。これは玉頭戦で負けないようにする手筋のような手かもしれません。加えて4筋の位を取れたのは、後の展開を辿ると小さくない成果でした。
加えて振り飛車は敵陣の隙を衝いて作った馬を玉頭に引きつけ、万全の体勢。さらにその馬を捨てて中央を突破し寄せに入りました。敵玉頭とその周辺を見据えた攻撃は厚く、切れる心配は全くありませんでした。最後は敵玉が初形(▽5一)で降参し、終局となりました。先の対井出戦では▲6六に銀が残りましたが、本局は遊び駒が全くなく完勝と言えるでしょう。今期は盛り返して下さい! (^_^)
芸術の域 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/04/01(月) 06:02
一つ前の投稿で悔しくなったので、改めて真の天才、藤井猛の将棋を振り返ってみました。(比較的)最近の対局となると、やはり昨年のNHK杯、対屋敷戦ですかね。もう、取り上げたか、未だかも忘れたので、重複の内容かも知れませんがお許し下さい。
先手猛の四間飛車藤井システム、後手屋敷の急戦(金無双&斜め棒銀含み)で始まります。最近巷?では「へなちょこ急戦」という用語がネット上で飛び交っていますが、ヘボが対戦する方々は40、50代(あるいはそれ以上)が多く、若い人も急戦を指さない方が多いこともあり、更にヘボ自身が穴熊を多用していることもあってか、道場では見かけません。たまにエルモと当たることもありますが、袖飛車穴熊で粉砕します(笑)。皆さんご存じでしょうが、船囲いは玉頭に手が付くと脆いんです。急戦を指したい人は過去の山田とか鷺宮定跡から復習した上で、現代の定跡を勉強しないととても実戦に投入できないでしょう。大変です。すこしでも楽をしたいヘボのような人間はとてもとても。(>_<) そんな苦労をしなくても切り札、居飛車穴熊があるではありませんか。(^_^) 多分、居飛車党の方々は相居飛車戦の研究に忙しくて、急戦マニア?以外はそんなところだと思いますよ。
例の如く、前書きが長くなりました。急戦か持久戦かの見極めは▽7四(▲3六)歩のタイミングで良いようです(と佐々木慎七段に確認しました。それならば居飛車は早くに歩を突いて居飛穴でも目指せば作戦勝ちになりそうですが、最近の振り飛車党員は自ら手を作りに行く人が増えているので、安易な歩突きは逆用されます)。我らが振り飛車党総統はそんなことは当然織り込み済み。美しく高美濃に組み上げて、戦機を計ります。序盤のハイライトは31手目の▲6五歩ですかね。ヘボはたまたま父親とテレビを観ていたのですが、当たったので嬉しかったです(笑)。居飛車は▽5五歩と角交換を拒否したので「ふふん♩」といった感じですね。仕掛けないと急戦の陣を敷いた意味がないので、居飛車は歩の突き捨てから戦端を開きますが、▲8七銀が好手でした。ヘボは特に銀の捌きに苦労することが多いので、こういう手は(良い意味で)シビれますね。当にこの辺り、「相手の力を利用して投げる」振り飛車の奥義をリアルタイムで観ている気がしてワクワクでした。居飛車は▽5二の金を▽6三に上がらざるを得ず、ここでもニンマリです。(^_^)
これ以降の捌きも絶品でした。「これぞ振り飛車!」ですね。攻め合えば玉の堅い振り飛車の流れ、▽3九銀と迫られますが、余裕で▲1七玉と逃げておき、一間竜(飛でしたが)から送りの手筋、さらに飛を切って101手目の▲3二金打ちで収束。即詰みですが、詰み上がると歩1枚さえも駒台に残らない無駄の無さ。これを「美しい」と表現しないで何と形容するのでしょうか?(~_~) テンテーは初めてヘボがサインを頂戴した棋士ですし、何とかもう一度檜舞台で戦って頂き、タイトル戴冠を祈念しますが、「なおテ」、何とかならないですかね? (T_T)
先手猛の四間飛車藤井システム、後手屋敷の急戦(金無双&斜め棒銀含み)で始まります。最近巷?では「へなちょこ急戦」という用語がネット上で飛び交っていますが、ヘボが対戦する方々は40、50代(あるいはそれ以上)が多く、若い人も急戦を指さない方が多いこともあり、更にヘボ自身が穴熊を多用していることもあってか、道場では見かけません。たまにエルモと当たることもありますが、袖飛車穴熊で粉砕します(笑)。皆さんご存じでしょうが、船囲いは玉頭に手が付くと脆いんです。急戦を指したい人は過去の山田とか鷺宮定跡から復習した上で、現代の定跡を勉強しないととても実戦に投入できないでしょう。大変です。すこしでも楽をしたいヘボのような人間はとてもとても。(>_<) そんな苦労をしなくても切り札、居飛車穴熊があるではありませんか。(^_^) 多分、居飛車党の方々は相居飛車戦の研究に忙しくて、急戦マニア?以外はそんなところだと思いますよ。
