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道半ば   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/12/14(土) 17:33

○○○○○●
今日はOセンターでした。全て四間穴熊で戦い、最終局の負けは格上(四段)の方でした。負けそうな将棋も2局拾えたので、粘る力は付いてきたと思います(「下手の考え休みに似たり」でない時もあるようです)。大体、やり損なった時点で振り穴は攻めが切れてダメなんですけどね。(>_<)

帰り際、スタッフの方々に「トーナメント戦に出てみませんか?」と声を掛けて頂きました。これは嬉しかった。(^_^) センターのHPをご覧になると分かると思いますが、毎日トーナメント戦を開催しており、優勝者には賞金が出ます。「もう少し自信が付いたら」と答えておきましたが、とても勝てそうな様子ではないですし、現状門限があるので難しいですが。(>_<)
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何だ、この仕掛けは?   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/12/13(金) 14:26

西川六段の仕掛けがよく解らない件。順位戦、対山川四段戦です。

先手西川は三間、後手山川は「早囲い」(居飛穴匂わせ)で始まりました。三間振り飛車から急戦(?)は対居飛穴戦に有効であるとされているようです。以前から西川六段はこれに関連した斬新な構想を見せてくれています(例えば端桂など)。本譜は31手目▲5七角からの構想が新研究?石田流から▽4二角・6四銀がセットで備えられているので、▲7四歩からの歩交換で満足するのかと思いきや、▲6五歩!▽同銀▲7九飛??これでは8筋を破られてしまうではないですか。居飛車当然▽8六歩ですが、▲7七桂!銀捨てから▽8七歩成に▲6五桂。これで互角なんですねえ、驚きです。周りの状況との兼ね合いなのでしょうけれど、並べ直すしかないですね。(・_・)

補足:終盤、事件が起こりかけましたが、振り飛車勝利となりました。
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相振り戦の恐ろしさ   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/12/12(木) 17:34

ヘボは大山康晴に心酔して振り飛車党を志し(現状、不利飛車ですが)、受けが下手なので攻め将棋になり、覚えることが少なそうに見えたので振り穴党になりました。そして対抗形の居飛車側に回ると失着が多いので、相振りだけは勉強することにしました。

最初はそもそもどう指せば良いのか判らず、経験値の差でひねられていました。そのうち金無双がどうにも好きになれなかったので、美濃で玉を▲3九(▽7一)に留めたままの四間飛車を愛用するようになりました。これも最近上手くいかなくなることが増え、基本に立ち戻って金無双向かい飛車を多用するようになりました。また相手が格下の時は穴熊を使うこともあります。相振りは所謂力将棋で、相手の指し手を見ながら玉の囲いや攻撃の形を決めていくので、後手番有利な戦型です(?)。少なくともヘボはそう思っています。

相振りはプロ間では振り飛車党ですら避ける傾向になります。その荒野に堂々と道を付けて行っているのが福間&西山の両巨頭です。それを見て「ガラパゴス」と揶揄するユーチューバー棋士N八段は許せませんね。ヘボは相振りが自在に指しこなせる人が最強だと信じています。このように相振りはお互いの棋力は勿論のこと気分や嗜好にも左右される戦いになるので、格上のみぞおちに一発パンチを入れるチャンスがある将棋にもなります(よって振り飛車党の半分以上は相振りを避けることになります)。テンテーが定跡本を出しましたが、いずれは藤井システムのように体系立った戦型になっていくのでしょうか?

いつものように前振りが長くなりましたが、今回のサンプルはそういう訳で女流棋戦から拾ってきました。女流王位リーグ、山根vs小高戦です。

山根女流三段はプロ入り後の小山れお君に勝つなど、力は付いてきているようですが、好不調の波が激しい印象。対する小高女流初段は中飛車が得意らしい。まだまだだと思いますが、本譜は先輩の胸を借りるということで。

さて、先手山根は向かい飛車&金無双の布陣を敷きます。山根さんはこれが大好き?で、ヘボは他の組み合わせを観た記憶がありません。一方の後手小高は三間飛車から美濃囲い。よくある「対抗形」です。今丁度、相金無双の棋譜を並べているのですが、どうも三間飛車と金無双の相性がよろしくないように感じます。また相振りは余程の無理攻めでない限り、先攻した側がかなりの確率で勝ちます(あくまでヘボのレベルですが)。本譜も先に仕掛けた小高さんがペースを握り、途中すっぽ抜けそうになった場面はあったものの、そのまま攻め潰しました。山根さんは経験値は優っているはずですが、折角の浮き飛車を仕掛けの直前にわざわざ下段まで引いたりとちぐはぐな待ち方が徒となったようです。確かに「四枚の攻め」は切れませんね。

