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負けた理由   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/01/15(月) 11:23

指し将棋は勝負ですから、負けることもあります。敗戦をキッチリ検討することで得られるものも多い、と頭では分かっていても、ヘボは悔しさが先に立ち、他人の敗局ですら並べる気になれません。しかしながら、次のステップとして四間飛車以外の振り穴を試してみたいと思っているところに格好のサンプルが目に留まりましたので、自分の気分に逆らって勉強してみましょう。

あ、王将戦の開幕局は観ましたよ。ヘボの感想として「なぜ(菅井君は)よくある形を選んだのか?」です。お互い間違えないとすると、居飛穴の方が少し良さそうな(勿論、安易に認めたくないですが)感覚が自分の中にあるので。それが坊やの応急処置的な研究に嵌まったということです。実につまらない将棋。

今回はそれはスルーして順位戦、戸辺vs佐々木慎戦を検討してみます。二人とも振り飛車党ですが、戸辺七段が攻め、佐々木七段が受けの棋風です。本譜も両者の好みが存分に発揮されました。

先手戸辺が十八番の中飛車穴熊、後手佐々木は居飛穴を採用しました。慎七段は相手が振れば自分は見送る対抗形好き?なので、予想通りの戦型(因みに戸辺七段は相振りを用いることが多い)となりました。

序盤、居飛車は銀の動きを工夫していました。いかに右銀を隙を見せずに穴熊にくっつけるか、です。▽5一銀から近付けたことで、途中で飛交換になっても▽4一金が離れ駒になりません。駒組が進むと悪くなりそうなので、振り飛車は▲3七桂と非常手段とばかりパンツを脱いで仕掛けますが...

その無理気味の仕掛けを待っていたのが居飛車でした。お互い、敵陣に竜を作りましたが、玉型の差で形勢は大きく居飛車に傾きました。そして慎七段は無理に攻めずに、追われた角を成桂と交換したり▽4三銀と打ち付け自陣に手を入れる堅実ぶり。ヘボはどちらかというと攻めっ気が強いので推測するのですが、こちらが不利な場面で相手に徹底的に受けられると堪えるのですよ。振り飛車も金気が持ち駒にないので「傷を埋める」作業が適いません。粘ってはみたものの、という感じで最後の形作りでした。お疲れ様です。m(_ _)m <(T_T)>

以上のように「ジリ貧も覚悟して待つ方法がなかったのか?」というのが正直な感想です。でも棋風なので仕方が無いですかね?!戸辺さんは「天彦振り飛車は羨ましい」などと寝言を言っていないで、得意な形は勝ちきる!という気概を持って戦って欲しいですね(ユーチューブに掛ける時間が勿体ない)。勿論、無い物ねだりも見苦しいだけ。棋風の違いです。
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振り飛車の受け方   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/01/13(土) 10:34

楽しい気分にはなれませんが(苦笑)、順位戦、観ていきましょう。B2の飯島vs北浜戦です。理由はお察し下さい。(>_<)

飯島八段には以前札幌でお目に掛かり、八段の出身が江東区なので、会話になりました(笑)。人当たりの良い方でした。居飛車党で、相居飛車戦では横歩取りのスペシャリスト(だったかな?)。対抗形では銀冠で戦うことが多いイメージです。北浜八段は元は東京所属でしたが、大阪に移り、居飛車党から振り飛車党に転向しました。以前は攻め将棋であったと聞いていますが、バランスの取れた棋風に変わったということでしょう。

後手北浜の注文でダイレクト向かい飛車に対し、先手飯島が銀冠で迎え撃つ展開になりました。この戦型においては振り飛車が角を持つことで細かく揺さぶりながら攻め筋を探るという将棋になります。居飛車は早く▽3三桂を跳ねさせて、その頭を狙うことになります。

振り飛車も用心しながら(▽6二金直を入れながら)銀冠に組めました。これで五分。居飛車が攻めあぐむと金の位置の差でやや有利といったところ。やはり戦端は3筋になり、振り飛車陣は角を打ち込まれましたが、全ての駒が捌け、まずまず。特に左銀が大活躍することになりました。それならば、と居飛車は玉側の桂頭を狙っていきましたが、振り飛車の受けが上手く、相手の攻めに乗じて玉頭に厚みを作ることに成功。居飛車が叩き切った飛を敵陣深く打ち込み、寄せの構図がハッキリしました。

