新規記事投稿
投稿者
メール
題名
内容
URL
更新キー

剛と柔   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/02/25(日) 21:11

女流名人戦第4局、福間vs西山戦を観ていきましょう。

振り飛車党棋士が散々なので、女流タイトル戦は最近唯一の癒やしです(苦笑)。その分、自分の将棋に力を注げるので悪いことばかりでもないのですが(強がり?)。(>_<)

西やんを剛とすれば香奈ちゃんは柔でしょう。二人の棋風がそのまま出た将棋でした。序盤、香奈ちゃんは例の如く中飛車からの振り戻しで、西やんに向かい飛車を強いました(王位戦の菅井vs羽生戦を思い出します)。二人の間では何度も同じ戦型が展開されているので思うのですが、西やんは相手にせず、中飛車か四間飛車で戦ってみてはどうでしょうか。最初から香奈ちゃんは(香奈ちゃんの側から見て)中央から左で戦おうとしているのですから、2筋突破を狙うのは損な気がします。
また、このような流れを見ると振り戻しで生じているはずの手損があまり響いていない。将棋は奥の深いゲームだと思います。

更に手数が進み、西やんがウッカリ、▽9二香と上げて穴熊を明示しましたが、これが大悪手。居飛車の銀の進出を許す結果となり、形勢も傾きました。西やんの穴熊、あまり見ないので見てみたかったですが、香奈ちゃんの速い動きについて行けず、最後まで失地を取り返すことは叶いませんでした。手数こそ121手でしたが、ヘボには、もっと早くに勝負は決まっていたように見えました。

棋風もあるのでしょうけれど、西やんはまだ「自分の指したい手を優先している」ように見えます。相手は老獪な香奈ちゃんですよ。指したい手はジッと我慢して、左翼に手を入れていたのなら、面白い将棋になっていたのでは、と残念です。「以て他山の石」としましょう。(-_-)
No.387 編集    削除

課題   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/02/25(日) 05:41

今、自分のフォームを固めるために(?)穴熊を指し続けていますが、これは、かつてこの場で女流棋士を批判した「自分の指したい手を優先」することに繋がる恐れもありますね。時には「自分のやり方を捨てて対応することが勝利への近道になることもあるのではないか」と、ふと思いました。
No.386 編集    削除

他道場潜入(笑)レポート   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/02/24(土) 19:43

今日は、山手線内の某道場に足を踏み入れました。
ここは時計を使わず、言い訳が利きません(笑)。回数券を買ったので、900円で12:00~17:00まで指せました。棋力審査は無かったですが、「千駄ヶ谷(の将棋会館)で初段でした」と報告すると、「ではそれよりも上の段位で」となりました。

いやあ、土曜日ということもあって、ギッシリ指し将で埋まっていましたよ。壮観でした。雰囲気に気圧された訳ではありませんが、最初の同格相手の2局を連敗し、凹んでいましたが、3局目から4連勝。しかし格上相手の最終局をキッチリ負かされ、4勝3敗で終えました。こんなものですかね。将棋とは関係ありませんが、デパートで両親の好きな桜餅を買って帰りました。

煩い小学生が皆無で、皆紳士的な振る舞いだったので、お勧めです。回数券の期限が5月までなので、あと4回は通えます。一つでも上の段位になれるよう頑張ります。 (^_^)
No.385 編集    削除

そういうことか?!   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/02/18(日) 14:49

同じく順位戦、豊川vs本田戦を観ていきます。

99%相居飛車戦になると思われた対戦でしたが、本田君が陽動に三間に振りました(笑)。因みに豊川七段は対神様戦で振っています。更に、豊川七段側も向かい飛車に振るという、相振り戦になりました。

後手の玉は▽6二に留め置かれ、駒が上ずった先手陣の攻撃に手を加えます。先手陣の金銀は左右に分断される形になり、薄くなった中央を狙われてはひとたまりもありませんでした。豊川七段の棋風を分析した上での作戦勝ちでした。

