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穴熊党宣言?   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/07/05(水) 09:31

少し前からバランス将棋の全盛、「矢倉は終わった」宣言、AIの占拠、坊やの台頭等により、穴熊は一部の人を除いて評価されなくなってきているようです(私自身はそうは思いませんが)。

ところが、先月旅行中に悪天候で間が持たなくなり、食事のついでに寄ったイオンの本屋で「穴熊道のすすめ」という本が目に入ったので買ってしまったんです。著者の一人、遠藤正樹氏(アマ界の実力者で、対プロにも良い勝負)はAI云々を受けて「全員が同じことをやるのではおもしろくない。(中略)自分のやりたいことをやるのが一番なのだ」とまえがきで書いておられます。
そもそも振り飛車自体の評価が低いのが周知の事実。しかし少数派ではあっても振り飛車党棋士は頑張っている。この間、暇に任せて全棋士の勝率を振り飛車党と居飛車党で比較しましたが、振り飛車党が僅かに勝ち越していました!AI信奉者や居飛車党はさぞかし怒り心頭でしょう。多くの人は「AIが正しい」という前提で将棋を考えているようですが、そのAIですら未だに振り飛車の捌きを正しく評価できていません(言語化できていないという点では人間も、ですが)。今更ながら、遠藤氏のお言葉に勇気づけられた次第。

ヘボの棋風が「玉を固めて攻めに専念」「中盤まで悪いながらもついていき、終盤で誤魔化す」であることもあり、暫く穴熊優先採用で道場を戦っていこうと思います。軌道に乗ったら?相振りでも潜れるようにしたい(笑)。そう、自分でやりたい将棋を指すことが一番。「好きこそものの上手なれ」とも言いますしね。
No.220 編集    削除

会長お願いします!   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/07/05(水) 06:32

連盟会長が佐藤康光九段から羽生九段に引き継がれました。
前にも触れましたが、佐藤前会長は良くやったと思います。この経済状況の中、棋戦を増やし、スマホ問題も乗り切りました(これがあったので、当時における羽生会長は無くなった)。現会長は結構プレッシャーを感じておられることでしょう。

さて、ヘボから現会長にお願いがあります(これを読んで頂けるとは思いませんが)。
1.東西将棋会館の移転・建て替えを成功させて欲しい。
2.女流棋士の一本化を急いで欲しい。
3.「聡太しか将棋勝たんわ!」の空気を変えて欲しい。
4.執行部に一般人を入れて欲しい。

1については、将棋プロ&愛好家で反対する人は皆無でしょう。株が上がっているうちに目星をつけて欲しいもの。ヘボも思い出に東京の将棋会館で指してきましたよ(笑)。

2ですが、現状は外野から見ておかしいと思います。まずは地ならしとして中倉さんと清水さんが話し合い、羽生会長がまとめる形にすれば良いと思います。Y会長のように「女性」から総スカンを食うような人格異常者ではないと思うので、上手くいくと思います。

3は主に聡太ファンは「杞憂」と一笑に伏すことと思いますが、特にヘボのような不利飛車党員は面白くありません。今の流れでは簡単に八冠達成が為されてしまうでしょう。ヘボの信奉する大山康晴の時代ですら、「中世ヨーロッパ」と評された(by河口俊彦)閉塞感が漂っていましたから(ただ、当時の救いは大山名人が振り飛車党であったことで、大山vs山田、二上、加藤一、中原他のような構図が出来ていたので、それなりに刺激はありました)。
翻って現状はどうか?坊やは「振り飛車は捌けない(勝てない)ので指さない」と仰っている模様。つまり将棋の可能性の一端に死刑宣告しているようなものです。振り飛車党は頑張るでしょうけれど、にわかは振り飛車を指そうとは思わないでしょう。会長には、坊やとさしで話して、「振り飛車も指してみると楽しいよ」と声をかけて頂きたい。「AIに毒された現代将棋」を転換させるためにも二人の対話は必要です。