居飛車も2枚の馬で敵玉に迫りますが、的確な受けの前に手段が尽き、投了。一局を通して、北浜八段の受けの巧さが随所に感じられ、やはりこれくらいはやらないと角交換振り飛車は戦えないということですね。

ヘボ自身は以前角交換振り飛車が流行った折、試してみましたが、桂頭を狙われる攻めへの対処と、角の打ち込みへの配慮が拙く、あまり最近は指していません。振り穴の裏番組として使えると良いのですが。
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振り飛車党入党!?   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/01/07(日) 16:31

NHK杯、渡辺明vs佐藤天彦戦を観ました。

前名人(渡辺九段)の対振り飛車対策は急戦でも持久戦でも秀逸で、特に居飛穴に潜ってからの細い切れない攻めが記憶にあります。これを天彦元名人が受けきれるか否かが見所です。

天彦九段が序盤、▲2五歩を誘い向かい飛車に振りました。後は銀冠に囲い、先手渡辺の四枚穴熊を迎え撃ちます。5、6筋の折衝で、居飛車が少し得をして、歩切れを衝いた角金交換の駒損も厭わぬ6筋突破で、大優勢となりました。ここで不利ながらも崩れない▽5四歩が▽2六に追いやられた角の守備力を最大限に生かす好着でした。さらに居飛車のストレートな攻めは続き、▲5二金と飛角両取り。しかし、次に取ったのは飛の方で、これは前名人らしからぬ落手でした。ヘボの目から見ても飛を取ったことで、そっぽに行ってしまい、どうにも上手くない。結果、振り飛車の反撃を許してしまいました。

振り飛車は取られそうな▽8五桂を生かした▽7七桂打ちのおかわりで穴熊を崩し、逆転。多くのコメントが指摘していましたが、その前にじっと下ろした(大師匠を彷彿させる)▽5六角との連携で即詰みに仕留めました。

何とか決勝に残り、新生天彦振り飛車の強さを見せつけてほしいです。期待ですね。(^_^)
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(当然)麓にも行き着けない   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/01/07(日) 06:22

指し初めをしてきました。指し分けくらいでスッキリしません。
理由の一つに「くらい」があります。対戦成績が記録されたカードを捨てられてしまったからです。以前の小さな道場では記録などしてもらえない所が殆どだったので、自分でメモ帳に書き付けていました。(カードをもらえるので)それをやらなくなっていたので、記録が半分パーです(覚えている将棋もある)。どの程度、記録が棋力の向上につながっているのか定かでないですが、マイナスにはなっていないと思います。

今日から王将戦。挑戦者に「武運あれ」と祈ります。(-人-)
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レスレス♪   投稿者: tsuka000jp   投稿日: 2024/01/03(水) 20:50

>大山命さん
棋譜の解説も的確で、今が一番強いというのは間違いではないと思います。
今年も棋力がさらに向上するといいですね。
今年もよろしくお願いします。m(_ _)m

>清止作さん
勝ちを急ぐと直線的になって勝てなくなることがありますね。
調子を戻せば指しづらい内容でも簡単に負けなくなると思います。
今年もよろしくお願いします。m(_ _)m
No.356 編集    削除

八百長や手加減はあるのか?   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/01/02(火) 21:43

記念対局の件ですが、過去に疑惑があった棋士はおられたかもしれません。それは大山康晴十五世名人。故河口俊彦八段の「大山康晴の晩節」を拝読すると、それを臭わせる将棋が散見されたということが書かれています。公式戦ならどうでも良い対局などないというのが、ヘボを含む外野の見方でしょうけれど、そのような見解がプロ棋士の側から提示されていたということはかなりの驚きでした。この本は、ファンでなくても将棋界の歴史が解るので、一読をお勧めします(文庫版も出ています)。