なぜ本田君は流れの中とはいえ、振り飛車を採用したのでしょうか?奥様の影響もあるのでは、とヘボの邪推です。 (>_<)
No.384 編集    削除

うっちゃり決まる   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/02/17(土) 09:44

順位戦も残り僅かで、昇級者の声も聞かれ始めています。
ヘボがプロの将棋を観戦していて思うのは、順位戦が最も面白いということです(異論はあると思いますが)。そして持ち時間が長い故に起こる大逆転。序盤の定跡整備があらゆる戦型で進む現代将棋、始めのうちに犯した失敗が取り返せないシビアな戦いになっているようですが、だからこそこういう将棋を紹介したいと思い、佐藤慎vs黒沢戦(順位戦C2)です。

佐藤慎一五段は元は振り飛車党だったようですが(確認できておらず済みません)今は居飛車党。今期の順位戦は好調で、ここまで2敗。対して黒沢六段は、期待が大きい故に、現在の戦績は「悲しい」の一言!奨励会の幹事を引き受けているようですが、色々な才があることが却って災いしているような気が、外野はしますね。 (>_<)

先手佐藤の居飛車、後手黒沢の振り飛車は確定ですが、黒ちゃんの選択がドキドキ(笑)。果たして角道オープンで、敵が飛先を伸ばしているにも拘わらず、▽9二香ですよ。レグスペ(白色レグホンスペシャルの略だそうです)は私も大会で女子高生相手に1回だけ指したことがありますが、押さえ込まれ「やらなきゃ良かった」と後悔しました(最終盤相手の失着で勝ちは拾いましたが)。とにかく結論は「ヘボには荷が重い」です。しかし黒ちゃんは「力戦振り飛車の雄」です。どんな将棋を魅せてくれるのでしょうか?

居飛車は慎重に飛先を交換し、端に狙いを定めました。しかし、欲張って横歩を取ったことが、そのこと自体の成否は別に、黒沢ワールドに引き込まれる伏線になったかも。そもそも四間飛車、いや振り飛車が「居飛車の動きを利用して投げる」(by藤井猛)戦法ですから、居飛車が駒を大きく使ってくれることは大歓迎です(ヘボはそのまま潰されることが多いですが)。果たして、評価値は居飛車に振れるも黒沢ペースで将棋は進みます。

力強い金の進出で敵飛を追い返し、臨機応変に(泥縄とも言う)金銀を立ち上げていきます。横歩取りのような将棋を見ると判りますが、歩越し飛車って今ひとつ迫力がないんですよね。とは言え、居飛車の攻めは的確で、穴熊は八方破れのあばら家になり、王さん自ら逃げ出すしかなくなりました。

しかしこれで終わらないのが黒沢振り飛車。▽6一桂・7四角と辛抱し、チャンスを待ちます。そして84手目に受け一方に見えた角が▽9六に飛び出した辺りから怪しくなってきます。狙いの▽8六桂に▲8八玉と寄ったのが痛恨。評価値はともかく、流れは完全に振り飛車側に渡りました。96手目に蟄居していた飛が世に出て、上手く着地も決まりました。「面白い将棋を指したい」と神様が言っていましたが、人によって「面白さの基準」は違うと思います。ヘボが面白いと感じ、他人に鑑賞を勧める将棋は取り敢えずこんな感じです。 (^_^)
No.383 編集    削除

レスレス♪   投稿者: tsuka000jp   投稿日: 2024/02/16(金) 08:14

>大山命さん
小学生でも自分よりしっかりしているのでは、と思うような子もいますね。
終盤力が向上したのかもしれないですね。
対局おつかれさまでした。m(_ _)m

>千葉県木更津市さん
都内からでも車ならアクアラインを降りてすぐですね。
第13回アクア将棋大会を教えていただきありがとうございます。m(_ _)m
No.382 編集    削除