例の如く、前書きが長くなりました。急戦か持久戦かの見極めは▽7四(▲3六)歩のタイミングで良いようです(と佐々木慎七段に確認しました。それならば居飛車は早くに歩を突いて居飛穴でも目指せば作戦勝ちになりそうですが、最近の振り飛車党員は自ら手を作りに行く人が増えているので、安易な歩突きは逆用されます)。我らが振り飛車党総統はそんなことは当然織り込み済み。美しく高美濃に組み上げて、戦機を計ります。序盤のハイライトは31手目の▲6五歩ですかね。ヘボはたまたま父親とテレビを観ていたのですが、当たったので嬉しかったです(笑)。居飛車は▽5五歩と角交換を拒否したので「ふふん♩」といった感じですね。仕掛けないと急戦の陣を敷いた意味がないので、居飛車は歩の突き捨てから戦端を開きますが、▲8七銀が好手でした。ヘボは特に銀の捌きに苦労することが多いので、こういう手は(良い意味で)シビれますね。当にこの辺り、「相手の力を利用して投げる」振り飛車の奥義をリアルタイムで観ている気がしてワクワクでした。居飛車は▽5二の金を▽6三に上がらざるを得ず、ここでもニンマリです。(^_^)
これ以降の捌きも絶品でした。「これぞ振り飛車!」ですね。攻め合えば玉の堅い振り飛車の流れ、▽3九銀と迫られますが、余裕で▲1七玉と逃げておき、一間竜(飛でしたが)から送りの手筋、さらに飛を切って101手目の▲3二金打ちで収束。即詰みですが、詰み上がると歩1枚さえも駒台に残らない無駄の無さ。これを「美しい」と表現しないで何と形容するのでしょうか?(~_~) テンテーは初めてヘボがサインを頂戴した棋士ですし、何とかもう一度檜舞台で戦って頂き、タイトル戴冠を祈念しますが、「なおテ」、何とかならないですかね? (T_T)
忸怩たる思い 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/03/30(土) 09:27
藤井猛九段の天才については振り飛車党員であれば誰もが認めるところでしょう。それにしても名字が同じハ(八ではない)冠のお陰で、テンテーの才能がにわか聡太ファンにより低く評価されるのが悔しくて。(T_T) 因みにハ冠の色紙を拝見したら明らかに右の「払い」は払っておらず「止め」になっていました。誰も指摘しないんですかね?
さて、お題は少し古い対局ですが、昨年の王将戦予選の藤井猛vs井出戦です。序中盤にかけてのテンテーの天才ぶりを堪能してみましょう(どこか引っ掛かるものがありますが)。
(かなり)以前、テンテーは「角交換する振り飛車は振り飛車でない」様の発言をされておりましたが、一旦食わず嫌いを撤回して研究を始めると、振り飛車党ならば誰も(ヘボもその一人)が指したがる角交換振り飛車定跡を完成させてしまいました。王位戦で羽生善治に挑戦し、一泡も二泡も吹かせたのです。「但し」あるいは「なお」勝負は敗れましたが。(T_T)
先手猛は5手目に角交換、一目散に穴熊を目指します。後手井出はそれを見て、仕掛けを慎重に防ぎながら、4筋の位を取りながら居飛穴です。「目には目を」ということですかね。
振り飛車の仕掛けは4筋に反応するものでした。美濃囲いであれば、普通はない仕掛けですが、穴熊に収まっているからこそやれることですね。代償に馬を作り、飛を4筋に転換、形勢はほぼ互角ですが、流れは振り飛車ペースになってきました。好調な攻めが続きましたが、89手目の4三香がどうだったか?同じ香打ちでもヘボは敵馬に当てて下段を考えるところですが、持ち時間が切迫しているとそうもいかないのかも。この辺りが竜王退位以降、テンテーの将棋に目立つ点のような気がします。
一方のイデ隊員の粘りと追い込みは的確で、最終盤は飛角打ち付けた敵陣をくぐり抜けた桂打で逆転しました。「なおテ」に本局も涙するヘボでありました。面白い将棋なので、対抗形好きの方にお勧めです。(^_<)
さて、お題は少し古い対局ですが、昨年の王将戦予選の藤井猛vs井出戦です。序中盤にかけてのテンテーの天才ぶりを堪能してみましょう(どこか引っ掛かるものがありますが)。
(かなり)以前、テンテーは「角交換する振り飛車は振り飛車でない」様の発言をされておりましたが、一旦食わず嫌いを撤回して研究を始めると、振り飛車党ならば誰も(ヘボもその一人)が指したがる角交換振り飛車定跡を完成させてしまいました。王位戦で羽生善治に挑戦し、一泡も二泡も吹かせたのです。「但し」あるいは「なお」勝負は敗れましたが。(T_T)
先手猛は5手目に角交換、一目散に穴熊を目指します。後手井出はそれを見て、仕掛けを慎重に防ぎながら、4筋の位を取りながら居飛穴です。「目には目を」ということですかね。
振り飛車の仕掛けは4筋に反応するものでした。美濃囲いであれば、普通はない仕掛けですが、穴熊に収まっているからこそやれることですね。代償に馬を作り、飛を4筋に転換、形勢はほぼ互角ですが、流れは振り飛車ペースになってきました。好調な攻めが続きましたが、89手目の4三香がどうだったか?同じ香打ちでもヘボは敵馬に当てて下段を考えるところですが、持ち時間が切迫しているとそうもいかないのかも。この辺りが竜王退位以降、テンテーの将棋に目立つ点のような気がします。
一方のイデ隊員の粘りと追い込みは的確で、最終盤は飛角打ち付けた敵陣をくぐり抜けた桂打で逆転しました。「なおテ」に本局も涙するヘボでありました。面白い将棋なので、対抗形好きの方にお勧めです。(^_<)
振り飛車党の居飛車 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/03/29(金) 13:48
対抗形において、居飛車党員には「急戦で行くか、居飛穴をぶつけるか」のような選択が悩ましいと思いますが、振り飛車の側から見て、相手が同じ振り飛車党員である場合、何に注意する必要があるのでしょうか?