4はかねてからの課題です。特にお金がからむ場面では将棋のプロでなく、経営のプロが必要です。芸人の将棋指し(例えば関西弁のT。NHKに出演)は使えないので増やさなくて良いから、将棋好きの弁護士や政治家を増やすことは必要ですね(笑)。

以上、ヘボから新会長へのお願いでした。(^_^)
No.219 編集    削除

西やんの仕打ち   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/07/04(火) 11:52

女流順位戦の最終局ですが、力及び合口通りに西やんが渡部愛女流三段に快勝しましたが、戦型が何と相居飛車、しかも角換わり後手番というから驚きです。

私は「飛を振るから西やん」と勝手に思っているので、少し複雑な気分ですが、ライバル?を叩くのには最善の方法ですね。相手の得意な土俵に敢えて上がり、圧倒的な勝利を収める。渡部さんは現役中、一度も西やんに勝てないまま終わるかもしれません。

話は変わり、棋聖戦にも触れておきますか。佐々木君はなぜ最も得意な相掛かりに誘導しなかったのですかね。西やんのように実力差がなければ、相手の土俵で戦っては損なのに、分からないなあ。首の皮一枚に賭けましょうか。(>_<)
No.218 編集    削除

降級一番手   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/06/29(木) 14:36

観るとはなしにチラ見していた順位戦、広瀬vs中村太戦です。
相居飛車戦でしたので、どちらが優勢であったのかも定かではありませんでしたが、太地君の攻めが軽そうに見えたことだけは確かでした。それから自分から仕掛けたのにも拘わらず、序盤から中盤にかけての長考。主張ゼロです。
以前も太地君については書きましたが、彼は人が好過ぎです。その人当たりの良さとイケメンぶりで、昔から連盟の広報部長のような立ち位置ですが、もっと自分の将棋を大事にして下さいな。勝てない人が、幾ら本を出しても、サイン書いても、指導しても、それからYouTubeやっても、結局はファンは離れていきますよ。聡明そうに見えるのに、こんな簡単なことが分からないのかな?坊やにも早々に白旗上げているしな。一度全てを遮断して「自らの」将棋の研究に専念して頂きたいものです。(>_<)
No.217 編集    削除

レスレス♪   投稿者: tsuka000jp   投稿日: 2023/06/29(木) 08:28

>大山命さん
最近は千葉方面の道場に遠征に行っているのでしょうか。
地元飯を楽しみにしつつ遠征するのもいいかもしれないですね^^
贔屓の棋士の活躍だと、私は西やんと里見さんが活躍してくれるのを楽しみにしていますね。

菅井vs八代戦見ました。
中飛車側はの指し手の幅がひろがる面白い金の使い方ですね。
No.216 編集    削除

金銀の動き   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/06/28(水) 18:03

王将戦予選、菅井vs八代戦より。
この二人の共通点は「お人好し」であることかな。普及や後進の育成も大切なことですが、「もっと丸山忠久しろよ!」と声を大にして言いたい。最近、千葉方面の将棋道場が多いのですが、木村一基の名は上がっても丸山忠久はサッパリです。名人を含むタイトル3期を獲っての「本物」九段なのにこの差は何なのかな。ファンは贔屓の棋士の自分の将棋における活躍を最も望むものだと、私は思いますね。観る将の皆さんは如何ですか。

さて、将棋。良くありそうな中飛車・銀対抗。ここから菅井君がオリジナリティーを発揮します。▲3八には金を上がり、▲4七→5六と繰り出し、中央制圧。そこからゆっくりと「左」金を玉に寄せて美濃囲い完成です!圧迫から逃れようと居飛車は銀を端に活用しますが、振り飛車に右桂頭から雪崩れ?込まれ、73手で降伏しました。手品を見ているようで、面白い指し方でした。(^_^)
No.215 編集    削除

