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屈辱の垂れ歩   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/02/13(火) 06:31

良くない流れが続いています。菅井君もそうですが、ヘボの将棋も。(>_<) それにしても「明日からも頑張って生きていくしかない」は何とも辛い叫びでしたね。「臥薪嘗胆」「捲土重来」を送りたいです。ヘボなら泣いてしまうかも。(T_T)

道場で一人、勝手にこちらで自分の実力のバロメーターにしている高学年の小学生がいて、もう7、8回対戦しています。人間はAIと違って、純粋に将棋に勝つことだけでなく自分の置かれている状況?なんかも考えてしまう。ヘボの場合では、「小学生に教えて貰うなんて屈辱だあ」とか。

その道場では、恐らく聡太ブームの恩恵?で小学生が沢山来ていて、1年前は相手のペースに乗っかってしまい、惨敗が続いていました。それが最近になって漸く彼らのペースを崩すにはどうしたらよいのかおぼろげながら分かってきて、同格であれば指し分けくらいにはなってきた訳です。

さて、N君は「負けると感想戦を放棄するような」連中から一歩抜け出して自分の言葉で会話ができる数少ない小学生で、そういう意味でもヘボは「基準に」しているのです。
その日の将棋は、私が先手で中飛車から潜ろうと思っていましたが、銀対抗になり、(ヘボは)穴熊の暇は無いと判断し、積極的に攻めていこうと思いました。しかし「自分では分からない」悪手&疑問手を連発し、気が付くと指し切り寸前の局面になっていました。
正確には覚えていませんが、角金くらいの大きな駒損で、敵陣はほぼ無傷、自分の拠り所は自陣が手付かずの銀美濃で、竜が要所に居て、金桂と歩が3、4枚手駒にあることでした。ここで▽5七桂と竜・金の褌を掛けられていたら終わりでしたが、敵さんの指し手は▽7六歩!次にと金を作ろうという手ですが、ヘボはそれを防ぐ手段が無い。意地悪なおっさんの思考回路を感じました。

時間が少し残っていたので、せめて一太刀の方法を考えました。そこでまず竜を▲6五に逃がし、船囲い崩れの敵陣に▲4四歩と嫌みを付けていきました。ここでヘボに幸いしたのは「活路がこれしかない」と手段が限られていたことです。対してN君は「最後の突撃をいなせば勝ち」と瞬間的に「盤面が狭くなって」いたことが災いしていました。

▲4三歩の叩きから▲5五桂を決め、(ここで素直に相手をされていたら本当に指し切っていましたが、そうならず)竜の再侵入が叶い、完全に逆転です。最後はヘボとしては珍しい「ピッタリ即詰み」に敵玉を仕留めました。

ヘボは垂れ歩に触れた後、「交通事故だから忘れれば良い」と感想戦で話しましたが、彼はその真意を理解したでしょうね。ほぼボロボロの一日でしたが、こうして格上をひっくり返す将棋もポツポツ出てきたので、それを「自分に力が付いてきた」と良いように解釈して、勉強に励もうと思います。 (^_^)
お約束のお粗末でした。
No.378 編集    削除

レスレス♪   投稿者: tsuka000jp   投稿日: 2024/02/13(火) 06:22

>大山命さん
道場での対局おつかれさまです。勝てないと熱くなってたくさん指してしまいますね。
私個人的には相振りで左の桂馬が活用できないとなかなか勝つのは難しいイメージです

藤井vs伊藤匠戦見ました。
相手の玉が捕まえられない状況を止めるために戦力を使わされるので
それだけでプレッシャーをかけられますね。

神田はアカシヤ書店に将棋の本を買いに行った覚えがあります。
たくさん将棋の本があると目移りしますね。
No.377 編集    削除

また買ってしまいました(>_<)   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/02/11(日) 19:49

何を買ったかというと古書です。神田の街をブラブラし、背表紙を眺めるだけで満たされます。 (^_^)