あまり振り飛車の負け戦はサンプリングしたくないのですが、格好の将棋があったので、これを紹介しながら考えていこうと思います。
戸辺vs佐々木慎戦(王将戦予選)です。
先に報告したように、私は佐々木慎七段の指導を受けました。一方で、戸辺七段についてはご自分の将棋を含む全てのパフォーマンスに不満があるので、同志であることは認めつつも(偉そうに)積極的に支持したいとは思いません。そのようなバイアスが事前に掛かっていることをご承知おき下さい。
先手戸辺が十八番の中飛車穴熊に対し、後手佐々木は居飛穴を選択しました。但し、居飛車が8手目に▽7四歩を突くことで銀対抗の形を決めてから次の駒組みに移っていることは注意でしょうか?敵銀を引きつける意味はありますが、自分の銀も右辺に留め置かれる訳で、お互いが睨み合った銀をどう捌いていくのかがポイントになりそうです。ここから居飛車は角道を自ら止めて、穴熊に移行します。居飛車側の権利として▽2四角の覗きがあります。これが実戦的には結構煩く、ヘボはコロナ前に中学生の有段者から「こんなの定跡ですよ」と鼻で嗤われました。(>_<) 中飛車では(少なくともヘボの場合は)左金の動きが制約されるので、むしろ最近の将棋では(金を)放置して早い戦いに持ち込むようにしています(袖飛車がヘボの陣地に成り込めず、空を切るからです)。
本譜も▽2四角で▽7九角成を見せられて、振り飛車は飛の動きを牽制されることになりました。
ここで、歩が入った居飛車が端攻めを敢行したのが機敏。自分のやられて嫌なことをするのが将棋に勝つコツだと思いますので、何を指せば解らない局面では、このことを基準に判断すれば良いのかもしれません。以降、難しい所もありましたが、振り飛車が攻めが単調になったこともあって、居飛車が余しましたが、この結果は両棋士の棋風の違いに理由を求められるのかもしれません(戸辺七段は受けの強い佐々木七段を苦手にしているようです)。
でもヘボは「振り飛車を指して勝つこと」の前提は守っていこうと思います。それで「石部金吉」と罵倒されようとも。(>_<)
あまり振り飛車の負け戦はサンプリングしたくないのですが、格好の将棋があったので、これを紹介しながら考えていこうと思います。
戸辺vs佐々木慎戦(王将戦予選)です。
先に報告したように、私は佐々木慎七段の指導を受けました。一方で、戸辺七段についてはご自分の将棋を含む全てのパフォーマンスに不満があるので、同志であることは認めつつも(偉そうに)積極的に支持したいとは思いません。そのようなバイアスが事前に掛かっていることをご承知おき下さい。
先手戸辺が十八番の中飛車穴熊に対し、後手佐々木は居飛穴を選択しました。但し、居飛車が8手目に▽7四歩を突くことで銀対抗の形を決めてから次の駒組みに移っていることは注意でしょうか?敵銀を引きつける意味はありますが、自分の銀も右辺に留め置かれる訳で、お互いが睨み合った銀をどう捌いていくのかがポイントになりそうです。ここから居飛車は角道を自ら止めて、穴熊に移行します。居飛車側の権利として▽2四角の覗きがあります。これが実戦的には結構煩く、ヘボはコロナ前に中学生の有段者から「こんなの定跡ですよ」と鼻で嗤われました。(>_<) 中飛車では(少なくともヘボの場合は)左金の動きが制約されるので、むしろ最近の将棋では(金を)放置して早い戦いに持ち込むようにしています(袖飛車がヘボの陣地に成り込めず、空を切るからです)。
本譜も▽2四角で▽7九角成を見せられて、振り飛車は飛の動きを牽制されることになりました。
ここで、歩が入った居飛車が端攻めを敢行したのが機敏。自分のやられて嫌なことをするのが将棋に勝つコツだと思いますので、何を指せば解らない局面では、このことを基準に判断すれば良いのかもしれません。以降、難しい所もありましたが、振り飛車が攻めが単調になったこともあって、居飛車が余しましたが、この結果は両棋士の棋風の違いに理由を求められるのかもしれません(戸辺七段は受けの強い佐々木七段を苦手にしているようです)。
でもヘボは「振り飛車を指して勝つこと」の前提は守っていこうと思います。それで「石部金吉」と罵倒されようとも。(>_<)
弟子=実娘 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/03/28(木) 10:33
翔子ちゃんの将棋を観ましょうか。高浜vs久保(順位戦)です。
棋譜がたまたま目に入ったためですが、あの衝撃のデビュー戦以来、鳴かず飛ばずのトンネルに入った翔子二級。師匠=実父の成績が冴えなかったのも、この辺りに原因があるというのはヘボ得意の邪推です(失礼)。(_ _) 師匠の見立てでは「受け過ぎる」そうで、仕方がないので「木村一基の棋譜を並べなさい」との助言をされたとか。まあ、師匠と弟子は将棋が全く似ていない組み合わせがむしろ多いですが(例:杉本昌・聡太、花村・森下、大山・中田功、中原・小倉、二上・羽生他多数)、久保父娘の場合はよく似ている。血は争えませんかね?