遠いですね   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/02/15(木) 06:40

大会にも久しぶりに出てみたい気がしますが、時間内のアクセスが難しそうです。それにしても、こういう所をまめに見ているのですね、協会さんは。

木更津と言えば丸ちゃんですが、普及は受け師に任せているようなので、当日の指導には現れないでしょうね。ここで顔を見せれば漢ですけどね。

ヘボは難しいですが、どなたか出場されては如何ですか?
No.381 編集    削除

第13回アクア将棋大会のお知らせ   投稿者: 千葉県木更津市   投稿日: 2024/02/15(木) 01:59

第13回アクア将棋大会参加者募集

日頃より私共 NPO 法人将棋普及協会ちばにご理解、ご協力いただきありがとうございます。当協会は、青少年育成と日本の伝統文化の将棋の普及を図る為、諸事業を展開して居ります。コロナの感染拡大も落ち着きましたので、「第13回のアクア将棋大会」を下記要領にて開催する運びとなりましたので、奮ってご参加くださいますようご案内申し上げます。

日 時 令和 6 年 3 月 31 日(日) 10:00~16:30(受付 9:00 より)

場 所 木更津市 金田地域交流センター 多目的ホール

参 加 費 A・B・Cクラス 2000 円 D・Eクラス 1000 円

※A.B.C クラスは弁当付き D・E クラス各自持参(午後予定のトーナメント戦出場者必要)

参加資格 ※参加者について地域は問いません。関東一円から参加されます。

競技方法 本将棋 各組共リーグ戦後トーナメント戦 持ち時間 A.B.C クラス 20 分 D・E クラス 15 分

及び種別 Aクラス(無差別) Bクラス(弐段~参段) Cクラス(初段~2 級)
Dクラス(3 級~6 級) Eクラス(7 級~ )
(小学校低学年は保護者同伴)

賞 各組優勝者・準優勝・3 位に賞状及び賞品

指導対局 島朗九段・礒谷真帆女流初段・砂原奏女流2級
(当日受付にて希望者多数の場合抽選)

申込方法 参加希望の方は将棋普及協会ちばホームページ「 kisaradu-shogi.com」の申込フォーム、又はメール、FAX、封書にて下記あてに申し込んでください

住所・氏名・電話番号・学校名学年・生年月日・希望対戦種別をお教えください

申込期間 令和 6 年 1 月 28 日(日)~3 月 17 日 17 時必着

申 込 先 E メール:kisaradu.shogi@gmail.com NPO 法人将棋普及協会ちば 松本璣
〒264-0017 千葉市若葉区加曽利町 843-107 FAX「043-310-715「携帯 080-6687-5192」

主催 NPO法人将棋普及協会ちば アクア将棋大会実行委員会

https://kisaradu-shogi.com/taikai.html

No.380 編集    削除

そうなんです。   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/02/13(火) 11:44

棋書はアカシヤに限ります。将棋の本は神田界隈の他の店にも置いていますが、専門化しているのはここだけだと思います。もし、機会があれば皆さんにも訪ねて頂きたい。碁打ちの方にもお勧めですよ。(^_^)

「休むこともトレーニングの一環」であると、アスリートやその指導者の方々の言葉ですが、将棋でも当てはまるかもしれませんね。
No.379 編集    削除

屈辱の垂れ歩   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/02/13(火) 06:31

良くない流れが続いています。菅井君もそうですが、ヘボの将棋も。(>_<) それにしても「明日からも頑張って生きていくしかない」は何とも辛い叫びでしたね。「臥薪嘗胆」「捲土重来」を送りたいです。ヘボなら泣いてしまうかも。(T_T)

道場で一人、勝手にこちらで自分の実力のバロメーターにしている高学年の小学生がいて、もう7、8回対戦しています。人間はAIと違って、純粋に将棋に勝つことだけでなく自分の置かれている状況?なんかも考えてしまう。ヘボの場合では、「小学生に教えて貰うなんて屈辱だあ」とか。

その道場では、恐らく聡太ブームの恩恵?で小学生が沢山来ていて、1年前は相手のペースに乗っかってしまい、惨敗が続いていました。それが最近になって漸く彼らのペースを崩すにはどうしたらよいのかおぼろげながら分かってきて、同格であれば指し分けくらいにはなってきた訳です。

