今泉(こんせん)制す 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/12/06(金) 06:16
無理がある題ですかね。ヘボは今泉五段も応援しており、相穴熊戦となれば取り上げない訳にはいきません。(^_^) 順位戦、vs岡部戦です。
岡部四段は勝っているんですね。ヘボは偶然昇段直後に某所でお見かけしたことがありますが、これほどとは思いませんでした。徳田君と一緒で、勢いが落ち着いた時の対処でしょう。
一方の今泉さんですが、ここでも何度か取り上げています。中飛車が得意ですが、最近は四間または三間の採用も多いです。この方は二度奨励会を退会してプロになっており、恐らく空前絶後の記録になるでしょう。派手な手は見ませんが、手を懸命に捻りだして勝っている。ヘボは惹かれています。
相穴熊になりました。後手今泉は三間飛車。ヘボは駆け出しの「自称」振り穴党ですが、どうも三間穴熊は指しきれません。まず四間穴熊をエースに仕立てるまで手が回らないようです。理由は攻めが軽く感じること、より細かい折衝が求められること、等です。
先手岡部玉は▲6六銀型から松尾流に収まりました。すると振り飛車は繰り出した銀を▽5三にバックさせました。これが「仕込み」の第一弾でした(結果論ですが)。41手目、居飛車は▲6八角と引いて2筋を狙います。▽2二飛と思いきや、振り飛車は平然と▽7二金寄る。大丈夫なのでしょうか?果たして▲2四歩で、2筋は破れることに。角交換になり▽6二飛に当て▲5一角の打ち込みが厳しそう。ところが▽3一飛と引かれてみると角の逃げ場が無いんです!折衝は続き、振り飛車が飛二枚、居飛車が角二枚を持ち合う展開に。速度勝負となりました。
75手目、居飛車は▲6三桂と敵陣要の▽7一の金に当てますが、これが痛恨のミス。平凡に▽6一金と寄られて速い攻めが無くなりました。仕方なく▲5二金から削っていきますが、▽7八香を食らい、受けが無くなりました。相穴熊は受け一方の展開になると粘ることができなくなります(逆に攻め一方になると爽快ですが)。普通の対抗形とは違う哲学が必要です。
結果は振り穴の快勝に終わりましたが、「経験値の差」ということになりますかね(エラそうに)。ヘボは上手く言語化できませんが、今泉五段の指し回しが上手かったとしか言えません。これで互いに5勝2敗。順位戦は年度末まで熾烈な昇級争いが続きます。(-_-)
岡部四段は勝っているんですね。ヘボは偶然昇段直後に某所でお見かけしたことがありますが、これほどとは思いませんでした。徳田君と一緒で、勢いが落ち着いた時の対処でしょう。
一方の今泉さんですが、ここでも何度か取り上げています。中飛車が得意ですが、最近は四間または三間の採用も多いです。この方は二度奨励会を退会してプロになっており、恐らく空前絶後の記録になるでしょう。派手な手は見ませんが、手を懸命に捻りだして勝っている。ヘボは惹かれています。
相穴熊になりました。後手今泉は三間飛車。ヘボは駆け出しの「自称」振り穴党ですが、どうも三間穴熊は指しきれません。まず四間穴熊をエースに仕立てるまで手が回らないようです。理由は攻めが軽く感じること、より細かい折衝が求められること、等です。
先手岡部玉は▲6六銀型から松尾流に収まりました。すると振り飛車は繰り出した銀を▽5三にバックさせました。これが「仕込み」の第一弾でした(結果論ですが)。41手目、居飛車は▲6八角と引いて2筋を狙います。▽2二飛と思いきや、振り飛車は平然と▽7二金寄る。大丈夫なのでしょうか?果たして▲2四歩で、2筋は破れることに。角交換になり▽6二飛に当て▲5一角の打ち込みが厳しそう。ところが▽3一飛と引かれてみると角の逃げ場が無いんです!折衝は続き、振り飛車が飛二枚、居飛車が角二枚を持ち合う展開に。速度勝負となりました。
75手目、居飛車は▲6三桂と敵陣要の▽7一の金に当てますが、これが痛恨のミス。平凡に▽6一金と寄られて速い攻めが無くなりました。仕方なく▲5二金から削っていきますが、▽7八香を食らい、受けが無くなりました。相穴熊は受け一方の展開になると粘ることができなくなります(逆に攻め一方になると爽快ですが)。普通の対抗形とは違う哲学が必要です。
結果は振り穴の快勝に終わりましたが、「経験値の差」ということになりますかね(エラそうに)。ヘボは上手く言語化できませんが、今泉五段の指し回しが上手かったとしか言えません。これで互いに5勝2敗。順位戦は年度末まで熾烈な昇級争いが続きます。(-_-)
道場記7 帰京後 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/12/01(日) 05:47
ヘボは仕事がつまらなくなったので定年前に辞めました。サボリーマンだった(土日はしっかり休む)ので、今世間を騒がせているほどのブラックではなかったですが。(>_<)
実家に戻って時間に余裕が出来たので、定期的に通えそうな道場を探していました。最初は歩いて行ける支部道場。もっともかつての席主(五段)しかおらず、残念なことに怪我で入院してしまいました。(>_<)
次はJRで十分ほどの兼囲碁の道場。しかし運営が囲碁寄りで、強い人(席主)が病気で入院してしまいここもダメ。(>_<)
その次は更に近間の道場Mサロンを見つけました。ここはこぢんまりとしている割には閉鎖的、つまり決まった人としか指せない雰囲気で、自分の中でマンネリ化し、ここも止めてしまいました(他にも理由がありましたが)。(>_<)
4つ目のSセンターは室蘭時代からのライバル?(相手がそう思っているかどうか。首都圏の隣県に就職)の声かけで門を叩きました。ここは3つ目よりも遠かったですが、多くの対戦相手が確保でき、ホームグラウンドにしていましたが、人間未満の小学生の無作法に悩まされてきました(席主によく廊下で叱られていました)。ヘボは人間が小さいんです。そこでもっと落ち着いて指せる所ということで現在のOセンターです。
Oは特に有段者にお勧めです。自分の棋力に合った人と指せ、頑張れば昇段も可能です。回数券を買えば1回千円未満で指せます。但し、人間未満の小学生はSセンターで叱って貰えるのでこちらの方が良いでしょう(多分Oでは出入禁止になる。実際に昨日警告されていた現場に遭遇)。
また、よく将棋愛好者の中で話題に上がっているKクラブ(先日紹介しました)も良い感じでした。少し遠いのが残念ですが、ヘボ的にはOに飽きたらKですかね(アクセス的にはSと同程度)。
今回は「道場遍歴」?になってしまいました。ネット情報や昔将棋連盟が発行した小冊子「道場案内」を頼りに探しましたが、潰れている道場が実に多かったです。(T_T) あの伝説の新宿センターもその一つ。将棋道場は女性を呼び込まないと早晩閉鎖の憂き目に遭います。そのためにも連盟は女性への普及に腐心しなければなりません。
そういう訳で、今、気付きましたが、大事な道場を一つ忘れていました。将棋連盟直轄の「将棋会館」です。ここも良かったので、Kとともに押さえておこうと思います。建て直されましたしね。(^_^)
実家に戻って時間に余裕が出来たので、定期的に通えそうな道場を探していました。最初は歩いて行ける支部道場。もっともかつての席主(五段)しかおらず、残念なことに怪我で入院してしまいました。(>_<)
次はJRで十分ほどの兼囲碁の道場。しかし運営が囲碁寄りで、強い人(席主)が病気で入院してしまいここもダメ。(>_<)
その次は更に近間の道場Mサロンを見つけました。ここはこぢんまりとしている割には閉鎖的、つまり決まった人としか指せない雰囲気で、自分の中でマンネリ化し、ここも止めてしまいました(他にも理由がありましたが)。(>_<)
