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雑話その2   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/03/10(日) 21:26

前話の続きです。

将棋を指しに来ているので、どんな人と当たるかは最重要な問題でしょう。対局を付けて頂く間、大体ヘボは他人の将棋を観ているのですが、たまたまその後、観ていた対局者のどちらかに当てられることがあります。そういう時は少し気分が良いですね。少なくとも居飛車or振り飛車のどちらで来るか見当が付いているから(大会で相手にそれをやられると、同じ意味で最悪ですが)。まあ、4回5回と当たるようになると意味は薄れますが。

ここで度々、小学生に関して色々厳しいことを書きましたが、感想戦を端折る人は大人にもいます。但し、大きな道場では次々に対戦を組まねばならず、さっさと結果を報告してくれる方が、運営側にとっては有難いかもしれませんね。困った人と言えば、ヘボはいかさまをされたことがあります。相手の馬の位置が一路ずれているんですよね。最初はヘボの見間違いかと思いましたが、そいつは最初からいかさまする気で、駒の配置もマス目にキチンと収まっていなかった。後で、ヘボが運営に直訴して来なくなりましたけどね。

強い人ほどポイントを押さえた良い感想戦をやってくれると思いますね。勝者の余裕というか(笑)。ヘボは指し手をあんまり覚えていないので、いい加減な感想しか語れませんが、もっと強くなって建設的な感想戦をやりたいものです。
No.400 編集    削除

道場雑話   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/03/10(日) 10:58

「お前の話はどれもいつも雑だろう」という突っ込みは甘んじて受けますけど、まあ、お時間の許す限りでお付き合い下さい。 (^^;

一口に将棋道場と言っても、色々あります。最近は将棋を対面で指さない人の方が下手すると多いかもしれません。先にも書きましたが、道場が経営の面で厳しくなり、首都圏の範囲で挙げれば、新宿や八王子のような大きな所も潰れています。聡太ブームを真の将棋ブームに繋げるためにも連盟は好機を逃さずに対処して頂きたいものです。

今から二十年前に北海道の美瑛に引っ越して、初めて道場で指してみたいと思い何をしたかと言うと、ヘボは電話帳を捲りました。「囲碁・将棋」の欄があって、幸い2件の番号が載っていて、後に無事両方とも利用できました。ただ、自分も弱かったですが、来る人は強くなかったので、直ぐ飽きてしまいました。ほぼ同時期に知った「中飛車研究所」を観たり、「週刊将棋」や「将棋世界」等を読んで、大袈裟ではありますが、焦燥感を紛らわせていたものです。今ほどネット将棋は盛んでは無かったですし、やろうという気にもなりませんでした。ヘボの中では「異種格闘技」と捉えていますしね。

幸い翌年、函館に引っ越せました。この地は将棋が盛んで、二上達也、佐藤大五郎、北村昌男といった往年の名棋士を産んでいます。道場も3つあって、ヘボは全てに足を踏み入れました。その内の一つは席主が優しい方で80局ほど相手をして頂きました。函館にいる間に初めて全道大会にも出場し、2つ勝てました。振り返るとこの時代がヘボの将棋の下地を作ったように思います(エラそうに)。

運営の話になりますが、席料。道内では札幌では1,000円、その外では500円が基本料金でした。東京に戻ってきて1,000~1,500円になり、物価の違いなんですかね。但し、小学生は別料金で動いているようです。また将棋連盟の支部では3,000円ほどの年会費を別に払った道場もありました。大会参加等で便宜が図られているようです。

時計。チェスクロックですが、かつてNHK杯等で見られた針のアナログ時計は殆どお目にかからなくなりました。道場によって、また指している人の(道場内の)立ち位置によって、使う場合と持ち時間無制限になる場合があります(例えば道場内でトーナメント大会を行っている場合)。ヘボは(普段は)時計がない方が自分のためには良いのかな、と思っています。
No.399 編集    削除

晴れのち土砂降り(T_T)   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/03/09(土) 19:11

表題通りです(苦笑)。
出だし3連勝でしたが、後半4連敗。元々結構連勝&連敗を繰り返すタイプなのですが、今日は甚だ味の悪い終わり方をしました。
敗因はですね、始めの方の結果が妙に良かったこともありますけど、じっくり考えられなかったことに尽きますね。先週は6局戦いましたが、今日よりも遅い時間に帰宅しました。負けた将棋も含めて、自分なりの結論を出してから次の手を指せたのですが、今日は「えい、これでどうだ」でした。来週は(行けたら、の話ですが)そこにまず注意をしたい。 (-_-)
No.398 編集    削除