全部趣味の本です。働いていた頃は、それでも「仕事のため」と自分に言い聞かせていましたが、退職した今は、ほぼ生物(特に昆虫)の本と棋書になりました。
棋書は「大内延介名局集」です。剛腕・大内怒濤流、穴熊党総裁の異名を持つ九段のファンは多く、私も現役時代から好きな棋士でした。幾つか既知の棋譜はありましたが、初めて見る将棋も多く、なかなか楽しませて頂いております。
さて、棋譜並べが効果を発揮するのは一体いつのことになるのやら? (>_<)
No.376 編集    削除

空中分解   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/02/08(木) 10:24

女流名人戦第3局、西山vs福間戦を見ていきましょう。

後の無い西やんに対し、香奈ちゃんは精神的には随分安定を増したのではないかと推察します。本譜は...

相振りの出だしでした。序盤、西やんは初手▲7八飛から三間飛車金無双模様に、香奈ちゃんは2手目▽5四歩から2筋の歩を伸ばしていきました。二人の対戦では結構見慣れてきた形ではないでしょうか。ただ、結論から(ヘボが)エラそうに言うと、「序盤でこの将棋は終わって」しまいました。原因は17手目の▲8六歩、29手目の▲4五歩辺りに求められると思います。
最初の8筋突きは相手が態度を決めない(飛を振っていない)状態ですから、結構危険。それを咎めるべく、後手は居飛車で戦うことを決めたのですが、折角(飛を振るべく)手を掛けた左辺がスカスカになってしまいました。次の4筋突きでこのやり取りの影響が出ます。銀当たりの手なので、取るか、引くかどちらかですが、取ると▲3七桂と跳ばれ、銀が狭い。引くなら▽5三ですが、角交換され、居玉&腰高の?陣形では角打ちの隙が多過ぎる。よって泣く泣く▽3三銀ですが、角が幽閉されてしまいました。
これ以降は、後手が勝負手を繰り出したものの、冷静に先手に対処され、後手陣は空中分解の体を呈しました。香奈ちゃんからすれば最近珍しい拙局で、西やんから見れば借りを一つ返した将棋と言えましょう。

次局も楽しみです。勿論、将棋の中味も。 (^_^)
No.375 編集    削除

狙って持将棋とは   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/02/05(月) 19:31

棋王戦の第1局ですが、後手の伊藤匠挑戦者が角換わりの将棋から、「狙って」持将棋にしたことが話題になっています。

持将棋は千日手と違い「引き分け」になりますから、対戦成績は0勝0敗1分となります。まあ、それは大した問題では無いですが、坊やのファンはそれすら気に入らないようで、八冠の腰巾着(コバンザメ)ユーチューバーは「批判殺到」などと吊りを付けていましたね。ルールの範囲内なのに何様のつもりでしょうか。私は、逆に狙って持将棋にできる伊藤七段の棋力と発想に感心しましたね。そもそも持将棋自体滅多に見られるものではないですし、せいぜい中原vs大内の名人戦シリーズが思い浮かぶくらいです(古い!)。

不利な後手番を回避するための作戦なのでしょうか。それなら「勝つ作戦を考えろよ」と突っ込みを入れたくなりますけど、負けるよりは良い。折角先手番を無傷でゲットできた訳ですから、次局では正々堂々?棋王を押し切って下さいね。菅井君がボロボロなので、期待しています。
No.374 編集    削除

左の銀と桂   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/02/05(月) 06:12

一昨日、道場でしたが、階段の踊り場に出てしまったようで、簡単には勝てない状況です。1日10局以上は、少し多いですかね?

