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良いお年を   投稿者: 清止作   投稿日: 2023/12/31(日) 21:40

個人的なことですが私自身は相振りは好きじゃないんですよね。確か大山15世名人も相振りはしないので。
今年は自分でも将棋は強くなった実感はあるのですが、安定した力は残せるのですが10代、20代に勝てないですね。前みたいに粘り強くなくて淡泊になっているようです。相変わらず藤井8冠の棋譜並べはチマチマ並べてますが。
来年からしばらく(半月くらい)インターネットはつながらないので良いお年を。
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もっと相振りを!   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/12/31(日) 11:43

今年も里見vs西山を軸に女流棋界は動いていきました。私は二人に感謝しています。それは二人が対抗形好きではなく、相振りを厭わない(女流)棋士だからです。

私は別の理由で相振りを避けません。相手が振ったからといって、自分が居飛車にするのでは面倒です。「自分の土俵で戦える」というアドバンテージが無くなってしまう。色々な将棋を楽しみながら勝つためにも相振り戦は私にとって大事な経験であり、興味の一つでもあるからです。

さて、一方男性棋士の将棋では、振り飛車党同士でも相振りはなかなか出現しにくい。何故でしょう?指し将の一人として思うに、それは「勝つまでのリスクの大きい将棋」になるからでしょう。どういうことかというと、他の戦型に比べ定跡が未整備ということもあり、序盤から毎回違った形になること。「慣れない形は間違えやすい」(by丸山忠久)の名言を出すまでもなく、勝利への期待値が未知数であるということです。将棋で食べている人は「勝ちやすい形」を選ばざるを得ないでしょう。ですから、尚更、香奈ちゃんと西やんの「心意気」には賛辞を贈りたい。

実戦に戻りますが、榊vs崎原戦(名人戦予選)を取り上げます。

榊さんは久保門下、崎原さんは矢倉門下の振り飛車党同士です。女流棋士を馬鹿にする人も少なくないですが、自分の指したい手と最善手が一致するようになれば男性棋士もウカウカしていられなくなりますよ。相振りはその足掛かりになると思います。

相三間になりましたが、榊さんに一日の長があり、駒組みでリードすることになりました。早い展開になり、榊さんは金無双に対し崎原さんは矢倉です。攻め合いになりましたが、その差が大差となりました。相振りは捻り合いに持ち込まれることは珍しく、一方的な将棋になりやすい(by大山康晴)恐ろしい戦型なのです(ヘボの経験上)。いつもヘボは先攻と攻めをつなげることに腐心しております。

一年が終わろうとしています。年内の四段昇段はなりませんでしたが、手応えはあります。四段の人にも五分に戦えるようになったから。来年も更に強くなれるよう、頑張ります。そして年頭の戦いで吉報が届くよう、菅井君をはじめ同志の方々の応援も続けていきたいです。皆さん、良いお年を! v(^_^)
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奇襲に動ぜず   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/12/30(土) 20:54

棋聖戦予選、杉本昌vs西田戦を観ていきましょう。穴熊道に足を踏み込んだヘボとしては素通りできない内容です。

杉本昌隆八段は板谷進門下、「相振り革命」のような著書もあるのですが、相手が振れば自分は振らないことが殆どです。ああ、そうそう、八冠の師匠であられます(笑)。一方の西田五段は将来が期待(少なくともヘボは)されている三間飛車主力の振り飛車党です(少し最近伸び悩んでいるかな?)。

上記の背景なので、先手杉本の居飛車、後手西田の四間穴熊になりました。本譜で注目すべきは居飛車の作戦でした。26手目に振り飛車が▽9一玉と穴熊を明示したところまでは良くある形でしたが、27手目の居飛車の指し手は▲8八銀。それでもミレニアムや銀冠の余地は残っており、そうなるだろうと観ていました。ところがこの左銀は▲9七から▲8六へとするする上がり、逆棒銀&端攻めを敢行したのでした。それで穴熊はどうなったのかというと、どうもなりませんでした(笑)。普通に中飛車に振り直し、角を▽2四から捌いたのでした。「奇襲を相手にしない」のが正解という訳です。

中盤から終盤に掛けての振り飛車の大駒の捌きが秀逸でした。居飛車に駒損を強いて、二枚角が遠く▲7九の地点を睨みます。そして112手目、▽9九銀のただ捨てが鮮烈!端攻めを逆用した寄せが炸裂し、一気に居飛車を投了に追い込みました。