先手高浜が三間、後手久保の向で始まりました。囲いをどうするか、ですが、先手は一直線に穴熊に。後手は美濃を選択し駒組みになります。相振りを指す方々はよくご存じでしょうけれど、「作戦勝ち(負け)」が明確に現れやすい戦型です。仕掛けの段階で既に「お前は既に死んでいる」になり易い。(T_T) 作戦の自由度としてはこれ程大きな戦型もありませんが、危険もまた大きい。故に経験値がモノをいう戦いになります。因みにヘボも勝つ時は圧勝、負ける時は惨敗が多く、辛勝や惜敗は殆どありません。(>_<)
先手に穴熊を急ぐあまり、やや駒組みのぎこちなさが感じられ、▽4五歩と敵角道を通されたのが減点です。また、穴熊なのに浮き飛車に構えたのも攻めに力が無く、敵玉頭に味を付ける展開にもなりにくかった。ヘボも大内九段を見習って最近相振り穴熊を何局か試していますが、たとえ三間から始まっても引き飛車から4(6)筋を狙っていく展開にしないと勝ちにくいです(例えば相手が矢倉に組んでくると手数が掛かるので、十分に攻撃の準備が間に合います)。
後手は▽6二金上と守りを固め、苦し紛れに先手が動いてきた瞬間を捉えて反撃。端の折衝で得た香を玉頭攻めに使える夢展開でした。捕獲した飛を敵陣深く打ち込み、再度の▽6六角打ちと2筋攻めを組み合わせた快勝でした。先手は穴熊の姿焼きにもならず、感想戦が辛かったと察します(ヘボは経験では負けません)。やっぱり、相振りで受ける展開は棋風と言えど、やや損に感じますが。(>_<)
棋譜がたまたま目に入ったためですが、あの衝撃のデビュー戦以来、鳴かず飛ばずのトンネルに入った翔子二級。師匠=実父の成績が冴えなかったのも、この辺りに原因があるというのはヘボ得意の邪推です(失礼)。(_ _) 師匠の見立てでは「受け過ぎる」そうで、仕方がないので「木村一基の棋譜を並べなさい」との助言をされたとか。まあ、師匠と弟子は将棋が全く似ていない組み合わせがむしろ多いですが(例:杉本昌・聡太、花村・森下、大山・中田功、中原・小倉、二上・羽生他多数)、久保父娘の場合はよく似ている。血は争えませんかね?
先手高浜が三間、後手久保の向で始まりました。囲いをどうするか、ですが、先手は一直線に穴熊に。後手は美濃を選択し駒組みになります。相振りを指す方々はよくご存じでしょうけれど、「作戦勝ち(負け)」が明確に現れやすい戦型です。仕掛けの段階で既に「お前は既に死んでいる」になり易い。(T_T) 作戦の自由度としてはこれ程大きな戦型もありませんが、危険もまた大きい。故に経験値がモノをいう戦いになります。因みにヘボも勝つ時は圧勝、負ける時は惨敗が多く、辛勝や惜敗は殆どありません。(>_<)
先手に穴熊を急ぐあまり、やや駒組みのぎこちなさが感じられ、▽4五歩と敵角道を通されたのが減点です。また、穴熊なのに浮き飛車に構えたのも攻めに力が無く、敵玉頭に味を付ける展開にもなりにくかった。ヘボも大内九段を見習って最近相振り穴熊を何局か試していますが、たとえ三間から始まっても引き飛車から4(6)筋を狙っていく展開にしないと勝ちにくいです(例えば相手が矢倉に組んでくると手数が掛かるので、十分に攻撃の準備が間に合います)。
後手は▽6二金上と守りを固め、苦し紛れに先手が動いてきた瞬間を捉えて反撃。端の折衝で得た香を玉頭攻めに使える夢展開でした。捕獲した飛を敵陣深く打ち込み、再度の▽6六角打ちと2筋攻めを組み合わせた快勝でした。先手は穴熊の姿焼きにもならず、感想戦が辛かったと察します(ヘボは経験では負けません)。やっぱり、相振りで受ける展開は棋風と言えど、やや損に感じますが。(>_<)
師匠! 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/03/27(水) 09:46
ヘボが今更申し上げるのも憚られますが、この方の将棋は絶対に真似ができません。少し復活の兆しが見えてきたのかなという感じの一局を観ていきましょう。大石vs久保戦(王座戦)です。
大石七段は関西の実力者、この度目出度く昇級し、来期はB1です。居飛車党で対戦相手と親交があるようです(やりにくい面もあるのでは?)。そしてヘボの(勝手に)師匠ですが、直前の投稿で触れたように対抗形の王者、ナベ前名人に勝利しており、復調の兆しが見られるので、これは好カードです。因みに5勝1敗位で対戦成績は久保リードといったところ。
先手大石は左美濃、後手久保の三間石田流模様となりました。こう書くと簡単ですが、まず、そこに至るまでの駆け引きが興味深く感じられました。穴熊を匂わせる居飛車に対して、振り飛車は玉頭銀を見せて玉を▽6二のまま▽5四銀と出て行きます。居飛車は▲7八銀と上がり妥協?更にアーティストは▽3六歩と3筋の交換までやってしまいました。ヘボは順番としてまず大将の身柄確保を優先しているのですが、最近は菅井君をはじめポイントを取ってから囲いを始めるという流れが目立ってきたように感じています。なお、図々しく居飛車が穴熊を目指すと、恐らく丸山vs久保戦(今期順位戦)のような展開になるのでしょう(あくまでヘボの邪推ですが)。
振り飛車は石田流を決めた後、悠々と▽7一玉。居飛車が金銀を盛り上げてきて特に飛銀が狭く感じられましたが、気が付くと各将が好所に配置されているのは久保将棋の特徴です。続く玉頭戦で駒の交換が済むと、はっきり振り飛車の優勢となりました。更に▽4六飛と走り、▲6四角に堂々と▽6六飛と浮いた銀を取れる気持ちよさ。玉が▽8二に入城していないので、玉側の香を取られても▽8二銀の馬取りが先手になっているんですね。大きな駒損は避けるべく居飛車の放った▲6八香には一度▽6七歩と叩いて▲6七銀と浮かせることに成功。後は6筋を中心に上から駒を被せていき、一丁上がりという将棋でした。ヘボ的には良い将棋を拝見しました。 (^_^)
もう1年前の話ですが、「振り飛車年鑑2022」における師匠の言葉「何か光っていて、そこに向かって指しているだけ」が、今再びヘボの胸にやってきました。来期は完全復活で、B1復帰といきましょう!