さて、N君は「負けると感想戦を放棄するような」連中から一歩抜け出して自分の言葉で会話ができる数少ない小学生で、そういう意味でもヘボは「基準に」しているのです。
その日の将棋は、私が先手で中飛車から潜ろうと思っていましたが、銀対抗になり、(ヘボは)穴熊の暇は無いと判断し、積極的に攻めていこうと思いました。しかし「自分では分からない」悪手&疑問手を連発し、気が付くと指し切り寸前の局面になっていました。
正確には覚えていませんが、角金くらいの大きな駒損で、敵陣はほぼ無傷、自分の拠り所は自陣が手付かずの銀美濃で、竜が要所に居て、金桂と歩が3、4枚手駒にあることでした。ここで▽5七桂と竜・金の褌を掛けられていたら終わりでしたが、敵さんの指し手は▽7六歩!次にと金を作ろうという手ですが、ヘボはそれを防ぐ手段が無い。意地悪なおっさんの思考回路を感じました。

時間が少し残っていたので、せめて一太刀の方法を考えました。そこでまず竜を▲6五に逃がし、船囲い崩れの敵陣に▲4四歩と嫌みを付けていきました。ここでヘボに幸いしたのは「活路がこれしかない」と手段が限られていたことです。対してN君は「最後の突撃をいなせば勝ち」と瞬間的に「盤面が狭くなって」いたことが災いしていました。

▲4三歩の叩きから▲5五桂を決め、(ここで素直に相手をされていたら本当に指し切っていましたが、そうならず)竜の再侵入が叶い、完全に逆転です。最後はヘボとしては珍しい「ピッタリ即詰み」に敵玉を仕留めました。

ヘボは垂れ歩に触れた後、「交通事故だから忘れれば良い」と感想戦で話しましたが、彼はその真意を理解したでしょうね。ほぼボロボロの一日でしたが、こうして格上をひっくり返す将棋もポツポツ出てきたので、それを「自分に力が付いてきた」と良いように解釈して、勉強に励もうと思います。 (^_^)
お約束のお粗末でした。
No.378 編集    削除

レスレス♪   投稿者: tsuka000jp   投稿日: 2024/02/13(火) 06:22

>大山命さん
道場での対局おつかれさまです。勝てないと熱くなってたくさん指してしまいますね。
私個人的には相振りで左の桂馬が活用できないとなかなか勝つのは難しいイメージです

藤井vs伊藤匠戦見ました。
相手の玉が捕まえられない状況を止めるために戦力を使わされるので
それだけでプレッシャーをかけられますね。

神田はアカシヤ書店に将棋の本を買いに行った覚えがあります。
たくさん将棋の本があると目移りしますね。
No.377 編集    削除

また買ってしまいました(>_<)   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/02/11(日) 19:49

何を買ったかというと古書です。神田の街をブラブラし、背表紙を眺めるだけで満たされます。 (^_^)

全部趣味の本です。働いていた頃は、それでも「仕事のため」と自分に言い聞かせていましたが、退職した今は、ほぼ生物(特に昆虫)の本と棋書になりました。
棋書は「大内延介名局集」です。剛腕・大内怒濤流、穴熊党総裁の異名を持つ九段のファンは多く、私も現役時代から好きな棋士でした。幾つか既知の棋譜はありましたが、初めて見る将棋も多く、なかなか楽しませて頂いております。
さて、棋譜並べが効果を発揮するのは一体いつのことになるのやら? (>_<)
No.376 編集    削除

空中分解   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/02/08(木) 10:24

女流名人戦第3局、西山vs福間戦を見ていきましょう。

後の無い西やんに対し、香奈ちゃんは精神的には随分安定を増したのではないかと推察します。本譜は...

相振りの出だしでした。序盤、西やんは初手▲7八飛から三間飛車金無双模様に、香奈ちゃんは2手目▽5四歩から2筋の歩を伸ばしていきました。二人の対戦では結構見慣れてきた形ではないでしょうか。ただ、結論から(ヘボが)エラそうに言うと、「序盤でこの将棋は終わって」しまいました。原因は17手目の▲8六歩、29手目の▲4五歩辺りに求められると思います。
最初の8筋突きは相手が態度を決めない(飛を振っていない)状態ですから、結構危険。それを咎めるべく、後手は居飛車で戦うことを決めたのですが、折角(飛を振るべく)手を掛けた左辺がスカスカになってしまいました。次の4筋突きでこのやり取りの影響が出ます。銀当たりの手なので、取るか、引くかどちらかですが、取ると▲3七桂と跳ばれ、銀が狭い。引くなら▽5三ですが、角交換され、居玉&腰高の?陣形では角打ちの隙が多過ぎる。よって泣く泣く▽3三銀ですが、角が幽閉されてしまいました。
これ以降は、後手が勝負手を繰り出したものの、冷静に先手に対処され、後手陣は空中分解の体を呈しました。香奈ちゃんからすれば最近珍しい拙局で、西やんから見れば借りを一つ返した将棋と言えましょう。