ついウッカリ?!   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/03/07(木) 20:19

ヘボのことではありませんよ(笑)。強いプロもやらかすことがあるというお話です。B2順位戦、深浦vs佐々木慎戦を観ていきましょう。

深浦九段はタイトル3期獲得、聡太&羽生キラー、佐々木大地七段の師匠としても知られています。粘り強く、相手にもたれて指すことが上手く、容易に土俵を割りません。対する慎七段は特に受けの強い振り飛車党で、棋風に共通点があるような気がします。

先手深浦の居飛穴、後手佐々木の三間で始まりました。途中、▽5四銀と出て▲6六を歩で受けるのか銀なのかを打診するのが定跡。どちらもありますが、少し前は銀が多く、最近は歩が見直されているようです。本譜の居飛車は銀で対応しました。

さらに駒組は進み、振り飛車は3筋の位を取り、歩交換を達成。ここで「事件」が起きました。振り飛車の動きに乗じて居飛車が2筋の歩交換を試みたのですが、その前に敵飛を▲3七歩と打って追い払わなかったので、▽2七歩と飛頭を叩かれてしまったのです。取れば▽2六歩です。やむなく▲5一角成ですが、飛をボロっと取られてしまい駒損確定となりました。

この後は振り飛車の冷静な隙の無い指し回しの前に、挽回のチャンスはついに巡ってきませんでした。確か深浦九段は昇級争いに絡んでいたと思います。相手の歩の数を勘違いしていたのでしょうか?痛恨の失着でした。「以て他山の石」ですね。 (-_-)
No.397 編集    削除

人間同士の戦い   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/03/07(木) 12:40

B2も昨晩、全日程が終了したようです。勿論心配は久保師匠のことでした。(T_T) 不調であることは認識していましたが、降級点候補に挙がっていたことを知って、ショックでした。調子が云々以前に加齢による衰えもきているのかもしれません。

さて、相手は村山七段、なかなかの強敵で、事実対戦成績は負け越していました。先手村山の居飛穴模様に対し、後手久保はミレニアムを匂わす駒組みです。さらに強引に穴熊に潜った居飛車に対し、半ば開き直りのような速攻を仕掛けました。玉を▽6二に留め置き、自分から角交換し、ガラ空きの4筋に突進です。

以前、佐々木慎七段に久保将棋の感想を伺った折、「あまりに実戦的」という言葉が即座に返ってきました。本譜はその表現そのままの指し回しでした。歩交換後、▲5六と7六の歩をパクパクやり、歩越しの▽7五に留まります。お役御免になった飛は(恐らく狙い通り)敵角との交換になるのでした。
居飛車も手をこまねいていられません。反撃は▲7三桂の放り込みから▲4一飛の馬・金両取り。にっくき馬を消去して一段落...しませんでした。間髪を入れず急所の端攻めが直撃し、穴熊は見る影も無くなりました。この後、ソフトの評価上は悪手の連続でしたが、攻守が入れ替わり振り飛車は自陣を捨て、王様の単独逃避に託します。この方針が良かったようで、結果、振り飛車玉は▽4七の敵陣内で「あがり」となり大勢が決した将棋でした。

まあ、ネットからボロクソにこき下ろしている連中はソフトの評価値しか見ていないんですね。恐らくは一分将棋の中、秒を読まれながら手を繋いでいく厳しさを解って欲しいですよね。
人間は完璧な存在ではありません。だからこそ、死力を尽くした戦いが感動を呼ぶのです。
No.396 編集    削除

快勝!   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/03/06(水) 21:29

C1順位戦、斎藤明日斗vs佐藤和俊戦を観ましょう。

ついこの間、斎藤君の将棋を紹介したばかりですが、残念ながら本局は切られ役です。(>_<) 対する和俊七段は最近冴えません。(T_T) いつの間にか「三間藤井システムの佐藤」から「雁木の佐藤」になっていて、ヘボもですが、振り飛車党員から抗議の声が上がっていました。今では振り飛車の「佐藤」は「天彦九段」か前会長のことを指すようになってしまいました(私見です)。