4つ目のSセンターは室蘭時代からのライバル?(相手がそう思っているかどうか。首都圏の隣県に就職)の声かけで門を叩きました。ここは3つ目よりも遠かったですが、多くの対戦相手が確保でき、ホームグラウンドにしていましたが、人間未満の小学生の無作法に悩まされてきました(席主によく廊下で叱られていました)。ヘボは人間が小さいんです。そこでもっと落ち着いて指せる所ということで現在のOセンターです。
Oは特に有段者にお勧めです。自分の棋力に合った人と指せ、頑張れば昇段も可能です。回数券を買えば1回千円未満で指せます。但し、人間未満の小学生はSセンターで叱って貰えるのでこちらの方が良いでしょう(多分Oでは出入禁止になる。実際に昨日警告されていた現場に遭遇)。
また、よく将棋愛好者の中で話題に上がっているKクラブ(先日紹介しました)も良い感じでした。少し遠いのが残念ですが、ヘボ的にはOに飽きたらKですかね(アクセス的にはSと同程度)。
今回は「道場遍歴」?になってしまいました。ネット情報や昔将棋連盟が発行した小冊子「道場案内」を頼りに探しましたが、潰れている道場が実に多かったです。(T_T) あの伝説の新宿センターもその一つ。将棋道場は女性を呼び込まないと早晩閉鎖の憂き目に遭います。そのためにも連盟は女性への普及に腐心しなければなりません。
そういう訳で、今、気付きましたが、大事な道場を一つ忘れていました。将棋連盟直轄の「将棋会館」です。ここも良かったので、Kとともに押さえておこうと思います。建て直されましたしね。(^_^)
本日の道場 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/11/30(土) 19:49
○○●●●○
今日は指し分けで厳しかったです。負けた後、いかに立て直すか。それがヘボの課題です。力は付いていると思いますが、まだまだ精神的に弱いのでしょう。一方で成果もありました。中飛車左穴熊に勝てたこと。しかも格上に。(^_^) 自分でも「少し足りないかな」と感じながら指していましたが、最終盤相手が三手詰めを見逃してくれて、粘りが実を結びました。強い人は独り終盤戦に追い込まれても容易に倒れません。(>_<) 最終局の対飯島流左美濃は上手く指せました(なかなか投げてくれなかったけど)。穴熊に組めばプロ同士でも勝率7割だそうです。
今日は指し分けで厳しかったです。負けた後、いかに立て直すか。それがヘボの課題です。力は付いていると思いますが、まだまだ精神的に弱いのでしょう。一方で成果もありました。中飛車左穴熊に勝てたこと。しかも格上に。(^_^) 自分でも「少し足りないかな」と感じながら指していましたが、最終盤相手が三手詰めを見逃してくれて、粘りが実を結びました。強い人は独り終盤戦に追い込まれても容易に倒れません。(>_<) 最終局の対飯島流左美濃は上手く指せました(なかなか投げてくれなかったけど)。穴熊に組めばプロ同士でも勝率7割だそうです。
お手本 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/11/29(金) 10:02
王座戦予選、渡辺大夢vs西山戦を観ていきましょう。
編入試験第3局を敗れて、西やんは厳しい状況に置かれていますが、まだ負けが確定した訳ではないので、希望を持って残り2局一戦必勝で戦って頂きたい。居飛車党の渡辺六段はC2長いです。今Wikipediaでカンニングしてきましたが、結果を出すために克服すべき致命的?な欠陥があるようです。何よりご自分の将棋を大切にして下さい。
さて、本譜。先手渡辺が飛先を早く決め、中飛車を牽制しました。後手西山は四間飛車へ。先記の第3局も四間飛車を採用して話題になりましたが、振り飛車一本の人が芸域を広げることは大切です。今気が付いたのですが、最近は早めの端の打診と中央を固めての急戦の警戒が流行っているんですね。果たして居飛車は▲3六歩と突いて急戦の意思表示。右斜め棒銀を選択しました。
仕掛けのところですが、▲4六銀から▲3五歩と突っかけ、振り飛車は▽3二飛から▽1四歩と待ちます。居飛車側も▲6八金寄るから▲6六角。そして▲3八飛から▲3四歩の取り込み。▽4五歩の反発から捌き合いの流れです。ここで角交換した角を▽同桂と取った手が工夫でしょうか?ヘボは美濃囲いの急戦も詳しくないので解りませんが。続いて当たった銀を▲5七にかわした手に▽3七歩の叩きが厳しい一手。取ると▽2五桂が飛に当たるので▲2八飛ですが、それでも桂跳ねで▽3八歩成を見せられました。完全に振り飛車ペースです。
居飛車は馬を作り、桂取りに▲2六歩と打って粘りに出ますが、▽1七桂成と捨てるのが軽い手。▲同香に悠々▽1五歩です。落ち着いていますね。ヘボはその前に▽5四銀と馬に当てることも考えましたが、どうなんですかね?実戦は飛交換になり、振り飛車は更に敵馬の消去にも成功しました。ここから攻め合いに突入します。居飛車が▲4三成香と突っ込んだ手にアッサリ▽同金と払った手も時間稼ぎとして有効。終盤は「駒の損得より速度」ですからね。こうしてみると、▽5五銀が攻撃の拠点として大いに働いています。
最終盤は振り飛車の着実且つ厳しい寄せが光りました。114手目、敵玉頭に格好良く▽9七香で居飛車投了。振り飛車らしい勝ち方でした。西やんには是非本戦入りして羽生会長や十七世名人、B2以上の棋士を粉砕して頂きたい。そうすれば編入試験の結果に拘わらず「世論」が動くと思いますので。甘いかな?
編入試験第3局を敗れて、西やんは厳しい状況に置かれていますが、まだ負けが確定した訳ではないので、希望を持って残り2局一戦必勝で戦って頂きたい。居飛車党の渡辺六段はC2長いです。今Wikipediaでカンニングしてきましたが、結果を出すために克服すべき致命的?な欠陥があるようです。何よりご自分の将棋を大切にして下さい。
さて、本譜。先手渡辺が飛先を早く決め、中飛車を牽制しました。後手西山は四間飛車へ。先記の第3局も四間飛車を採用して話題になりましたが、振り飛車一本の人が芸域を広げることは大切です。今気が付いたのですが、最近は早めの端の打診と中央を固めての急戦の警戒が流行っているんですね。果たして居飛車は▲3六歩と突いて急戦の意思表示。右斜め棒銀を選択しました。
仕掛けのところですが、▲4六銀から▲3五歩と突っかけ、振り飛車は▽3二飛から▽1四歩と待ちます。居飛車側も▲6八金寄るから▲6六角。そして▲3八飛から▲3四歩の取り込み。▽4五歩の反発から捌き合いの流れです。ここで角交換した角を▽同桂と取った手が工夫でしょうか?ヘボは美濃囲いの急戦も詳しくないので解りませんが。続いて当たった銀を▲5七にかわした手に▽3七歩の叩きが厳しい一手。取ると▽2五桂が飛に当たるので▲2八飛ですが、それでも桂跳ねで▽3八歩成を見せられました。完全に振り飛車ペースです。
居飛車は馬を作り、桂取りに▲2六歩と打って粘りに出ますが、▽1七桂成と捨てるのが軽い手。▲同香に悠々▽1五歩です。落ち着いていますね。ヘボはその前に▽5四銀と馬に当てることも考えましたが、どうなんですかね?実戦は飛交換になり、振り飛車は更に敵馬の消去にも成功しました。ここから攻め合いに突入します。居飛車が▲4三成香と突っ込んだ手にアッサリ▽同金と払った手も時間稼ぎとして有効。終盤は「駒の損得より速度」ですからね。こうしてみると、▽5五銀が攻撃の拠点として大いに働いています。
最終盤は振り飛車の着実且つ厳しい寄せが光りました。114手目、敵玉頭に格好良く▽9七香で居飛車投了。振り飛車らしい勝ち方でした。西やんには是非本戦入りして羽生会長や十七世名人、B2以上の棋士を粉砕して頂きたい。そうすれば編入試験の結果に拘わらず「世論」が動くと思いますので。甘いかな?
