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名人の孫弟子   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/12/12(火) 21:44

順位戦、広瀬vs佐藤天戦を振り返ります。

この二人の不調が意外です。天彦九段は慣れない振り飛車に苦労しているという言い訳が出来そうですが、広瀬九段(昇段おめでとうございます)の方はどうしたのでしょうか。奥様に気を遣われているのでしょうか(いや、余計なお世話、失礼)。

本局も後手天彦の四間飛車に対し、先手広瀬は流行りの金無双急戦に▲5五角を組み合わせて応戦しました。序中盤はほぼ互角の推移でしたが、58手目▽2六角の飛び出しが見解の分かれる所でした。さらに88手目▽4四銀と立った手がどうだったか。ヘボの棋力では決定的な悪手を指したとは思えませんでしたが、以降居飛車に形勢が傾いていきました。

終盤、居飛車は敵玉を▲9四桂を決め端に追い詰め、▲6一竜と迫ります。ここで▽3四角と竜取りに当てた手が(結果的に)なかなかの攻防手でした。居飛車は構わず▲9三香と放り込んで敵玉を中段に追い出し、寄せが決まったかに見えました。ところが▲8五桂と誤り、▽8一桂の手筋の犠打から▽8五玉と前進、開き直りました。

居飛車は動揺したのか、▲6四桂打ちと連続して誤り、振り飛車の▽5七角成・6七角成の強襲を食ってついに逆転です。後で解説を見ると判る難解な詰み筋もあったようですが、その辺のアヤを全て解きほぐした振り飛車が抜け出して即詰みに仕留めました。

勝負はともかく、一局を通して天彦九段の指し回しに大師匠の面影を感じたのはヘボだけではなかったようです。これを投稿する前に、ヘボがたまに見る振り飛車党の上げるYouTube番組があるのですが、主のマント氏も同様の感じを持たれたようでした。益々、天彦九段を応援したくなったのは言うまでもありません。菅井君以外には負けないで!(>_<)
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穴熊という戦法   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/12/11(月) 20:05

穴熊(正確には振り穴)を戦法の主軸に据えて戦い始めてから数ヶ月が経ちました。

ヘボが将棋のルールを覚え、指し始めたのは丁度半世紀前のこと、それから2017年までは振り穴を実戦で採用したことはありませんでした。別に誰かから禁止されていた訳ではなく、ただ何となく(大山名人が殆ど穴熊を用いなかったことは理由の一つかも)。勿体ないことをしました(笑)。今でも相居飛車の将棋には魅力を感じませんが、更に自分の可能性を狭めていたかと思うと残念です。

前にも書きましたが、ある時ヘボは自分の棋風が穴熊に向いているのでは、と感じるようになりました。最も過激な手から読む癖があって、これは都合よく解釈すれば「踏み込みの良さ」につながります。今、実戦の半分以上を振り穴の実験台に使っていて、幾つか自分で課題を設けて指すようにしています。

一つは隙無く序盤を乗り切ること。二つ目は踏み込むタイミング、三つめは最短の寄せを発見すること。この3つが揃えば、まあ(振り穴に限らず)勝つでしょう。自分を鍛える作業は楽しいものですが、実践(実戦も、ですが)はまだまだです。ボチボチ格上の相手を叩く将棋も指せてきているので、引き続き定跡書の読解、棋譜並べ、そして実戦を軸に上(道場四段)を目指していきましょう。
No.333 編集    削除

再大逆転   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/12/09(土) 10:38

竜王戦1組、斎藤慎vs菅井戦です。
斎藤八段は居飛車党、菅井君より1歳若く、A級に上がったのも同時期で良いライバルです。タイトル戦で相見えること無しに20局対戦(奈良と岡山、同じ関西ですからね)、檜舞台で戦わせたいご両名です。