次局も楽しみです。勿論、将棋の中味も。 (^_^)
No.375 編集    削除

狙って持将棋とは   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/02/05(月) 19:31

棋王戦の第1局ですが、後手の伊藤匠挑戦者が角換わりの将棋から、「狙って」持将棋にしたことが話題になっています。

持将棋は千日手と違い「引き分け」になりますから、対戦成績は0勝0敗1分となります。まあ、それは大した問題では無いですが、坊やのファンはそれすら気に入らないようで、八冠の腰巾着(コバンザメ)ユーチューバーは「批判殺到」などと吊りを付けていましたね。ルールの範囲内なのに何様のつもりでしょうか。私は、逆に狙って持将棋にできる伊藤七段の棋力と発想に感心しましたね。そもそも持将棋自体滅多に見られるものではないですし、せいぜい中原vs大内の名人戦シリーズが思い浮かぶくらいです(古い!)。

不利な後手番を回避するための作戦なのでしょうか。それなら「勝つ作戦を考えろよ」と突っ込みを入れたくなりますけど、負けるよりは良い。折角先手番を無傷でゲットできた訳ですから、次局では正々堂々?棋王を押し切って下さいね。菅井君がボロボロなので、期待しています。
No.374 編集    削除

左の銀と桂   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/02/05(月) 06:12

一昨日、道場でしたが、階段の踊り場に出てしまったようで、簡単には勝てない状況です。1日10局以上は、少し多いですかね?

ローテを守って?現在は中飛車穴熊を中心に指していますが、四間飛車との違いの一つに「銀と桂、どちらの捌きを優先するのか」があると思いました。私は銀の動かし方が苦手なので、(桂が得意と言う訳ではないが)中または三間に振るのが良いのかもしれません。

左銀は四間の場合、(先手では)殆ど序盤の配置は▲6七限定で、▲5六→▲4五または▲4七(→▲3六)といった順で活用する訳ですが、中飛車や三間飛車は▲5七という選択肢もあり手が広いです。角頭の不安を克服できれば、私の場合、中飛車か三間飛車なのでしょうかね。

大橋七段の「耀龍四間飛車」に「四間飛車は(他の筋に比べ)桂の捌きが容易である」と書いてありました。どういうことか、真意をまだ理解できていないのですが、とにかく(左の)金銀の立ち後れには注意したいですね。 (>_<)
No.373 編集    削除

まだやれる!   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/02/02(金) 15:16

王座戦予選、久保vs村山戦を取り上げられることが嬉しいです。(^_^)

私の心の師匠(技はなかなか真似できないので)久保九段。今期も厳しい戦いが続いていますが、順位戦の残り2局、何とかモノにして欲しいですね。村山八段は通算勝率六割超えですから、強いのですが、爆発力が足りないんですかね。東の方ですが、奥様が関西の方なので、大阪に引っ越し、こうして二人の対局が組まれました。

先手久保が5筋位取り中飛車から三間に振り直しました。久保九段は超速に対しては銀対抗の形にしない将棋が多いので、珍しい形になりました。村山八段は居飛穴の選択肢もあったと思いますが、本局は左美濃から銀冠の布陣を敷きました。

互いに囲い合った後、居飛車が仕掛けました。堅陣を頼みに角を切った代償に飛先を破り、竜を作りました。しかし、ここからが「捌きのアーティスト」の真骨頂。居飛車に弄られたお互い急所の4筋から逆襲、取られそうだった左桂と飛を中央に集中させます。自玉のコビンを狙った角を丁寧に取り除き、焦点の▲8四歩から▲8八飛の展開で敵大駒の動きを封じました。仕上げは飛切りからの二枚角と端攻めのコンビであっという間に敵玉を追い込みました。流れるような寄せは感動ものです。