ローテを守って?現在は中飛車穴熊を中心に指していますが、四間飛車との違いの一つに「銀と桂、どちらの捌きを優先するのか」があると思いました。私は銀の動かし方が苦手なので、(桂が得意と言う訳ではないが)中または三間に振るのが良いのかもしれません。

左銀は四間の場合、(先手では)殆ど序盤の配置は▲6七限定で、▲5六→▲4五または▲4七(→▲3六)といった順で活用する訳ですが、中飛車や三間飛車は▲5七という選択肢もあり手が広いです。角頭の不安を克服できれば、私の場合、中飛車か三間飛車なのでしょうかね。

大橋七段の「耀龍四間飛車」に「四間飛車は(他の筋に比べ)桂の捌きが容易である」と書いてありました。どういうことか、真意をまだ理解できていないのですが、とにかく(左の)金銀の立ち後れには注意したいですね。 (>_<)
No.373 編集    削除

まだやれる!   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/02/02(金) 15:16

王座戦予選、久保vs村山戦を取り上げられることが嬉しいです。(^_^)

私の心の師匠(技はなかなか真似できないので)久保九段。今期も厳しい戦いが続いていますが、順位戦の残り2局、何とかモノにして欲しいですね。村山八段は通算勝率六割超えですから、強いのですが、爆発力が足りないんですかね。東の方ですが、奥様が関西の方なので、大阪に引っ越し、こうして二人の対局が組まれました。

先手久保が5筋位取り中飛車から三間に振り直しました。久保九段は超速に対しては銀対抗の形にしない将棋が多いので、珍しい形になりました。村山八段は居飛穴の選択肢もあったと思いますが、本局は左美濃から銀冠の布陣を敷きました。

互いに囲い合った後、居飛車が仕掛けました。堅陣を頼みに角を切った代償に飛先を破り、竜を作りました。しかし、ここからが「捌きのアーティスト」の真骨頂。居飛車に弄られたお互い急所の4筋から逆襲、取られそうだった左桂と飛を中央に集中させます。自玉のコビンを狙った角を丁寧に取り除き、焦点の▲8四歩から▲8八飛の展開で敵大駒の動きを封じました。仕上げは飛切りからの二枚角と端攻めのコンビであっという間に敵玉を追い込みました。流れるような寄せは感動ものです。

今苦しんでいる菅井君もそうですが、振り飛車党は好不調の波が激しい人が多いです。今回の快勝で、反転攻勢を期待するものです。
No.372 編集    削除

「あっそう」発言と男尊女卑   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/01/31(水) 14:24

麻生太郎という老齢の政治屋が自分の所属する政党出身の大臣を「無邪気に、いじって」(ご自分ではそのつもりなんでしょう)物議を醸しています。未だ、年配の方を中心にそのような方が多いのが日本という国で、かつて私も小学生時代に数々の愚行をやらかしたことを思い出し、赤面する次第。(T_T)

これ、将棋界にも関係あるのですよ。
ヘボはここでも複数回取り上げてきましたけど、編入試験問題です。当時、香奈ちゃんは複数のタイトルを保持しており、シリーズの最中でした。いくら何でもその日程に編入試験を入れたのは酷過ぎます。試験を実施している連盟の都合で被試験者に不利になるようなことをしても良いのでしょうか。女難で有名なY元会長はあちら側の人になりましたが、将棋界は女性を軽く見る風潮が残っていて、女性棋士の誕生をできる限り遅らせようとしているようにも見えます。敗者は何も語りませんでしたが、香奈ちゃんは随分悔しかったと察します。ヘボは、男性棋士に平手で勝つような女流棋士にはダブル解説か、男性棋士に聞き手を務めさせるのもアリだと思います。それくらいのことをして、逆に女性棋士が誕生する環境作りに励まないと、囲碁界を嗤えないのではないでしょうか(嗤う必要もないですが)。

恐らく同じ根っこで、女流棋界の統一問題も棚晒しです。何のために現役の女流棋士を理事に加えているのか。今こそ、羽生会長と清水女流七段が前面に出て和解に動き、解決に尽力するべきです。しかも現在の状況で何事もないかのように棋戦が組まれ、対局しているのですから、放置の原因はどこに求めて良いのか。

最後に書いておきたいことが。
それは我々将棋ファン、特に男性の観る将の問題です。最近は女流棋士のレベルも上がり、男性棋士が敗れることも珍しくなくなっています。するとコメントに「引退して下さい」「それでもプロか?」というヤジが並びます。裾野が汚れていては、正しい発展など望むべくもありません。連盟は知恵を絞って、このようなファンとも言いたくない人たちを少なくさせる努力が必要です。