このように均衡を保つのが難しい戦型で粘りが利きにくいこともあり、大山名人は振り飛車党になってから10局も指していないと思います。中盤の押したり引いたりが好きで自分の嫌な形で戦うのは危険だという名人らしい考えです。ヘボは逆に、序盤の作戦負けが極めて稀な名人ほど相振りを上手く指しこなせそうな人はいないと思っているのですが、どうでしょうか?
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レス返し   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/12/09(月) 20:51

管理人さん、いつもお相手頂き有難うございます。そして、いつもお粗末様です。m(_ _)m

そう言えば、道場、小さな所を忘れていました。伊達と苫小牧にも行ったことがありました。伊達は本当にこぢんまりとしていましたが(会場の建物が列車のコンテナでした)、苫小牧は全道優勝クラスの人が席主と連盟の支部長も務めていて、特に子供達の育成に気を配っており、指していて気持ちの良い人ばかりでした。

仕事が常に面白ければ良いのでしょうけれど、ヘボは現役時代(仕事に関しては)不満が鬱積しており、いつも管理職(特に教頭)と喧嘩していました。そういう意味でも将棋の存在は本当に有難かったです。漫画「3月のライオン」でも紹介されていましたが、できれば職団戦のような団体戦にももっと参加したかったですが、それは結局叶いませんでしたね(今だと「退職チーム」になってしまう)。

食堂というかカフェというか、食べるものはカレーしかメニューに無いんですよ。もっと「鰻重」や「肉豆腐定食」とかあれば楽しいですよね。まあ、多くを求めるのなら周辺に手頃な値段で食べられる飲食店はあるので、文句言うのなら他に行けよ、という感じですかね。例えば「鳩やぐら」なんかはお勧めです。実際、プロ棋士御用達(出前)の店になっているようです。例のスマホ事件以降、対局途中で会館の外で飲み食いできなくなりましたからね。(>_<)

駒落ち将棋はねえ、ハッキリ言って(勉強にはなりますが)つまらないですよ!色んな定跡もあるようですが、そんなのを覚える時間があったら、振り穴や相振りの棋譜を繰り返し並べますね。例えば香落ちなんて殆ど平手でしょう。上手であれば左香の心配をしなくて済むし、下手であれば相振りに持ち込んで勝負ですね(香が無い分、上手の端攻めが弱い)。どちらにしても飛を振るだけです。
あくまでヘボの感覚の範囲ですが、大駒落ちであれば、(歩で良いので)持ち駒を増やす方針が有効なように思います。下手は上手に攻められるのは嫌(受けが嫌い)な人が多いので攻め合いに持ち込めると大体勝てますよ。

当分、ヘボは将棋を「頑張り続けたい」と思います。
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レスレス♪   投稿者: tsuka000jp   投稿日: 2024/12/09(月) 08:16

>大山命さん
道場記を拝見しました。北海道の将棋道場の様子が分かって興味かったです。
大山命さんの将棋の向きあいかたも興味深かったです。
仕事だけの人生だとつまらないので打ち込めるものがあるといいですよね。

カレーの上のキャベツの千切りは悪手ですねえ。将棋会館の食レポありがとうございます。(笑)
私個人的には、駒落ちは上手でも下手でもやりづらいですね。
駒落ちの上手の指し方は詳しくないので。
将棋会館での対局お疲れさまでした。m(_ _)m

将棋にかかわらず頑張ることより続けることのほうが重要かもしれないですね。
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続けることと止めること   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/12/08(日) 05:33

ヘボはアマですから、いつでも将棋が嫌になったら止められます。実際に「将棋を頑張る」と決心してからもモチベーションが下がって道場に通えなくなった時期がありました(道場記4参照)。しかしプロはどうでしょうか?