さて、先手斎藤の金無双急戦に佐藤は久し振りの三間で対抗しました。居飛車は角頭に狙いを付け仕掛けますが、振り飛車の対応がバッチリで攻めあぐねます。ここで▲4七金と上がった手がどうだったか?この種の手は勝てば「力強い金上がり」と賞賛されますが、振り飛車党にはまず指せない手。少なくともヘボは最も最後に読む手になります。重い。振り飛車は玉頭銀を追い払い手順に角の右辺転換を実現させ好調です。更に飛を敵角と差し違え、玉のコビンを衝いた▽6六歩が決め手級の手。以下幾ばくも無く寄せ切りました。流れるような爽快な攻めでしたね。(^_^)

残りの対局の有無は知りませんが、二人とも来期の活躍をお祈りしております。少し早いですが、お疲れ様でした。m(_ _)m
No.395 編集    削除

有難うございます。m(_ _)m   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/03/04(月) 11:54

小学生は長時間集中できないという欠点があることが分かりました。無論、強くなるほどこの欠点は解消されていきます。次に彼に当たったら勝つのが難しいかもしれません。(>_<)
そろそろ三間穴熊を試してみようと思います。
No.394 編集    削除

レスレス♪   投稿者: tsuka000jp   投稿日: 2024/03/04(月) 06:47

>大山命さん
上手い人でも、同じ手を指しつづけたりわざと違うことを試したりすることがあるようなので、
穴熊を指しつづけてフォームを固めるのも上達には有効かもしれないですね。

負けている将棋をなかなか土俵を割らないのは実力が向上したからかもしれないですね。
昇段おめでとうございます。m(_ _)m
No.393 編集    削除

将棋道場に行きましょう。(^_^)   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/03/03(日) 11:33

ヘボが駒の動かし方を覚えたのは小学校入学の直前でしたが、たまたま父と祖父が将棋を指せたので、「道場通い」という発想自体がありませんでした。勿体ないことをしたものです。(>_<)

最近のヘボの投稿は道場の話題が多いので、少し過去を振り返ってみましたら、最初に道場と言われる場所に足を踏み入れたのは2004年(場所は旭川)のことでした。それ以降、一見さんも含め、数えてみたら20近くの道場で指していることが判明しました。私のこれまでの引っ越しの回数よりも多かったです(苦笑)。

最近、神様の影響で小学生を始めとする若い層にも将棋に関心を持つ人が増えてきました。それ自体は同じ愛好家としても喜ばしいことですが、観る将の方々は皆「指し将」であって頂きたいという思いがあります。この欄でも度々書いていますが、ユーチューブ等SNSに棋譜や棋士個人の活躍が紹介されることで、将棋への理解は深まります。さらにソフトの普及で素人でもある程度の形勢判断もできるようになりました。その結果、歓迎されないことも生じています。具体的には負けた棋士への誹謗中傷です。「勝てば官軍」とは良く言ったもので、多くの人は勝者には(他に問題があったとしても)批判めいたことも口にしません(ヘボは性格がひねくれているので例外です)。その反動なのでしょうか、敗者をボロクソにこき下ろすのは。(T_T)

多分、そのような人達の多くは将棋を指さないのではないでしょうか?指したとしても、負けるのが嫌な人が多いのだと邪推します。棋力向上を目指す人が将棋を指して負けると、本当に辛いです。そこで敗者への労りの気持ちが醸成されるのだと思います。
ですから、そのような皆さんに特にお願いします。道場に足を運んで下さい。ネットではダメです。対面で勝負を経験しないと、今指している相手の背景等には思いが至らないでしょう。勝てば勿論楽しいのですが、「負けて覚える将棋かな」で、上達以外にも得られるものが多いです。

二十年ほど前、「将棋世界」の付録に全国道場一覧が出ましたが、最近の事情は激変しており、潰れた道場も少なくありません。ヘボ自身は何とか1回でも多く通って、オーソドックスな将棋文化の維持に貢献したいと思っています。
No.392 編集    削除

贔屓がダメなら自分で   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/03/02(土) 20:27

先週に引き続いて、O将棋センターで戦ってきました。
滞在は5時間余りで6局なのですが、中身の濃い時間でした。普段ヘラヘラ生きているので、あんまり「頭が疲れる」経験はしたことがないのですが、ここ2回の参戦は終わった後に確かにドッと疲れが押し寄せてくる感じです。