流石のうなぎ屋   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/06/11(日) 13:10

親父が点けていたのでNHK杯を観ていました。
てんてーvs屋敷戦です。先手藤井(猛)システムに後手金無双歩越し銀急戦になりました。
序盤の終わり頃、振り飛車が▲6五歩と突き出して角交換を迫ったのが眼目。居飛車は▽5五歩と拒否し、(振り飛車が)ポイントを稼ぎました。中盤戦に突入すると、▽8六歩の突き捨てを逆用する▲8七~7六銀の活用が上手く、その後の捌き合いを制しました。
個人的にはたまたま「必勝6五ポン戦法」という本(四間飛車から角交換を挑む戦型)を寝る前に読んでいたので、嬉しかったです。
更に勝ち進んで頂きたい! v(^_^)
No.214 編集    削除

ビックリ?あの人が??   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/06/05(月) 16:43

王座戦トーナメントで意外な人が振りました!
豊島vs本田戦より。どちらが振っても驚きますが、豊島九段の方でした。
先手で三間、さらに穴熊です。後手本田は虚を突かれ少し動揺したのかも。銀冠に構えましたが、振り飛車からの飛角交換の大捌きを許し、玉形の差で苦しい展開に。玉頭攻めに活路を見出しますが、九段はそれを的確に余し、鮮やかな角出(▲7五角)で決めました。
こんなに違和感なく指せるのであれば、坊や戦で使ってほしかったなあ。また、前名人にもこれくらいの柔軟性があれば。(>_<)ヘボと違って、勝てば振っても振らなくても良いでしょう?!AIや坊やがいつも正しいとは限りませんよ。
No.213 編集    削除

レスレス♪   投稿者: tsuka000jp   投稿日: 2023/06/04(日) 17:55

>大山命さん
柵木vs森本戦見ました。
四間飛車の4三の形を最近見かける気がします。
駒を捌いて寄せる振り飛車の棋譜でしたね。

齊藤vs増田裕戦見ました。
後手は入玉含みの指し方だったけど、入玉を見せて先手を焦らせるような展開にはなっていないように見えました。
中盤の駒組で負けるのは実力差で負けているような気がして私は嫌なのですが
プロでも同じように感じるんですかね。
先手は今後に期待ですね。
No.212 編集    削除

元「ヤなガキ」に対する感想   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/06/03(土) 11:23

「なんで宿題をしなければいけないんですか」「5分で話せることを45分かけて話す先生は要らない」
元教員としてはカチンときますね。私自身は宿題を出したことは四半世紀の教員生活で数回。宿題を出した時点で「時間内に授業をこなせなかった自分の負け」だと思っていたので、坊やの言い分も理解できる。でもそれは家に帰って早く将棋が指したいからでしょう?「いるなら大人しくしろ。嫌ならギフテッドはさっさと帰宅しろよ。登校しないでも卒業できるのだから」と思いますね。体裁繕って高校進学したのはご本人も分かっているように時間の無駄。先生方は退学にホッとしたことでしょう。
負けると周りを気にせず大泣き。席主は放置。誰からも批判を受けずに自我が肥大した人間を放置するといつか大間違いを犯すことになりますよ。棋界は○原誠や○長邦雄の粗相に懲り懲りではなかったのか。
No.211 編集    削除

いらっしゃい!その2   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/06/02(金) 09:58

齊藤裕也新四段の将棋を観ましょう。齊藤vs増田裕(竜王戦)です。
坊やの兄弟弟子ということですが、振り飛車党。応援します(○田さんはどうでもいいです(>_<))。
将棋は相振りになりました。先手齊藤の中&金無双、後手増田の三間金無双模様です。相振りなので、自玉頭から盛り上がり入玉含みの戦い方もできますが、本譜増田六段はそのような指し方を目指していたように感じました。
序盤から中盤にかけて、互いに向かい飛車に振り直し、戦機を窺う展開になりましたが、後手の指し手がややぎこちなく、先手が6筋からの攻撃とともに玉頭から銀を盛り上げてリードを奪い、そのまま押し切りました。
じっくりした指し手が手堅く、益々の活躍をお祈りしております。いつかは弟弟子を食うような将棋を見せて下さい!

