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早石田は消滅か?   投稿者: 大山命   投稿日: 2025/08/22(金) 17:22

ヘボは「升田式石田流」(by升田幸三)の本を読んで将棋をやり直してみようと思いました。しかし当たり前のことですが実戦は本の通りにはいかず、石田本組も下手でした。そのため三間飛車を多用していた時も石田流は滅多に使わず、さらに流れでそうなった時も結果は芳しくありませんでした。ネットを見ても、いや石田流の本を書いている振り飛車党棋士も「早石田は使えない」で結論しているような口調です。本当でしょうか?

そこで西尾vs宮本戦(順位戦)を観てみましょう。
西尾明七段は居飛車党、コンピュータ関係に強くその分野の統括のために連盟の理事を続けています。一方の宮本広志六段は振り飛車党、見た感じではどの筋にも振っているようです。

先手西尾は飛先を突き、後手宮本は角道を開けたまま12手目▽3四飛と浮きました。角交換になり26手目に▽4四銀と繰り出したことで居飛車は▲5六角を決行。居飛車側には常にこの角打ちがあり、升田vs大山の最後の名人戦でも既に類似の筋が現れています。それで、お互い手詰まりになってしまうことが多く、なかなか本の成功例のように大捌きになりません。プロとアマの違いは丁寧な受けにあると思いますね。

▽3三飛と凹まされた振り飛車の打開手段はあるのか?それは銀と協力して敵角の丸い頭を狙った▽8四角でした。但し、露骨な▽6六銀からの角出は最後まで指されず、これを餌に玉頭戦に持ち込みました。大分駒損はしたものの敵玉頭を破り、「王手は追う手」ならぬ「王手は先手」で裸玉を追いかけます。居飛車は攻めのターンが回ってこないので、入玉に切り替えひたすら敵陣を目指します。

振り飛車の攻めはやや切れかけのような気もしましたが、▽7三歩(▲7四桂の防ぎ)や▽5三歩(大ゴマは近づけて受けよ)等の受けの手も挟みながら追い詰めていきました。最後は大駒4枚が全て振り飛車側に渡り、1分将棋の死闘は終了、優勢勝ちとなりました。時間がたっぷりある順位戦ですから、早石田終了と短絡的な結論を出すのは早いように思いました。そもそも本当に強い人は何(戦法)を指しても勝つんですけどね。(^_^)
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恥知らず   投稿者: 大山命   投稿日: 2025/08/22(金) 09:59

ちょっと言葉が過激ですかね?T女流の男版という感じの中村太地八段。
ファンからは「一緒にするな!!」と抗議を受けそうですが、鈴木アマと組んでのユーチューブの番組はイジリ系・誹謗中傷系の吊りサムネで溢れています。以前触れましたが、福間・西山の将棋に対して「ガラパゴス」という表現をつかったこと。ヘボがたまたま生物の教員でしたから分かるのですが、生物学以外でこの言葉を使う際には注意しないといけませんよ。「(強度の)時代遅れ」「世間知らず」の意味合いがありますからね。また振り飛車を貶める表現・内容も多い。鈴木氏がむしろ振り飛車党なのによくそのようなサムネを許していますよね。不思議ですね。ヘボの気に障るのはそのようなお遊びを「小遣い稼ぎ」でやっているからですよ。本職なら「まあ仕方が無いのかな」とも思いますがね。
こんな人がA級張れるのですから坊やは向こう20年は安泰ですね。(>_<)
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清水会長の立場が(>_<)   投稿者: 大山命   投稿日: 2025/08/20(水) 11:35

ヘボが前会長を許せないのは難題を清水現会長に押し付けたことです。羽生ファンはこのように仰るかもしれません。「羽生会長は東西会館の建て直しをした。まだタイトル100期が残っている。達成させてあげたい」と。しかしながら、現実を見て下さい。却って羽生「逆」マジックが頻発しています。それに建設が上手くいったのは佐藤元会長の地ならしのお陰ですよ。