居飛車の発想はなかなかのもののように感じられましたが、厳密には無理なのでしょうね。杉本師匠、弟子は放っておけば良いんですよ。師匠が辛い思いをする必要は全くありません(註:某週刊誌に「師匠はつらいよ」だったかな、連載を書いておられます)。もっとも、煩くない程度に何かと気に掛けてくれる人を選んだのが八冠の親御さんの狙いだったのかもしれませんね。本来であれば、更に面倒見の良さそうな石田九段(愛知の出身)に入門しても良さそうなものですが、(そして今でも八冠を全力で応援していますが)、どこか鬱陶しさを感じたのかもしれません。佐々木勇気八段や髙見七段には残念なことでしたね。 (>_<)
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端角の効用   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/12/30(土) 10:21

始めに、嫌いなユーチューブの番組をブロックしようと思い、色々調べたのですが、結局「アカウントを新たに作らなければならない」ことに行き着き、諦めました。ヘボが将棋の番組を観るので、必然的に○村八段や○田九段の番組が目立つところに現れるんですよね。(>_<) 悩ましいところですが、某○マゾンを騙るような迷惑メールがこれ以上増えても困るので、我慢ですかね。 (T_T)

さて、竜王戦、宮嶋vs黒田戦を取り上げます。
宮嶋四段はプロ入りホヤホヤの人で居飛車党、黒田五段は割合順調に力を付け、結果も出しているオールラウンダーです。本局もその柔軟性が遺憾なく発揮されました(とヘボは思いました)。

宮嶋先手で態度を明らかにしないうちに、後手黒田は四間システム風に玉側の端を突き越しました。後の展開を考えると振り飛車が早くも一本取ったように感じました。結局居飛車陣はミレニアムになりました(居飛穴は危険、との判断か?)。

局面は進んで27手目▲2五歩に振り飛車は▽1三角と端に上がりました。これが機敏な一手で、居飛車の飛先保留を咎めた形になりました。黒田君は「してやったり」では?!ここから振り飛車の駒捌きが気持ち良かった。角を▽3五に進出させ、飛交換に成功、更に角を切って敵玉に迫ります。居飛車は詰められた端から反撃を試みますが、明らかに一手遅い。振り飛車は▽7一玉の早逃げから▽7六桂を間に合わせ(先の八代vs天彦戦でも現れた攻め筋)、万全の体勢です。

結局、振り飛車が居飛車の戦力不足の攻撃をキッチリ余し、快勝。「ミレニアムには▽7六桂(▲3四桂)が有効」と勉強をさせて頂きました。ヘボの実戦ではそんなに上手くいくとも思えませんが、覚えていて損は無いと思います。一局を通してみてみると、振り飛車の的確な対応と、盤面全てを観ている視線が良かったように感じます。黒田君は本譜のように相手の出方に適切に対応できる頭の柔らかさが持ち味ですが、軸になる戦型も確立しておいた方が良いように思いました(余計なお世話ですが)。 (>_<)
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大山DNA   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/12/28(木) 06:18

王座戦予選、都成vs里見戦を観ていきます。

都成七段は最近居飛車党ですが、元は振り飛車党、少し師匠(十七世名人)と似たところがありますね。一方、香奈ちゃんの師匠は森雞二九段。基本振り飛車党、乱戦を好み、受けが強く「終盤の魔術師」の異名を取りました。谷川vs森のタイトル戦は2回(王位戦)あり、1勝1敗でした。そういう歴史に思いを馳せると、弟子同士の対決は少し感慨深いものがあります。

いつものように前口上が長くなりました。(>_<)
この二人、研究会も都成君の結婚までやっていたそうです。そのような背景から本譜の作戦は香奈ちゃんが温めていたもののように思えます。

先手都成の銀対抗を経た居飛穴、後手里見のゴキ中になりました。ヘボはこの形になると溜息が出そうですが、香奈ちゃんは違います。素早く銀冠に組み、地下鉄飛車を組み合わせてきました。これを見て、ヘボは大山vs中原の最後の名人戦第3局を思い出します。このシリーズはヘボの大師匠が1勝4敗で敗退しましたが、唯一の勝利がツノ銀中飛車から右玉風に構えた端攻めだったんです。この将棋は中飛車の快勝譜で、多くの人(特に振り飛車党)が注目していますので、是非皆さん(まだ、の方は)にも観て頂きたい。