前記の森本君は棋聖戦で福崎&長沼と退け、快調な滑り出しです。これから勢いをつけて、勝ち進むと出会うであろう難敵を切り倒していって下さい。(^_^)
No.210 編集    削除

いらっしゃい!   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/05/28(日) 06:20

柵木vs森本戦(加古川青流戦)より。

森本才跳(さいと)新四段は振り飛車党。小林健二門下の21歳ということでした。ヘボは早く将棋が観たいと楽しみにしていましたが、機会が巡ってきました。

先手柵木のミレニアムに対し、後手森本は四間&ダイヤモンド美濃で対抗。居飛車の2筋突破を振り飛車がどのようにいなすかが焦点です。
結果は振り飛車側の読み勝ちで、左桂を▽3三に捌けたのは大きかった。居飛車の攻め駒は右辺で停滞し、(やむなく?)▲3五桂と手放し、飛を苛める展開になりました。振り飛車としては飛を犠牲に何か適当な駒と交換できれば良く、桂を頂くことで実現しました。銀を取りながら馬を作り、狙いは▽6六桂。振り飛車ペースです。
自陣は鉄壁なので、玉頭攻めに専念できます。控えの桂、継ぎ桂、桂馬は最強の攻め駒ですね。ミレニアムは崩壊し、振り飛車の快勝となりました。森本君の活躍を期待します。(^_^)
No.209 編集    削除

これでいいのか?   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/05/26(金) 06:19

古森vs折田戦(棋王戦予選)を観ていきましょう。

古森君の将棋は先に取り上げていますが、私が特に注目している若手振り飛車党の一人。折田さんは順位戦参加が叶い、おめでとうございます。

先手古森の三間、後手折田の左美濃で始まりました。最近?割とよく見る戦型です。従来は7筋(3筋)の位を取って石田流を目標にしたものですが、古森五段の研究は▲7六(▽3四)に飛を上がらず銀を上がる形です。部分的には半世紀前!の形ですが、現代将棋で通用するのか、果たして!?

一方、お互いの玉側から見ておかしな動きがありました。居飛車が銀冠にせず、穴熊に組み換えたのです。これは振り飛車側からすると(少なくとも私は)有難いですね。理由は堅くなっていないから。しかしこれは私も見るのが初めてではないので(確かデビュー後連勝して、香奈ちゃんの試験官を務めた人=徳田四段)、プロ間では有力とされているのかもしれません。

振り飛車が▲9七桂から▽8五の歩をかすめ取って戦いが始まりました。その前に私ならば▲2六歩を突いておきたかったですね。本譜もそのような進行になりましたが、終盤はほぼ間違いなく端を巡る攻防になります。相手の桂打ちを防ぎ、自分の▲2五桂の足場になるので、高美濃に組んだら必須の手。

居飛車は袖飛車に転じ、反撃。ここで振り飛車が飛交換に持ち込んだ流れが結果的には良かった。その後の端の攻防はヘボから見て難解で(恐らく双方にミスがあったと思いますが)、振り飛車が押し切った将棋でした。しかし、終局図を見て下さい!▲8八角&▲7八銀が遊んでいる。少なくとも▲9七角からの活用を図っておくべきではなかったのか?気持ちの悪さが残りました。(>_<)
No.208 編集    削除

立場が変わると   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/05/24(水) 21:07

渡部大夢六段が棋聖戦予選で小山怜央新四段を破りました。
プロ入りが決まった時に、「もうB1の力はある」と豪語した観る将が多かったですが、まあそういうことです。
今泉五段はプロ入りを決めた時に某棋士に「アマの君と指すのは嫌だった(今はプロで同じ立場になったね)」と言われたそうです。失う物が何もないアマがプロになった瞬間、盤を挟むお互いの心構え?が変わります。
引き続き、小山「プロ」の動向を気にかけていこうと思います。
No.207 編集    削除