さて、あっそう副総理ですが、ついヘボは「口も性根も曲がったジジイ」とテレビに向かって罵倒してしまいます。これでは彼と同レベルに堕ち、救われないですよね。 (>_<)
No.371 編集    削除

相振りと言えばこの方   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/01/31(水) 10:20

久しぶりに西やんの勝局を取り上げましょう。棋王戦予選、西山vs富岡戦です。

多くの振り飛車党員はプロ・アマ問わず、女流棋士の座に甘んじている西山・里見(福間)の両巨頭に一目置いていると思います。対抗形は勿論ですが、特に相振りの戦い方において、二人は多くの「技術革新」を生み出しました。これはAIでは無理です。振り飛車を認めていないから。それだけに、余計価値ある将棋を指してきたと結論できませんか?

富岡八段は全盛期は剛直な将棋のイメージがありましたが、今はどうでしょうか。テンテーの天敵として知られ(猛九段ご本人が自著においてそのように書いていた)、基本居飛車党ですが、相手が振り飛車党の際は相振りも積極的に採用するように思います。本譜もそのような背景?から相振りになりました。

後手富岡が比較的オーソドックスと言える金無双&向かい飛車、先手西山は中住まい&向かい飛車になりました。但し、角交換を経ているのがミソ?です。

ヘボは金無双は未だに大嫌いな囲いです。それでも「先攻」を意識するようになってから、仕方なく採用することが増え、それなりに星も稼げるようになりました。本譜、富岡八段は2筋歩交換の後、浮き飛車に構えたのですが、これがどうだったか?実際の進行でも角を自陣に打ち込まれ、不利に陥っていました。加えて攻めを厚くするには引き飛車の方が良いというのが理屈です。「大駒は近付けて受けよ」の逆ですから。ただ、良い点もあって、桂の活用が容易であることもありますので、角を持ち合っている状況では仕方のない選択であるかもしれません。
対する西やんですが、やはりもう一人の女王と切磋琢磨しているだけあって、上手かったですね。中住まいの布陣で角の打ち込みを許さない。相手の攻め筋から遠ざかる意味もあって、一本取った形でした。そこから如何に有利を優勢、そして勝利に持って行けるか、ですが。

富岡攻め・西山の受けの流れの最中61手目に▲3六同金となった局面ですが、ここで▽同飛とタダの金を取れないのが辛いところ(取ると▲3七香で飛が死ぬ)。形勢ははっきり西やん優勢です。富岡八段は勝負手を繰り出しますが、西やんは悉く冷静に対処、敵の弾が尽きたところで、おもむろに金無双をバラバラにして勝負を決めました。

改めて、相振りは経験値がモノを言う戦型であることを強く感じましたね。ヘボも臨機応変な対応ができるように頑張りたい。清止作さんはお好みでないようですが、皆さんも相振りを指してみませんか? (^_^)
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相振りに思うこと   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/01/31(水) 06:30

ヘボの同志、振り飛車党の皆さんは、普段対人(変な表現ですが)の将棋をどのように戦っておられますか?
あ、却って分からなくなりましたが、要するに相振りを受けるか、自分は振るのを諦めるか(または喜んで下りるか)です。

前にも書いたと思いますが、ヘボは気合い負けを避けるため、また相振り飛車という戦型が面白いので自分ではまず下りません。「目には目を」ではないですけど。ただ、当然のことながら対抗形とは違った準備が必要で、美濃や穴熊に囲ったら一安心という訳にはいきません(そう言えば、どちらかがミレニアムに囲った相振りは見たことがない)。乱暴な見方をすれば、左右反転の相居飛車戦とも表現できるのですが、大きく異なるのは飛の使い方ですかね。また、ヘボ同士(あるいは力が近い同士)だからそうなるのかもしれませんが、先攻した方が八割方勝ちます。この経験から言えることは、元の(?)対抗形が守り(囲い)の形を決める戦いなのに対し、相振りは攻めの形を先に決めた方が勝ち易い戦型であるということです。