さて、斎藤君は対菅井戦、策を練ってきたのでしょう。居飛穴も匂わせて銀冠に組み、6筋の位を確保、かまいたち風に▲7五銀と出張る徹底ぶり。流石の菅井君も作戦負けか。ノーマル三間から石田流に組み換え、▽4四角と大砲を好位置に据えます。開戦直前にわざわざ美濃囲いの金を▽4二に遠ざけた手が渋かった。ここから敵飛を僻地に追いやり、3筋突破に成功しました。と金も作ってしめしめです(笑)。

ところが、中央の折衝を軽視したか、薄いペラペラ美濃が攻め込まれ(玉頭の厚みは大きい)、殆ど受け無しの体です。居飛車に金銀4枚を持たれ、希望は相手が歩切れ、桂香がなかったこと。もう一つ、居飛車だけが秒読みに突入したことも大きかった。

ドラマは最終盤にやってきます。居飛車は金を連打し、敵玉を端に追い込みますが、▲8一金と桂を拾った手が自然に見えて拙かったようです(因みに正着は頭金を防ぐ▲8八香)。一瞬のZ(ゼ)を掴んだ菅井君は▽9七金から綺麗に即詰みに仕留めました。鮮やかです。(^_^) 斎藤君も終盤の寄せは定評がありますが、平時の精神状態ではなかったようですね。「勝負は下駄を履くまで」とはよく言ったものです。気が早いのは承知ですが、名人&竜王、ダブルで獲りに行きましょう!v(^_^)v
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居飛穴攻略   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/12/07(木) 10:03

王位戦、阿部隆vs西川戦を観ていきましょう。

阿部九段はかつて現会長と竜王位を懸けて戦ったことがありました。一時は3勝2敗と初タイトルに手が掛かりましたが、結果は皆さんご存じの通り。(>_<)居飛車党ですが、振っても人並み以上、四間飛車で良い棋譜を残しています。故芹澤九段は...話が長くなるので止めておきましょう。
対する西川六段はご尊父が亡くなった慶二七段、親子で将棋指しは何組かあります。最近では塚田親子、藤森親子、古くは加藤竹次郎・博二父子が有名です。角頭歩突きからの力戦も得意ですが、オーソドックスに三間飛車を中心に美濃も穴熊も指されている印象です。

本譜は先手阿部が居飛穴模様、後手西川の三間で始まりました。
居飛車は積極的に序盤から動きます。ハッチを閉める前から、敵飛のコビンを目標に4筋から動いてきましたが、振り飛車の対応が落ち着いていました。予断を許さない展開から、浮き足立てず▽7二銀、5二金左と指すべき手を指していた。勿論、途中で飛頭を叩いた▽4七歩に負う所が大きいのでしょうけれど、こういう手はヘボの心に沁みますね(笑)。

中盤はこのように早くに始まりましたが、互いに戦いながら陣形を整備していく渋い流れとなりました。そうして58手目▽3五角と銀と刺し違えたのが決断の一手。一目ヘボの見立てでもイケそうでしたが、読みが入っていなければ突っ込めません。直後、▲4四に飛び出した角に一旦▽3四飛と当てて、▽5七桂成りを優先させたのも正しい大局観でした(ヘボなら後先考えず▽2五飛でしょうけど、▲2八歩等で辛抱されると意外に難しいのでしょう)。

その後、飛は上下運動で敵馬の動きを牽制して時間を稼ぎ、▽3六飛と敵銀と刺し違え、十分に捌けました。俗手の極み▽2七金から飛桂香を拾い、▽8四香に▽8五香の重ね打ちです。その後幾ばくも無く敵玉頭を端を絡めて圧し潰し、振り飛車の快勝となりました。居飛穴が動きすぎと空回りも感じられましたが、それを的確に咎め形勢を引き寄せた西川六段の手腕にグッジョブ✌です。(^_^)
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激闘   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/12/05(火) 21:51

王位戦予選、山本博vs永瀬戦を観ましょう。対抗形の醍醐味、対居飛穴戦の好局と言える激闘でした。

先手山本五段の初手▲7八飛から始まり、難敵を相手にやはり自分の得意な所で勝負ということでしょうね。実はこれは千日手の後を受けた対局で戦後が入れ替わっています。先手を握った山本君が得をしたのか、はたまた千日手が得意な軍曹の土俵なのか、将棋の神のみぞ知る、ということで(笑)。後手永瀬は居飛穴に組んで、長期戦の決意を固めました(苦笑)。