道場記6 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/11/28(木) 06:11
前回の続きです。
いつもヘボと一緒に会場設営をしていたWさんはヘボ的に最も対局数の多い一人です(最多は多分ヘボの父親)。基本振り飛車党でしたが、飯島流をよくぶつけてこられました。ヘボは今よりも相振りに難があったので、対抗形になるのは却って有難かったです。一見強面ですが、優しい人でいつも詰め将棋を持ってきて小学生(大人も、ですが)の指導をしてくれていました。
Hさんはガチの居飛車党。急戦を得意とし、角道を開けるタイミングが常人よりも遅いのが特徴。初手合いはヘボが香を落とされる将棋で、なんとヘボが王手を受けずに反則負け(恥ずかしい)。当時ヘボは三間飛車を多用していましたが、潰されることが多かったので、四間飛車に戻したこともありました。住まいが近かったので道場の活動とは別に喫茶店や市の施設で指したこともありましたね。子供の指導が上手でした。
大内延介に心酔するA1さんは居・振りどちらも指しますが、独特の風車風の将棋が記憶に残っています。免状の二段をお持ちで(ヘボと)年も近く、Hさんとは違った意味で指しづらさがありました。終盤勝負になることが多かったです。ヘボが参加を始めた後から会員になり、もっと対局したかったですね。
室蘭に来て、最初にヘボを教えてくれた居飛車党のNさん。ヘボよりも20近く若く、もうこれがハンデですよね(苦笑)。居飛穴は指しませんが、対振りが上手で、(ヘボが間違えなければ)将棋はいつも寄せ合いになっていました。但し、仕事が忙しく(道場は毎土曜が活動日)、なかなか局数が増えなかったのが残念でした。
A2さん。何でも指しますが、基本攻め好きの振り飛車党。対抗形でも相振りでも石田流をよく指され、ヘボは何度も潰されたので(>_<)、途中から意識して相振り一本(こちらも攻める展開)にしましたね。するとA2さんは居飛車を選択するように。面白いですね。絶妙のおやじギャグ「バレたかかおる」をまた聞きたいです。
Sさんは五段。居飛車党で道場最強でしたが、室蘭にはお住まいでなく、滅多に指せませんでした。将棋にならなかったです。(T_T) 何というか、ヘボが勝手に転んでいる感じでした。
席主・支部長のKさん。公称三段で、居飛車党(「途中振り飛車を指してしまったのが間違いだった」とはご本人の弁)とのことでしたが、基本会員と将棋は指しません。従ってヘボは教えて貰えませんでした。厳しくも優しく道場の運営に尽力されておられました。室蘭に戻る機会があれば、今度こそ教えて頂きたい!
室蘭で将棋を指せたのは本当に良い思い出でした。そしてコロナ禍が実に残念でした。
いつもヘボと一緒に会場設営をしていたWさんはヘボ的に最も対局数の多い一人です(最多は多分ヘボの父親)。基本振り飛車党でしたが、飯島流をよくぶつけてこられました。ヘボは今よりも相振りに難があったので、対抗形になるのは却って有難かったです。一見強面ですが、優しい人でいつも詰め将棋を持ってきて小学生(大人も、ですが)の指導をしてくれていました。
Hさんはガチの居飛車党。急戦を得意とし、角道を開けるタイミングが常人よりも遅いのが特徴。初手合いはヘボが香を落とされる将棋で、なんとヘボが王手を受けずに反則負け(恥ずかしい)。当時ヘボは三間飛車を多用していましたが、潰されることが多かったので、四間飛車に戻したこともありました。住まいが近かったので道場の活動とは別に喫茶店や市の施設で指したこともありましたね。子供の指導が上手でした。
大内延介に心酔するA1さんは居・振りどちらも指しますが、独特の風車風の将棋が記憶に残っています。免状の二段をお持ちで(ヘボと)年も近く、Hさんとは違った意味で指しづらさがありました。終盤勝負になることが多かったです。ヘボが参加を始めた後から会員になり、もっと対局したかったですね。
室蘭に来て、最初にヘボを教えてくれた居飛車党のNさん。ヘボよりも20近く若く、もうこれがハンデですよね(苦笑)。居飛穴は指しませんが、対振りが上手で、(ヘボが間違えなければ)将棋はいつも寄せ合いになっていました。但し、仕事が忙しく(道場は毎土曜が活動日)、なかなか局数が増えなかったのが残念でした。
A2さん。何でも指しますが、基本攻め好きの振り飛車党。対抗形でも相振りでも石田流をよく指され、ヘボは何度も潰されたので(>_<)、途中から意識して相振り一本(こちらも攻める展開)にしましたね。するとA2さんは居飛車を選択するように。面白いですね。絶妙のおやじギャグ「バレたかかおる」をまた聞きたいです。
Sさんは五段。居飛車党で道場最強でしたが、室蘭にはお住まいでなく、滅多に指せませんでした。将棋にならなかったです。(T_T) 何というか、ヘボが勝手に転んでいる感じでした。
席主・支部長のKさん。公称三段で、居飛車党(「途中振り飛車を指してしまったのが間違いだった」とはご本人の弁)とのことでしたが、基本会員と将棋は指しません。従ってヘボは教えて貰えませんでした。厳しくも優しく道場の運営に尽力されておられました。室蘭に戻る機会があれば、今度こそ教えて頂きたい!
室蘭で将棋を指せたのは本当に良い思い出でした。そしてコロナ禍が実に残念でした。
道場記5 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/11/27(水) 10:40
以前から札幌に住んでみたいという思いがあったので、希望地も校長にそのように話しましたが、結果は胆振、室蘭でした。引っ越しによる部屋の片付けもそこそこに、道場を訪ねました。場所は以前別件で室蘭を訪問した折に確認していたからです。折悪しく、丁度活動が終わったタイミングでした。しかし一人の有段者が残ってヘボの相手をしてくれることになりました。相手が何者かも判らないのに、無意識に穴熊に潜っていました。それまで(振り穴は)殆ど使ったことが無かったのに、「負けたくない」という思いが強かったのか?将棋は負けました。しかし「実戦から遠ざかっていた割には、やれる」と自信が付きました。翌週から毎土曜に道場に顔を出す生活習慣となりました。
室蘭は私が赴任した当時、既に人口8万数千人、それでも二つの道場がありました。1年余り経って、先記の道場は活動を停止し、(それ以降)ヘボが通うようになるもう一つの道場に一本化されました。暫くして生活ペースが落ち着くと、ヘボは活動開始の前に早めに会場に出向き、準備をするようになりました。理由の一つに小さな事件がありました。ヘボが感想戦の際にエラそうな口を叩いたようなのです(本人は覚えていない)。それを席主に咎められたので、反省の意味も込めて、退職で室蘭を離れるまで続けました。会場は市の商工会議所のような建物(席主が年度の使用予定を予め提出)で、準備といっても、折り畳み机を10余り拡げ、盤駒時計を載せていくだけです。コロナになって、作業にアルコール消毒が加わりましたが。メンバーは殆ど固定されていましたが、良い人ばかりで気持ち良く将棋が指せました。マンネリで物足りない分は、札幌に出た時に駅前の道場で補っていました。規模(30人ほどの会員で、1回の活動参加人数は通常10人前後)の割には年齢層が幅広かったので、席主は運営に気を遣い、例えば年に一度の「青空対局」や忘年会もありました。青空対局とは公園の一角でシートを広げ、酒を飲みながら将棋を指すのです。楽しかったです。(~o~)u
今は大きな道場に通っているので、運営の心配は要らなくなりましたが、席主をはじめそこで働いている人の苦労は何となく分かるようになりました(だから何か特別なことをしなければならない訳ではないですが)。せいぜい出入禁止の烙印を押されないようにしたいものです。(>_<)
室蘭は私が赴任した当時、既に人口8万数千人、それでも二つの道場がありました。1年余り経って、先記の道場は活動を停止し、(それ以降)ヘボが通うようになるもう一つの道場に一本化されました。暫くして生活ペースが落ち着くと、ヘボは活動開始の前に早めに会場に出向き、準備をするようになりました。理由の一つに小さな事件がありました。ヘボが感想戦の際にエラそうな口を叩いたようなのです(本人は覚えていない)。それを席主に咎められたので、反省の意味も込めて、退職で室蘭を離れるまで続けました。会場は市の商工会議所のような建物(席主が年度の使用予定を予め提出)で、準備といっても、折り畳み机を10余り拡げ、盤駒時計を載せていくだけです。コロナになって、作業にアルコール消毒が加わりましたが。メンバーは殆ど固定されていましたが、良い人ばかりで気持ち良く将棋が指せました。マンネリで物足りない分は、札幌に出た時に駅前の道場で補っていました。規模(30人ほどの会員で、1回の活動参加人数は通常10人前後)の割には年齢層が幅広かったので、席主は運営に気を遣い、例えば年に一度の「青空対局」や忘年会もありました。青空対局とは公園の一角でシートを広げ、酒を飲みながら将棋を指すのです。楽しかったです。(~o~)u
今は大きな道場に通っているので、運営の心配は要らなくなりましたが、席主をはじめそこで働いている人の苦労は何となく分かるようになりました(だから何か特別なことをしなければならない訳ではないですが)。せいぜい出入禁止の烙印を押されないようにしたいものです。(>_<)
道場記4 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/11/26(火) 20:34
帰函後は一層の研鑽に励めば良かったのですが、ヘボは弱い人間です。将棋以外のことに目移りし、結局函館に居る内に「四段の壁」を越えられませんでした。これが今現在まで続いています。会館に強い人が集まらなくなったこともあって、別の道場に通うようになりますが、負けが込むばかりでどうにも進歩がありませんでした。