ご存じのように、プロ棋士は相振りをあまり指しません。まず作戦勝ちまで持って行くのに(対抗形に比べて)細心の注意が必要で、組み上がった時点で勝敗の趨勢が決まっていることも少なくありません。定跡の整備が遅れている、所謂手将棋で、何が飛び出してくるか分からない。対抗形ではまずあり得ない大技が出ることもあります。大山名人は相振りをトコトン避けまくったことで有名ですが、自ら「一方的な展開になり易く、粘れない」と仰っている通りなのです。

ヘボは今でも自分にとって最適なスタイル、つまり勝ち易い戦型を模索している状況なので、逆に相振りを受け入れ易い立場ではあるかもしれません。対抗形で一つの戦型に拘って、実戦で微調整をしていくことも楽しいですが、未知の最終盤の形まで見据えながら勝利を掴みに行く相振り飛車もなかなかに面白いと思っているのです。 (^_^)
No.369 編集    削除

管理人さんは   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/01/30(火) 14:28

ヘボではないですよ。少なくとも私よりは(苦笑)。
再び昔話で恐縮ですが、菅井君の王位戦前のコメントは「王位(羽生会長)に教えて貰う」ニュアンスの内容でした。自分よりも年下というのはやりにくいでしょうね。かつて升田幸三が大山康晴に対してそうであったように。
でも、天彦九段が振り飛車党にシフト?したように振り飛車が見直される機運もあるようなので、そのうちに坊やよりも若くて強い振り飛車党員が現れれば状況は変わると思います。それまで辛抱か。(>_<)
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レスレス♪   投稿者: tsuka000jp   投稿日: 2024/01/30(火) 12:54

> 今、彼は苦しんでいますね。もがいている。「勝ちたい、勝たなければならない」という気持ちが強すぎて指し手が空回りにしているように見えます。
同じ印象を持ちました。結果論だけど4枚で守っているところに少ない戦力で攻め込んで、かわされて苦しくなったように見えました。
私のようなヘボにはよい選択には見えないような気がしました。
強い相手にじっくり指す、というのはプレッシャーを感じるけれど、菅井さんも同じ気持ちだったんですかね。
No.367 編集    削除

菅井推しとしては   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/01/29(月) 09:53

厳しいですね。(T_T)

私が彼に注目し、ファンになったのは今から遡ること7年近く前の王位戦の直前でした。対澤井現七段との紅白対決を制し、菅井君が挑戦者になりました。そして、シリーズを通して変幻自在の作戦から一気に寄り倒す切れ味の良さ。羽生会長は1発入れるのが精一杯で、菅井新王位の誕生の運びとなりました。
私は当時、他人の将棋を見ているだけでしたが、「もう一度将棋をやり直してみよう」と思い直すのに十分な活躍でした。

今、彼は苦しんでいますね。もがいている。「勝ちたい、勝たなければならない」という気持ちが強すぎて指し手が空回りにしているように見えます。思い起こせば、菅井君の(実質的な)将棋の師である久保九段も、かつてタイトル戦には出てきても跳ね返される戦いが続いていて、「将棋を楽しむ」気持ちになるまでに随分時間が掛かったということを吐露していました。体調やそれまでの勉強は勿論ですが、心の余裕も必要に思います。何か、きっかけが掴めれば良いのですが。
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確かにグダグダはあったが   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/01/27(土) 16:18

年度末が近く、棋士の皆さんも大変だと思いますが、極端な話、ご自分の首も懸かってきているこの時期、将棋としては面白いものが多く、観る将としては嬉しいのですが。

さて、多くの観る将に散々にこき下ろされた将棋を取り上げましょう。銀河戦の森本vs加藤桃戦です。

森本君はヘボの見立てですが、終盤に難があります。厳しい言い方ですが「よくこれで鬼の三段リーグを抜けられたなあ」という体で、必勝の将棋をグダグダにすることが多いように感じます。対する桃ちゃんですが、急戦を極めたら良いと思いますよ。特にヘボのように定跡書の内容が全く頭に入らない人間にとっては、まだ居飛穴の方がマシという感じで。彼女は「かな&ともか」の二大巨頭とタイトル戦を数多く戦い、実戦経験が豊富です。安易に居飛穴に走るくらいなら、エルモでも金無双でも桃子流のアレンジを施してぶつけてこられた方が嫌だと思いますけどね。