内訳は対抗形3勝1敗、相振り2勝で久し振りの好成績です。負けた1局はゴキ中穴熊を採用し、超速二枚銀にやられました。飛を切って攻め続けていましたが、金気1枚足りない感じでした。勝った将棋は1局角交換四間で、2局は穴熊です。最終局はエルモ急戦に対し四枚穴熊の布陣を敷いたにも拘わらず、いつの間にかぼろ家になっていて敗色濃厚でしたが、珍しく粘りが利いて二転三転した将棋を何とかモノにしました。よそ見をしているような小学生に負けるのは癪ですからね。また、私は定跡形を少し外した方が勝ち易いようです。

相振りは大内怒濤流直伝(?)の三間穴熊を採用。片矢倉を気持ち良く攻め潰すことができました。もう1局は指した記憶がない形になりましたが、相手の方が格下だったので、何とか誤魔化せました。(>_<)

少し嬉しかったのは昇段です。帰り際に「次はもう一段上げて指して貰います」と言われました。これから暫くは勝率が上がらず、モヤモヤが続くでしょうけれど、強くなった証(?)を励みにして頑張ります。 v(^_^)
No.391 編集    削除

立て直せず   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/03/01(金) 06:10

無念。つまらない名人戦になりました。
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必勝!ひねり飛車   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/02/29(木) 11:42

斎藤明日斗五段は居飛車党ですが、ひねり飛車を時々用いますので、注目しています。対木村九段戦(王座戦予選)を観ていきましょう。

神様には「完全」が要求されますが、彼には勝つこと以外無理でしょう。アマでも堪能できる面白い将棋は引退するまで指せないと思います。その点、斎藤君は有言実行、不利飛車党のヘボでも楽しめる将棋を指してくれます。次は最初から振って欲しい。

▲2六歩・▽8四歩の出だしは何だか新鮮ですね(笑)。このためひねり飛車は相懸かり、つまり戦型としては相居飛車戦に分類されるのですが、私は対抗形だと思って観戦しています。強烈な攻めが持ち味で、古くは升田幸三が得意にしていました(良い棋譜が沢山あります)。先手の必勝戦法!なんて言われていた時もありましたよね。

オーソドックスな進行で、居飛車(!)側の飛先交換を逆用する意味があり、攻め好きの居飛車党はストレスが溜まりますが、千駄ヶ谷の受け師、木村一基ですからね。途中、縦歩取りに▲3六飛と寄るのですが、▽4四角(敵飛の動きを制限する意?)が今の定跡なのでしょうか。そして先手は横に飛を展開しますが、この動きが「ひねり」なのですね。先手としては申し分ない展開です。

お互い速い攻めが無いとの判断で、陣容整備に入りますが、斎藤君の▲3七玉が森安棒玉穴熊を連想させ、笑ってしまいました。少し怖いですね。直後、先手の角筋を活かした鋭い攻めが炸裂、後手は中段玉を強いられることになりました。ヘボは途中「▲1一角成と香を取って楽勝」と思いましたが、それには本譜のように▽3三桂を跳ばれ、▽8一飛と引かれると馬は捕まってしまうのですね。

しかし、そのような美味しい狙いを踏まえながらの▲9三桂捨てからの飛交換が実現し、先後の玉の安定度の差が大きく、先手の大優勢となりました。後手は桂と角筋の連係で反撃を試みますが、▲3九玉とかわされ、逆に寄せられてしまいました。余裕ができたらヘボも実戦で試してみたいです。 (^o^)
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システム出動   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/02/29(木) 09:22

藤井システムが対居飛穴・左美濃対策に優れた戦法であることは、少なくとも有段者の振り飛車党であればよくご存じのことと思います。対抗形の戦いは一面囲いの戦いでもあり、振り飛車にとって難関の一つがミレニアムです。それをシステム調の将棋で撃破した対局を観ていきましょう。

松尾vs井出戦(王将戦予選)です。
居飛穴が優秀な戦法であることを不利飛車党員としては認めざるを得ませんが、振り飛車の角筋が直射し易いという欠点もあります(そもそも欠点の無い囲いはありませんが)。そこで一路玉をずらしたのがミレニアム。堅いです。しかも桂を攻めに使える利点もある。そこを雀士イデ隊員はどのように克服したのでしょうか?