今朝、テニスの錦織圭選手の記事を読みました。将棋の話ではなく、百均店で感銘を受けたという内容でした。彼も35歳。全盛期は世界4位でしたが今では106位。正直辛い日々だと察します。「過去にできていたことが、今はできない。回復の見込みも無い」。これ程厳しいことがあるでしょうか。それでも引退しないのは錦織選手がテニスが大好きだからだと思います。

「引き際」は難しい。プロならどんなに強い人でも引退しなければなりません。ヘボは大山康晴の最晩年の台詞、「私はゆっくり休もうとは思わない。私は死ぬまで将棋と共にありたい」を受け、改めてプロの世界の厳しさを思うのです。
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新装将棋会館に行ってきました(^_^)   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/12/07(土) 18:33

場所が変わって、殆ど駅前の好立地になった将棋会館です。

まず昼食。カレーの味は悪くなかったですが、量は物足りないかな。「定跡カレー」と銘打っていましたが、カレーの上のキャベツの千切りは悪手ではないのか?!(しかもドレッシングが塩っぱかった→これが本当の塩対応:お粗末!)
食べ終わって早速道場へ。ここで席料が倍近く上がっていることを知らされ、「会館よ、お前もか」でした。(>_<) 色々な物の値段が上がっていますよね。昨日は年賀葉書を買いましたが、1枚につき23円の値上げは痛すぎる。(>_<)

●○○○○○○○
さて、対局。何と四段の人に当てられました。前にも触れましたが、千駄ヶ谷の将棋会館は段位の認定が厳しく、相手が級位者でも負けそうになることがあります。因みにヘボは初段。三段差で角落ちです。いやあ、駒落ちも久し振りですし、下手は絶対不利ですよね(精神面で)。穴熊に潜って、上手く捌いて敵玉を端に追い詰めましたが、1枚足りない。(T_T) 残念な結果となりました。
次局は逆にこちらが角を落としました。これは快勝。その後の2局は香落ち上手・下手を1局ずつ。下手局は相振りにして居玉のまま攻め潰しました。上手局は対銀冠で大きな間違いもなく勝利を収めることが出来ました。

平手は棒銀も含め全て対急戦。全て四間穴熊で戦いました。ミスなく4戦4勝。急戦を使う人はほぼほぼ捌き合いに来てくれるので有難いです。角金銀桂+3歩以上くらいが手元に残れば着実な攻めで何とかなります。しかし本当に急戦の意味を理解している強い人は例えば1歩得くらいで戦線を引き上げこちらが暴れてくるのを待っています。こういう人相手に序盤の失敗は取り返せません。より精緻な駒組みを目指すことが大切です。(-_-)

おまけ:道場内で佐々木慎七段にお目に掛かりました。今年度は色々あって、ご指導頂かないかもしれません。(>_<)
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今泉(こんせん)制す   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/12/06(金) 06:16

無理がある題ですかね。ヘボは今泉五段も応援しており、相穴熊戦となれば取り上げない訳にはいきません。(^_^) 順位戦、vs岡部戦です。

岡部四段は勝っているんですね。ヘボは偶然昇段直後に某所でお見かけしたことがありますが、これほどとは思いませんでした。徳田君と一緒で、勢いが落ち着いた時の対処でしょう。
一方の今泉さんですが、ここでも何度か取り上げています。中飛車が得意ですが、最近は四間または三間の採用も多いです。この方は二度奨励会を退会してプロになっており、恐らく空前絶後の記録になるでしょう。派手な手は見ませんが、手を懸命に捻りだして勝っている。ヘボは惹かれています。

相穴熊になりました。後手今泉は三間飛車。ヘボは駆け出しの「自称」振り穴党ですが、どうも三間穴熊は指しきれません。まず四間穴熊をエースに仕立てるまで手が回らないようです。理由は攻めが軽く感じること、より細かい折衝が求められること、等です。

先手岡部玉は▲6六銀型から松尾流に収まりました。すると振り飛車は繰り出した銀を▽5三にバックさせました。これが「仕込み」の第一弾でした(結果論ですが)。41手目、居飛車は▲6八角と引いて2筋を狙います。▽2二飛と思いきや、振り飛車は平然と▽7二金寄る。大丈夫なのでしょうか?果たして▲2四歩で、2筋は破れることに。角交換になり▽6二飛に当て▲5一角の打ち込みが厳しそう。ところが▽3一飛と引かれてみると角の逃げ場が無いんです!折衝は続き、振り飛車が飛二枚、居飛車が角二枚を持ち合う展開に。速度勝負となりました。

75手目、居飛車は▲6三桂と敵陣要の▽7一の金に当てますが、これが痛恨のミス。平凡に▽6一金と寄られて速い攻めが無くなりました。仕方なく▲5二金から削っていきますが、▽7八香を食らい、受けが無くなりました。相穴熊は受け一方の展開になると粘ることができなくなります(逆に攻め一方になると爽快ですが)。普通の対抗形とは違う哲学が必要です。

結果は振り穴の快勝に終わりましたが、「経験値の差」ということになりますかね(エラそうに)。ヘボは上手く言語化できませんが、今泉五段の指し回しが上手かったとしか言えません。これで互いに5勝2敗。順位戦は年度末まで熾烈な昇級争いが続きます。(-_-)
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道場記7 帰京後   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/12/01(日) 05:47