大石七段は関西の実力者、この度目出度く昇級し、来期はB1です。居飛車党で対戦相手と親交があるようです(やりにくい面もあるのでは?)。そしてヘボの(勝手に)師匠ですが、直前の投稿で触れたように対抗形の王者、ナベ前名人に勝利しており、復調の兆しが見られるので、これは好カードです。因みに5勝1敗位で対戦成績は久保リードといったところ。
先手大石は左美濃、後手久保の三間石田流模様となりました。こう書くと簡単ですが、まず、そこに至るまでの駆け引きが興味深く感じられました。穴熊を匂わせる居飛車に対して、振り飛車は玉頭銀を見せて玉を▽6二のまま▽5四銀と出て行きます。居飛車は▲7八銀と上がり妥協?更にアーティストは▽3六歩と3筋の交換までやってしまいました。ヘボは順番としてまず大将の身柄確保を優先しているのですが、最近は菅井君をはじめポイントを取ってから囲いを始めるという流れが目立ってきたように感じています。なお、図々しく居飛車が穴熊を目指すと、恐らく丸山vs久保戦(今期順位戦)のような展開になるのでしょう(あくまでヘボの邪推ですが)。
振り飛車は石田流を決めた後、悠々と▽7一玉。居飛車が金銀を盛り上げてきて特に飛銀が狭く感じられましたが、気が付くと各将が好所に配置されているのは久保将棋の特徴です。続く玉頭戦で駒の交換が済むと、はっきり振り飛車の優勢となりました。更に▽4六飛と走り、▲6四角に堂々と▽6六飛と浮いた銀を取れる気持ちよさ。玉が▽8二に入城していないので、玉側の香を取られても▽8二銀の馬取りが先手になっているんですね。大きな駒損は避けるべく居飛車の放った▲6八香には一度▽6七歩と叩いて▲6七銀と浮かせることに成功。後は6筋を中心に上から駒を被せていき、一丁上がりという将棋でした。ヘボ的には良い将棋を拝見しました。 (^_^)
もう1年前の話ですが、「振り飛車年鑑2022」における師匠の言葉「何か光っていて、そこに向かって指しているだけ」が、今再びヘボの胸にやってきました。来期は完全復活で、B1復帰といきましょう!
受け師同士が戦うと 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/03/26(火) 21:21
「千駄ヶ谷の受け師」と言えば木村一基九段ですが、イデ隊員も受けに強さを発揮する棋士です。そんな二人が戦った将棋を観ていきましょう。王将戦予選からです。
先手井出は四間に振り、そして後手木村は居飛穴に構えました。イデ隊員の四間飛車&ミレニアムは予想の範囲でしたが、木村九段の代名詞は急戦四間飛車破りでしたが、最近はトンと見かけません。細かい分岐を辿るのはしんどいんですかね?
中盤はイデ隊員が上手く指しました。4筋の優位を保った方針が良かったようです。そして端攻めから桂交換以降の踏み込みが素晴らしかった!木村九段からの利かしを全部無視してとにかく敵玉に迫ります。▽2六桂を打たれた時点ではヘボの感触では「逆転か?」と思いましたが、▽3八桂成からの寄せは詰んでいないようです(木村九段が最後まで指さなかったので)。ここに荒ぶるイデ隊員と木村九段の勢いのなさを感じました。
将棋はイデ隊員が寄せ切りました。お見事です。角道が直射している分、ミレニアムは居飛穴に勝るんですね。先に久保九段がミレニアムを採用して渡辺九段を熱戦の末下していますし、青嶋六段は先後問わず三間飛車と組み合わせて指しているイメージがあります。私も一通り穴熊を指して(コツを掴む)目処が付いたら試してみたいですね。 (^_^)
先手井出は四間に振り、そして後手木村は居飛穴に構えました。イデ隊員の四間飛車&ミレニアムは予想の範囲でしたが、木村九段の代名詞は急戦四間飛車破りでしたが、最近はトンと見かけません。細かい分岐を辿るのはしんどいんですかね?