まあ、都成君には失礼ですが、居飛穴も漫然と組んでいては玉頭攻めの餌食になってしまう。そのような流れでした。香奈ちゃんも「大山全集」を並べていると聞いています。史上最も中飛車で勝った人と中飛車の達人だった師匠が先生ですから鍛えが違います。現代は自分の将棋が丸分かりなのが辛いですが、女流のまま勝ち上がってタイトル戦を戦って頂きたいと願うのは、流石にロマンチスト過ぎますかね? (>_<)
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不適切な表題と最適化   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/12/27(水) 13:11

ユーチューブの番組名の話です。

・「闇の四間飛車」:居飛車党の方が上げていて、しかも振り飛車を揶揄する番組なので「闇の右四間飛車」が良いでしょう。
・「藤井聡太と将棋大好きチャンネル」:聡太の応援しかしていないので「藤井聡太大好きチャンネル」が適切です。
・「石田九段一門将棋チャンネル」:殆ど石田九段しか登場せず、聡太が勝った時に限定して上げられるので「石田九段聡太全力応援チャンネル」が最適です。
・「藤井聡太八冠FC」:聡太が勝ちすぎて彼の将棋ばかり取り上げられない情況は理解しますが、それなら逆に「将棋FC]で良いのでは。
・「藤井聡太といる時代」:時代と言うには短かすぎる時間なので「藤井聡太といる私」が良いです。

他にも八冠の褌で将棋を指そうとする輩の番組は少なくありませんが、つい、下らないことを書いてしまいました。 (>_<)
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いつまで振るのか?   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/12/27(水) 11:18

王位戦リーグ入り予選決勝、八代vs佐藤天戦を観ていきます。

ついこの間、強いと言われる八代七段がC2に留め置かれている原因について考察しましたが、本局鬼門?の対抗形、何を採用するか。天彦九段はどこに振るのか(三間飛車はないと思いましたが)?その辺りが最初の興味でした。

先手八代はミレニアムでした。過去は大体持久戦、そして居飛穴が多かったように感じています。後手天彦は四間飛車からダイヤモンド美濃に組みました。

序盤から振り飛車の積極的な指し回しが目立ちました。囲う段階で、28手目▽6五歩と突いて敵角を追い、更に▽4五歩で角道を開け、開戦準備が整いました。うなぎ屋の店主(藤井猛九段)から四間飛車の極意について「相手の力を利用して投げる」とのご教示がありました。一方で「相手が来なければ自分はいける」準備は常に必要です。40手目▲2四歩の突き捨てを受けずに▽5六歩の取り込み(角当たり)に気合いを感じさせます。

居飛車は▲7五角と飛に当てますが、振り飛車は悠然と▽2四歩と手を戻し、飛角交換となりました。右桂を捌き居飛車好調に見えましたが、▽5五角の返し技があり、▽6六歩も入っていることから後の▽7六桂に期待できる(実際に実現)この取引は振り飛車に分がありました。

打たされたとも思える自陣角を▽4四から▽2六に活用した順が秀逸。60手目の▽6七歩のフックが厳しい。▽5五桂から敵陣を弱体させながらの▽6七桂成が決まり、振り飛車が一本取りました。しかし、▽5八銀からの追撃がやや重かったか?居飛車の反撃に2枚の銀を剥がされ、逆転です。累卵の危うきの形勢を再逆転に導いたのは94手目▽7四の自陣飛車でした。攻撃の軸である竜をそっぽに追いやり、拠点の▲7五桂を取り払うことに成功。流れを引き戻しました。

110手目の相手の力を吸収する?▽7二銀打ちも妙味でした。120手目に待望の▽7六桂が入り、筋に入った感じです。さらに二度の▽6八歩の垂らしから▽6九歩成で寄せきったという将棋でした。

局後のインタビューも観たのですが、こういう人に天下を取ってもらいたいと改めて思いましたね。ヘボが心置きなく応援するには完全振り飛車党への転向が必要です(苦笑)。「いつまでも振り続けて頂きたい」が結論でした。 (^_^)
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将棋と数学   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/12/25(月) 12:33