仕事でも行き詰まりを感じたヘボは2014年に道央の滝川に転勤しました。しかしここには道場が無い。かつては近くの岩見沢にあったという話も聞きましたが、一般人と将棋を指すには札幌まで出なくてはなりません。但し、(生徒の)将棋部があったので、放課後、指導と称して指すことはありました。札幌の(将棋部の)総元締めの先生が練習会を催して下さり、生徒を引率がてらそれを観に行くこともありました。ヘボが顧問になった年に五段の生徒が入部しました。それが全く歯が立たないんです(当たり前ですけど)。(>_<)また、練習会の見学で彼ら彼女らの将棋を観るにつけ、「こんなに高校生は強いのか。自分が指す意味があるのだろうか?」という気持ちにもなりました。かくてオフの時間を使って道場に通う生活パタンは自ら崩してしまいました。
再びモチベーションが上がるきっかけとなったのは2017年の王位戦でした。菅井君の活躍です。「こんなに面白い将棋を指して、しかも結果を出している。自分でもまた指してみよう」。そうこうしているうちにヘボは結果的にキャリア最後の転勤を決断することになります。
仕事でも行き詰まりを感じたヘボは2014年に道央の滝川に転勤しました。しかしここには道場が無い。かつては近くの岩見沢にあったという話も聞きましたが、一般人と将棋を指すには札幌まで出なくてはなりません。但し、(生徒の)将棋部があったので、放課後、指導と称して指すことはありました。札幌の(将棋部の)総元締めの先生が練習会を催して下さり、生徒を引率がてらそれを観に行くこともありました。ヘボが顧問になった年に五段の生徒が入部しました。それが全く歯が立たないんです(当たり前ですけど)。(>_<)また、練習会の見学で彼ら彼女らの将棋を観るにつけ、「こんなに高校生は強いのか。自分が指す意味があるのだろうか?」という気持ちにもなりました。かくてオフの時間を使って道場に通う生活パタンは自ら崩してしまいました。
再びモチベーションが上がるきっかけとなったのは2017年の王位戦でした。菅井君の活躍です。「こんなに面白い将棋を指して、しかも結果を出している。自分でもまた指してみよう」。そうこうしているうちにヘボは結果的にキャリア最後の転勤を決断することになります。
道場記 その参 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/11/26(火) 15:55
その弐の続きになります。
初の全道大会に向けて気分は高揚していました。大会前日、当時勤務校で美術部の技術指導をしていた私の絵の先生がJRの駅まで送ってくれることになっていました。その日は季節外れの低気圧で風雨が強く、嵐に呼ばれた男になってしまいました(なんのこっちゃ?)。何とか特急に乗り込んだものの、苫小牧の近くの「あおば」駅で止まってしまいました。なんと風で駅の屋根が吹き飛ばされたということです。結局、札幌のホテルに着いたのは日付が変わった時刻でした。
翌朝は睡眠不足で朝食をかき込みましたが、対局場に辿り着くとギアが入りました。初戦は釧路代表の小学生。相振りになり、9筋から6筋の位を取って、圧倒。快調な滑り出しです。次戦も相振りになりました。相手は偶然、函館で2局戦ったことがあり、上手く指せた記憶があります。八強です。
ここから対局場を移動して、板折り畳み盤&プラスチック駒から五寸盤&木の駒に変わります。情けない話ですが、これで雰囲気にすっかり飲まれてしまった感がありました。本日初めての対抗形になりましたが、相手の居飛穴に立石流で臨んだものの力の差が大きく完敗でした。感想戦は結構長く、相手(十勝代表)の応援団が加わりました。別に馬鹿にされたとかは無くて、ポイントを押さえた良い検討であったと思いました。帰りは棋書を頂戴して帰りましたが、それはもう手元にありません(苦笑)。「思ったより戦えたのでは?」と「負けて悔しい」という相反する思いが交錯する帰路でした。
初の全道大会に向けて気分は高揚していました。大会前日、当時勤務校で美術部の技術指導をしていた私の絵の先生がJRの駅まで送ってくれることになっていました。その日は季節外れの低気圧で風雨が強く、嵐に呼ばれた男になってしまいました(なんのこっちゃ?)。何とか特急に乗り込んだものの、苫小牧の近くの「あおば」駅で止まってしまいました。なんと風で駅の屋根が吹き飛ばされたということです。結局、札幌のホテルに着いたのは日付が変わった時刻でした。
翌朝は睡眠不足で朝食をかき込みましたが、対局場に辿り着くとギアが入りました。初戦は釧路代表の小学生。相振りになり、9筋から6筋の位を取って、圧倒。快調な滑り出しです。次戦も相振りになりました。相手は偶然、函館で2局戦ったことがあり、上手く指せた記憶があります。八強です。
ここから対局場を移動して、板折り畳み盤&プラスチック駒から五寸盤&木の駒に変わります。情けない話ですが、これで雰囲気にすっかり飲まれてしまった感がありました。本日初めての対抗形になりましたが、相手の居飛穴に立石流で臨んだものの力の差が大きく完敗でした。感想戦は結構長く、相手(十勝代表)の応援団が加わりました。別に馬鹿にされたとかは無くて、ポイントを押さえた良い検討であったと思いました。帰りは棋書を頂戴して帰りましたが、それはもう手元にありません(苦笑)。「思ったより戦えたのでは?」と「負けて悔しい」という相反する思いが交錯する帰路でした。
道場記(同情記?)その弐 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/11/26(火) 06:28
北海道は広いんです。いや、ホント。ヘボが住人になる遥か前から道内でも将棋愛好者は大勢いた訳で、大体「市」のレベルであれば道場があったようです。その中で当時道場が「会館・センター・倶楽部」と3つもあった函館に赴任できたのは幸いでした。
前年は美瑛でしたから旭川の道場。しかし1年で転勤、函館の住人になりました。函館は将棋史に残るプロ棋士を何人か輩出しています。ヘボの知識では、二上達也、佐藤大五郎、北村昌男が三巨頭ですかね(今では全員故人)。二上九段は実際にお目に掛かったことがあります。「大山さんにヒドい目に遭った」と講演会でもこぼしておられました。あちらの世界ではどうでしょうね?佐藤大九段。「薪割り大五郎」の異名で、A級&タイトル挑戦(王位戦)なので、まあ一流棋士ですよね。ググれば出てくると思いますが、色々な逸話の持ち主です。北村九段。棋才は素晴らしかったようですが、結局A級には上がれず、興味関心が盤の外に向かってしまったことがアダとなったようです。S九段とつるんでいたことが足を引っ張ったかな?
そんな函館です(どんな?)。私が住んでいた所から道場は3つとも(無理すれば)歩いて行ける距離にありました。まあ、大体は市電ですね。路面電車は趣があり、観光客に人気でした。ヘボが最も熱心だったのが「将棋会館」で畳屋の二階にありました。席主の先生が温厚な方で、開館前の30分、ほぼ毎回指導してくれました。先生は居飛車党で、何でも指されましたが、急戦に比重が置かれ、居飛穴は余り上手くなかった印象です。ヘボにとって、褒めて伸ばす素晴らしい先生でした。時計を使った記憶は大会の時のみで、幾らでも考えられました。でも持ち時間無制限というのも難しいものです。相手は同じ人が多かったですが、たまに強い人が現れて、盤を挟むことでその時々の自分の力を測っていました。当時、棋譜並べも始めていましたが、「必勝!四間飛車」の内容とヘボが実際に指す不利飛車とのギャップに溜息どころか半ば諦めの苦笑いが起こる毎日でした。それでも継続が大事です。
道場に通い始めて5年。2009年の晩秋に初めて全道大会の予選に出場しました。先記の席主(先生)の方に、「そろそろ大会に出てみましょうか?」と言われ、小さな大会にはポツポツ出場していましたが、気合いが入りました。「自由民主党杯」です。予選はホームの会館で行われ、その日は溢れるばかりの人で埋まりました。全員ライバルです!ヘボは「無段の部」に出場しました。
先生からルール説明があり、模造紙に書かれたトーナメント表に沿って進んでいきます。時計の使い方すらままならないヘボでしたが、その日は棋運が向いていたのでしょう。終わって知ったことですが、強い人が反対側の山に集まったことも幸いし、手応えを感じないままにブロック決勝まで進みました。これに勝てば札幌行きです(笑)。戦いは相振り飛車になりました。ヘボが先手で、相手は矢倉に構えました。ヘボはどうでしたかね?当時から金無双が嫌いだったので出だしは美濃だったと思いますが、上手く玉頭に厚みを築けて指し易くなりました。今でもそうですけど優勢になると手が見えなくなります。15分の持ち時間は使いきり、一手30秒の世界。どうやって切り抜けたのか記憶に無いですが、最後に敵玉の横腹に飛を打ち付けて終わりました。「ああ、勝ったんだ」と我に返るヘボ。何だか報われた気がしましたね。
前年は美瑛でしたから旭川の道場。しかし1年で転勤、函館の住人になりました。函館は将棋史に残るプロ棋士を何人か輩出しています。ヘボの知識では、二上達也、佐藤大五郎、北村昌男が三巨頭ですかね(今では全員故人)。二上九段は実際にお目に掛かったことがあります。「大山さんにヒドい目に遭った」と講演会でもこぼしておられました。あちらの世界ではどうでしょうね?佐藤大九段。「薪割り大五郎」の異名で、A級&タイトル挑戦(王位戦)なので、まあ一流棋士ですよね。ググれば出てくると思いますが、色々な逸話の持ち主です。北村九段。棋才は素晴らしかったようですが、結局A級には上がれず、興味関心が盤の外に向かってしまったことがアダとなったようです。S九段とつるんでいたことが足を引っ張ったかな?