実はつい先日、本家テンテーが美濃囲いから青嶋ミレニアムを粉砕した将棋があって、こちらの方も紹介したかったのですが、マント氏に先を越されましたので止めます。
先手の松尾八段が四間飛車を見切り、ミレニアムを明示したのに対し(勿論松尾流の選択もあったと思いますが)、井出隊員は序盤、居玉のまま右辺の攻撃態勢を整えます。

この過程で、▽6三金&7三銀の形を作ったのが工夫の構想。右銀は更に端&桂頭攻めの先頭に立ちます。9筋&7筋の突き捨てを入れ、香で歩を手に入れ、敵桂を殺し玉頭に殺到、あっという間に制空権を握りました。居飛車は気が付くとどうしようも無くなっているような感じで、慌てて▲4六香から反撃しますが、時既に遅し。藤井システムはミレニアムにも立派に通用しました。 (^_^)
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剛と柔   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/02/25(日) 21:11

女流名人戦第4局、福間vs西山戦を観ていきましょう。

振り飛車党棋士が散々なので、女流タイトル戦は最近唯一の癒やしです(苦笑)。その分、自分の将棋に力を注げるので悪いことばかりでもないのですが(強がり?)。(>_<)

西やんを剛とすれば香奈ちゃんは柔でしょう。二人の棋風がそのまま出た将棋でした。序盤、香奈ちゃんは例の如く中飛車からの振り戻しで、西やんに向かい飛車を強いました(王位戦の菅井vs羽生戦を思い出します)。二人の間では何度も同じ戦型が展開されているので思うのですが、西やんは相手にせず、中飛車か四間飛車で戦ってみてはどうでしょうか。最初から香奈ちゃんは(香奈ちゃんの側から見て)中央から左で戦おうとしているのですから、2筋突破を狙うのは損な気がします。
また、このような流れを見ると振り戻しで生じているはずの手損があまり響いていない。将棋は奥の深いゲームだと思います。

更に手数が進み、西やんがウッカリ、▽9二香と上げて穴熊を明示しましたが、これが大悪手。居飛車の銀の進出を許す結果となり、形勢も傾きました。西やんの穴熊、あまり見ないので見てみたかったですが、香奈ちゃんの速い動きについて行けず、最後まで失地を取り返すことは叶いませんでした。手数こそ121手でしたが、ヘボには、もっと早くに勝負は決まっていたように見えました。

棋風もあるのでしょうけれど、西やんはまだ「自分の指したい手を優先している」ように見えます。相手は老獪な香奈ちゃんですよ。指したい手はジッと我慢して、左翼に手を入れていたのなら、面白い将棋になっていたのでは、と残念です。「以て他山の石」としましょう。(-_-)
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課題   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/02/25(日) 05:41

今、自分のフォームを固めるために(?)穴熊を指し続けていますが、これは、かつてこの場で女流棋士を批判した「自分の指したい手を優先」することに繋がる恐れもありますね。時には「自分のやり方を捨てて対応することが勝利への近道になることもあるのではないか」と、ふと思いました。
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他道場潜入(笑)レポート   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/02/24(土) 19:43

今日は、山手線内の某道場に足を踏み入れました。
ここは時計を使わず、言い訳が利きません(笑)。回数券を買ったので、900円で12:00~17:00まで指せました。棋力審査は無かったですが、「千駄ヶ谷(の将棋会館)で初段でした」と報告すると、「ではそれよりも上の段位で」となりました。

いやあ、土曜日ということもあって、ギッシリ指し将で埋まっていましたよ。壮観でした。雰囲気に気圧された訳ではありませんが、最初の同格相手の2局を連敗し、凹んでいましたが、3局目から4連勝。しかし格上相手の最終局をキッチリ負かされ、4勝3敗で終えました。こんなものですかね。将棋とは関係ありませんが、デパートで両親の好きな桜餅を買って帰りました。

煩い小学生が皆無で、皆紳士的な振る舞いだったので、お勧めです。回数券の期限が5月までなので、あと4回は通えます。一つでも上の段位になれるよう頑張ります。 (^_^)
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そういうことか?!   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/02/18(日) 14:49

同じく順位戦、豊川vs本田戦を観ていきます。

99%相居飛車戦になると思われた対戦でしたが、本田君が陽動に三間に振りました(笑)。因みに豊川七段は対神様戦で振っています。更に、豊川七段側も向かい飛車に振るという、相振り戦になりました。

後手の玉は▽6二に留め置かれ、駒が上ずった先手陣の攻撃に手を加えます。先手陣の金銀は左右に分断される形になり、薄くなった中央を狙われてはひとたまりもありませんでした。豊川七段の棋風を分析した上での作戦勝ちでした。