序盤早速軍曹が30手目に▽2四角と注文を付けてきます。最近よく見られる手筋?ですね。直接は▲4六歩を狙っていますが、遠くは角交換し、8筋を突破しようとする手で、本譜も居飛車の狙い通り進みました。振り飛車はこれを▲4七銀と銀で受けました。ヘボは何も考えずに金を上がる所ですが、工夫ですね。更に7筋の歩を切り、一旦石田流に構えてから▲7九飛と深く引きます。これは居飛車の右銀をいっぱいに引き付けてから捌く作戦。軍曹は再び▽2四角と覗き、▽4五歩を決行しました。

振り飛車は意を決し、▲同歩と応じ、8筋突破を甘受する代わりに角金交換の駒得が主張になります。▽8六飛と走られ、振り飛車は▲8九歩と辛抱し、更に形に紐を付けた▲9八角が良い手でした。遠く▽4三金を狙い、敵飛の動きを制限しています。ここから捌き合いとなり、振り飛車は二枚飛車+▲5五角が▽3三金を睨み、かなり形勢が傾きました。実際、ここで▲3三角成から決めに行く順があったようです。しかしながら本譜は殺到の順を見送り、▲2五桂から安全勝ち?を狙っていきました。これが結果的に緩着で、居飛車が息を吹き返しました。

駒の剥がし合い、埋め合いがあり、99手目▲4一銀と引っ掛けた局面は再び振り飛車の勝ち筋に。進んで▽3一金と竜を弾いた場面、ここも竜を切って角を▲6五か5四に打って詰めろを掛ければきまっていたようです。しかし、実戦は▲9一竜と大事を取ったために局面はもつれかけます。134手目▽3一銀に対し、ここで▲1七玉と早逃げしていれば、勝ち筋に入っていました。ここでも踏み止まって▲4九香と誤ったため、ついに逆転!捨て身の▲3三金から勝負を懸けました。居飛車はこれを▽同玉と取っていれば振り飛車の手段が無かったようですが、▽1一玉と穴に戻ったため、再逆転。ここからは一分将棋の中、正確に指して総手数175手までで振り飛車が逃げ切った将棋でした。

悪手も多かったようですが、ヘボの目からは、これらの手も含めてみんな必然の対応に見えました。心無い居飛車贔屓の観る将は「AIがどうのこうの」こき下ろすのでしょうけど、それなら千田君と一緒にソフト同士の対局だけ見ていれば良いんですよ。同じ場面にいきなり放り込まれたら、坊やも間違うこと請け合いです。山本君には是非王位リーグ入りして暴れて欲しいですね。

師匠のことですが、髪が長い時期も過去にありましたが、その時も髭は綺麗に剃っていました。蓬髪に髭が許されるのは、そう、あの方だけです。升田幸三だけですよ。
No.330 編集    削除

レスレス♪   投稿者: tsuka000jp   投稿日: 2023/12/05(火) 09:50

>大山命さん
>髭剃って、髪を短く刈ったら、将棋の方もいけると思いますけどね。
本人の好みなのかもしれないけど、私もそう思っていました。。。
ここから上向いてほしいですね。
No.329 編集    削除

はい、全くです。   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/12/03(日) 05:56

久保師匠にはまだまだ老け込んで欲しくないんです。髭剃って、髪を短く刈ったら、将棋の方もいけると思いますけどね。

はい、プレーオフは内山さんの不出来な部類に入ると思います。本戦で香奈ちゃんに、最終局で上田さんに、それぞれ勝った将棋を観ると、(あくまでヘボの見立てで未来は全く読めませんが)加藤桃ちゃんや野原さんよりも強くなれるのではと思います(伊藤さんはタイプが違うかな)。で、受けが強いので、是非とも振り飛車党に転向を!(>_<)