そんな函館です(どんな?)。私が住んでいた所から道場は3つとも(無理すれば)歩いて行ける距離にありました。まあ、大体は市電ですね。路面電車は趣があり、観光客に人気でした。ヘボが最も熱心だったのが「将棋会館」で畳屋の二階にありました。席主の先生が温厚な方で、開館前の30分、ほぼ毎回指導してくれました。先生は居飛車党で、何でも指されましたが、急戦に比重が置かれ、居飛穴は余り上手くなかった印象です。ヘボにとって、褒めて伸ばす素晴らしい先生でした。時計を使った記憶は大会の時のみで、幾らでも考えられました。でも持ち時間無制限というのも難しいものです。相手は同じ人が多かったですが、たまに強い人が現れて、盤を挟むことでその時々の自分の力を測っていました。当時、棋譜並べも始めていましたが、「必勝!四間飛車」の内容とヘボが実際に指す不利飛車とのギャップに溜息どころか半ば諦めの苦笑いが起こる毎日でした。それでも継続が大事です。
道場に通い始めて5年。2009年の晩秋に初めて全道大会の予選に出場しました。先記の席主(先生)の方に、「そろそろ大会に出てみましょうか?」と言われ、小さな大会にはポツポツ出場していましたが、気合いが入りました。「自由民主党杯」です。予選はホームの会館で行われ、その日は溢れるばかりの人で埋まりました。全員ライバルです!ヘボは「無段の部」に出場しました。
先生からルール説明があり、模造紙に書かれたトーナメント表に沿って進んでいきます。時計の使い方すらままならないヘボでしたが、その日は棋運が向いていたのでしょう。終わって知ったことですが、強い人が反対側の山に集まったことも幸いし、手応えを感じないままにブロック決勝まで進みました。これに勝てば札幌行きです(笑)。戦いは相振り飛車になりました。ヘボが先手で、相手は矢倉に構えました。ヘボはどうでしたかね?当時から金無双が嫌いだったので出だしは美濃だったと思いますが、上手く玉頭に厚みを築けて指し易くなりました。今でもそうですけど優勢になると手が見えなくなります。15分の持ち時間は使いきり、一手30秒の世界。どうやって切り抜けたのか記憶に無いですが、最後に敵玉の横腹に飛を打ち付けて終わりました。「ああ、勝ったんだ」と我に返るヘボ。何だか報われた気がしましたね。
「将棋の道場」とは 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/11/26(火) 05:10
以前少し触れた気がしますが、私が「道場」に初めて足を踏み入れたのは二十年前のことでした。最初の転勤をして停滞してきた状況を変えたいと思っていた時期でした。詳しくは書けませんが、新しい職場がとんでもない所で、大袈裟かもしれませんが、アフター5に生き甲斐を見い出さざるを得なかったのです。
将棋界も新世紀、「藤井システム」(猛の方ですよ!)が世に出て、初めて将棋と真剣に向かい合おうと決断したは良いが、何をどうすれば目標に近付けるのかサッパリでした。そこで取り敢えず電話帳と市街地図で位置を調べて将棋道場に向かった訳です。面白かったですよ。何局か勝てたし、やっていけるという自信(笑)が付いたというか。それまでは、祖父、父、母、友人が相手でしたので、素性不明の人と将棋を指したことも自分にとって新鮮でした。
やや重たい話はこれくらいにして、ここからは別の角度から道場を論じていきます。初体験が悪くなかったので、道場に対する敷居が一気に取り払われたヘボは今では旅先で道場を探すのが楽しみの一つになっています(それまでは古書店探し)。
これまでに「踏み込んだ」道場を数えてみると、北海道9、東京6、千葉2、埼玉と岡山が各1となっています。この間も岡山の友人宅を訪問した時に「大山記念館も!」と思ったのですが、残念ながら改修工事でリベンジは叶いませんでした。記念館は一度2008年に訪問しています。当時岡山最強の小学生(とギャラリーが言っていた)と当たり、ヘボのへなちょこ四間飛車は急戦を前に手も無くヒネられたということでした。駒、買いましたね。「大山康晴書」ですよ。(^_^)丁度1万円だったと思います。今でも棋譜並べに活躍しています。
将棋界も新世紀、「藤井システム」(猛の方ですよ!)が世に出て、初めて将棋と真剣に向かい合おうと決断したは良いが、何をどうすれば目標に近付けるのかサッパリでした。そこで取り敢えず電話帳と市街地図で位置を調べて将棋道場に向かった訳です。面白かったですよ。何局か勝てたし、やっていけるという自信(笑)が付いたというか。それまでは、祖父、父、母、友人が相手でしたので、素性不明の人と将棋を指したことも自分にとって新鮮でした。
やや重たい話はこれくらいにして、ここからは別の角度から道場を論じていきます。初体験が悪くなかったので、道場に対する敷居が一気に取り払われたヘボは今では旅先で道場を探すのが楽しみの一つになっています(それまでは古書店探し)。
これまでに「踏み込んだ」道場を数えてみると、北海道9、東京6、千葉2、埼玉と岡山が各1となっています。この間も岡山の友人宅を訪問した時に「大山記念館も!」と思ったのですが、残念ながら改修工事でリベンジは叶いませんでした。記念館は一度2008年に訪問しています。当時岡山最強の小学生(とギャラリーが言っていた)と当たり、ヘボのへなちょこ四間飛車は急戦を前に手も無くヒネられたということでした。駒、買いましたね。「大山康晴書」ですよ。(^_^)丁度1万円だったと思います。今でも棋譜並べに活躍しています。
次回は 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/11/25(月) 21:46
皆さんが(と言っても管理人さんだけかも)読んで面白いようなデータを示していこうと思います。確かにこれまで盤を挟んで将棋を指した人は二百人は下りません。最も稽古を付けて下さった人は80局以上になると記憶しています(2人)。そんな棋力向上には絶対結びつかない(笑)下らない話にしようと思っています。
棋譜を撮るのはどうなんですかね?ヘボがスマホを殆ど使わない生活をしているので気付きませんでした。今度席主に尋ねてみましょう。
水分は摂り過ぎると当然厠が近くなるので、ほどほどが良いですよね。お茶系・コーヒー系は利尿作用、ジュースは糖分摂取過多が心配(却って渇きが増す)、道内で指しているときにはトウモロコシ茶がお気に入りでしたが、今は探すのが大変。結果、○トー○ーカドーの水に落ち着きました。(>_<) 因みに水を飲むことを忘れている時の方が成績が良いようです。(~_~)
棋譜を撮るのはどうなんですかね?ヘボがスマホを殆ど使わない生活をしているので気付きませんでした。今度席主に尋ねてみましょう。
水分は摂り過ぎると当然厠が近くなるので、ほどほどが良いですよね。お茶系・コーヒー系は利尿作用、ジュースは糖分摂取過多が心配(却って渇きが増す)、道内で指しているときにはトウモロコシ茶がお気に入りでしたが、今は探すのが大変。結果、○トー○ーカドーの水に落ち着きました。(>_<) 因みに水を飲むことを忘れている時の方が成績が良いようです。(~_~)
レスレス♪ 投稿者: tsuka000jp 投稿日: 2024/11/25(月) 07:01
>大山命さん
道場での対局おつかれさまです。いろいろな人と対局しているんですね。
スマホアプリで棋譜をとるのはマナー違反とかはあるんでしょうか?
将棋を指すと喉は乾くかもしれないですね。51円の水は賢い買い物ですね^^。
道場での対局おつかれさまです。いろいろな人と対局しているんですね。
スマホアプリで棋譜をとるのはマナー違反とかはあるんでしょうか?