さて、先手森本の四間飛車に後手加藤の斜め棒銀となりました。桃ちゃんはそれで良いんですよ。私は道場でよく小学生の棒銀と当たりますが、彼らはへなちょこ棒銀なので全然怖くありません。何故なら彼らは攻めることしか考えていないから(玉も囲わないことも多い)。棒銀が上手い人は受けが強いのです。本譜は細かい駆け引きの後、▽6四の銀は▽8四に移動しました。この辺り森本君は上手く辛抱しているようでしたが、どこで失敗したのか、飛先を破られ居飛車に形勢が傾きました。しかし、振り飛車も敵陣玉頭を中心にアヤを求め、それなりに均衡を保ってきました。

そして、最終盤、一気に決めるチャンスを前に居飛車が一瞬怯んだ隙に詰みが生じ、振り飛車が大逆転勝ちとなった将棋でした。ネットは美味しい餌とばかりに、二人に、特に森本君に罵声を浴びせていました。曰く「(それでも)プロ?」「悪手のオンパレード」「(森本は女性経験が少ないから)桃子の色香にやられたんだ。斎藤慎太郎や都成はこうはならない」とか、まあ言いたい放題です。(>_<)

私も対局中相手の顔は見る方ですが(顔に形勢が反映される人もいるから)、そんなに気にはなりませんね。もっとも若い女性が相手になることは殆どありませんが(苦笑)。本局は銀河戦ですから、一分将棋が長く続いてきたと想像されます。時間が無いと指し手は乱れるものです。安全地帯から何か言っても誰も幸せになれませんから、批判をする前に自分でも将棋を指して欲しいと思います。(>_<)
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お勧めの番組   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/01/26(金) 09:51

私が観ていて、割と自分の将棋に役に立っているユーチューブ番組を紹介します(順不同)。

☆令和の将棋YouTuberマント
振り飛車党の方が運営しているようです。喋りや声から判断すると、まだ二十代の男性かな?時間は十分足らずとコンパクトで、プロの振り飛車党員の対局や、「白ビール」という(主の方は「師匠」と呼んでいる)将棋ソフトとアマ有段者の方との棋譜をネタに私見を交えて解説しています。ホンワカした雰囲気ですが、私の見解と一致することも少なくなく、好感をもっています。

☆石川泰の将棋チャンネル
元奨励会三段&振り飛車党の石川氏による番組です(歳は二十代後半~三十代前半)。初心者~有段者が対象で、戦法の指南など有益な情報が多いです。顔出しの安心感があり、国立大卒の地頭の良さから安定した喋り口が良いです。また、菅井君や谷合四段等プロ棋士も登場したりするので、結構楽しめます。

☆モックンのモクモク将棋実況
実況系は、他に藤森五段他プロ棋士の手によるものも多いですが、モックン氏は三間飛車党ということもあって、観ています。この方も顔出し(三十代前半くらい?)で、語り口が冷静なので、聞き易いです。真部流を軸に、振り穴も指しこなすスペシャリストで、ポイントを押さえた自戦解説に感想戦も完璧。一度盤を挟んでお話ししてみたいですね(笑)。

私は基本「自分より格上の人に勝つ」ことを目標にしている指し将なので、観る将が主の番組は熱心に観ません。よって、そちら系(某棋士応援系&炎上系)の番組は評価の対象外です。ご参考まで。
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修行中   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/01/20(土) 20:26