中盤はイデ隊員が上手く指しました。4筋の優位を保った方針が良かったようです。そして端攻めから桂交換以降の踏み込みが素晴らしかった!木村九段からの利かしを全部無視してとにかく敵玉に迫ります。▽2六桂を打たれた時点ではヘボの感触では「逆転か?」と思いましたが、▽3八桂成からの寄せは詰んでいないようです(木村九段が最後まで指さなかったので)。ここに荒ぶるイデ隊員と木村九段の勢いのなさを感じました。
将棋はイデ隊員が寄せ切りました。お見事です。角道が直射している分、ミレニアムは居飛穴に勝るんですね。先に久保九段がミレニアムを採用して渡辺九段を熱戦の末下していますし、青嶋六段は先後問わず三間飛車と組み合わせて指しているイメージがあります。私も一通り穴熊を指して(コツを掴む)目処が付いたら試してみたいですね。 (^_^)
荒ぶるイデ隊員 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/03/26(火) 09:41
ヘボの勉強法は実戦と棋譜並べですが、最近の棋譜、写しただけで溜まってしまったので、少し前の将棋ですが紹介しましょう。
昨年指された順位戦で、上村vs井出戦です。
上村亘五段は中村修門下で、慶応大学の理工学部を卒業されているそうです。最近は大卒の棋士も増え、さほど珍しいことではなくなりましたが、すごいですね。何をご自分の中で最上位にされているのか判りませんが、これから大変だと思います。
一方の田丸昇門下の井出隼平五段も昨年プロ雀士になりました。難しい両立をどのようにバランスをとっておられるのか興味がありますね(将棋に集中して欲しい思いは「同志」として強いですが)。
さて、イデ隊員とはウルトラマンに登場する二瓶正也氏演じる登場人物の一人ですが、本来脇役の位置づけにも拘わらず、主役のハヤタ隊員(ウルトラマンに変身する)も食ってしまう存在感で知られています。ヘボが勝手に命名しているだけなので、井出五段にはご迷惑かもしれません。イデ隊員は四間飛車党で美濃囲いが嫌いという、個性豊かな振り飛車党員の中でもキャラが立った棋士だと思います。詳細は「振り飛車年鑑2022」をお読み下さい。
漸く将棋です。上村五段は居飛車党なので、対抗形に。後手の井出五段は珍しく?ダイレクト向飛車を採用しました。居飛車は少しのんびりした序盤の駒組みでした。角交換しているのにも拘わらず居飛穴を目指しましたが、受け将棋の井出五段が隙を逃さず突っ込んでいきます。高美濃に玉を収めた後、銀を▽4四に繰り出し、▽3五歩を狙うのは常套手段です。単なる歩交換で収まることもありますが、できれば▽3二飛から捌きたいもの。本譜もそのような進行でしたが、二度目の交換で▲3七歩と打たれ、「何をやっているんだ?」と思った瞬間、振り飛車は横歩を取りました。
「横歩三年の患い」という殆ど忘れ去られている格言?がありますが、よくよく読みを入れないと咎められて敗勢に転落するのがオチです。しかし本譜は違いました。▽3九角!これで攻めが繋がりました。居飛車はバラバラな陣形を衝かれ、大混乱に陥りました。飛金交換の駒得ですが、飛を打ち込む隙が無い。受けのイメージが強く、ご本人にもその自覚がある相手からの強襲はその分ダメージも増幅したことでしょう。
最終盤は、居飛車も大駒を叩き切って一手違いに持ち込みましたが(ヘボなら頓死していることでしょう)、それまで。手番が回ってきたところで、敵玉の腹に飛を捨て即詰みとなりました。ヘボも「一局のチャンスは1回」と思っているので、良い勉強になりました。今まで、イデ隊員には踏み込むイメージが無かったのですが、流石プロですね。井出五段の「舐めた真似してるんじゃねえぞ!」という叫びが聞こえた一局でした。
昨年指された順位戦で、上村vs井出戦です。
上村亘五段は中村修門下で、慶応大学の理工学部を卒業されているそうです。最近は大卒の棋士も増え、さほど珍しいことではなくなりましたが、すごいですね。何をご自分の中で最上位にされているのか判りませんが、これから大変だと思います。
一方の田丸昇門下の井出隼平五段も昨年プロ雀士になりました。難しい両立をどのようにバランスをとっておられるのか興味がありますね(将棋に集中して欲しい思いは「同志」として強いですが)。
さて、イデ隊員とはウルトラマンに登場する二瓶正也氏演じる登場人物の一人ですが、本来脇役の位置づけにも拘わらず、主役のハヤタ隊員(ウルトラマンに変身する)も食ってしまう存在感で知られています。ヘボが勝手に命名しているだけなので、井出五段にはご迷惑かもしれません。イデ隊員は四間飛車党で美濃囲いが嫌いという、個性豊かな振り飛車党員の中でもキャラが立った棋士だと思います。詳細は「振り飛車年鑑2022」をお読み下さい。
漸く将棋です。上村五段は居飛車党なので、対抗形に。後手の井出五段は珍しく?ダイレクト向飛車を採用しました。居飛車は少しのんびりした序盤の駒組みでした。角交換しているのにも拘わらず居飛穴を目指しましたが、受け将棋の井出五段が隙を逃さず突っ込んでいきます。高美濃に玉を収めた後、銀を▽4四に繰り出し、▽3五歩を狙うのは常套手段です。単なる歩交換で収まることもありますが、できれば▽3二飛から捌きたいもの。本譜もそのような進行でしたが、二度目の交換で▲3七歩と打たれ、「何をやっているんだ?」と思った瞬間、振り飛車は横歩を取りました。
「横歩三年の患い」という殆ど忘れ去られている格言?がありますが、よくよく読みを入れないと咎められて敗勢に転落するのがオチです。しかし本譜は違いました。▽3九角!これで攻めが繋がりました。居飛車はバラバラな陣形を衝かれ、大混乱に陥りました。飛金交換の駒得ですが、飛を打ち込む隙が無い。受けのイメージが強く、ご本人にもその自覚がある相手からの強襲はその分ダメージも増幅したことでしょう。