ユーチューブの聡太応援団長、○ユム氏の番組では、勿論「けしからん!(現人神に)そんなことがあるはずがない!」と結論付けられていましたが、コメントには「八冠は高潔な人格であるから、(八百長等は)あり得ない」というのもあり、ヘボは「どうして(単なる一ファンのくせに)そんなことが判るのか?あんた、聡太の親なのか?」と、こちらの方が引っかかりました。彼は将棋のルールは守っても、人格的にはむしろ人が悪い部類であると断言できます。根拠は「相手の嫌がることを進んでやれる」人ほど将棋が強いからです。他にも「森林限界発言」「宿題は不要である発言」「負けると大泣き、席主見て見ぬフリ」を過去の投稿でヘボなりに分析しましたが、如何でしょう?ヘボは大山名人を尊敬していますが、敵に回したくない人であることは勿論、(こちらが幾ら努力しても)味方にもできない人であると思っています。「遠きにありて想う人」ですか? (>_<)
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こんな人が観る将?指し将?   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/01/01(月) 18:41

>2023年の敗者は棋士と将棋界そのものだと思う。
女流の侵攻を許したという事は許し難いことです。

はっきり言おう。女流棋士が強くなっているのではなくAIの奴隷となっている棋士のレベルが下がっている。
今の棋士は自力で考える力が昔の棋士より劣っていて将棋は答えを教えられて強くなるものじゃない。
将棋は地道な脳にシワができるような思考を繰り返して強くなるもの。そこにプロモアマも関係ない!
おそらく里見はそういう将棋の研究の仕方をしている筈。AIはほとんど使っていない筈だ。

はっきり言わせてもらうと、
今の棋士は勘違いしている人が多すぎる。新しい定石や新手を学べればそれで強くなれると思っていて
でも実際はそうはならないんです。答えを教えてくれるものに頼っていては脳が劣化するだけなんですね。自分は楽をしない研究方法をしている!と豪語していても結局答えを導き出してくれるものに頼っていてはやはり頭のCPUは劣化するんです。「新手をAIから学んだから昔の棋士より強くなっている」とは残念ながらならないんですね。
これ、「絶対」という言葉をつけてもいいです。絶対に強くなっていないんです。
棋士のレベルが昔の羽生世代の人達より劣っているという事実を彼等は絶対に認めようとしないんだけど私は断言してもいい。

間違いなく棋士のレベルは下がっている!

AIに頼るという悪しき風習を断ち切らないと今後も女流にボロ負けが続くと思うよ。それを恥だと思えなくなっている事が恥なんだという事に気が付いていない事が更に恥なんです。将棋ファンとして非常に悲しい。

今一度原点回帰し、頭に楽をさせない甘えを許さない
詰将棋などの自頭を徹底的に苛め抜く古典的な研究方法に回帰する事が元のレベルに戻れる絶対条件です。
今のままの研究方法、勉強方法を続けるならば棋士は女流に完全に喰われますよ。
「食われる」じゃない「喰われる」んですよ。この危機感がどれだけの棋士にあるんですか?
あとは女流との研究会は絶対にNG。
精神的なレベルは一度同じレベルに下げるともう上げる事はできなんです。
私は新年早々非常に気分が悪い。

↑いやあ、たまげました。余程の女嫌いなんですね。令和の世では生きられない人だと思います。間違いなく言えることは将棋ファン失格です。

上記は里見(→福間?)vs聡太のハンデ戦(持ち時間60分vs10分)が香奈ちゃんの快勝に終わったことに対する怒り?のコメントですが、一度ご自分で女性と将棋を指してみたらこんなことは口が裂けても言えないと思いますよ(それで負けたりしたら目も当てられない、プッ)。私はむしろ、八冠が極度の疲労に陥っているのではと心配してしまいました。棋譜をご覧になれば皆さんならお解りになると思いますが、それ程八冠の将棋にまるで切れがなかった(調子を落としている=八百○とは思いたくないですが)。「彼も人の子」と他の棋士がやる気になると良いと思います。ああ、勿論、太地君と愛生さんはお呼びでないですよ。 (>_<)
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慶事です。   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/01/01(月) 13:03

香奈ちゃんが結婚されたそうです。ネット記事の一つによれば、お相手は奨励会元三段の福間氏ということ。里見姓ではなくなることは、記事のコメントにもありましたが、少しヘボも残念かな。ともあれ、おめでとうございます。m(_ _)m v(^_^)v
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今年は何を   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/01/01(月) 06:24