将棋を指すと喉は乾くかもしれないですね。51円の水は賢い買い物ですね^^。
道場あるある 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/11/24(日) 19:19
道場に通って指していると色んな人がいます。人間観察の場でもあります。ヘボは(相手の)人間読みも勝負の内だと考えるので、盤面と共に相手の表情も見ていることが多いです。
1.独り言。意味不明の内容も多いですが、ご丁寧に読み筋を披瀝して下さる方も少なくありません。指で焦点のマス目を指す方もいらっしゃいます。しかしながら三味線を弾いている場合もあるので注意が必要。
2.勝っても負けても感想戦無し。今のOセンターが大人数なので、次の手合いを早く付けて貰うため、あるいは席を早く空けるため、やむを得ないのもあるでしょうけれど、一言二言ポイントを話して頂けるとヘボにとっては有難い。小学生は特にヒドい奴がいます。(>_<)
3.勝つと威張り、負けると相手に難癖付ける人。ヘボはいかさまをされたことはありますが、この手の人には(幸いにも)まだ当たったことがありません。しかし大きな道場だと、対局中に言い争いを聞くことは珍しくないです(席主にたしなめられる人も)。
4.将棋を指すと喉が渇く?ヘボも含めて飲み物持参の人は多いですね。若い人はジュースやコーヒー系、年配の人はお茶系が多いように思います。ヘボは色々試しましたが、今ではスーパーで購入するただの水です(51円、税込み)。
来月に入ったら、今年これまでに指されたプロの対局で、こぼれ落ちてしまった将棋を紹介しようと考えています。(^_^)
1.独り言。意味不明の内容も多いですが、ご丁寧に読み筋を披瀝して下さる方も少なくありません。指で焦点のマス目を指す方もいらっしゃいます。しかしながら三味線を弾いている場合もあるので注意が必要。
2.勝っても負けても感想戦無し。今のOセンターが大人数なので、次の手合いを早く付けて貰うため、あるいは席を早く空けるため、やむを得ないのもあるでしょうけれど、一言二言ポイントを話して頂けるとヘボにとっては有難い。小学生は特にヒドい奴がいます。(>_<)
3.勝つと威張り、負けると相手に難癖付ける人。ヘボはいかさまをされたことはありますが、この手の人には(幸いにも)まだ当たったことがありません。しかし大きな道場だと、対局中に言い争いを聞くことは珍しくないです(席主にたしなめられる人も)。
4.将棋を指すと喉が渇く?ヘボも含めて飲み物持参の人は多いですね。若い人はジュースやコーヒー系、年配の人はお茶系が多いように思います。ヘボは色々試しましたが、今ではスーパーで購入するただの水です(51円、税込み)。
来月に入ったら、今年これまでに指されたプロの対局で、こぼれ落ちてしまった将棋を紹介しようと考えています。(^_^)
道場点描 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/11/24(日) 09:53
昨日はホームグラウンド?であるO将棋センターに行きました。長い将棋ばかりで疲れましたが6勝1敗。結果はゲット。
対抗形は全て穴熊。敗局は▲7一角切り(要の金を取られる)を食らい暗転した将棋、まだまだですね。(>_<) 穴熊を指すときに特に注意しなければならない筋でした。
他は棒銀、飯島流、急戦?(雁木模様)でした。対棒銀はほぼ定跡通りに進み、ヘボの大局観が間違っていなかったことが証明されました(エラそうに)。対飯島流は手駒が少ない状態で飛角総交換になり、攻めのきっかけを掴むのが難しい将棋でしたが、と金攻めが解決しました。
相振りも2局ありました。どちらも美濃に対し金無双で臨みました。1局目は相手の先攻を受け止める(ヘボにとって)一番嫌な展開でしたが、無理攻めを咎められて反撃が決まった将棋でした。2局目は格上の人(四段)で、玉が▽8二まで入城していたので、端攻めが決まりました。但し、自陣の金無双も相当歪んでおり、玉の横っ腹が空いていた状態だったので、飛を切ることができずに苦労しました。ヘボは金無双が嫌いなのでできれば指したくないのですが、相手が平美濃で急攻してくる場合は勝率が高いことに気付きました。勿論、左辺の攻撃陣次第ですけどね。
最終局は投了まで1時間半以上かかりました。というのも腹の探り合いから力戦になったからです。相居飛車戦を指すのは何と4年振り。ヘボの左美濃、相手の中住まい右石田流に落ち着きました。居飛車の将棋は何がポイントか解りませんね。端攻めが怖いので玉を▲7九に留めていたことで、5筋の歩が突けず(敵角筋を警戒)、敵玉頭を直接狙うことができませんでした。作戦勝ちにはなったものの入玉を気にしすぎたあまり、踏み込みを欠き、いつの間にか逆転。しかし勝負手が功を奏し、再逆転。堅さを維持できたことで何とか踏み止まれました。思わず「お疲れ様でした」と言ってしまいました。聞くと、振り飛車党ではなく、力戦党でした。色々な棋風の人がいて、面白いです。(^_^)
対抗形は全て穴熊。敗局は▲7一角切り(要の金を取られる)を食らい暗転した将棋、まだまだですね。(>_<) 穴熊を指すときに特に注意しなければならない筋でした。
他は棒銀、飯島流、急戦?(雁木模様)でした。対棒銀はほぼ定跡通りに進み、ヘボの大局観が間違っていなかったことが証明されました(エラそうに)。対飯島流は手駒が少ない状態で飛角総交換になり、攻めのきっかけを掴むのが難しい将棋でしたが、と金攻めが解決しました。
相振りも2局ありました。どちらも美濃に対し金無双で臨みました。1局目は相手の先攻を受け止める(ヘボにとって)一番嫌な展開でしたが、無理攻めを咎められて反撃が決まった将棋でした。2局目は格上の人(四段)で、玉が▽8二まで入城していたので、端攻めが決まりました。但し、自陣の金無双も相当歪んでおり、玉の横っ腹が空いていた状態だったので、飛を切ることができずに苦労しました。ヘボは金無双が嫌いなのでできれば指したくないのですが、相手が平美濃で急攻してくる場合は勝率が高いことに気付きました。勿論、左辺の攻撃陣次第ですけどね。
最終局は投了まで1時間半以上かかりました。というのも腹の探り合いから力戦になったからです。相居飛車戦を指すのは何と4年振り。ヘボの左美濃、相手の中住まい右石田流に落ち着きました。居飛車の将棋は何がポイントか解りませんね。端攻めが怖いので玉を▲7九に留めていたことで、5筋の歩が突けず(敵角筋を警戒)、敵玉頭を直接狙うことができませんでした。作戦勝ちにはなったものの入玉を気にしすぎたあまり、踏み込みを欠き、いつの間にか逆転。しかし勝負手が功を奏し、再逆転。堅さを維持できたことで何とか踏み止まれました。思わず「お疲れ様でした」と言ってしまいました。聞くと、振り飛車党ではなく、力戦党でした。色々な棋風の人がいて、面白いです。(^_^)
挑戦者決定戦に 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/11/21(木) 11:23
王将戦リーグ最終戦では決着が付かず、プレーオフに持ち込まれました。そのうちの一局、広瀬vs西田戦を観ていきましょう。今期の西田五段は冴えまくり、順位戦における不調(2勝4敗)が嘘みたいです。(>_<)
先手広瀬の居飛穴に対し、後手西田は四間飛車。注目は囲いですが、耀龍四間飛車の変化を選びました。つまり玉を▽7二に止め、金無双の陣を敷きます。厳しいなあと思ったのが、居飛車の▲3六歩でした。急戦を匂わせ振り飛車の態度を伺う手ですが、これが緩手。手が遅れました。結果論ですが、▲3五歩を利かせるチャンスはやってきませんでした。
振り飛車は端を絡めてガンガン攻めます。▽4四銀型から4筋の突破を果たし、反対側では穴熊の玉頭潰し。「どこかで変化することはできなかったのか?」と思われるくらい居飛車は防戦一方に追い込まれました。西田君の完勝です。これだけ気持ち良くやりたいことをやれれば本望でしょうね!
さて、決定戦の相手は永瀬軍曹。前局は滅多にないポカで拾わせて貰いましたが、強敵です。しっかり準備して未来を拓いて下さい。(^_^)
先手広瀬の居飛穴に対し、後手西田は四間飛車。注目は囲いですが、耀龍四間飛車の変化を選びました。つまり玉を▽7二に止め、金無双の陣を敷きます。厳しいなあと思ったのが、居飛車の▲3六歩でした。急戦を匂わせ振り飛車の態度を伺う手ですが、これが緩手。手が遅れました。結果論ですが、▲3五歩を利かせるチャンスはやってきませんでした。
振り飛車は端を絡めてガンガン攻めます。▽4四銀型から4筋の突破を果たし、反対側では穴熊の玉頭潰し。「どこかで変化することはできなかったのか?」と思われるくらい居飛車は防戦一方に追い込まれました。西田君の完勝です。これだけ気持ち良くやりたいことをやれれば本望でしょうね!