最終盤は、居飛車も大駒を叩き切って一手違いに持ち込みましたが(ヘボなら頓死していることでしょう)、それまで。手番が回ってきたところで、敵玉の腹に飛を捨て即詰みとなりました。ヘボも「一局のチャンスは1回」と思っているので、良い勉強になりました。今まで、イデ隊員には踏み込むイメージが無かったのですが、流石プロですね。井出五段の「舐めた真似してるんじゃねえぞ!」という叫びが聞こえた一局でした。
宿命の対決?! 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/03/25(月) 14:57
という訳で、この二人の、黄金カードを観ていきましょう。
福間vs西山戦(NHK杯女流枠決定戦)です。
先週本戦の決勝が放送されたので、そういう時期ですよね。太地君は元振り飛車党にも拘わらず、相振りがお好きでないようなので(そういう人は意外に多いようにも感じますが)、ガラパゴス発言に繋がるのでしょうが、この二人の功績として相振りの定跡を無意識の?うちに作り上げてきたことがありますね。
本局は、先手福間・後手西山譲らず(笑)、相中飛車になりました。管理人さんのご指摘通り、序盤から中盤にかけては先手持ちですかね。右銀の位置の違いが厚みの差であるように思いました。ところが、(あくまで結果論ですが)後手の▽6五歩が機敏で、▲7七桂が浮いて敵角の直射に注意しなければならなくなりました。不自由な駒組みを強いられ、▽5六歩と拠点を作られ形勢逆転となりました。
成銀の位置も悪かったですね。▽3四角の飛銀両取りが痛すぎます。桂取りに忙しい中、▲7七角と反撃に転じますが、ここに至っては先手は後手のすっぽ抜けを期待するより手段が無くなったように思います。しかし、この日の西やんは攻め急がず、78手目の▽7三銀など落ち着いていました。まだしも斬り合ってくれれば、間違いも期待できますが、こういう「あなた、何か手段がありますか?」という手を指されると、少なくともヘボは堪えますよ。
終盤にかけては、堅実な寄せの一方で、112手目▽5二飛とぶつけて敵竜を消す用心深さ。相手の心を折る収束でした。相振りの終盤は一方的になっていることが多いので、力が拮抗している両者ですから、この結果は仕方が無いですかね。良い勉強になりました。管理人さん、有難うございました。 m(_ _)m
福間vs西山戦(NHK杯女流枠決定戦)です。
先週本戦の決勝が放送されたので、そういう時期ですよね。太地君は元振り飛車党にも拘わらず、相振りがお好きでないようなので(そういう人は意外に多いようにも感じますが)、ガラパゴス発言に繋がるのでしょうが、この二人の功績として相振りの定跡を無意識の?うちに作り上げてきたことがありますね。
本局は、先手福間・後手西山譲らず(笑)、相中飛車になりました。管理人さんのご指摘通り、序盤から中盤にかけては先手持ちですかね。右銀の位置の違いが厚みの差であるように思いました。ところが、(あくまで結果論ですが)後手の▽6五歩が機敏で、▲7七桂が浮いて敵角の直射に注意しなければならなくなりました。不自由な駒組みを強いられ、▽5六歩と拠点を作られ形勢逆転となりました。
成銀の位置も悪かったですね。▽3四角の飛銀両取りが痛すぎます。桂取りに忙しい中、▲7七角と反撃に転じますが、ここに至っては先手は後手のすっぽ抜けを期待するより手段が無くなったように思います。しかし、この日の西やんは攻め急がず、78手目の▽7三銀など落ち着いていました。まだしも斬り合ってくれれば、間違いも期待できますが、こういう「あなた、何か手段がありますか?」という手を指されると、少なくともヘボは堪えますよ。
終盤にかけては、堅実な寄せの一方で、112手目▽5二飛とぶつけて敵竜を消す用心深さ。相手の心を折る収束でした。相振りの終盤は一方的になっていることが多いので、力が拮抗している両者ですから、この結果は仕方が無いですかね。良い勉強になりました。管理人さん、有難うございました。 m(_ _)m
奇襲?一間飛車! 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/03/25(月) 10:00
始めに、管理人さん、ヘボを激励頂き有難うございます。m(_ _)m
他の人は反応すらしませんものね(普通、しませんね)。
どういう背景で番組を上げられたのか知りませんが、中村太地八段が彼の番組で一間飛車を奇襲として取り上げたようです。ヘボの中で、彼は「里見(当時)・西山の将棋はガラパゴス」等の発言で印象が悪くなったので、観る気にもなりませんが、升田幸三が好きそうな、また上手く指しこなしそうな戦法なので、実戦を観ていきましょう。(^_^)
モチーフは佐々木勇気vs西田戦(棋聖戦)です。
普通?に指すと両者の力関係から、どちらに転ぶか判りませんが、よくある形で指せば勇気君に軍配が上がるような気がします(不利飛車党員としては悔しいですが)。だから勇気君はA級八段になれたのです(ああ、太地君もですね↘)。対振り飛車に対して難があるからC2に留まっている居飛車党有力棋士も多いと思います。そうでないと、全棋士参加棋戦を優勝したり、タイトル挑戦したりする人がいる事実を説明できません。
うわっ、また前置きが長くなりました。ほぼ対抗形が予想される中、西田君は角道を開けたまま玉側の端を伸ばし、▽3二金と締まりました。そして12手目、▽9二飛!一間飛車見参です。ヘボの個人的な見解ですが、これ、ひねり飛車や立石流の一種ですよね。つまり飛を初めに縦に使い、横に回していく指し方です。勇気君は面食らったと思いますよ。個々の手における消費時間は資料に掲載されていませんでしたが、序盤時間を使ったことは間違いないと思います。▲5八金左辺りに苦悩の跡が感じられますね。(>_<) 振り飛車が▽9四飛と上がった時点で角交換となりました。このタイミングは難しいですね。居飛車は自分から角道を閉じることを癪だと考えている人が多いと思いますので。この後の流れを考えると、角道を閉じて押さえ込みの方針で玉側の位取りを目指す指し方の方が振り飛車にとっては嫌な気がしますが、皆さんはどう感じますか?