ヘボは仕事がつまらなくなったので定年前に辞めました。サボリーマンだった(土日はしっかり休む)ので、今世間を騒がせているほどのブラックではなかったですが。(>_<)

実家に戻って時間に余裕が出来たので、定期的に通えそうな道場を探していました。最初は歩いて行ける支部道場。もっともかつての席主(五段)しかおらず、残念なことに怪我で入院してしまいました。(>_<)

次はJRで十分ほどの兼囲碁の道場。しかし運営が囲碁寄りで、強い人(席主)が病気で入院してしまいここもダメ。(>_<)

その次は更に近間の道場Mサロンを見つけました。ここはこぢんまりとしている割には閉鎖的、つまり決まった人としか指せない雰囲気で、自分の中でマンネリ化し、ここも止めてしまいました(他にも理由がありましたが)。(>_<)

4つ目のSセンターは室蘭時代からのライバル?(相手がそう思っているかどうか。首都圏の隣県に就職)の声かけで門を叩きました。ここは3つ目よりも遠かったですが、多くの対戦相手が確保でき、ホームグラウンドにしていましたが、人間未満の小学生の無作法に悩まされてきました(席主によく廊下で叱られていました)。ヘボは人間が小さいんです。そこでもっと落ち着いて指せる所ということで現在のOセンターです。

Oは特に有段者にお勧めです。自分の棋力に合った人と指せ、頑張れば昇段も可能です。回数券を買えば1回千円未満で指せます。但し、人間未満の小学生はSセンターで叱って貰えるのでこちらの方が良いでしょう(多分Oでは出入禁止になる。実際に昨日警告されていた現場に遭遇)。
また、よく将棋愛好者の中で話題に上がっているKクラブ(先日紹介しました)も良い感じでした。少し遠いのが残念ですが、ヘボ的にはOに飽きたらKですかね(アクセス的にはSと同程度)。

今回は「道場遍歴」?になってしまいました。ネット情報や昔将棋連盟が発行した小冊子「道場案内」を頼りに探しましたが、潰れている道場が実に多かったです。(T_T) あの伝説の新宿センターもその一つ。将棋道場は女性を呼び込まないと早晩閉鎖の憂き目に遭います。そのためにも連盟は女性への普及に腐心しなければなりません。
そういう訳で、今、気付きましたが、大事な道場を一つ忘れていました。将棋連盟直轄の「将棋会館」です。ここも良かったので、Kとともに押さえておこうと思います。建て直されましたしね。(^_^)
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本日の道場   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/11/30(土) 19:49

○○●●●○
今日は指し分けで厳しかったです。負けた後、いかに立て直すか。それがヘボの課題です。力は付いていると思いますが、まだまだ精神的に弱いのでしょう。一方で成果もありました。中飛車左穴熊に勝てたこと。しかも格上に。(^_^) 自分でも「少し足りないかな」と感じながら指していましたが、最終盤相手が三手詰めを見逃してくれて、粘りが実を結びました。強い人は独り終盤戦に追い込まれても容易に倒れません。(>_<) 最終局の対飯島流左美濃は上手く指せました(なかなか投げてくれなかったけど)。穴熊に組めばプロ同士でも勝率7割だそうです。
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お手本   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/11/29(金) 10:02

王座戦予選、渡辺大夢vs西山戦を観ていきましょう。

編入試験第3局を敗れて、西やんは厳しい状況に置かれていますが、まだ負けが確定した訳ではないので、希望を持って残り2局一戦必勝で戦って頂きたい。居飛車党の渡辺六段はC2長いです。今Wikipediaでカンニングしてきましたが、結果を出すために克服すべき致命的?な欠陥があるようです。何よりご自分の将棋を大切にして下さい。

さて、本譜。先手渡辺が飛先を早く決め、中飛車を牽制しました。後手西山は四間飛車へ。先記の第3局も四間飛車を採用して話題になりましたが、振り飛車一本の人が芸域を広げることは大切です。今気が付いたのですが、最近は早めの端の打診と中央を固めての急戦の警戒が流行っているんですね。果たして居飛車は▲3六歩と突いて急戦の意思表示。右斜め棒銀を選択しました。