管理人さんの仰る通りで、番勝負の趨勢は西やんの序盤戦略が大きなポイントになると、ヘボも思います。楽しみです。(^_^)
No.328 編集    削除

レスレス♪   投稿者: tsuka000jp   投稿日: 2023/12/02(土) 21:23

>大山命さん
久保さんはまだ2桁勝っていなかったんですね。
振り飛車の代表として活躍して欲しいですね。

里見vs内山のプレーオフ戦見ました。
この1局だけだと内山さんの実力は分からないけど、活躍に期待したいですね。
西山vs里見戦は西やんの序盤の差し回しがどうなるかが鍵かなと勝手に思っています。
振り飛車の好局に期待ですね。
No.327 編集    削除

決着   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/12/01(金) 22:00

女流名人リーグが先に投稿したように里見vs内山のプレーオフにもつれました。その将棋を観ましょうね。

先後は逆になりましたが、再び左美濃(銀冠)vs向かい飛車になりました。お互いに中央に飛を振り、その周辺から戦いが始まりましたが、居飛車に見落としがあり、形勢が一気に傾きました。振り飛車は更に急所である敵銀頭を攻め、▲9七銀引くに▽同角成の殺到、勝負が決まりました。香奈ちゃんは同じ轍は踏まなかったということですね。内山さんはもう少し将棋を指していたかったことと思いますが、仕方がありません。これくらい指せれば野原さんよりは強くなれるでしょう。

この結果、名人戦は西山vs里見の黄金カードとなりました。対抗形か相振りが約束されているので、ヘボにとっては最高です。近いうちに一般棋戦もそうなることを期待します。
No.326 編集    削除

えっ?この人が?   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/12/01(金) 11:40

及川七段が振ったのですよ。奥様は上田女流四段(よく振る)で、まああり得る話ではありますが、少なくともヘボが見たのは初めてです。朝日杯予選準決勝、森内vs及川戦を観ていきましょう。

森内九段は基本居飛車党ですが、飛を振っても振り飛車党が称賛するような素晴らしい将棋を指せます。例えば竜王戦決勝(対深浦九段)で披露した対居飛穴「チョコレート囲い」は圧巻でした。また振り穴も上手で、羽生会長の銀冠を百手未満で攻め潰した将棋もありました。勿論、対振り飛車戦の強さは言うに及ばず。しかしながら今回は、(恐らくは想定外の)及川七段の振り飛車に「少し力が入ったのかな」と感じられる対応でしたが。

後手及川が四間飛車を明示。端を突き越されたので、先手森内の作戦は9筋の逆襲でした。銀冠に組み、▲9六歩の突き出しです。「何を小癪な」と呟いたとか(ウソです)。振り飛車はミレニアムを見せつつ、居飛車の対応を見て「流れ銀冠(金無双?)」に陣をまとめました。当然狙いは地下鉄飛車です。

居飛車としてはじっくり囲い合っても良かったのではとも思いましたが、実戦は香交換、これは振り飛車側としては有難い展開です。振り飛車の▽4一飛を見て焦ったか、居飛車は▲2四・1五と突き捨てて攻めますが、自分は歩切れかつ、相手に沢山歩を渡しました。狙いの▲5五香もそれほど響いていない感じでした。しかも2筋から逆襲され、挟撃の体勢を築かれます。更に▽9五桂(銀当たり)の痛打が入り、鉄板流の受けは如何に?

振り飛車は左翼の攻撃を受け流し、▽9一飛と待望の転換、気持ち良いですね(笑)。後の無い居飛車はなりふり構わず中央から突進しますが、振り飛車の落ち着いた受けの前に次第に手段を失っていきました。最後は横から金気で喰いつかれ、即詰みに仕留められました。

何だか、強い時の十八世名人が得意とした展開を逆にやられてしまったように感じました。及川七段、「気分転換」と仰いつつ、なかなかの作戦家ですね。最近の成績が上がっていないこと、耀龍四間飛車や奥様のことも頭にあったようで、居飛車党の指す振り飛車、堪能させて頂きました。流石プロです。(^_^)
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原点回帰   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/11/30(木) 21:27