「福島民報」で「将棋好き=数学得意!?」という題で(サンプル数は16人でしたが)両者の相互作用?を結論しているネット記事が目に留まりました。

確かにそのような傾向はあるでしょうね。ヘボが尊敬する大山康晴名人も算盤が得意だったと聞いていますし、谷合四段はもうすぐ工学博士ですから、その手の逸話(他にも西尾&勝又両七段)は事欠かないように思います。翻って自分の場合、確かに将棋好きは数学や物理の先生が多かったような気がします。が、英語や社会の同僚もいたので、絶対的な理由にはならないでしょう。私自身は理科ですが、専門は生物です。物理では赤点を取り、他人より多く試験を受けていますし、数学が大学入試のポイントゲッターになるまで大分苦労をしました。

数学が苦手な人でも強くなれることを証明できれば良いですね(笑)。
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ガチ居飛車党が振り始めたこと   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/12/25(月) 09:57

プロの居飛車党がついに飛を振り始めました。佐藤天彦九段、豊島九段、及川七段、千田七段(私の願いが通じたのでしょうか?)他、ヘボが気付いただけでもこれだけ。中でも天彦九段は「このまま転向か?」の雰囲気も感じられます。

ヘボは(特に天彦九段の場合)豊島あるいは聡太対策の意味合いもあったと勝手に思っているのですが(勿論ご本人はそんなことは仰っていませんが)、AIの思し召しを気にするような将棋に嫌気がさしていることも理由の一つにあると思います。天彦九段は現会長の代わりに生け贄に出された苦い過去があります。当時の佐藤名人はソフトと2局戦い連敗。これはご本人だけでなく全ての指し将が「人間はAIに勝てない」烙印を押されたことになりました。(私は「なぜこの勝負を連盟が受けたのか?なぜ羽生でなくて天彦なのか?」とずっと疑問に思っています)ヘボの邪推は続きますが、名人は頭の隅で「なぜソフトの初手▲3八金に対して▽8四歩でなく▽5四歩と指せなかったのか」と感じていたのかもしれません。不利飛車党にとっては美味しい初手でしたからね。いくらAIが優秀でも、こちらが中央に振って作戦勝ちには持ち込める展開が見えますよね。

そうですよ。AIが認めないことを鵜呑みにするよりも、色々な将棋を試した方が、観る将にも、自らも含む指し将にとっても面白いと思いませんか?!
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自分で指してみれば良いのでは?   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/12/25(月) 09:35

リレー将棋ですからね。最初から最後まで指してみないことには「玄人」もコメントのしようがないでしょう(笑)。また、そんなことを気にしている人は振る資格がないです。やっぱり坊やは勝つことが一番で、将棋を極めることは二の次なんですね(負け始めるまではその路線で行くのでしょう)。
感想戦で助言を受け止めつつ、自分のやり易い振り飛車を指すことではないかとヘボは思います。
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レスレス♪   投稿者: tsuka009jp   投稿日: 2023/12/24(日) 21:18

>大山命さん
いろいろと思うところがあるようですね。
さきほどネットのニュースを見ていたら、藤井君と豊島さんがペア将棋で三間飛車を採用していたようです。菅井さん、久保さんにどう言われているか気になっていたようです。棋譜をみてみたいなと思いました^^
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聡太教信者のいやらしさ   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/12/24(日) 10:54

聡太教といっても別にご本人が開祖であることを宣言した訳ではないので、有り難迷惑な部分もあることは百も承知です。ただ、ヘボとは別の意味で歪んだ観る将について書いてみましょう。

「寄らば大樹の陰」とはよく言ったもので、何かしらの心の安寧を得るためにキラーコンテンツにすがる。ヘボ自身もそういう気持ちがあることは自覚しています。しかし多くの観る将(プロや元プロも含む)は少し酷くないか、という話です。まあ、○ユム氏や○ッシー氏他元奨励会員を名乗る方々は多少は許されるでしょう。それで食べていかなければならない訳ですし、観る将としての実力も十分?持ち合わせているので良しとしましょう。問題は啓蒙&普及と称して小遣い稼ぎで番組を上げているプロ棋士ですかね。本来なら坊やの弱点を目を皿のようにして探し当て、全力で倒しに行く。彼のために手取りが減らされていく訳ですからね。いつまでも「憧れる存在」ではダメです。「自分はどう逆立ちしても聡太に敵わない。それならば、いっその事、太鼓持ちになっておこぼれに与ろう」という人もいるのでしょうが、悲しくないですか?恥ずかしくなですか??プロとして。あなた方にはプライドがないのですか???