今日は道場です。「同情するなら勝ちをくれ!」なんちゃって。(>_<)
最近は安全牌の人に当てて貰えなくなりました。ずっと四間飛車穴熊ばかりだったので、趣向を変えて中飛車ばかり指してみました。但し、相手が飯島流左美濃だった将棋1局のみ向かい飛車でしたが(後述)。
トータルではまずまずでしたかね。負けた将棋も敗因が分かっているので、そういう意味ではスッキリしています。穴熊は仕掛けるタイミングが特に難しいです。こちらが不十分でも良くなることもありますし、逆に十分に組んでも作戦負けでは目も当てられない。振り穴を指す手応えのようなものは感じています。今後暫く中飛車穴熊を続けてみて、頃合いで三間穴熊を試していき、最終的には相手の出方で振る筋を変えられるようにしたいですね。

ところで飯島流ですが、迎え撃つ側としては結構美味しいです(笑)。ご存じのように組む過程で▲5七角(▽5三角)と出る場面がありますが、ここを逃さず中央から攻めていけば経験上互角以上にはなります。発明された飯島八段ご本人をはじめ、上手な人はいらっしゃるのでしょうが、プロ同士でも振り穴を使えば7割近くは振り飛車側が勝っているというデータが出ているので、恐れるに足らず。皆さんもお試しあれ。(^_^)
No.363 編集    削除

ああ、美しい!   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/01/18(木) 20:45

竜王戦、藤井猛vs阿久津戦を取り上げます。

テンテーは順位戦は出だし4連勝でしたが、萎んでしまいました。(>_<) 対する阿久津八段も星が上がっていません。両者、浮上のきっかけを掴みたいところです。

何と先手藤井初手▲7八飛でした。まあ四間飛車が最も巧いだけで、どこに振っても強いです、テンテーは。後手阿久津は銀冠穴熊で対抗の序盤でした。

角交換をするか否かの駆け引き後、早くに端を詰められたので、振り飛車も穴熊に潜りました。さらに4筋の位を取り、左金を▲5七に上がった手が用心深い一着。ヘボは形とばかり▲4七に上がるところですが、後の▽6六への敵角の飛び出しを防いでいるようです。そして、▲3八飛と袖飛車に振り直してくれました。(^_^)
ヘボはこの形で、玉頭から圧力を掛ける指し方が好きです。もっともプロ同士ですから、本譜も簡単にはいかず、居飛車は飛の横利きを動員して、攻めの阻止にかかります。

ここで▲4四歩の突き捨てが「これぞ筋」とばかりの良い手でした。居飛車は飛で払うより無く、追撃の▲6五歩が角道を通しての飛当たりで流れを引き寄せました。結局角交換になり、玉頭制圧に成功、ほぼ一直線に勝利を掴み取りました。総手数71手。恐らく居飛車に誤算があったらしいことはヘボも察しましたが、久しぶりの快勝で、不利飛車党員は大満足です。今期も残り少なくなりましたが、少しでも来期につなげられるよう、楽しい将棋をお願いしたいものです。(^o^)
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レスレス♪   投稿者: tsuka000jp   投稿日: 2024/01/17(水) 08:34

負けた将棋を検討すれば棋力向上の近道になるかもしれないけど、ストレスをひきずるので
なかなか検討する気にはなれないですね。
パッと見返して形勢が傾いた数手を確認して終わり、くらいになりがちですね。

菅井さんには次局に期待ですね。
No.361 編集    削除

負けた理由   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/01/15(月) 11:23

指し将棋は勝負ですから、負けることもあります。敗戦をキッチリ検討することで得られるものも多い、と頭では分かっていても、ヘボは悔しさが先に立ち、他人の敗局ですら並べる気になれません。しかしながら、次のステップとして四間飛車以外の振り穴を試してみたいと思っているところに格好のサンプルが目に留まりましたので、自分の気分に逆らって勉強してみましょう。

あ、王将戦の開幕局は観ましたよ。ヘボの感想として「なぜ(菅井君は)よくある形を選んだのか?」です。お互い間違えないとすると、居飛穴の方が少し良さそうな(勿論、安易に認めたくないですが)感覚が自分の中にあるので。それが坊やの応急処置的な研究に嵌まったということです。実につまらない将棋。