「女の問題なんだからあんたがやれるよ(俺が起こした問題ではない。○長元会長が拗らせたんだ。俺はやりたくない)」ということですね。この場でも何度も取り上げましたが、プロ棋士云々の前に女流棋士の分裂が解決していません。仲良くやっているのなら一緒に元の鞘に収まるのが本来あるべき姿だと思いますが。もっとおかしいのが何故会長を退任してから白玲戦の話を持ち出してきたのかということです。自分の任期中に「継続審議で」というのならまだしも、難しい案件を他人に委ねるんですね。呆れています。これがスーパースターの成れの果てですかね。(>_<)
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困った人だよな(T_T)   投稿者: 大山命   投稿日: 2025/08/18(月) 21:46

竹部女流がJT杯で放言女王を発動したそうで、渡辺・山崎両対局者は迷惑したとか、しないとか?!
ヘボは元々Abemaで彼女が出てきた時から「変わった人」「何か違和感」という感想を持っていて、彼女が出演する時は音消しで観ていました。やはりそういう方だったんですね。男性棋士で言えば、加藤一二三・石田和雄系列ですね。

こういう人がいるから坊やの暴言も通ってしまうんですよ(聡太教信者は「流石聡太様」でしょうが、「棋力の担保」は暴言ですよ。傷ついた人が大勢います)。女性棋士誕生の道はまだまだ長そうです。(>_<)
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⑦その他   投稿者: 大山命   投稿日: 2025/08/15(金) 21:10

何の話でしたっけ?そうそう、棋士の副業でしたね。
副業ではありませんが、弟子の話をしましょう。今の制度ではプロになるためには誰かしらに師匠になって頂かなくてはなりません。如何なるルートを取ったとしてもこれはルールです。因みに皆さんもご存じのように羽生前会長の師匠は二上達也九段、坊やの師匠は杉本昌隆八段です。先崎九段辺りまでは内弟子制度、つまり師匠と同居するなんてことが珍しくありませんでした。ですから師匠の恩を返す意味で弟子は取るべきでしょう。取るべきなんですが、それは自分の将棋を徹底的に頑張って結果を出した人ができることです。前会長や佐藤元会長、丸山九段が弟子を取ったという話は寡聞にして知りません。テンテーや三浦九段もかな?これくらいの方々は弟子を取るべきです。逆に若いうちから弟子を取るとロクなことが無いと思います。菅井君なんかは「やっちまった」部類ではないでしょうか?肝腎の自分の成績が降下しているのに、これでは弟子の方もみっともなくて仕方がない。(>_<)

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⑥将棋と無関係な副業   投稿者: 大山命   投稿日: 2025/08/15(金) 20:46

例えば麻雀のプロになった人もいらっしゃいます。将棋と麻雀の両方を舐めているのではないでしょうか?麻雀の仕組みは知りませんが、将棋は対局が組まれている限り収入がありますからね。本気で将棋を強くなりたいのなら退路を断って精進するのが本筋だと思いますが。どうせならK七段のように将棋を引退して株主優待で暮らすのであれば、これは許せますけどね。大谷君の二刀流の意味をはき違えているようですね。
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⑤流行りのユーチューバー!   投稿者: 大山命   投稿日: 2025/08/15(金) 20:38

勝っている人なら何をしても構わないと思いますが、ユーチューバーは弱いことを誤魔化していると思いますね。NA級八段、T七段、S七段、I六段、F五段、K女流四段等々、本職が低迷しているのに恥ずかしくないんですかね?元奨励会の人は立場が違いますよ。彼らは本職ですからね。今は休んでいるようですが、既に現役を引退しているI九段も酷かった。NHK杯戦だったか、自分の弟子であるS八段が優勝したことを放送前にバラしてしまったという大失着。晩節を汚すようなことは慎んで頂きたい。
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④アマチュアとの関り   投稿者: 大山命   投稿日: 2025/08/15(金) 11:35

②も関連しますが、将棋の裾野を広げるという意味で有意義だと思います。但し、③でも触れましたが、実際にやっている人が固定化されているんですよね。もう羽生前会長は会長職を解かれたのですから、講演会でも何でもやってファンの懐に飛び込んでいけば良いんですよ。それともまだ「目標二千勝!」ですか?ヘボは前会長(特に若い頃)の将棋に対する向き合い方やパフォーマンスは評価しますが、最近の振る舞いは坊やとは別の意味で受け入れ難いですね。
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③立会人など   投稿者: 大山命   投稿日: 2025/08/14(木) 21:00