仕掛けのところですが、▲4六銀から▲3五歩と突っかけ、振り飛車は▽3二飛から▽1四歩と待ちます。居飛車側も▲6八金寄るから▲6六角。そして▲3八飛から▲3四歩の取り込み。▽4五歩の反発から捌き合いの流れです。ここで角交換した角を▽同桂と取った手が工夫でしょうか?ヘボは美濃囲いの急戦も詳しくないので解りませんが。続いて当たった銀を▲5七にかわした手に▽3七歩の叩きが厳しい一手。取ると▽2五桂が飛に当たるので▲2八飛ですが、それでも桂跳ねで▽3八歩成を見せられました。完全に振り飛車ペースです。

居飛車は馬を作り、桂取りに▲2六歩と打って粘りに出ますが、▽1七桂成と捨てるのが軽い手。▲同香に悠々▽1五歩です。落ち着いていますね。ヘボはその前に▽5四銀と馬に当てることも考えましたが、どうなんですかね?実戦は飛交換になり、振り飛車は更に敵馬の消去にも成功しました。ここから攻め合いに突入します。居飛車が▲4三成香と突っ込んだ手にアッサリ▽同金と払った手も時間稼ぎとして有効。終盤は「駒の損得より速度」ですからね。こうしてみると、▽5五銀が攻撃の拠点として大いに働いています。

最終盤は振り飛車の着実且つ厳しい寄せが光りました。114手目、敵玉頭に格好良く▽9七香で居飛車投了。振り飛車らしい勝ち方でした。西やんには是非本戦入りして羽生会長や十七世名人、B2以上の棋士を粉砕して頂きたい。そうすれば編入試験の結果に拘わらず「世論」が動くと思いますので。甘いかな?
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道場記6   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/11/28(木) 06:11

前回の続きです。

いつもヘボと一緒に会場設営をしていたWさんはヘボ的に最も対局数の多い一人です(最多は多分ヘボの父親)。基本振り飛車党でしたが、飯島流をよくぶつけてこられました。ヘボは今よりも相振りに難があったので、対抗形になるのは却って有難かったです。一見強面ですが、優しい人でいつも詰め将棋を持ってきて小学生(大人も、ですが)の指導をしてくれていました。

Hさんはガチの居飛車党。急戦を得意とし、角道を開けるタイミングが常人よりも遅いのが特徴。初手合いはヘボが香を落とされる将棋で、なんとヘボが王手を受けずに反則負け(恥ずかしい)。当時ヘボは三間飛車を多用していましたが、潰されることが多かったので、四間飛車に戻したこともありました。住まいが近かったので道場の活動とは別に喫茶店や市の施設で指したこともありましたね。子供の指導が上手でした。

大内延介に心酔するA1さんは居・振りどちらも指しますが、独特の風車風の将棋が記憶に残っています。免状の二段をお持ちで(ヘボと)年も近く、Hさんとは違った意味で指しづらさがありました。終盤勝負になることが多かったです。ヘボが参加を始めた後から会員になり、もっと対局したかったですね。

室蘭に来て、最初にヘボを教えてくれた居飛車党のNさん。ヘボよりも20近く若く、もうこれがハンデですよね(苦笑)。居飛穴は指しませんが、対振りが上手で、(ヘボが間違えなければ)将棋はいつも寄せ合いになっていました。但し、仕事が忙しく(道場は毎土曜が活動日)、なかなか局数が増えなかったのが残念でした。

A2さん。何でも指しますが、基本攻め好きの振り飛車党。対抗形でも相振りでも石田流をよく指され、ヘボは何度も潰されたので(>_<)、途中から意識して相振り一本(こちらも攻める展開)にしましたね。するとA2さんは居飛車を選択するように。面白いですね。絶妙のおやじギャグ「バレたかかおる」をまた聞きたいです。

Sさんは五段。居飛車党で道場最強でしたが、室蘭にはお住まいでなく、滅多に指せませんでした。将棋にならなかったです。(T_T) 何というか、ヘボが勝手に転んでいる感じでした。

席主・支部長のKさん。公称三段で、居飛車党(「途中振り飛車を指してしまったのが間違いだった」とはご本人の弁)とのことでしたが、基本会員と将棋は指しません。従ってヘボは教えて貰えませんでした。厳しくも優しく道場の運営に尽力されておられました。室蘭に戻る機会があれば、今度こそ教えて頂きたい!