時系列では逆ですが、朝日杯二次予選準決勝の久保vs長沼戦を観ていきます。

最近、ご自分が自覚されているように師匠が勝てないんです。師匠の苦しみはヘボの苦しみでもある。色々試行錯誤の跡が見えるだけに、尚更です。(T_T) それで、本譜は原点回帰なのか、昔取った杵柄と言うべきか、ノーマル四間飛車で長沼八段のミレニアムを迎え撃ちました。

最近私自身も道場でミレニアムと戦いましたが、組ませると厄介です。良い勉強になりました。森雞二九段の名著「必勝!!四間飛車持久戦編」でも書かれていましたが、対策は石田流に組むことです(組めなかったらどうするか?ヘボは答えられませんが)。本譜も振り飛車が三間に振り直し、石田本組の形を作ったことが吉と出ました。

ここからの師匠の指し回しが華麗を極めました。次々に左辺の駒を捌き、あっという間に強固なブロックを突破、コビンを狙う敵角を上手に消去し、万全の態勢から敵玉を仕留めました。素晴らしい!こんな師匠の快勝譜は久しく見ていなかった気がしました。久保利明はこうでなくては!

娘である弟子のことも心配でしょうけど、まずご自分の将棋を上昇気流に乗せて欲しい。ここから本戦を勝ち抜いて優勝だ!(^_^)
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穴熊感覚   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/11/29(水) 10:24

朝日杯二次予選決勝、大石vs久保戦を観ていきましょう。

大石七段は久保師匠とも親交が深く、本の監修をしていたり、一緒に走っていたり(お互いマラソンが趣味)、当然お互いの将棋も熟知している中の対局でした。

相穴熊になりました。後手ながら久保振り飛車は端を突き越しました。この一手がどのように影響するか?結局ヘボには解りませんでしたけど(苦笑)。中央周辺でどちらともなく仕掛け、少し居飛車の方が指し良く見えましたが、振り飛車も4枚の金銀なので、下手を打つと直ぐにひっくり返ります。

振り飛車が6筋を押さえ、ヘボの感覚では相当良い感触でしたが、3筋で飛が向かい合い、間に角が入ったのが振り飛車側なので、逆転したようです。朝日による久保師匠のインタビューでも触れられていましたが、ここから銀による飛当たりを放置して▽4七歩成とと金を作ったのが穴熊感覚と言えましょう。捌きのアーティストの面目躍如です。しかし、飛の丸損ですからね。持ち時間が短い棋戦ですし(経験による)先の見通しがないとなかなか踏み込めません。更に94手目に2枚目のと金を製造にかかり、(振り飛車側から見て)良い雰囲気になってきました。

とは言え、形勢不明、お互い歩を成り捨てて底歩にするなど、相穴熊特有の細かい折衝が続きます。持ち時間を使い切り、指運勝負になってきました。百手を超えても双方崩れず、居飛車は飛角を使って敵のと金を消す方針に進みましたが、振り飛車が▽4九飛と打ち下ろし、▽6九ととにじり寄った辺りから霧が少し晴れたような気がしました。しかし秒読みの中、予断を許さない局面が続きます。

136手目、振り飛車は▽3七歩成と本局何度目かのと金作り、タダですが、取って飛が成り返ると▽5九角が激痛です。ここで踏み止まり、▲7八金と埋めた手も穴熊戦らしいですね。進んで141手目に▲7一角成と叩き切った辺りは振り飛車も相当嫌な感じになってきました。

その後、居飛車からの奇手▲8四桂(歩で取ると▽8三が空く)を冷静に処理し、自陣に引き付けた馬と▲6一竜が交換になった時点で、形勢は大分振り飛車側に傾いたと思います。でもこれで済まないのがプロの将棋、最後、キチンと?一手違いになるのですよね。居飛車は泣く泣く竜を切って詰めろを掛けますが、飛を渡したことによって、逆に自玉の詰み筋となり、振り飛車が勝ちを収めた将棋でした。