加齢は短気につながっている気がします。しかも気付かないうちに。欠陥に気付き、それが自分では改善しようもないものならば、もう無かったことに、もう無視してしまうのが良いのかな、と(笑)。ヘボがラッキーなのは明らかに現在が最強ということ。「昔は強かったのに」と嘆かないで済んでいる。
今年も試行錯誤して、まずは四段を突破したいですね。
No.352 編集    削除

良いお年を   投稿者: 清止作   投稿日: 2023/12/31(日) 21:40

個人的なことですが私自身は相振りは好きじゃないんですよね。確か大山15世名人も相振りはしないので。
今年は自分でも将棋は強くなった実感はあるのですが、安定した力は残せるのですが10代、20代に勝てないですね。前みたいに粘り強くなくて淡泊になっているようです。相変わらず藤井8冠の棋譜並べはチマチマ並べてますが。
来年からしばらく(半月くらい)インターネットはつながらないので良いお年を。
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もっと相振りを!   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/12/31(日) 11:43

今年も里見vs西山を軸に女流棋界は動いていきました。私は二人に感謝しています。それは二人が対抗形好きではなく、相振りを厭わない(女流)棋士だからです。

私は別の理由で相振りを避けません。相手が振ったからといって、自分が居飛車にするのでは面倒です。「自分の土俵で戦える」というアドバンテージが無くなってしまう。色々な将棋を楽しみながら勝つためにも相振り戦は私にとって大事な経験であり、興味の一つでもあるからです。

さて、一方男性棋士の将棋では、振り飛車党同士でも相振りはなかなか出現しにくい。何故でしょう?指し将の一人として思うに、それは「勝つまでのリスクの大きい将棋」になるからでしょう。どういうことかというと、他の戦型に比べ定跡が未整備ということもあり、序盤から毎回違った形になること。「慣れない形は間違えやすい」(by丸山忠久)の名言を出すまでもなく、勝利への期待値が未知数であるということです。将棋で食べている人は「勝ちやすい形」を選ばざるを得ないでしょう。ですから、尚更、香奈ちゃんと西やんの「心意気」には賛辞を贈りたい。

実戦に戻りますが、榊vs崎原戦(名人戦予選)を取り上げます。

榊さんは久保門下、崎原さんは矢倉門下の振り飛車党同士です。女流棋士を馬鹿にする人も少なくないですが、自分の指したい手と最善手が一致するようになれば男性棋士もウカウカしていられなくなりますよ。相振りはその足掛かりになると思います。

相三間になりましたが、榊さんに一日の長があり、駒組みでリードすることになりました。早い展開になり、榊さんは金無双に対し崎原さんは矢倉です。攻め合いになりましたが、その差が大差となりました。相振りは捻り合いに持ち込まれることは珍しく、一方的な将棋になりやすい(by大山康晴)恐ろしい戦型なのです(ヘボの経験上)。いつもヘボは先攻と攻めをつなげることに腐心しております。

一年が終わろうとしています。年内の四段昇段はなりませんでしたが、手応えはあります。四段の人にも五分に戦えるようになったから。来年も更に強くなれるよう、頑張ります。そして年頭の戦いで吉報が届くよう、菅井君をはじめ同志の方々の応援も続けていきたいです。皆さん、良いお年を! v(^_^)
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奇襲に動ぜず   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/12/30(土) 20:54

棋聖戦予選、杉本昌vs西田戦を観ていきましょう。穴熊道に足を踏み込んだヘボとしては素通りできない内容です。

杉本昌隆八段は板谷進門下、「相振り革命」のような著書もあるのですが、相手が振れば自分は振らないことが殆どです。ああ、そうそう、八冠の師匠であられます(笑)。一方の西田五段は将来が期待(少なくともヘボは)されている三間飛車主力の振り飛車党です(少し最近伸び悩んでいるかな?)。