室蘭で将棋を指せたのは本当に良い思い出でした。そしてコロナ禍が実に残念でした。
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道場記5   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/11/27(水) 10:40

以前から札幌に住んでみたいという思いがあったので、希望地も校長にそのように話しましたが、結果は胆振、室蘭でした。引っ越しによる部屋の片付けもそこそこに、道場を訪ねました。場所は以前別件で室蘭を訪問した折に確認していたからです。折悪しく、丁度活動が終わったタイミングでした。しかし一人の有段者が残ってヘボの相手をしてくれることになりました。相手が何者かも判らないのに、無意識に穴熊に潜っていました。それまで(振り穴は)殆ど使ったことが無かったのに、「負けたくない」という思いが強かったのか?将棋は負けました。しかし「実戦から遠ざかっていた割には、やれる」と自信が付きました。翌週から毎土曜に道場に顔を出す生活習慣となりました。

室蘭は私が赴任した当時、既に人口8万数千人、それでも二つの道場がありました。1年余り経って、先記の道場は活動を停止し、(それ以降)ヘボが通うようになるもう一つの道場に一本化されました。暫くして生活ペースが落ち着くと、ヘボは活動開始の前に早めに会場に出向き、準備をするようになりました。理由の一つに小さな事件がありました。ヘボが感想戦の際にエラそうな口を叩いたようなのです(本人は覚えていない)。それを席主に咎められたので、反省の意味も込めて、退職で室蘭を離れるまで続けました。会場は市の商工会議所のような建物(席主が年度の使用予定を予め提出)で、準備といっても、折り畳み机を10余り拡げ、盤駒時計を載せていくだけです。コロナになって、作業にアルコール消毒が加わりましたが。メンバーは殆ど固定されていましたが、良い人ばかりで気持ち良く将棋が指せました。マンネリで物足りない分は、札幌に出た時に駅前の道場で補っていました。規模(30人ほどの会員で、1回の活動参加人数は通常10人前後)の割には年齢層が幅広かったので、席主は運営に気を遣い、例えば年に一度の「青空対局」や忘年会もありました。青空対局とは公園の一角でシートを広げ、酒を飲みながら将棋を指すのです。楽しかったです。(~o~)u

今は大きな道場に通っているので、運営の心配は要らなくなりましたが、席主をはじめそこで働いている人の苦労は何となく分かるようになりました(だから何か特別なことをしなければならない訳ではないですが)。せいぜい出入禁止の烙印を押されないようにしたいものです。(>_<)
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道場記4   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/11/26(火) 20:34

帰函後は一層の研鑽に励めば良かったのですが、ヘボは弱い人間です。将棋以外のことに目移りし、結局函館に居る内に「四段の壁」を越えられませんでした。これが今現在まで続いています。会館に強い人が集まらなくなったこともあって、別の道場に通うようになりますが、負けが込むばかりでどうにも進歩がありませんでした。

仕事でも行き詰まりを感じたヘボは2014年に道央の滝川に転勤しました。しかしここには道場が無い。かつては近くの岩見沢にあったという話も聞きましたが、一般人と将棋を指すには札幌まで出なくてはなりません。但し、(生徒の)将棋部があったので、放課後、指導と称して指すことはありました。札幌の(将棋部の)総元締めの先生が練習会を催して下さり、生徒を引率がてらそれを観に行くこともありました。ヘボが顧問になった年に五段の生徒が入部しました。それが全く歯が立たないんです(当たり前ですけど)。(>_<)また、練習会の見学で彼ら彼女らの将棋を観るにつけ、「こんなに高校生は強いのか。自分が指す意味があるのだろうか?」という気持ちにもなりました。かくてオフの時間を使って道場に通う生活パタンは自ら崩してしまいました。

再びモチベーションが上がるきっかけとなったのは2017年の王位戦でした。菅井君の活躍です。「こんなに面白い将棋を指して、しかも結果を出している。自分でもまた指してみよう」。そうこうしているうちにヘボは結果的にキャリア最後の転勤を決断することになります。
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道場記 その参   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/11/26(火) 15:55

その弐の続きになります。

初の全道大会に向けて気分は高揚していました。大会前日、当時勤務校で美術部の技術指導をしていた私の絵の先生がJRの駅まで送ってくれることになっていました。その日は季節外れの低気圧で風雨が強く、嵐に呼ばれた男になってしまいました(なんのこっちゃ?)。何とか特急に乗り込んだものの、苫小牧の近くの「あおば」駅で止まってしまいました。なんと風で駅の屋根が吹き飛ばされたということです。結局、札幌のホテルに着いたのは日付が変わった時刻でした。

翌朝は睡眠不足で朝食をかき込みましたが、対局場に辿り着くとギアが入りました。初戦は釧路代表の小学生。相振りになり、9筋から6筋の位を取って、圧倒。快調な滑り出しです。次戦も相振りになりました。相手は偶然、函館で2局戦ったことがあり、上手く指せた記憶があります。八強です。