師匠の勝利は嬉しいですが、まだこの時期で二桁も勝っていない(泣)。髭を綺麗に剃って気分転換をお願いしたいですね(そこ、ですかね?)。(>_<)
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リーグ戦本戦をチラ見   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/11/25(土) 09:40

里見vs内山戦を観たのですが、結論から書くと、強いですね。対振り飛車戦という視点でも、もしかすると桃ちゃんよりも強い分野もあるのでは?!と思わせるくらいでした。勿論、ヘボの無責任な感想なので、話半分でお願いします。(>_<)

将棋は先手里見の向かい飛車(いつもと少し変わった将棋ということでしょうか)、後手内山の左美濃でした。結果論ですが、香奈ちゃんの作戦選択が甘く、内山さんは内心ホッとしたのでは?というのも、2年前にも二人は1局戦っていて、この時は里見中飛車に二枚銀で押さえ込みにいって粉砕されていたのでした。

中盤以降も香奈ちゃんの指し手は結構乱れていて、そこを内山さんが丁寧に対応していく流れでした。一瞬天守閣美濃のコビンを衝くチャンスがあったのですが、これを逃してからは玉頭戦で劣勢に立たされ、勝負手も不発、第一人者の圧を前に崩れなかった内山さんを褒めるべきでしょうね。まあヘボの書いていることですから、疑問を持たれた方は棋譜をご覧下さい。以上、お粗末な報告でした。(>_<)
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女流棋界も変化か?!   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/11/25(土) 06:43

私は不利飛車党なので、新しい振り飛車党の人が増える分には構いません。条件付きです(苦笑)。でも多くの坊や推しの方は八冠が崩れることは認めないでしょうね、絶対(笑)。

女流名人リーグが最終戦で、里見&内山が勝ってプレーオフになりました。内山さんの将棋を全然知らなかったので、慌ててプロフィールと内山vs上田戦を観てみました。

英国ベルファスト出身と書いてあって、なかなか凄い所にお住まいだったのですね(最近までテロが頻発していた)。帰国子女かご両親のどちらかが日本人でない可能性もありますね。まだ十代(しかも現役大学生)なので、先が楽しみです。

さて、香奈ちゃんをリーグで負かしているということなので、その将棋も後で観ておく必要もあろうかと思いますが、取り敢えず、最終戦の方を。

居飛車党のようで、Wikiでは横歩取りが得意とありました。上田さんは対抗形が好き?なので、先手内山の銀冠、後手上田の四間飛車穴熊に落ち着きました。

序盤は淡々と進みましたが、穴熊が42手目に▽7三桂とパンツを脱いだのですよ。これがどうだったか?私には肩に力が入った手と見えましたが。果たして、がら空きになった角頭を攻められ、早くも飛角交換になりました(この時点で穴熊不利)。その後、と金に入られ、再度の飛角交換。▽8一桂が無くなっているので、飛の打ち込みが厳しくなっています。更に歩頭に銀を捨てる▽7四銀を逃してから、上田さんの歯車がおかしくなりました。内山さんの好守もありましたが、取れる銀を取らずに逃げられるなど、指し手がちぐはぐで綺麗に寄り切られてしまいました。懐の広さを生かした銀冠の快勝です。

これはプレーオフが注目ですね(一方で、上田さんの衰えか不調を深刻に感じましたが)。ま、私は香奈ちゃんの応援でブレません。頑張れ、振り飛車!!(^_^)
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持ち時間の長短   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/11/23(木) 05:35

今通っている道場では15分+30秒で戦っています。以前の(北海道の)道場では20分+30秒だったので、慣れるまで大変でしたが、小学生対策を見出してから(笑)解消されたように思います。まあ、負ける時は負けるのですが。(>_<)

一方、一つ前の道場では時間無制限でした。東京の将棋会館でも基本同じでした(時計を使っても良いようですが)。余裕があるから良い将棋を指せると思いきや、相手にも「余裕」がある訳で、当然時間攻めは使えません。また、私の場合、終盤のミスは却って増えるような気がしています。特に優勢な局面で迷ってしまう。わざわざ負けに行くような手を選択してしまうことがあります。