上記の背景なので、先手杉本の居飛車、後手西田の四間穴熊になりました。本譜で注目すべきは居飛車の作戦でした。26手目に振り飛車が▽9一玉と穴熊を明示したところまでは良くある形でしたが、27手目の居飛車の指し手は▲8八銀。それでもミレニアムや銀冠の余地は残っており、そうなるだろうと観ていました。ところがこの左銀は▲9七から▲8六へとするする上がり、逆棒銀&端攻めを敢行したのでした。それで穴熊はどうなったのかというと、どうもなりませんでした(笑)。普通に中飛車に振り直し、角を▽2四から捌いたのでした。「奇襲を相手にしない」のが正解という訳です。

中盤から終盤に掛けての振り飛車の大駒の捌きが秀逸でした。居飛車に駒損を強いて、二枚角が遠く▲7九の地点を睨みます。そして112手目、▽9九銀のただ捨てが鮮烈!端攻めを逆用した寄せが炸裂し、一気に居飛車を投了に追い込みました。

居飛車の発想はなかなかのもののように感じられましたが、厳密には無理なのでしょうね。杉本師匠、弟子は放っておけば良いんですよ。師匠が辛い思いをする必要は全くありません(註:某週刊誌に「師匠はつらいよ」だったかな、連載を書いておられます)。もっとも、煩くない程度に何かと気に掛けてくれる人を選んだのが八冠の親御さんの狙いだったのかもしれませんね。本来であれば、更に面倒見の良さそうな石田九段(愛知の出身)に入門しても良さそうなものですが、(そして今でも八冠を全力で応援していますが)、どこか鬱陶しさを感じたのかもしれません。佐々木勇気八段や髙見七段には残念なことでしたね。 (>_<)
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端角の効用   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/12/30(土) 10:21

始めに、嫌いなユーチューブの番組をブロックしようと思い、色々調べたのですが、結局「アカウントを新たに作らなければならない」ことに行き着き、諦めました。ヘボが将棋の番組を観るので、必然的に○村八段や○田九段の番組が目立つところに現れるんですよね。(>_<) 悩ましいところですが、某○マゾンを騙るような迷惑メールがこれ以上増えても困るので、我慢ですかね。 (T_T)

さて、竜王戦、宮嶋vs黒田戦を取り上げます。
宮嶋四段はプロ入りホヤホヤの人で居飛車党、黒田五段は割合順調に力を付け、結果も出しているオールラウンダーです。本局もその柔軟性が遺憾なく発揮されました(とヘボは思いました)。

宮嶋先手で態度を明らかにしないうちに、後手黒田は四間システム風に玉側の端を突き越しました。後の展開を考えると振り飛車が早くも一本取ったように感じました。結局居飛車陣はミレニアムになりました(居飛穴は危険、との判断か?)。

局面は進んで27手目▲2五歩に振り飛車は▽1三角と端に上がりました。これが機敏な一手で、居飛車の飛先保留を咎めた形になりました。黒田君は「してやったり」では?!ここから振り飛車の駒捌きが気持ち良かった。角を▽3五に進出させ、飛交換に成功、更に角を切って敵玉に迫ります。居飛車は詰められた端から反撃を試みますが、明らかに一手遅い。振り飛車は▽7一玉の早逃げから▽7六桂を間に合わせ(先の八代vs天彦戦でも現れた攻め筋)、万全の体勢です。

結局、振り飛車が居飛車の戦力不足の攻撃をキッチリ余し、快勝。「ミレニアムには▽7六桂(▲3四桂)が有効」と勉強をさせて頂きました。ヘボの実戦ではそんなに上手くいくとも思えませんが、覚えていて損は無いと思います。一局を通してみてみると、振り飛車の的確な対応と、盤面全てを観ている視線が良かったように感じます。黒田君は本譜のように相手の出方に適切に対応できる頭の柔らかさが持ち味ですが、軸になる戦型も確立しておいた方が良いように思いました(余計なお世話ですが)。 (>_<)
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大山DNA   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/12/28(木) 06:18

王座戦予選、都成vs里見戦を観ていきます。

都成七段は最近居飛車党ですが、元は振り飛車党、少し師匠(十七世名人)と似たところがありますね。一方、香奈ちゃんの師匠は森雞二九段。基本振り飛車党、乱戦を好み、受けが強く「終盤の魔術師」の異名を取りました。谷川vs森のタイトル戦は2回(王位戦)あり、1勝1敗でした。そういう歴史に思いを馳せると、弟子同士の対決は少し感慨深いものがあります。