これは厳密には副業にはならないでしょう。連盟の仕事ですからね。理事や会長を目指すのも良いかもしれません。どちらも引退していてもできそうですからね。ヘボが将棋を覚えたての頃は、理事の専門家みたいな人が多く、大体将棋が弱い人が多かったので、良いイメージはありませんが、背に腹は代えられませんか。

タイトル戦では立会人や解説&聞き手が必要なので、誰かがやらなければなりません。特に(弱い)女流棋士は積極的に手を挙げているのでは?こんなことではいけませんよね。将棋を強くなって男性棋士に勝てるようになり、ダブル解説者を目指して下さい!対局だけで食べていける人は逆にこれらの仕事を敬遠しているように映りますが。輪番制ではないのですかね?羽生前会長の立会人、見たいなあ。
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②道場の経営   投稿者: 大山命   投稿日: 2025/08/14(木) 20:49

しかし、プロ直営の道場って意外に少ないようです。ヘボが指した道場は一つだけですが、ユーザーの立場からすればご本人あるいは門下のプロから直接指導を受けられる旨味がありますので、興味のある方は探してみると良いかもしれません。

おっと、話が逸れた。最近は場所代が値上がりしたこともあり、道場自体が次々に店仕舞いしています。恐らく左団扇という訳にはいかないでしょうね。
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①棋書の執筆   投稿者: 大山命   投稿日: 2025/08/14(木) 15:13

本来、特に贔屓の棋士の手による棋書の執筆は有難いことですが、彼ら彼女らの成績がパッとしないとヘボなんぞは複雑な思いになりますね。十九世名人なんかは別格として、丸山・郷田両九段が現在でも好成績を維持していられるのは、ご自分の将棋の研究に専念しているためだと思います。これが将棋の研究でなければ自分の発見は積極的に発表するべきですし、逆に普通の研究職であれば自らの研究成果を発表する(論文を書く)ことで、存在意義をアピールし生活も安定する訳です。将棋で研究発表するということはライバルに手の内を晒すことになりますからね。ですからヘボはわざわざ「○○ノート」等と称して本を出して悦に入っている棋士は信じられませんね。

「では大山康晴はどうなのよ?」と突っ込んでくる人がいるかもしれませんが、大名人はプロが注目するような定跡に関係する棋書は一切書いていませんよ。皆過去の自他の棋譜をアレンジした「次の一手」形式の内容が殆どです。この点、非常に注意深く急所を外しています。坊やも「藤井聡太監修」の本は沢山出ていますが(実際、リクエストは出版社&ファンからひっきりなしだと思います)、自分の頭を使って書いた棋書は一冊も出ていません。勝負に拘る人は自分から転ぶようなことはやらないのです。

どういう訳かプロの振り飛車党はお人好しが多くて、立派な棋書を数多く世に出していますが、これはアマの側に振り飛車党が多いことも関係しているのかもしれません。ヘボも「幾つかお勧めの棋書を挙げてくれ」と言われれば両手の指の数位直ぐに示すことができます。しかしながら、発表によって勝てなくなっているとしたら、ファンの一人としては何とも複雑な思いです。(>_<)
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(女流)棋士のアルバイト   投稿者: 大山命   投稿日: 2025/08/13(水) 06:50

ヘボがこんなことを書いてもしょうがないとも思いましたが、「棋力の担保」に触発されたので(笑)、少し(女流)棋士の副業について掘り下げてみます。

先にも別の文脈で書きましたが、(女流)棋士(以下「棋士」に統一)は基本対局料で生活しています。拠って対局数の多い人ほど多くの収入を得られます。ただ、(これはヘボの推測ですが)棋戦によって対局料の単価は異なることから(例えば予選とタイトル戦本戦の間で)対局数と対局料の総額は完全には比例しません。

従って勝てない人は収入が無くなりますので、勝てるようになるための研究が成功するまで副業を強いられます。共働きなら良いですが、(将棋の場合)共倒れもあり得るので、多くの人は①棋書を出版する②道場の経営に携わる③タイトル戦のスタッフに立候補する④アマ棋戦の審判長等になる⑤メディア(ユーチューブ等)を立ち上げて広告収入を得る⑥特技を生かした将棋と無関係な副業、例えば株式の売買(K七段が有名)等が考えられます。