さて、決定戦の相手は永瀬軍曹。前局は滅多にないポカで拾わせて貰いましたが、強敵です。しっかり準備して未来を拓いて下さい。(^_^)
将棋の日に思う 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/11/17(日) 10:53
これをご覧下さっている愛棋家の皆さん、今日は将棋の日ですね。
いきなりアメリカの大統領選の話になりますが、今回も米国民は女性を捨てて自己中の狂人を選びましたね。欧米は「レディーファースト」とか何とか言っていますが、(男尊女卑は)日本とさして変わりません。へそ曲がりのヘボは、却って自らの歪んだ思想を隠蔽するための方便だと思ってしまいます。両党とも後期高齢者が候補になっているという時点で(その後民主党はバイデンを下げた訳ですが)、アメリカの病理みたいなものが感じられます。
翻って将棋界はどうですか?天才七冠の大活躍、新会館落成?と景気の良い話が並んでいるようですが、ヘボはまず女流棋界を一本化して貰いたい。内輪的にはどうだか知りませんが、外から見れば(女流が)内部で争っているように見えますよ。有能な会長さんは任期中に解消して下さいませ。
編入試験の在り方、タイトル保持者の処遇についても改善して頂きたい。タイトル戦を争いながら編入試験を受ける事例が続きました。ヘボは資格を得てから受験申請の意思表示までの期間を延長して貰いたいです。女性特有の問題が考慮されていないように見えるのです。「女の敵は女」でないのなら、清水理事を先頭に連盟はこれら二件の問題を解決するために積極的に動くべきでしょう。(-人-)
いきなりアメリカの大統領選の話になりますが、今回も米国民は女性を捨てて自己中の狂人を選びましたね。欧米は「レディーファースト」とか何とか言っていますが、(男尊女卑は)日本とさして変わりません。へそ曲がりのヘボは、却って自らの歪んだ思想を隠蔽するための方便だと思ってしまいます。両党とも後期高齢者が候補になっているという時点で(その後民主党はバイデンを下げた訳ですが)、アメリカの病理みたいなものが感じられます。
翻って将棋界はどうですか?天才七冠の大活躍、新会館落成?と景気の良い話が並んでいるようですが、ヘボはまず女流棋界を一本化して貰いたい。内輪的にはどうだか知りませんが、外から見れば(女流が)内部で争っているように見えますよ。有能な会長さんは任期中に解消して下さいませ。
編入試験の在り方、タイトル保持者の処遇についても改善して頂きたい。タイトル戦を争いながら編入試験を受ける事例が続きました。ヘボは資格を得てから受験申請の意思表示までの期間を延長して貰いたいです。女性特有の問題が考慮されていないように見えるのです。「女の敵は女」でないのなら、清水理事を先頭に連盟はこれら二件の問題を解決するために積極的に動くべきでしょう。(-人-)
希望の光か? 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/11/17(日) 10:31
順位戦、渡辺和vs久保戦を観ていきましょう。
ヘボの心の(将棋もですが、真似が難しい)師匠、久保九段。菅井君もそうですが、天彦「貴族」九段以外はあまり振り飛車党員が勝っていない。もう一花咲かせて欲しいという、ファンの願いです。
最近の久保師匠の将棋を(僭越ながら)ヘボなりに眺めると、序中盤の失敗を取り返せずズルズル後退することが多いです。中盤まで互角で行けば卓越した終盤力が持ち味ですから結果も付いてくると信じています。極端に言うと、新しい型の模索が続いていて、それが実を結ばない状態がずっと出ていない。そのような感じです。
さて、先手渡辺七段は急戦・持久戦どちらも指しますが、本譜は居飛穴を目指します。後手久保は途中ミレニアムの可能性も残しながら、結局▽9二香。お互い穴熊が完成してから戦いかと思いきや、36手目の▽3五歩が波瀾を呼びました。居飛穴が▲6六銀型なので、▲5五歩の開戦が痛かった。銀交換で駒の損得はありませんが、振り飛車は手薄の中央がいかにも寂しい。▽4三金と反対側に上がらされて不満どころの騒ぎではありません。(>_<) 更に、ここで居飛車らしい一手が出ます。▲3五銀!敵飛の捌きを押さえながら▲4四銀出を見せており、振り飛車が困る手です。押さえ込まれては「捌きのアーティスト」の名が廃るということで、勢い▽3五飛▽6九馬と切って捨て、居飛穴陣に食らいつきました。
AIの評価値は全然ダメですが、(ヘボが振り穴推しなので)流れは振り飛車に来ているように見えます。固めながら▽5一香▽5三金と活用し、74手目の▽6三金打ちから勝負手▽5四飛が通り、完全に逆転しました。形勢がこちらに振れてからの指し回しは盤石で、▽6七馬と取った歩が▽5一に底歩で使えるという巡り合わせの良さ。久保師匠大好きな角(馬)を二枚使いながら、嫌みな▲7二成香を削除して受け無しに追い込みました。「これぞ振り飛車、これぞ穴熊」という将棋は久々の目の保養です。立ち直りのきっかけにして欲しいです。(-人-)
ヘボの心の(将棋もですが、真似が難しい)師匠、久保九段。菅井君もそうですが、天彦「貴族」九段以外はあまり振り飛車党員が勝っていない。もう一花咲かせて欲しいという、ファンの願いです。
最近の久保師匠の将棋を(僭越ながら)ヘボなりに眺めると、序中盤の失敗を取り返せずズルズル後退することが多いです。中盤まで互角で行けば卓越した終盤力が持ち味ですから結果も付いてくると信じています。極端に言うと、新しい型の模索が続いていて、それが実を結ばない状態がずっと出ていない。そのような感じです。
さて、先手渡辺七段は急戦・持久戦どちらも指しますが、本譜は居飛穴を目指します。後手久保は途中ミレニアムの可能性も残しながら、結局▽9二香。お互い穴熊が完成してから戦いかと思いきや、36手目の▽3五歩が波瀾を呼びました。居飛穴が▲6六銀型なので、▲5五歩の開戦が痛かった。銀交換で駒の損得はありませんが、振り飛車は手薄の中央がいかにも寂しい。▽4三金と反対側に上がらされて不満どころの騒ぎではありません。(>_<) 更に、ここで居飛車らしい一手が出ます。▲3五銀!敵飛の捌きを押さえながら▲4四銀出を見せており、振り飛車が困る手です。押さえ込まれては「捌きのアーティスト」の名が廃るということで、勢い▽3五飛▽6九馬と切って捨て、居飛穴陣に食らいつきました。
AIの評価値は全然ダメですが、(ヘボが振り穴推しなので)流れは振り飛車に来ているように見えます。固めながら▽5一香▽5三金と活用し、74手目の▽6三金打ちから勝負手▽5四飛が通り、完全に逆転しました。形勢がこちらに振れてからの指し回しは盤石で、▽6七馬と取った歩が▽5一に底歩で使えるという巡り合わせの良さ。久保師匠大好きな角(馬)を二枚使いながら、嫌みな▲7二成香を削除して受け無しに追い込みました。「これぞ振り飛車、これぞ穴熊」という将棋は久々の目の保養です。立ち直りのきっかけにして欲しいです。(-人-)
恩師と棋友に 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/11/16(土) 18:02
昨年、名人戦の大盤解説会(新橋)に遠方に住む棋友と共に参加したのですが、その友人を今度はヘボが訪ねました。彼は同窓で、研究の話は一切せず将棋の話ばかりしていた仲です。また大学の指導教授にも久しく会っていなかったので、三人で昼食を共にすることにしました。
良い一日でした。昔話と今の話が半々くらいでしたかね。元教授の先生は82歳ですがお元気で、我々二人が「将棋繋がり」であることに驚かれたようでした。話が途切れること無く、結局店には3時間近く居座りました。
その後、友人宅に移動し、夕食前に2局、戻ってきて酒を飲みながら2局戦いました。道場や大会で指すのも良いのですが、どうでも良い話をしながらの対局も実に楽しい。毎日のように会うことは出来ませんが、貴重な時間を共有できた友人に感謝です。 (^_^)
良い一日でした。昔話と今の話が半々くらいでしたかね。元教授の先生は82歳ですがお元気で、我々二人が「将棋繋がり」であることに驚かれたようでした。話が途切れること無く、結局店には3時間近く居座りました。
その後、友人宅に移動し、夕食前に2局、戻ってきて酒を飲みながら2局戦いました。道場や大会で指すのも良いのですが、どうでも良い話をしながらの対局も実に楽しい。毎日のように会うことは出来ませんが、貴重な時間を共有できた友人に感謝です。 (^_^)
中日で初日。 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/11/06(水) 20:19
関係の無い話ですが、今月10日に大相撲十一月場所が始まります。九州場所は一年納めの場所。その中日(なかび)に漸く初日を出した力士のような人がいます。
A級順位戦、菅井vs中村太地戦を観ていきましょう。
「一体どうしたんだ?里見の結婚か?聡太様にやられたせいだろう」とアンチが面白おかしく騒ぎ立て、ヘボは煮えくり返る思いでいました。それほど菅井君はおかしくなっていましたが、先に紹介した王将戦リーグ辺りから本来の将棋が戻ってきたようです(いやまだ油断はできませんが)。太地君はまあこんなものではないですか。YouTuberなんかやっていないで将棋の勉強をしていれば良いのに。
さて、先手菅井が普通に角道を止めて三間に振ると、後手太地は急戦模様。▽7四を突かず先に▽6四歩としたのが研究か?早仕掛けの一変化でしょうか。菅井君も▲3八銀から素早く美濃に囲い迎え撃つ方針。
居飛車は早くも24手目に▽6五歩と突っかけました。振り飛車は▲6八飛と転回し、角交換。当然居飛車は▽8六歩から飛成を狙っていくのかと思いきや。▽7五歩??ヘボは正直「ありがたい」と感じましたね。居飛車は更に▽5五角と手放し、▽4六角と使いながら▲5七を目指します。ここで形に拘らず▲5八金右が振り飛車のしっかりした受け。自陣に憂い無く、8筋からの逆襲です。ここまで進むと居飛車には良いところが一つもありません。形を乱された右金を必死に使っていきますが、振り飛車の丁寧な受け(▲4九歩の底歩おかわり他)の前に切れ筋です。最後は即詰みに仕留められました。
菅井流は攻め潰すイメージでしたが、本譜は受け潰しが光りましたね。再び新しいアイデアが浮かぶまでは、定跡形を見直し勝利を求めるのもアリだと思います。(こんなことを言うのは不本意ですが)残留目指して頑張って下さい!