いつものように前口上が長くなりました。(>_<)
この二人、研究会も都成君の結婚までやっていたそうです。そのような背景から本譜の作戦は香奈ちゃんが温めていたもののように思えます。

先手都成の銀対抗を経た居飛穴、後手里見のゴキ中になりました。ヘボはこの形になると溜息が出そうですが、香奈ちゃんは違います。素早く銀冠に組み、地下鉄飛車を組み合わせてきました。これを見て、ヘボは大山vs中原の最後の名人戦第3局を思い出します。このシリーズはヘボの大師匠が1勝4敗で敗退しましたが、唯一の勝利がツノ銀中飛車から右玉風に構えた端攻めだったんです。この将棋は中飛車の快勝譜で、多くの人(特に振り飛車党)が注目していますので、是非皆さん(まだ、の方は)にも観て頂きたい。

まあ、都成君には失礼ですが、居飛穴も漫然と組んでいては玉頭攻めの餌食になってしまう。そのような流れでした。香奈ちゃんも「大山全集」を並べていると聞いています。史上最も中飛車で勝った人と中飛車の達人だった師匠が先生ですから鍛えが違います。現代は自分の将棋が丸分かりなのが辛いですが、女流のまま勝ち上がってタイトル戦を戦って頂きたいと願うのは、流石にロマンチスト過ぎますかね? (>_<)
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不適切な表題と最適化   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/12/27(水) 13:11

ユーチューブの番組名の話です。

・「闇の四間飛車」:居飛車党の方が上げていて、しかも振り飛車を揶揄する番組なので「闇の右四間飛車」が良いでしょう。
・「藤井聡太と将棋大好きチャンネル」:聡太の応援しかしていないので「藤井聡太大好きチャンネル」が適切です。
・「石田九段一門将棋チャンネル」:殆ど石田九段しか登場せず、聡太が勝った時に限定して上げられるので「石田九段聡太全力応援チャンネル」が最適です。
・「藤井聡太八冠FC」:聡太が勝ちすぎて彼の将棋ばかり取り上げられない情況は理解しますが、それなら逆に「将棋FC]で良いのでは。
・「藤井聡太といる時代」:時代と言うには短かすぎる時間なので「藤井聡太といる私」が良いです。

他にも八冠の褌で将棋を指そうとする輩の番組は少なくありませんが、つい、下らないことを書いてしまいました。 (>_<)
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いつまで振るのか?   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/12/27(水) 11:18

王位戦リーグ入り予選決勝、八代vs佐藤天戦を観ていきます。

ついこの間、強いと言われる八代七段がC2に留め置かれている原因について考察しましたが、本局鬼門?の対抗形、何を採用するか。天彦九段はどこに振るのか(三間飛車はないと思いましたが)?その辺りが最初の興味でした。

先手八代はミレニアムでした。過去は大体持久戦、そして居飛穴が多かったように感じています。後手天彦は四間飛車からダイヤモンド美濃に組みました。

序盤から振り飛車の積極的な指し回しが目立ちました。囲う段階で、28手目▽6五歩と突いて敵角を追い、更に▽4五歩で角道を開け、開戦準備が整いました。うなぎ屋の店主(藤井猛九段)から四間飛車の極意について「相手の力を利用して投げる」とのご教示がありました。一方で「相手が来なければ自分はいける」準備は常に必要です。40手目▲2四歩の突き捨てを受けずに▽5六歩の取り込み(角当たり)に気合いを感じさせます。

居飛車は▲7五角と飛に当てますが、振り飛車は悠然と▽2四歩と手を戻し、飛角交換となりました。右桂を捌き居飛車好調に見えましたが、▽5五角の返し技があり、▽6六歩も入っていることから後の▽7六桂に期待できる(実際に実現)この取引は振り飛車に分がありました。

打たされたとも思える自陣角を▽4四から▽2六に活用した順が秀逸。60手目の▽6七歩のフックが厳しい。▽5五桂から敵陣を弱体させながらの▽6七桂成が決まり、振り飛車が一本取りました。しかし、▽5八銀からの追撃がやや重かったか?居飛車の反撃に2枚の銀を剥がされ、逆転です。累卵の危うきの形勢を再逆転に導いたのは94手目▽7四の自陣飛車でした。攻撃の軸である竜をそっぽに追いやり、拠点の▲7五桂を取り払うことに成功。流れを引き戻しました。