ここから対局場を移動して、板折り畳み盤&プラスチック駒から五寸盤&木の駒に変わります。情けない話ですが、これで雰囲気にすっかり飲まれてしまった感がありました。本日初めての対抗形になりましたが、相手の居飛穴に立石流で臨んだものの力の差が大きく完敗でした。感想戦は結構長く、相手(十勝代表)の応援団が加わりました。別に馬鹿にされたとかは無くて、ポイントを押さえた良い検討であったと思いました。帰りは棋書を頂戴して帰りましたが、それはもう手元にありません(苦笑)。「思ったより戦えたのでは?」と「負けて悔しい」という相反する思いが交錯する帰路でした。
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道場記(同情記?)その弐   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/11/26(火) 06:28

北海道は広いんです。いや、ホント。ヘボが住人になる遥か前から道内でも将棋愛好者は大勢いた訳で、大体「市」のレベルであれば道場があったようです。その中で当時道場が「会館・センター・倶楽部」と3つもあった函館に赴任できたのは幸いでした。

前年は美瑛でしたから旭川の道場。しかし1年で転勤、函館の住人になりました。函館は将棋史に残るプロ棋士を何人か輩出しています。ヘボの知識では、二上達也、佐藤大五郎、北村昌男が三巨頭ですかね(今では全員故人)。二上九段は実際にお目に掛かったことがあります。「大山さんにヒドい目に遭った」と講演会でもこぼしておられました。あちらの世界ではどうでしょうね?佐藤大九段。「薪割り大五郎」の異名で、A級&タイトル挑戦(王位戦)なので、まあ一流棋士ですよね。ググれば出てくると思いますが、色々な逸話の持ち主です。北村九段。棋才は素晴らしかったようですが、結局A級には上がれず、興味関心が盤の外に向かってしまったことがアダとなったようです。S九段とつるんでいたことが足を引っ張ったかな?

そんな函館です(どんな?)。私が住んでいた所から道場は3つとも(無理すれば)歩いて行ける距離にありました。まあ、大体は市電ですね。路面電車は趣があり、観光客に人気でした。ヘボが最も熱心だったのが「将棋会館」で畳屋の二階にありました。席主の先生が温厚な方で、開館前の30分、ほぼ毎回指導してくれました。先生は居飛車党で、何でも指されましたが、急戦に比重が置かれ、居飛穴は余り上手くなかった印象です。ヘボにとって、褒めて伸ばす素晴らしい先生でした。時計を使った記憶は大会の時のみで、幾らでも考えられました。でも持ち時間無制限というのも難しいものです。相手は同じ人が多かったですが、たまに強い人が現れて、盤を挟むことでその時々の自分の力を測っていました。当時、棋譜並べも始めていましたが、「必勝!四間飛車」の内容とヘボが実際に指す不利飛車とのギャップに溜息どころか半ば諦めの苦笑いが起こる毎日でした。それでも継続が大事です。

道場に通い始めて5年。2009年の晩秋に初めて全道大会の予選に出場しました。先記の席主(先生)の方に、「そろそろ大会に出てみましょうか?」と言われ、小さな大会にはポツポツ出場していましたが、気合いが入りました。「自由民主党杯」です。予選はホームの会館で行われ、その日は溢れるばかりの人で埋まりました。全員ライバルです!ヘボは「無段の部」に出場しました。

先生からルール説明があり、模造紙に書かれたトーナメント表に沿って進んでいきます。時計の使い方すらままならないヘボでしたが、その日は棋運が向いていたのでしょう。終わって知ったことですが、強い人が反対側の山に集まったことも幸いし、手応えを感じないままにブロック決勝まで進みました。これに勝てば札幌行きです(笑)。戦いは相振り飛車になりました。ヘボが先手で、相手は矢倉に構えました。ヘボはどうでしたかね?当時から金無双が嫌いだったので出だしは美濃だったと思いますが、上手く玉頭に厚みを築けて指し易くなりました。今でもそうですけど優勢になると手が見えなくなります。15分の持ち時間は使いきり、一手30秒の世界。どうやって切り抜けたのか記憶に無いですが、最後に敵玉の横腹に飛を打ち付けて終わりました。「ああ、勝ったんだ」と我に返るヘボ。何だか報われた気がしましたね。
No.526 編集    削除

「将棋の道場」とは   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/11/26(火) 05:10

以前少し触れた気がしますが、私が「道場」に初めて足を踏み入れたのは二十年前のことでした。最初の転勤をして停滞してきた状況を変えたいと思っていた時期でした。詳しくは書けませんが、新しい職場がとんでもない所で、大袈裟かもしれませんが、アフター5に生き甲斐を見い出さざるを得なかったのです。