今苦しんでいる菅井君もそうですが、振り飛車党は好不調の波が激しい人が多いです。今回の快勝で、反転攻勢を期待するものです。
No.372 編集    削除

「あっそう」発言と男尊女卑   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/01/31(水) 14:24

麻生太郎という老齢の政治屋が自分の所属する政党出身の大臣を「無邪気に、いじって」(ご自分ではそのつもりなんでしょう)物議を醸しています。未だ、年配の方を中心にそのような方が多いのが日本という国で、かつて私も小学生時代に数々の愚行をやらかしたことを思い出し、赤面する次第。(T_T)

これ、将棋界にも関係あるのですよ。
ヘボはここでも複数回取り上げてきましたけど、編入試験問題です。当時、香奈ちゃんは複数のタイトルを保持しており、シリーズの最中でした。いくら何でもその日程に編入試験を入れたのは酷過ぎます。試験を実施している連盟の都合で被試験者に不利になるようなことをしても良いのでしょうか。女難で有名なY元会長はあちら側の人になりましたが、将棋界は女性を軽く見る風潮が残っていて、女性棋士の誕生をできる限り遅らせようとしているようにも見えます。敗者は何も語りませんでしたが、香奈ちゃんは随分悔しかったと察します。ヘボは、男性棋士に平手で勝つような女流棋士にはダブル解説か、男性棋士に聞き手を務めさせるのもアリだと思います。それくらいのことをして、逆に女性棋士が誕生する環境作りに励まないと、囲碁界を嗤えないのではないでしょうか(嗤う必要もないですが)。

恐らく同じ根っこで、女流棋界の統一問題も棚晒しです。何のために現役の女流棋士を理事に加えているのか。今こそ、羽生会長と清水女流七段が前面に出て和解に動き、解決に尽力するべきです。しかも現在の状況で何事もないかのように棋戦が組まれ、対局しているのですから、放置の原因はどこに求めて良いのか。

最後に書いておきたいことが。
それは我々将棋ファン、特に男性の観る将の問題です。最近は女流棋士のレベルも上がり、男性棋士が敗れることも珍しくなくなっています。するとコメントに「引退して下さい」「それでもプロか?」というヤジが並びます。裾野が汚れていては、正しい発展など望むべくもありません。連盟は知恵を絞って、このようなファンとも言いたくない人たちを少なくさせる努力が必要です。

さて、あっそう副総理ですが、ついヘボは「口も性根も曲がったジジイ」とテレビに向かって罵倒してしまいます。これでは彼と同レベルに堕ち、救われないですよね。 (>_<)
No.371 編集    削除

相振りと言えばこの方   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/01/31(水) 10:20

久しぶりに西やんの勝局を取り上げましょう。棋王戦予選、西山vs富岡戦です。

多くの振り飛車党員はプロ・アマ問わず、女流棋士の座に甘んじている西山・里見(福間)の両巨頭に一目置いていると思います。対抗形は勿論ですが、特に相振りの戦い方において、二人は多くの「技術革新」を生み出しました。これはAIでは無理です。振り飛車を認めていないから。それだけに、余計価値ある将棋を指してきたと結論できませんか?

富岡八段は全盛期は剛直な将棋のイメージがありましたが、今はどうでしょうか。テンテーの天敵として知られ(猛九段ご本人が自著においてそのように書いていた)、基本居飛車党ですが、相手が振り飛車党の際は相振りも積極的に採用するように思います。本譜もそのような背景?から相振りになりました。