知らない間に「暗黒の中世ヨーロッパ」(by河口俊彦)に自ら身を投じていることにいい加減気付いて欲しい。しかも周囲も巻き添えですから始末に悪い。ヘボは菅井君をブレずに応援できる自分を誇りに思います。振り飛車党に栄光あれ!
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ネタバレ問題   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/12/24(日) 06:32

先日の銀河戦決勝の結果が丸山九段の千勝達成と絡んだ関係で、ネタバレしたことが話題になっていました。ここぞとばかりに聡太信者は制度?の不備をあげつらって、全棋戦制覇が崩れた無念を晴らそうとしていましたが、確かに(誰の推しかという話はさておき)由々しき問題ですね。ただ、完全な解決法としては収録対局を止めるしかないんですよね。そうなると連盟の手合い係は棋士の皆さんの日程調整に苦しむことになりそうです。(>_<)
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上がれない?居飛車党棋士の共通点   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/12/23(土) 11:41

一つ前の投稿に関連して(いや、こちらだけ書きたかったのですが)里見vs徳田戦を改めて観ていきます。

他のコメントにも多かったですが、「リベンジ成る」ということでした。確かに昨年?徳田君に完封され、香奈ちゃんは編入試験を敗退した訳ですが、あの対局は(ヘボの私見ですが)香奈ちゃんの指し手が「いつもと違う」ように感じられました。「手が伸びない」将棋だったように思いました。

さて、先後入れ替わった本局は?初手▲5六歩から先手里見は5筋位取り中飛車へ。後手徳田は超速を見せながら左美濃に組んでいきました。中飛車党には大満足の序盤、更に銀冠に囲えたことも大きかった。居飛穴の選択もあったと思いますが、1局観ましたが、徳田君はあまり居飛穴が上手くないんですよね。そういうこともあっての左美濃選択かな、と思いました。

居飛車は袖飛車に構えて角頭を狙いますが、ここで一気に飛角交換になりました。先に桂香を拾われましたが、振り飛車も敵陣深く飛を下ろし、まずまずの流れでした。そして一進一退の終盤の入り口で、▲9五角の竜金両取りが掛かり、一気に振り飛車に形勢が傾きました。その後の寄せも銀冠を生かした玉頭戦を有利に進め、振り飛車が勝ちきった将棋でした。勿論ヘボにとって色々な意味で嬉しい結果でしたよ。 (^_^)

将棋の内容はこれくらいにして、題名の意味することについて書いてみます。現在C2のS・Y両七段、C1のS七段他、強いと高評価を受けながら、順位戦の上のクラスになかなか上がれない棋士が最近多いように思います。それで、徳田君も、なのですが、対振り飛車戦が「ぎこちない」人、という共通点があるようにヘボは感じています。地力はあるので、勝率は高いのですが、ここ一番振り飛車党に星を落としてしまうということが、原因にあるのではないでしょうか。勿論、私はこれを機に振り飛車党転向をお勧めしますけどね(というお約束のオチ)。(>_<)
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うわあ!   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/12/23(土) 11:05

>出世していく為には信用信頼の棋士としてのブランドがなければいけない。
徳田君の今後出世の道は完全に断たれ棋士としての出世争いからは完全に脱落した。
一度の負けはあっても二度目は許されない。彼の棋士としてのブランドは完全に剝げ落ちたと言っていいだろう。
彼の今後はC級クラスの残留争い→フリークラスが棋士人生の未来となる事を予言。

昨晩、里見vs徳田(竜王戦)の結果を受けて、棋譜を写していたのですが、上記のようなコメントが。他人に対して辛口(と思われる)なヘボでもここまでは書けない。こういうのが誹謗中傷と言われる類いなのでは?因みにヘボは面と向かって言えることのみ書いているつもりです。流石に「坊や」とは言わないでしょうが、藤井聡太「先生」とは呼ばないですよ。実際に将棋を指導して頂いた人には「先生」をつけます。常識的には段位くらいが妥当だと思うのですが。というのも、私自身が仕事柄毎日「先生」と呼ばれていて、非常に居心地が悪かったからです。

コメントに戻ると、これは徳田・里見両名を愚弄する内容です。ヘボも行き過ぎがあれば管理人さんに正して頂きます(世話が焼けますね、御免なさい)。 (>_<)
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大逆転再び   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/12/16(土) 13:21