A級順位戦、菅井vs中村太地戦を観ていきましょう。
「一体どうしたんだ?里見の結婚か?聡太様にやられたせいだろう」とアンチが面白おかしく騒ぎ立て、ヘボは煮えくり返る思いでいました。それほど菅井君はおかしくなっていましたが、先に紹介した王将戦リーグ辺りから本来の将棋が戻ってきたようです(いやまだ油断はできませんが)。太地君はまあこんなものではないですか。YouTuberなんかやっていないで将棋の勉強をしていれば良いのに。
さて、先手菅井が普通に角道を止めて三間に振ると、後手太地は急戦模様。▽7四を突かず先に▽6四歩としたのが研究か?早仕掛けの一変化でしょうか。菅井君も▲3八銀から素早く美濃に囲い迎え撃つ方針。
居飛車は早くも24手目に▽6五歩と突っかけました。振り飛車は▲6八飛と転回し、角交換。当然居飛車は▽8六歩から飛成を狙っていくのかと思いきや。▽7五歩??ヘボは正直「ありがたい」と感じましたね。居飛車は更に▽5五角と手放し、▽4六角と使いながら▲5七を目指します。ここで形に拘らず▲5八金右が振り飛車のしっかりした受け。自陣に憂い無く、8筋からの逆襲です。ここまで進むと居飛車には良いところが一つもありません。形を乱された右金を必死に使っていきますが、振り飛車の丁寧な受け(▲4九歩の底歩おかわり他)の前に切れ筋です。最後は即詰みに仕留められました。
菅井流は攻め潰すイメージでしたが、本譜は受け潰しが光りましたね。再び新しいアイデアが浮かぶまでは、定跡形を見直し勝利を求めるのもアリだと思います。(こんなことを言うのは不本意ですが)残留目指して頑張って下さい!
西田が来たか?! 投稿者: 大山命 投稿日: 2024/11/05(火) 09:57
今期王将戦リーグで、ここまでの西田拓也五段の健闘が光っています。現在6戦中4勝1敗であと一つ勝てば挑戦の可能性がかなり高くなると思います。五段は居飛車党から振り飛車党への転向組で、先にも触れましたが、三段リーグの卒業に時間が掛かったので菅井君と同い年(か少し上)です。「若ければ強い」という流れに風穴を開けて欲しい。
サンプルは対佐々木勇気戦です。そう言えば勇気君はどうなってしまったのですかねえ?調子そのものは悪くなさそうですが、ここ数局の将棋はヘボ目線ではおかしく感じます。
先手西田、本譜は三間飛車。本人の言によると「(振り飛車で)三間飛車だけは指さなかった」とあるので、面白いものですね。今では彼のエース戦法の一つです。四間飛車も多いですが、穴熊もミレニアムも指せ、状況によっては相振りも避けない、あるいは雁木等相居飛車も戦える。万能です。佐藤和俊七段タイプでしょうか?
対して後手勇気は急戦を持ってきました。先に取り上げたコーヤンの将棋もそうですが、居飛車側に急戦を見直す動きがあるのでしょうか?所謂「へなちょこ急戦(略してへな急)」と呼ばれている戦法で、ヘボの見立てでは早仕掛けの変化の一つ(間違えていたらごめんなさい)。飛を▲2六(後手では▽8四)に浮くことが多いようです。
珍しく西田五段は▲3八銀を先に決めました。大体最近は▲3八→2八玉と移動し、あらゆる囲いを含みにしながら玉を移動させているので。どうも最初から勇気君の急戦を想定していたようです。居飛車は26手目に早速▽6五歩と仕掛けました。但し、他の観戦者も指摘していましたが、様々な指し手の組み合わせがおかしかったのかもしれません。後の展開を見ても、勝算有りで指し手を進めていったとは思えません。リーグ戦で成績が上がらず「練習将棋」にしてしまったのかとヘボは邪推してしまいます。<(>_<)>
中盤から終盤にかけても居飛車に冴えが全く見られず、振り飛車の一方的な将棋になってしまいました。総手数73手で終局。よく将棋では「誤算」という言葉を使いますが、その誤算の最たるもの。研究がスベったのか、あるいはその場の思いつきだったのか?
そのような訳で振り飛車党員の挑戦が膨らみました。一矢でも二矢でも報いてあわよくば奪取して欲しい!(^_^)
サンプルは対佐々木勇気戦です。そう言えば勇気君はどうなってしまったのですかねえ?調子そのものは悪くなさそうですが、ここ数局の将棋はヘボ目線ではおかしく感じます。
先手西田、本譜は三間飛車。本人の言によると「(振り飛車で)三間飛車だけは指さなかった」とあるので、面白いものですね。今では彼のエース戦法の一つです。四間飛車も多いですが、穴熊もミレニアムも指せ、状況によっては相振りも避けない、あるいは雁木等相居飛車も戦える。万能です。佐藤和俊七段タイプでしょうか?
対して後手勇気は急戦を持ってきました。先に取り上げたコーヤンの将棋もそうですが、居飛車側に急戦を見直す動きがあるのでしょうか?所謂「へなちょこ急戦(略してへな急)」と呼ばれている戦法で、ヘボの見立てでは早仕掛けの変化の一つ(間違えていたらごめんなさい)。飛を▲2六(後手では▽8四)に浮くことが多いようです。
珍しく西田五段は▲3八銀を先に決めました。大体最近は▲3八→2八玉と移動し、あらゆる囲いを含みにしながら玉を移動させているので。どうも最初から勇気君の急戦を想定していたようです。居飛車は26手目に早速▽6五歩と仕掛けました。但し、他の観戦者も指摘していましたが、様々な指し手の組み合わせがおかしかったのかもしれません。後の展開を見ても、勝算有りで指し手を進めていったとは思えません。リーグ戦で成績が上がらず「練習将棋」にしてしまったのかとヘボは邪推してしまいます。<(>_<)>
中盤から終盤にかけても居飛車に冴えが全く見られず、振り飛車の一方的な将棋になってしまいました。総手数73手で終局。よく将棋では「誤算」という言葉を使いますが、その誤算の最たるもの。研究がスベったのか、あるいはその場の思いつきだったのか?
そのような訳で振り飛車党員の挑戦が膨らみました。一矢でも二矢でも報いてあわよくば奪取して欲しい!(^_^)