では長くなるので、以降は稿を変えて各論へ。
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これが振り飛車だ!   投稿者: 大山命   投稿日: 2025/08/10(日) 10:39

澤田vs谷川戦(王位戦予選)を観ていきましょう。

既に振り飛車党関係者?が取り上げていますが、本局は十七世名人の振り飛車のセンスが存分に発揮された名局だと思います。故河口俊彦八段が谷川を評して「凡人では思いもつかない凄い手を指すが、それの多くが大勝負(タイトル戦)ではないのが残念だ」と。「羽生世代に呑み込まれた悲劇の天才棋士」と書くと凡庸に過ぎますかね?

さて、将棋。先手澤田七段は最近振り飛車も指すようになってきましたが、基本居飛車党。相居飛車戦を予想していたのでは。ところが後手谷川は角道を止め玉側の端の位を取り、堂々の四間飛車!元々十七世名人は振り飛車党であったと言われていますが、(恐らく)攻めの強さを生かすために転向。しかしながらその後の重要な対局でもしばしば四間飛車を中心に飛を振っています。端の位を取られた居飛車は穴熊に。

振り飛車は▽3二銀で仕掛けを警戒しながら美濃に囲い、さらに4筋の位も取って戦機を窺います。作戦勝ちと言えましょう。地味に▽4一→5二と銀の移動もポイントです。居飛車は穴熊には囲えましたが、攻め筋が無い。「とりあえず歩交換」と▲4六歩と突いたところで戦いが起こりました。まずは▽1五へ幽霊角。やはり居飛車は税金を払わないといけないようです。桂取りを受けますが、▽4七歩と垂らされました。居飛車はこれ以上受けることはままならず、攻め合いに突入します。

ここから居飛車の右銀が捌けるか捌けないかの勝負になりましたが、振り飛車の指し回しが巧みでした。特に攻撃目標になりがちな角の動きが的確で、「えい、やあ」で飛角を切らされていることが多いヘボには学ぶべき点ですね。ついでに左桂も交換でき、その桂を急所の▽5五に据えられ、万々歳です。結局細かい動きで敵銀を後退させ、押さえ込みに成功、振り飛車の勝利となりました。一手争いを制するのも醍醐味ですが、こういう将棋にヘボは憧れますね。十七世名人健在を示す将棋を堪能しました。 (^_^)
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では再び福間vs小林裕戦を   投稿者: 大山命   投稿日: 2025/08/09(土) 19:36

暑さのせいで昆虫も表にでてこないんですよ。それで少し時間ができて投稿を連投?できています。(>_<)

さて、福間香奈の将棋。前回も中飛車の達人として取り上げましたが、本譜の「中飛車左玉」も得意技の一つです。元々は今泉健司五段が流行らせた戦法ですが、本家?こんせん五段は左穴熊に潜ることが多いように感じていましたが、香奈ちゃんは普通の?対抗形に持ち込みます。5筋位取りが多いかな?相手を向かい飛車に誘導するのがポイントで、特に居飛車党相手の場合より大きな効果を発揮します。振り飛車に飛先を突かせて手を稼ぎ、その間に中央(と言うか、中飛車から見て左側)を制圧します。

果たして、本局、先手福間の初手▲5六歩に、後手小林裕士八段は居飛車党ということで、香奈ちゃんがまんまと嵌めたのか、それとも小林八段が売られた喧嘩を買ったのか?

ここで小林八段について簡単に触れておきます。解説にも出演され「ポツンと(歩を垂らす)」が口癖です。身長185㎝(体重90㎏)の偉丈夫で、京都出身。同郷の佐藤康光元会長と同門ですね(師匠が田中魁秀九段)。攻め好きで、短時間の将棋を得意と書いてありましたが、十七世名人に「勢いと感覚に任せた将棋は裏目に出る」と苦言を呈されていたとのこと。そうすると田村康介七段に似た所があるのかな?