110手目の相手の力を吸収する?▽7二銀打ちも妙味でした。120手目に待望の▽7六桂が入り、筋に入った感じです。さらに二度の▽6八歩の垂らしから▽6九歩成で寄せきったという将棋でした。

局後のインタビューも観たのですが、こういう人に天下を取ってもらいたいと改めて思いましたね。ヘボが心置きなく応援するには完全振り飛車党への転向が必要です(苦笑)。「いつまでも振り続けて頂きたい」が結論でした。 (^_^)
No.345 編集    削除

将棋と数学   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/12/25(月) 12:33

「福島民報」で「将棋好き=数学得意!?」という題で(サンプル数は16人でしたが)両者の相互作用?を結論しているネット記事が目に留まりました。

確かにそのような傾向はあるでしょうね。ヘボが尊敬する大山康晴名人も算盤が得意だったと聞いていますし、谷合四段はもうすぐ工学博士ですから、その手の逸話(他にも西尾&勝又両七段)は事欠かないように思います。翻って自分の場合、確かに将棋好きは数学や物理の先生が多かったような気がします。が、英語や社会の同僚もいたので、絶対的な理由にはならないでしょう。私自身は理科ですが、専門は生物です。物理では赤点を取り、他人より多く試験を受けていますし、数学が大学入試のポイントゲッターになるまで大分苦労をしました。

数学が苦手な人でも強くなれることを証明できれば良いですね(笑)。
No.344 編集    削除

ガチ居飛車党が振り始めたこと   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/12/25(月) 09:57

プロの居飛車党がついに飛を振り始めました。佐藤天彦九段、豊島九段、及川七段、千田七段(私の願いが通じたのでしょうか?)他、ヘボが気付いただけでもこれだけ。中でも天彦九段は「このまま転向か?」の雰囲気も感じられます。

ヘボは(特に天彦九段の場合)豊島あるいは聡太対策の意味合いもあったと勝手に思っているのですが(勿論ご本人はそんなことは仰っていませんが)、AIの思し召しを気にするような将棋に嫌気がさしていることも理由の一つにあると思います。天彦九段は現会長の代わりに生け贄に出された苦い過去があります。当時の佐藤名人はソフトと2局戦い連敗。これはご本人だけでなく全ての指し将が「人間はAIに勝てない」烙印を押されたことになりました。(私は「なぜこの勝負を連盟が受けたのか?なぜ羽生でなくて天彦なのか?」とずっと疑問に思っています)ヘボの邪推は続きますが、名人は頭の隅で「なぜソフトの初手▲3八金に対して▽8四歩でなく▽5四歩と指せなかったのか」と感じていたのかもしれません。不利飛車党にとっては美味しい初手でしたからね。いくらAIが優秀でも、こちらが中央に振って作戦勝ちには持ち込める展開が見えますよね。

そうですよ。AIが認めないことを鵜呑みにするよりも、色々な将棋を試した方が、観る将にも、自らも含む指し将にとっても面白いと思いませんか?!
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自分で指してみれば良いのでは?   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/12/25(月) 09:35

リレー将棋ですからね。最初から最後まで指してみないことには「玄人」もコメントのしようがないでしょう(笑)。また、そんなことを気にしている人は振る資格がないです。やっぱり坊やは勝つことが一番で、将棋を極めることは二の次なんですね(負け始めるまではその路線で行くのでしょう)。
感想戦で助言を受け止めつつ、自分のやり易い振り飛車を指すことではないかとヘボは思います。
No.342 編集    削除

レスレス♪   投稿者: tsuka009jp   投稿日: 2023/12/24(日) 21:18

>大山命さん
いろいろと思うところがあるようですね。
さきほどネットのニュースを見ていたら、藤井君と豊島さんがペア将棋で三間飛車を採用していたようです。菅井さん、久保さんにどう言われているか気になっていたようです。棋譜をみてみたいなと思いました^^
No.341 編集    削除

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