今回はそれはスルーして順位戦、戸辺vs佐々木慎戦を検討してみます。二人とも振り飛車党ですが、戸辺七段が攻め、佐々木七段が受けの棋風です。本譜も両者の好みが存分に発揮されました。

先手戸辺が十八番の中飛車穴熊、後手佐々木は居飛穴を採用しました。慎七段は相手が振れば自分は見送る対抗形好き?なので、予想通りの戦型(因みに戸辺七段は相振りを用いることが多い)となりました。

序盤、居飛車は銀の動きを工夫していました。いかに右銀を隙を見せずに穴熊にくっつけるか、です。▽5一銀から近付けたことで、途中で飛交換になっても▽4一金が離れ駒になりません。駒組が進むと悪くなりそうなので、振り飛車は▲3七桂と非常手段とばかりパンツを脱いで仕掛けますが...

その無理気味の仕掛けを待っていたのが居飛車でした。お互い、敵陣に竜を作りましたが、玉型の差で形勢は大きく居飛車に傾きました。そして慎七段は無理に攻めずに、追われた角を成桂と交換したり▽4三銀と打ち付け自陣に手を入れる堅実ぶり。ヘボはどちらかというと攻めっ気が強いので推測するのですが、こちらが不利な場面で相手に徹底的に受けられると堪えるのですよ。振り飛車も金気が持ち駒にないので「傷を埋める」作業が適いません。粘ってはみたものの、という感じで最後の形作りでした。お疲れ様です。m(_ _)m <(T_T)>

以上のように「ジリ貧も覚悟して待つ方法がなかったのか?」というのが正直な感想です。でも棋風なので仕方が無いですかね?!戸辺さんは「天彦振り飛車は羨ましい」などと寝言を言っていないで、得意な形は勝ちきる!という気概を持って戦って欲しいですね(ユーチューブに掛ける時間が勿体ない)。勿論、無い物ねだりも見苦しいだけ。棋風の違いです。
No.360 編集    削除

振り飛車の受け方   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/01/13(土) 10:34

楽しい気分にはなれませんが(苦笑)、順位戦、観ていきましょう。B2の飯島vs北浜戦です。理由はお察し下さい。(>_<)

飯島八段には以前札幌でお目に掛かり、八段の出身が江東区なので、会話になりました(笑)。人当たりの良い方でした。居飛車党で、相居飛車戦では横歩取りのスペシャリスト(だったかな?)。対抗形では銀冠で戦うことが多いイメージです。北浜八段は元は東京所属でしたが、大阪に移り、居飛車党から振り飛車党に転向しました。以前は攻め将棋であったと聞いていますが、バランスの取れた棋風に変わったということでしょう。

後手北浜の注文でダイレクト向かい飛車に対し、先手飯島が銀冠で迎え撃つ展開になりました。この戦型においては振り飛車が角を持つことで細かく揺さぶりながら攻め筋を探るという将棋になります。居飛車は早く▽3三桂を跳ねさせて、その頭を狙うことになります。

振り飛車も用心しながら(▽6二金直を入れながら)銀冠に組めました。これで五分。居飛車が攻めあぐむと金の位置の差でやや有利といったところ。やはり戦端は3筋になり、振り飛車陣は角を打ち込まれましたが、全ての駒が捌け、まずまず。特に左銀が大活躍することになりました。それならば、と居飛車は玉側の桂頭を狙っていきましたが、振り飛車の受けが上手く、相手の攻めに乗じて玉頭に厚みを作ることに成功。居飛車が叩き切った飛を敵陣深く打ち込み、寄せの構図がハッキリしました。

居飛車も2枚の馬で敵玉に迫りますが、的確な受けの前に手段が尽き、投了。一局を通して、北浜八段の受けの巧さが随所に感じられ、やはりこれくらいはやらないと角交換振り飛車は戦えないということですね。

ヘボ自身は以前角交換振り飛車が流行った折、試してみましたが、桂頭を狙われる攻めへの対処と、角の打ち込みへの配慮が拙く、あまり最近は指していません。振り穴の裏番組として使えると良いのですが。
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