振り飛車は堂々と▽7二銀と上がり、▽7一玉を決めて(飛が9筋に居るので▲8二角とは打てない)一安心。ここから飛を大きく使っていきます。まず▽3四飛で歩を使わせ、▽7四飛と舞い戻り▲7七銀を強要、さらに攻撃の手を緩めず、端の位を活かした▽9三桂です。実際の形勢はよく判りませんが、振り飛車側からすると攻めに専念できて気持ちが良い。人間的には相当に勝ち易い流れになっているという感想です。
局面が進むと、戦いは局地戦、すなわち居飛車の玉頭周辺のみで駒が動きました。ヘボはヘボなのでこういう展開は珍しくないですが、プロ棋士にとっては屈辱でしょうね。狙いが単純なのに受けが利かないとは!結局西田君が寄せ切り、96手で終局となりました。投了図はヘボが(滅多にないですが)袖飛車強襲を成功させた時のような感じに思えました。こういう戦法は直ぐに対策が進み、暫くは使えないでしょうけれど、ハ冠(八冠ではない)相手に成功させて欲しいですね(笑)。山本博志五段が奨励会時代にトマホークをぶつけて攻め潰しているので、可能性がない訳でもありません(苦笑)。個人的には斎藤明日斗君に使って貰いたいなあ。(^_^)
長くなりましたが、最後に一言。この戦法、命名するとすれば「一間飛車」より「端飛車」が良いですかね?(?_?)>
他の人は反応すらしませんものね(普通、しませんね)。
どういう背景で番組を上げられたのか知りませんが、中村太地八段が彼の番組で一間飛車を奇襲として取り上げたようです。ヘボの中で、彼は「里見(当時)・西山の将棋はガラパゴス」等の発言で印象が悪くなったので、観る気にもなりませんが、升田幸三が好きそうな、また上手く指しこなしそうな戦法なので、実戦を観ていきましょう。(^_^)
モチーフは佐々木勇気vs西田戦(棋聖戦)です。
普通?に指すと両者の力関係から、どちらに転ぶか判りませんが、よくある形で指せば勇気君に軍配が上がるような気がします(不利飛車党員としては悔しいですが)。だから勇気君はA級八段になれたのです(ああ、太地君もですね↘)。対振り飛車に対して難があるからC2に留まっている居飛車党有力棋士も多いと思います。そうでないと、全棋士参加棋戦を優勝したり、タイトル挑戦したりする人がいる事実を説明できません。
うわっ、また前置きが長くなりました。ほぼ対抗形が予想される中、西田君は角道を開けたまま玉側の端を伸ばし、▽3二金と締まりました。そして12手目、▽9二飛!一間飛車見参です。ヘボの個人的な見解ですが、これ、ひねり飛車や立石流の一種ですよね。つまり飛を初めに縦に使い、横に回していく指し方です。勇気君は面食らったと思いますよ。個々の手における消費時間は資料に掲載されていませんでしたが、序盤時間を使ったことは間違いないと思います。▲5八金左辺りに苦悩の跡が感じられますね。(>_<) 振り飛車が▽9四飛と上がった時点で角交換となりました。このタイミングは難しいですね。居飛車は自分から角道を閉じることを癪だと考えている人が多いと思いますので。この後の流れを考えると、角道を閉じて押さえ込みの方針で玉側の位取りを目指す指し方の方が振り飛車にとっては嫌な気がしますが、皆さんはどう感じますか?
振り飛車は堂々と▽7二銀と上がり、▽7一玉を決めて(飛が9筋に居るので▲8二角とは打てない)一安心。ここから飛を大きく使っていきます。まず▽3四飛で歩を使わせ、▽7四飛と舞い戻り▲7七銀を強要、さらに攻撃の手を緩めず、端の位を活かした▽9三桂です。実際の形勢はよく判りませんが、振り飛車側からすると攻めに専念できて気持ちが良い。人間的には相当に勝ち易い流れになっているという感想です。
局面が進むと、戦いは局地戦、すなわち居飛車の玉頭周辺のみで駒が動きました。ヘボはヘボなのでこういう展開は珍しくないですが、プロ棋士にとっては屈辱でしょうね。狙いが単純なのに受けが利かないとは!結局西田君が寄せ切り、96手で終局となりました。投了図はヘボが(滅多にないですが)袖飛車強襲を成功させた時のような感じに思えました。こういう戦法は直ぐに対策が進み、暫くは使えないでしょうけれど、ハ冠(八冠ではない)相手に成功させて欲しいですね(笑)。山本博志五段が奨励会時代にトマホークをぶつけて攻め潰しているので、可能性がない訳でもありません(苦笑)。個人的には斎藤明日斗君に使って貰いたいなあ。(^_^)
長くなりましたが、最後に一言。この戦法、命名するとすれば「一間飛車」より「端飛車」が良いですかね?(?_?)>
レスレス♪ 投稿者: tsuka000jp 投稿日: 2024/03/24(日) 17:06
>大山命さん
今日は西やんと里見さんの対局を放送していました。
西やんの勝ちでしたが結果的には勝ったけど開戦時の玉形の差が気になりました。
将棋の内容は楽しめました。
研修会の方との対局も勝利だったんですね。
攻めさせて勝つ内容だったようで、勝利は相手の内容が悪いよりも大山命さんの実力が向上したからではないかと思います。
1001勝達成おめでとうございます。m(_ _)m
今日は西やんと里見さんの対局を放送していました。
西やんの勝ちでしたが結果的には勝ったけど開戦時の玉形の差が気になりました。
将棋の内容は楽しめました。
研修会の方との対局も勝利だったんですね。
攻めさせて勝つ内容だったようで、勝利は相手の内容が悪いよりも大山命さんの実力が向上したからではないかと思います。
1001勝達成おめでとうございます。m(_ _)m