私がまだ精神的に弱いのが原因でしょうが、このような負けを減らすには場数をこなし、選択に慣れるしかないのでしょう。一局の将棋を大事に戦っていきたいです。
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見直したか   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/11/22(水) 21:22

振り飛車の良さを(笑)。
実は最近、意外な人がポツポツ飛を振るようになってきました。豊島九段です。まあ、まだ天彦九段と一緒で結果は出ていないのですが、早く連帯感を覚えるほどに振り飛車を指しまくって、勝って欲しいですね。
もう、AIに飽きがきたのでしょうか。豊島九段は割と早い時期にAIに興味を示し、他人との対局も研究から外してしまったように記憶しています。それで自分の色が出るような振り飛車を工夫しようとする姿勢が見えて、応援したくなります。
ただ、僭越ながら、今日の王将戦リーグの将棋のように、振り飛車の良さ(私は「堅い玉型から攻め合いに持ち込み一手勝ち」が理想だと考えます)が活きないように思える指し方も目立つので、心配です。相手も悪かったですね。対振り飛車戦が現役棋士で最も強い(と私が勝手に思っている)渡辺明でしたからね。誰かさんに「素人ですね」と言われないように頑張って頂きたい。(^_^)
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王将奪取に向けての"檄"   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/11/22(水) 21:05

振り飛車はAIに嫌われています。多くの指し将はプロまでもAI信者に堕ち、将棋の可能性を狭めています。そのような環境下で、振り飛車を指し続けることは難儀であることが容易に想像されます。プロはただ指すだけでなく勝たなければならないのですから。私のようなヘボでも(いや、だからこそ、ですか)勝つことの大変さは身に染みています。しかし、少数派であること、それが逆にアドバンテージにならないでしょうか。厳しい中で、3回の中、2回は勝っている人はやはり凄い。尊敬します。
菅井君、天狗の鼻をへし折り、棋界の景色を再び変えて下さい。
No.318 編集    削除

レスレス♪   投稿者: tsuka000jp   投稿日: 2023/11/21(火) 06:32

>清止作さん
一昔前、本屋で羽生さんが出てくるビジネス書とかよく立ち読みしていました。
清止作さんは羽生さんを生で見ることができたんですね。私も会ってみたいですね。

>大山命さん
運動も将棋も続けることが大事ですね。なかなか運動は続かない。。
No.317 編集    削除

羽生だけに   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/11/18(土) 13:49

「生」ですか。お疲れ生です。会長にはやはりオーラを感じるものでしょうか。会長には取り組んで頂きたいことが沢山あります。
東西の会館を建て直したら、女流界の一本化、順位戦C3組の創出、プロ編入試験の整備、「将棋世界」と連盟HPの刷新等々、課題は山積です(私が考えているだけなので、取るに足らないことかもしれませんが)。また問題があるユーチューバー棋士(OBも含む)も少なくないので、一言二言ご本人達に仰って頂ければ。

プールも高いですよね。私は元水泳部員なので十年前くらいまで道場に行く前に良く泳いでいましたが、最近はご無沙汰です。運動は毎日少しずつでも続けることが良いようですね。お酒は楽しみにしている人にとっては止められないでしょうから、他でカロリーを削る他ないですかね。
No.316 編集    削除

  投稿者: 清止作   投稿日: 2023/11/18(土) 10:47

羽生さんに会ってきました。間近で。将棋の日のイベントで震災痕などを見たりで。私は隣の県なのですが生で震災の模様を見たことがなかったので。まあ周りが見る将が主だったらしいのですがその中に混じって指す将の私がいた感じですね。
健康には気を付けてはいるのですが、たまに泳いだり、黒酢や青汁やサプリメントを飲んだり、炭水化物はご飯1杯を守っていたら体重は2キロ落ちました。糖尿病になりやすい体質なので。ただ酒は毎日飲んでしまうのでそこが不健康なんですが。
No.315 編集    削除

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