将棋界も新世紀、「藤井システム」(猛の方ですよ!)が世に出て、初めて将棋と真剣に向かい合おうと決断したは良いが、何をどうすれば目標に近付けるのかサッパリでした。そこで取り敢えず電話帳と市街地図で位置を調べて将棋道場に向かった訳です。面白かったですよ。何局か勝てたし、やっていけるという自信(笑)が付いたというか。それまでは、祖父、父、母、友人が相手でしたので、素性不明の人と将棋を指したことも自分にとって新鮮でした。

やや重たい話はこれくらいにして、ここからは別の角度から道場を論じていきます。初体験が悪くなかったので、道場に対する敷居が一気に取り払われたヘボは今では旅先で道場を探すのが楽しみの一つになっています(それまでは古書店探し)。
これまでに「踏み込んだ」道場を数えてみると、北海道9、東京6、千葉2、埼玉と岡山が各1となっています。この間も岡山の友人宅を訪問した時に「大山記念館も!」と思ったのですが、残念ながら改修工事でリベンジは叶いませんでした。記念館は一度2008年に訪問しています。当時岡山最強の小学生(とギャラリーが言っていた)と当たり、ヘボのへなちょこ四間飛車は急戦を前に手も無くヒネられたということでした。駒、買いましたね。「大山康晴書」ですよ。(^_^)丁度1万円だったと思います。今でも棋譜並べに活躍しています。
No.525 編集    削除

次回は   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/11/25(月) 21:46

皆さんが(と言っても管理人さんだけかも)読んで面白いようなデータを示していこうと思います。確かにこれまで盤を挟んで将棋を指した人は二百人は下りません。最も稽古を付けて下さった人は80局以上になると記憶しています(2人)。そんな棋力向上には絶対結びつかない(笑)下らない話にしようと思っています。

棋譜を撮るのはどうなんですかね?ヘボがスマホを殆ど使わない生活をしているので気付きませんでした。今度席主に尋ねてみましょう。

水分は摂り過ぎると当然厠が近くなるので、ほどほどが良いですよね。お茶系・コーヒー系は利尿作用、ジュースは糖分摂取過多が心配(却って渇きが増す)、道内で指しているときにはトウモロコシ茶がお気に入りでしたが、今は探すのが大変。結果、○トー○ーカドーの水に落ち着きました。(>_<) 因みに水を飲むことを忘れている時の方が成績が良いようです。(~_~)
No.524 編集    削除

レスレス♪   投稿者: tsuka000jp   投稿日: 2024/11/25(月) 07:01

>大山命さん
道場での対局おつかれさまです。いろいろな人と対局しているんですね。
スマホアプリで棋譜をとるのはマナー違反とかはあるんでしょうか?
将棋を指すと喉は乾くかもしれないですね。51円の水は賢い買い物ですね^^。
No.523 編集    削除

道場あるある   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/11/24(日) 19:19

道場に通って指していると色んな人がいます。人間観察の場でもあります。ヘボは(相手の)人間読みも勝負の内だと考えるので、盤面と共に相手の表情も見ていることが多いです。

1.独り言。意味不明の内容も多いですが、ご丁寧に読み筋を披瀝して下さる方も少なくありません。指で焦点のマス目を指す方もいらっしゃいます。しかしながら三味線を弾いている場合もあるので注意が必要。

2.勝っても負けても感想戦無し。今のOセンターが大人数なので、次の手合いを早く付けて貰うため、あるいは席を早く空けるため、やむを得ないのもあるでしょうけれど、一言二言ポイントを話して頂けるとヘボにとっては有難い。小学生は特にヒドい奴がいます。(>_<)

3.勝つと威張り、負けると相手に難癖付ける人。ヘボはいかさまをされたことはありますが、この手の人には(幸いにも)まだ当たったことがありません。しかし大きな道場だと、対局中に言い争いを聞くことは珍しくないです(席主にたしなめられる人も)。

4.将棋を指すと喉が渇く?ヘボも含めて飲み物持参の人は多いですね。若い人はジュースやコーヒー系、年配の人はお茶系が多いように思います。ヘボは色々試しましたが、今ではスーパーで購入するただの水です(51円、税込み)。

来月に入ったら、今年これまでに指されたプロの対局で、こぼれ落ちてしまった将棋を紹介しようと考えています。(^_^)
No.522 編集    削除

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