頑固な名人   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/05/23(火) 06:36

管理人さん、ご返事有難うございます。違和感?をお感じの投稿もあろうかと存じますが(苦笑)。

さて、名人戦。

もう名人は飛を振るしかないでしょう。挑戦者と読みが一致していることが問題なのです。名人が指したことがないのなら一笑に付される意見でしょうが、根拠はある。タイトル戦でも指していて、勝っていますからね。それだけに相居飛車戦に拘る名人の頑固さが残念です。必死さが伝わってきませんね。
No.206 編集    削除

レスレス♪   投稿者: tsuka000jp   投稿日: 2023/05/21(日) 22:47

小山vs斎藤明日斗戦見ました。
駒組で勝負が決まりましたね。後手の構想が面白い将棋でした。

榊vs渡辺弥生戦見ました。
ぎりぎりで繋いでいくところは久保さんを彷彿させますね。
これくらい指せたら楽しいだろうなと思わせてくれる中飛車の将棋でした。
今後が楽しみな人ですね。

小倉vs谷合戦見ました。
コメントした方にはゴリゴリ攻め合う展開がアマチュアの将棋のようにみえたのかなあと思いました。
実際にこういう展開になると受けるのは結構大変ですね。
No.205 編集    削除

殴り合い   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/05/21(日) 05:17

とは穏やかでないですが(苦笑)。
棋聖戦予選、小倉vs谷合戦を観ていきます。

先にも書いたように、振り飛車党の棋士が(数で?!)頭を押さえられている現状なので、振り飛車の棋譜が少ない。そして相振りのサンプルも少なくなります。殆ど最近は女流の棋譜に頼っている状態です。

さて、先手小倉の角道止めた四間、後手谷合の▽3三角(向)になりました。私は自分で先手を持って相振りになると似たような形になるので、注目です。

6筋の歩交換後谷合君は歩を謝らなかったので、小倉八段は過激に交換した角を▲6三に打ち込みました。このような展開はヘボレベルだと攻めている側の勝ちになることが多いです。短い持ち時間では正確な受けを繰り出すのが難しいから。でも流石はプロですね。谷合君の指し手は的確で、逆に即詰みに仕留めましたので、結果は多くの人が思った通りになりました(?)。

ただ、ここで肚が立ったのは、ある外野のコメに「プロをリスペクトする気はあるが、さすがにこれは(低レベルの将棋指しやがって→私の憶測です)」があったこと。以降も私の邪推になりますが、この方はもしかすると角換わりこそ将棋の王道と考えていらっしゃるのか、さらには藤井聡太や羽生善治が指す将棋こそ理想とされているのか。まあ、ヘボにとっては勉強になったので構わないのですが、(この方が仮に「指し将」であるとすると)痛い目に遭いますよ、と感じた次第。

この将棋は相振りですが、6(4)筋を突いていく流れは、ヘボの実戦、特に右四間対策で効果があります。右四間を採用する人はほぼ攻め好き。攻め好きが嫌がることは「自分が攻撃できないストレス」です。つまりこちらから攻めていき「受けを強要」すれば少なくとも気持ちでは優位に立てる。早めに角交換すれば丸い頭も狙われない。筋違い角と組み合わせて必殺の▲6三歩(▽4七歩)の叩きが待っています(笑)。現在、後手番を引いた時の手順を勉強中(やはり序盤の一手の差は大きい)。てんてー(猛九段)も昔やっていたので皆さんも如何ですか?(^_^)
No.204 編集    削除

こういう将棋が面白い   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/05/20(土) 06:47