後手富岡が比較的オーソドックスと言える金無双&向かい飛車、先手西山は中住まい&向かい飛車になりました。但し、角交換を経ているのがミソ?です。

ヘボは金無双は未だに大嫌いな囲いです。それでも「先攻」を意識するようになってから、仕方なく採用することが増え、それなりに星も稼げるようになりました。本譜、富岡八段は2筋歩交換の後、浮き飛車に構えたのですが、これがどうだったか?実際の進行でも角を自陣に打ち込まれ、不利に陥っていました。加えて攻めを厚くするには引き飛車の方が良いというのが理屈です。「大駒は近付けて受けよ」の逆ですから。ただ、良い点もあって、桂の活用が容易であることもありますので、角を持ち合っている状況では仕方のない選択であるかもしれません。
対する西やんですが、やはりもう一人の女王と切磋琢磨しているだけあって、上手かったですね。中住まいの布陣で角の打ち込みを許さない。相手の攻め筋から遠ざかる意味もあって、一本取った形でした。そこから如何に有利を優勢、そして勝利に持って行けるか、ですが。

富岡攻め・西山の受けの流れの最中61手目に▲3六同金となった局面ですが、ここで▽同飛とタダの金を取れないのが辛いところ(取ると▲3七香で飛が死ぬ)。形勢ははっきり西やん優勢です。富岡八段は勝負手を繰り出しますが、西やんは悉く冷静に対処、敵の弾が尽きたところで、おもむろに金無双をバラバラにして勝負を決めました。

改めて、相振りは経験値がモノを言う戦型であることを強く感じましたね。ヘボも臨機応変な対応ができるように頑張りたい。清止作さんはお好みでないようですが、皆さんも相振りを指してみませんか? (^_^)
No.370 編集    削除

相振りに思うこと   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/01/31(水) 06:30

ヘボの同志、振り飛車党の皆さんは、普段対人(変な表現ですが)の将棋をどのように戦っておられますか?
あ、却って分からなくなりましたが、要するに相振りを受けるか、自分は振るのを諦めるか(または喜んで下りるか)です。

前にも書いたと思いますが、ヘボは気合い負けを避けるため、また相振り飛車という戦型が面白いので自分ではまず下りません。「目には目を」ではないですけど。ただ、当然のことながら対抗形とは違った準備が必要で、美濃や穴熊に囲ったら一安心という訳にはいきません(そう言えば、どちらかがミレニアムに囲った相振りは見たことがない)。乱暴な見方をすれば、左右反転の相居飛車戦とも表現できるのですが、大きく異なるのは飛の使い方ですかね。また、ヘボ同士(あるいは力が近い同士)だからそうなるのかもしれませんが、先攻した方が八割方勝ちます。この経験から言えることは、元の(?)対抗形が守り(囲い)の形を決める戦いなのに対し、相振りは攻めの形を先に決めた方が勝ち易い戦型であるということです。

ご存じのように、プロ棋士は相振りをあまり指しません。まず作戦勝ちまで持って行くのに(対抗形に比べて)細心の注意が必要で、組み上がった時点で勝敗の趨勢が決まっていることも少なくありません。定跡の整備が遅れている、所謂手将棋で、何が飛び出してくるか分からない。対抗形ではまずあり得ない大技が出ることもあります。大山名人は相振りをトコトン避けまくったことで有名ですが、自ら「一方的な展開になり易く、粘れない」と仰っている通りなのです。

ヘボは今でも自分にとって最適なスタイル、つまり勝ち易い戦型を模索している状況なので、逆に相振りを受け入れ易い立場ではあるかもしれません。対抗形で一つの戦型に拘って、実戦で微調整をしていくことも楽しいですが、未知の最終盤の形まで見据えながら勝利を掴みに行く相振り飛車もなかなかに面白いと思っているのです。 (^_^)
No.369 編集    削除

管理人さんは   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/01/30(火) 14:28

ヘボではないですよ。少なくとも私よりは(苦笑)。
再び昔話で恐縮ですが、菅井君の王位戦前のコメントは「王位(羽生会長)に教えて貰う」ニュアンスの内容でした。自分よりも年下というのはやりにくいでしょうね。かつて升田幸三が大山康晴に対してそうであったように。
でも、天彦九段が振り飛車党にシフト?したように振り飛車が見直される機運もあるようなので、そのうちに坊やよりも若くて強い振り飛車党員が現れれば状況は変わると思います。それまで辛抱か。(>_<)
No.368 編集    削除

- LightBoard -