A級順位戦いきましょう!菅井vs斎藤慎戦です。

ここまで、豊島九段がトップで6戦全勝なので、追いかける菅井君は負けられない一戦です。一方の斎藤君も負けると降級争いに足を突っ込むので背水の陣です。特に竜王戦で逆転負けを食らっているので、「今度はそうはいかない」と闘志を顕わにしていることでしょう(中継観ていましたが、実際そんな感じでした。そう言えば眼鏡掛けていなかったですね)。

先手菅井の三間石田流、後手斎藤は居飛穴でした。
最近、菅井君は穴熊の調子がイマイチなのか、美濃で戦うことが多い印象。斎藤君は銀冠でひっくり返されたので万全の意味で穴熊ということでしょうか。

戦いは突如起こりました。居飛車が▽6四銀と出て▽4二角引きを見せたのに対し、振り飛車は▲9七角の転換を意図して▲6八角を7九に引いたタイミングでした。▽8六歩が突かれ、いきなりの飛交換。先に桂香を拾えた居飛車が有利か。ただ、穴熊のハッチが閉まっていないので、微妙な所もありました。

局面は互いに竜を作り、居飛車は馬も作り、しかも四枚穴熊です。ヘボならここでどう誤魔化すか無い知恵絞り、時間ばかりが過ぎていくのですが、流石に菅井君は違いました!▲5二とと入り、居飛車が▽3三銀とかわしたのですが、当然の対応と見えて疑問だったようです。ヘボなら▽3一銀ですか(苦笑)。その直後、▲4一竜とにじり寄った手が秀逸。必殺の▲8九桂の褌を決めるためです。余りの俗手に居飛車は見えていなかったのか、軽視していたのか。とにかく竜馬に褌が掛かって、流れは振り飛車側に渡りました。

ヘボ自身、まだ穴熊を指し慣れていないので(距離感が分からず)、ここからの菅井君の的確な攻めに口アングリでした。あれほど堅かった穴熊はあっという間に崩壊し、振り飛車の大逆転勝利となりました。菅井君は「少し苦しいかも」くらいの感覚だったのですかね?それくらい▲4五香を決めた後の寄せのスピードが凄かった!

今後、豊ちゃんが負けることは考えられないので、離されずついていき、静岡の最終局に全てを託すしかありませんが、何とか挑戦権をゲットし、坊やを号泣させて下さい!! (^_^)
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システム風居飛穴潰し   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/12/15(金) 12:58

順位戦が各クラスでありまして、気になっていた丸山vs久保戦(B2)を取り上げます。

「久保師匠(あくまでヘボの片思いですが)、ああ、何でこんな...(絶句)」という感じで、今期の不調ぶりを自分のことのように気に病むヘボです。(Y_Y) それに対して丸ちゃんは史上10人目の千勝を達成、気分良く順位戦に臨めるはず。人間同士の戦いですから、この差は大きい。

先手丸山の居飛穴、後手久保のシステム風で始まりました。冷静に受けられたら、端攻めは少し無理があるのかもしれませんが、実戦的には依然有効だと思います。ただヘボは攻めも、その反動に対する受けも下手なので、採用を躊躇しているのですが。

久保玉は6筋に留め置かれ、角筋を活かした端への総攻撃です。対する居飛車は中央を金銀で固め、押さえ込みを狙う布陣。ここから自陣の銀で中央のバリケードを上手く取り除けたことが勝利を呼び込む要因になったように思います。反対側の端で香を拾ってから一切動かなかった馬も良く自陣に利いていました。最後は即詰みに居飛車玉を仕留めて終局。ヘボは胸を撫で下ろしました。

ここから何とか星を戻して、最悪でも指し分けで終えて欲しいですね。B2は何やら混戦模様となっているので、来期につながる将棋をお願いします。
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名人の孫弟子   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/12/12(火) 21:44

順位戦、広瀬vs佐藤天戦を振り返ります。

この二人の不調が意外です。天彦九段は慣れない振り飛車に苦労しているという言い訳が出来そうですが、広瀬九段(昇段おめでとうございます)の方はどうしたのでしょうか。奥様に気を遣われているのでしょうか(いや、余計なお世話、失礼)。

本局も後手天彦の四間飛車に対し、先手広瀬は流行りの金無双急戦に▲5五角を組み合わせて応戦しました。序中盤はほぼ互角の推移でしたが、58手目▽2六角の飛び出しが見解の分かれる所でした。さらに88手目▽4四銀と立った手がどうだったか。ヘボの棋力では決定的な悪手を指したとは思えませんでしたが、以降居飛車に形勢が傾いていきました。