なぜ本田君は流れの中とはいえ、振り飛車を採用したのでしょうか?奥様の影響もあるのでは、とヘボの邪推です。 (>_<)
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うっちゃり決まる   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/02/17(土) 09:44

順位戦も残り僅かで、昇級者の声も聞かれ始めています。
ヘボがプロの将棋を観戦していて思うのは、順位戦が最も面白いということです(異論はあると思いますが)。そして持ち時間が長い故に起こる大逆転。序盤の定跡整備があらゆる戦型で進む現代将棋、始めのうちに犯した失敗が取り返せないシビアな戦いになっているようですが、だからこそこういう将棋を紹介したいと思い、佐藤慎vs黒沢戦(順位戦C2)です。

佐藤慎一五段は元は振り飛車党だったようですが(確認できておらず済みません)今は居飛車党。今期の順位戦は好調で、ここまで2敗。対して黒沢六段は、期待が大きい故に、現在の戦績は「悲しい」の一言!奨励会の幹事を引き受けているようですが、色々な才があることが却って災いしているような気が、外野はしますね。 (>_<)

先手佐藤の居飛車、後手黒沢の振り飛車は確定ですが、黒ちゃんの選択がドキドキ(笑)。果たして角道オープンで、敵が飛先を伸ばしているにも拘わらず、▽9二香ですよ。レグスペ(白色レグホンスペシャルの略だそうです)は私も大会で女子高生相手に1回だけ指したことがありますが、押さえ込まれ「やらなきゃ良かった」と後悔しました(最終盤相手の失着で勝ちは拾いましたが)。とにかく結論は「ヘボには荷が重い」です。しかし黒ちゃんは「力戦振り飛車の雄」です。どんな将棋を魅せてくれるのでしょうか?

居飛車は慎重に飛先を交換し、端に狙いを定めました。しかし、欲張って横歩を取ったことが、そのこと自体の成否は別に、黒沢ワールドに引き込まれる伏線になったかも。そもそも四間飛車、いや振り飛車が「居飛車の動きを利用して投げる」(by藤井猛)戦法ですから、居飛車が駒を大きく使ってくれることは大歓迎です(ヘボはそのまま潰されることが多いですが)。果たして、評価値は居飛車に振れるも黒沢ペースで将棋は進みます。

力強い金の進出で敵飛を追い返し、臨機応変に(泥縄とも言う)金銀を立ち上げていきます。横歩取りのような将棋を見ると判りますが、歩越し飛車って今ひとつ迫力がないんですよね。とは言え、居飛車の攻めは的確で、穴熊は八方破れのあばら家になり、王さん自ら逃げ出すしかなくなりました。

しかしこれで終わらないのが黒沢振り飛車。▽6一桂・7四角と辛抱し、チャンスを待ちます。そして84手目に受け一方に見えた角が▽9六に飛び出した辺りから怪しくなってきます。狙いの▽8六桂に▲8八玉と寄ったのが痛恨。評価値はともかく、流れは完全に振り飛車側に渡りました。96手目に蟄居していた飛が世に出て、上手く着地も決まりました。「面白い将棋を指したい」と神様が言っていましたが、人によって「面白さの基準」は違うと思います。ヘボが面白いと感じ、他人に鑑賞を勧める将棋は取り敢えずこんな感じです。 (^_^)
No.383 編集    削除

レスレス♪   投稿者: tsuka000jp   投稿日: 2024/02/16(金) 08:14

>大山命さん
小学生でも自分よりしっかりしているのでは、と思うような子もいますね。
終盤力が向上したのかもしれないですね。
対局おつかれさまでした。m(_ _)m

>千葉県木更津市さん
都内からでも車ならアクアラインを降りてすぐですね。
第13回アクア将棋大会を教えていただきありがとうございます。m(_ _)m
No.382 編集    削除

遠いですね   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/02/15(木) 06:40

大会にも久しぶりに出てみたい気がしますが、時間内のアクセスが難しそうです。それにしても、こういう所をまめに見ているのですね、協会さんは。

木更津と言えば丸ちゃんですが、普及は受け師に任せているようなので、当日の指導には現れないでしょうね。ここで顔を見せれば漢ですけどね。

ヘボは難しいですが、どなたか出場されては如何ですか?
No.381 編集    削除

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