中飛車は、一旦敵飛先を▲2八飛と振り戻しによって受け、歩交換から4筋を狙います。私見ですが、相手側が向かい飛車に振るのはどうなんですかね?最初から四間もしくは三間に振り、中飛車に対抗した方が良い気がするのですが。西やんが対福間戦(中飛車左玉)で良い結果を残せていないので、研究の余地があると思います。

仕掛け以降の指し回しは手慣れたもので安定していましたね。駒得で竜ができているのですから、大満足。振り飛車は捌けなかった飛が負担になりました。このように相手が振っても自分が振る以上に好成績を収められる。大山康晴そのものではないですか。しかも相振りは得意中の得意。負けたくないから振らない人に「棋力の担保」などと言われたくないですね。

女流棋士(しかも同一人物)に連敗した小林八段は棋力が担保されていないことになるのでしょうか?
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プロを続ける意味   投稿者: 大山命   投稿日: 2025/08/09(土) 09:30

投稿:会長だけじゃなく、棋士としても大悪手ですか

返信:うぜーー

以上は「徹底解説!将棋の定跡」、羽生vs大橋戦(王将戦予選、羽生負け)からの引用です(お世話になっております <(_ _)>)。羽生ファンの皆さんは複雑な心境でしょうね。しかも羽生ファンは聡太ファンでもあることが多いので、受け入れ難い現状に苦悩されているように察します。

前会長の提案はたたき台としては良いと思いますが、男性棋士からは坊やをはじめ不愉快な思いをされている人が多いでしょうね。しかも坊やが「棋力の担保」と言ってしまったことも問題。内心は「余計なことを言いやがって」と感じている引退瀬戸際の棋士の反発が見えます。要は二人とも自分のことしか考えていないのですよ。「私が女に負ける訳がない」と。でも現実に女流棋士に負けている男性棋士は心中穏やかでないですよね。しかも表立って反論もできない。まさかの神二人が対応を誤り難解な局面になりました。(>_<)

あ、将棋の内容ですが、全く分かりませんでした。ただ、居飛車党はのるかそるかのスリルを楽しんでいるかのように見えましたね。ヘボはとてもとても。
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棋力は担保されているか?!   投稿者: 大山命   投稿日: 2025/08/07(木) 10:29

今回は福間vs小林裕戦を観ていきましょう。

羽生前会長の頭の中には福間・西山両人の名前があったと推察します。西やんはこの間滑ってしまいましたが、安定性の面から比べるとまだ香奈ちゃんの方が上かな?とヘボは感じています(管理人さん、御免なさい)。元々デビュー当時から「出雲の稲妻」などというニックネームが付いたこともあり「攻撃力」が注目されてきた香奈ちゃんですが、流石「大山康晴全集」をバイブルにしてることもあって「受け」の力もなかなかのもの。何より名人は明治以降の現代将棋史上最も中飛車で勝利している人ですからね。一言でいえば「シブい将棋」が指せるんですよね。

本譜、先手福間が初手▲5六歩に対し後手小林は▽7四歩から超速の構え。さらに居飛車は▽4五・3五と玉頭に位を張り、厚み勝負です。振り飛車は銀冠には組めましたが、持久戦になると身動きが取れなくなるので、また、居飛車側がやや手詰まり状態なので、動きたいところですが、上手くいくかどうか。相手に無理攻めさせて切らしてしまうのは大名人の得意技ですが。

振り飛車は4筋で歩交換を繰り返し手を稼ぎ、▽1三角の覗きを逆用し、端を突破。飛先を破った居飛車とどちらが早いか、時間勝負の攻め合いに持ち込みました。ここで事前の▲4七・4八金引、▲9七香が生きました。敵竜により横から攻められる展開で、4筋が振り飛車陣の急所になります。また最近はあまり見なくなりましたが香が▲9八ではなく桂のヒモが付いていることで▽2六香のような筋が生じにくくなっていることは見逃せません。結局▽4九角・4八竜という居飛車からの最後の突撃を凌いで攻め合いを制しました。

何と言うか、細かいことですが、▲9七香は大山名人が好んで指していましたので(これは羽生前会長も指摘しています)、福間将棋に影響をあたえているのかな、と大山命のヘボは見当違いの感想を持ってしまいました。中飛車のスペシャリストですね。(^_^)
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仕事が生き甲斐の人は   投稿者: 大山命   投稿日: 2025/08/07(木) 09:24