終盤、居飛車は敵玉を▲9四桂を決め端に追い詰め、▲6一竜と迫ります。ここで▽3四角と竜取りに当てた手が(結果的に)なかなかの攻防手でした。居飛車は構わず▲9三香と放り込んで敵玉を中段に追い出し、寄せが決まったかに見えました。ところが▲8五桂と誤り、▽8一桂の手筋の犠打から▽8五玉と前進、開き直りました。

居飛車は動揺したのか、▲6四桂打ちと連続して誤り、振り飛車の▽5七角成・6七角成の強襲を食ってついに逆転です。後で解説を見ると判る難解な詰み筋もあったようですが、その辺のアヤを全て解きほぐした振り飛車が抜け出して即詰みに仕留めました。

勝負はともかく、一局を通して天彦九段の指し回しに大師匠の面影を感じたのはヘボだけではなかったようです。これを投稿する前に、ヘボがたまに見る振り飛車党の上げるYouTube番組があるのですが、主のマント氏も同様の感じを持たれたようでした。益々、天彦九段を応援したくなったのは言うまでもありません。菅井君以外には負けないで!(>_<)
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穴熊という戦法   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/12/11(月) 20:05

穴熊(正確には振り穴)を戦法の主軸に据えて戦い始めてから数ヶ月が経ちました。

ヘボが将棋のルールを覚え、指し始めたのは丁度半世紀前のこと、それから2017年までは振り穴を実戦で採用したことはありませんでした。別に誰かから禁止されていた訳ではなく、ただ何となく(大山名人が殆ど穴熊を用いなかったことは理由の一つかも)。勿体ないことをしました(笑)。今でも相居飛車の将棋には魅力を感じませんが、更に自分の可能性を狭めていたかと思うと残念です。

前にも書きましたが、ある時ヘボは自分の棋風が穴熊に向いているのでは、と感じるようになりました。最も過激な手から読む癖があって、これは都合よく解釈すれば「踏み込みの良さ」につながります。今、実戦の半分以上を振り穴の実験台に使っていて、幾つか自分で課題を設けて指すようにしています。

一つは隙無く序盤を乗り切ること。二つ目は踏み込むタイミング、三つめは最短の寄せを発見すること。この3つが揃えば、まあ(振り穴に限らず)勝つでしょう。自分を鍛える作業は楽しいものですが、実践(実戦も、ですが)はまだまだです。ボチボチ格上の相手を叩く将棋も指せてきているので、引き続き定跡書の読解、棋譜並べ、そして実戦を軸に上(道場四段)を目指していきましょう。
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再大逆転   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/12/09(土) 10:38

竜王戦1組、斎藤慎vs菅井戦です。
斎藤八段は居飛車党、菅井君より1歳若く、A級に上がったのも同時期で良いライバルです。タイトル戦で相見えること無しに20局対戦(奈良と岡山、同じ関西ですからね)、檜舞台で戦わせたいご両名です。

さて、斎藤君は対菅井戦、策を練ってきたのでしょう。居飛穴も匂わせて銀冠に組み、6筋の位を確保、かまいたち風に▲7五銀と出張る徹底ぶり。流石の菅井君も作戦負けか。ノーマル三間から石田流に組み換え、▽4四角と大砲を好位置に据えます。開戦直前にわざわざ美濃囲いの金を▽4二に遠ざけた手が渋かった。ここから敵飛を僻地に追いやり、3筋突破に成功しました。と金も作ってしめしめです(笑)。

ところが、中央の折衝を軽視したか、薄いペラペラ美濃が攻め込まれ(玉頭の厚みは大きい)、殆ど受け無しの体です。居飛車に金銀4枚を持たれ、希望は相手が歩切れ、桂香がなかったこと。もう一つ、居飛車だけが秒読みに突入したことも大きかった。

ドラマは最終盤にやってきます。居飛車は金を連打し、敵玉を端に追い込みますが、▲8一金と桂を拾った手が自然に見えて拙かったようです(因みに正着は頭金を防ぐ▲8八香)。一瞬のZ(ゼ)を掴んだ菅井君は▽9七金から綺麗に即詰みに仕留めました。鮮やかです。(^_^) 斎藤君も終盤の寄せは定評がありますが、平時の精神状態ではなかったようですね。「勝負は下駄を履くまで」とはよく言ったものです。気が早いのは承知ですが、名人&竜王、ダブルで獲りに行きましょう!v(^_^)v
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