新人王戦の小山vs斎藤明日斗戦を取り上げます。

先手の小山君は戸辺門下、ついこの間四段になったばかりですね。対する斎藤君は「斬新な手を結果につなげる」ことをモットーにしていると聞いていますが、本局はその通りの将棋となりました。

相掛かり様?の進行となりましたが、斎藤君が袖飛車からの一歩交換を利用、序盤早々に端を詰め、先手のストレスが溜まります。更に角交換から一旦中住まいに玉を上がっておいてから▽2四飛と転換、飛先を謝らせました。もう、やりたい放題です。
小山君は何とか局面を落ち着かせようと自陣角を放ち、銀立矢倉に陣形をまとめますが、体勢が上ずった所を▽3八歩の匕首が刺さりました。斎藤陣はいつの間にか美濃囲いに(笑)。実は私はこの辺りの局面を最初に見たので「おっ、明日斗が立石流をやっている!」と勘違いしてしまいました(苦笑)。双方の玉に王手が掛からないままに終局となりました。いやあ、面白かったですね(小山君には悪いけど)。「AIなんかくそくらえ」という気持ちにさせてくれましたよ。(居飛車党ですが)斎藤君の今後のご活躍をお祈りします。(^_^)
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退路を断った羽生善治   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/05/19(金) 10:45

昨日、王位戦の挑決があって、佐々木大地七段が勝ちました。
ダブルで坊やに挑戦ということなので、1つ以上奪取して下さい。
坊や一人勝ちではどうにも面白くない。(>_<)

さて、今回の主役は敗者の方です。
これまで私は「ハブ睨み」とか煮え切らない態度とか、将棋界の将来について第一人者として明確なビジョンを示さない姿勢他があって、(それから基本居飛車党の)永世七冠には余り良い印象がありませんでした(今でもないです)。これは「指し将」としての哲学の違いがあるので仕方ありません。唯一、評価しているのはオールラウンダーであったことです。

ああ、でも彼のファンは違うでしょうね。何より結果を誰よりも残した人ですから。しかしながら、永世七冠は連盟会長に立候補したと伝えられています。満場一致でしょう。本気で仕事すれば、自らの将棋は二の次になります。今期、自分の将棋を頑張って、A級に上がれなかったら引退ですね。以降は羽生善治としての人間の総合力を見せつけて欲しいですね、是非とも。
No.202 編集    削除

これはなかなか(^_^)   投稿者: 大山命   投稿日: 2023/05/19(金) 10:08

女流は振り飛車党が多いので、棋譜のサンプリングも結構やります。勉強になります。皆さん、有難う。m(_ _)m
今回は榊vs渡辺弥生戦(順位戦)を取り上げます。

D級なので、失礼ながらあまり期待していなかったのですが、これがなかなか。中飛車を採用した榊さんの師匠は(今慌てて調べたら)久保利明!2級なのでプロになってホヤホヤですね。それ以上のことは判りませんでした。対して、渡辺さんはオールラウンダーですが「振り飛車でしか勝てない居飛車党」の自虐ネタが光ります。光っているのはそれだけでなく、帰国子女&東大卒。地頭は相当に良いでしょうね。

さて、先手榊は初手▲5六歩、中飛車ですが▲6六歩&7八銀の形が師匠ですねえ(笑)。久保九段は銀対抗を好まないように思います。そこからが押したり引いたりの、(私目線の)実に面白い戦いになりました。特に榊さんの「これで2級なの?」と訝るほど、久保利明を背後に感じる指し回し。これは翔子より化けるかもしれないと思わせた快勝譜でした。

例によって、一部のダメなアマ居飛車党のコメが載っていましたけど、彼らは振り飛車党や女性が活躍することに、生理的嫌悪感があるらしくボロクソにこき下ろしていましたが、私はそうは思いません。是非、皆さんご自身の目で確かめて下さい。それくらい振り飛車ファンのヘボから見て良い将棋だと感じました。(^_^)
No.201 編集    削除

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