退職したくないですよね。何より生活の基盤を失えば路頭に迷うことになる。それに気が付いている(弱い)人はユーチューブの番組を作ってみたり、本を書いてみたり、道場の経営に関わったりする訳です。

ヘボは仕事がつまらなくなったので辞めました。金がかかる趣味がなかったし、所帯を持つ甲斐性も無かったので経済的には貯金もできましたが、棋士はそういう人ばかりでもないでしょう。(心の底では)バカにしている女流棋士に勝てないとなったら、引退するしかなくなります。棋力の担保ができない人、あるいはできなくなった人は別に「元は女流で、お情けで棋士にさせてもらった(まだそういう人はいませんが)」人ばかりではありません。

まあ、坊やはそこまで深く考えて発言したとは思えませんし、電波の前で兄弟子をこきおろしたり、学校で担任に向かって「なんで宿題をしなければならないんですか?」と口を尖らせていたと聞いていますから、さもありなん。彼は将棋の手は良く読めても、基本空気を読まない人で読む必要もない(今はね)ことは皆さんよくご存じでしょう。

ではまた。次こそは将棋(対局の中身)の話を書きたいと思います。
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棋力の担保   投稿者: 大山命   投稿日: 2025/08/06(水) 07:13

藤井「神」聡太現七冠が羽生永世七冠の提案「白玲5期は棋士にしよう」に疑問を呈したとされる発言です。

まあ普通の発言ですね。ただ、これはロートル男性棋士の立場を危うくする発言でもあります。とりあえず、事態の進行を見守っていきましょうか。

管理人さん、コメント有難うございました。
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レスレス♪   投稿者: tsuka000jp   投稿日: 2025/08/04(月) 06:55

>大山命さん
中澤vs加藤圭戦見ました。
>とにかく主戦場が玉頭なので、居飛車は上手くやらないと即崩壊です。
振り飛車側を持つと攻めさせられる展開になるので焦らされますね。
本局は振り飛車側がなんとか攻めをつないだ感じでしたね。
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陽動振り飛車   投稿者: 大山命   投稿日: 2025/07/26(土) 10:15

ヘボは居飛車のセンスが振り飛車のそれに比して著しく欠けています。対抗形で居飛車を持ったことも数十局ありますが、どうも上手くいかない。そこで腹をくくり、当時ビクビクしながら指し、しかも惨敗を喫することが多かった相振り飛車を避けないことを決意しました。てんてーの名著「相振り飛車を指しこなす本」が背中を押してくれました。

さて、表題。ヘボも相手が居飛車党であることが分かっている場合に限り数局試したことがあります。今回取り上げる将棋は中澤vs加藤圭(女流王座戦予選)です。

中澤さんは中さんに勝ったことで(ヘボの中で)一躍有名になりました。居・振どちらでも指せるようですね。対する加藤さんもオールラウンダーで、どちらも相手の出方を気にする序盤戦になりました。先手中澤に後手加藤、両者が飛先を突き合った模様見から11手目に▲6八飛と振って対抗形になりました。対する居飛車は中住まいから右玉模様に構えました。

ジリジリした駒組が続き、仕掛けたのは振り飛車。41手目▲6五歩から角桂交換となり、振り飛車が少し得をしました。理由は敵玉頭における桂交換だったから。右玉の怖ろしい所は(振り飛車から見て)左翼の攻め駒を却って圧迫され、スクラムトライ(入玉)されることなんですよ。そこからの振り飛車の猛攻が凄かった!もっともゆっくりしていると飛先を交換されジリ貧になる危険もあったので、行くタイミングですかねえ。とにかく主戦場が玉頭なので、居飛車は上手くやらないと即崩壊です。

振り飛車は香損の代償に馬を作りましたが、損した香の田楽刺しを食らい、更には飛も取られてしまいました。結論から申し上げると、この攻めはキチンと繋がっていたのですね。いや、それよりも自陣の受けが「これでいいのか?」という感じで、居飛車側はもう少し上手い攻めがあったのではないかという感想です。自玉が裸同然なので、金銀を手放さなければならないのが辛い所。振り飛車が何とか寄せ切ったという将棋でした。

加藤さんも器用で、時々大物食いもするのですが、迫力が足りないのかな?まあ、ヘボの言うことですから。(>_<)
No.673 編集    削除

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