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モックン有難うございます。   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/04/23(火) 16:12

さっきネットを見ていたら、ヘボ推しの「モックンの将棋実況」で3手目▲7七角の実戦編が示されていて、思わず見入ってしまいました。結論から書くと、指す方も指された方もそれなりに指せるということです。指した方は美濃、指された方は雁木&中住まい系に組み、十分な形になりました。この将棋でも端攻めが決め手でしたね。勉強になりました。(^_^) ヘボの実戦が楽しみです。
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相振り雑話2題   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/04/22(月) 19:42

昨晩、用足しに起きた時に何故か将棋のことが頭に浮かび、それが序盤に先手を握った時に「▲7六歩▽3四歩」の次の一手をどうするか?ということでした。そこで閃いたのが▲7七角です。これを道場の格上振り飛車党員に指してみよう(笑)。あ、その前に▲9六歩を入れるという選択はありだと思いますが。

これだけではつまらないので、後手を引いた時に、相手(振り飛車党)から筋違い角を仕掛けられた時にどうするか、ヘボの対策をお目に掛けます。大したことではないので期待しないで下さいね(苦笑)。

初手から▲7六歩▽3四歩▲2二角成▽同銀▲4五角▽6二飛▲3四角▽3二金▲8八銀▽3三銀▲5六角▽7二銀▲6六歩▽4四銀▲6八飛▽3三金▲7七銀▽2二飛▲4八玉▽6二玉...(以下略)。以前書いたようにソフト(先手)にこれを指され、振れないのは癪なので、無理矢理でも振ってやろうと考えたのがこの対応でした。歩損ですが手得(さらに相手は角を手放している)なので、結論として、十分戦えます。(^_^) 相手の方も「初見なので(ヘボが)考えるだろう」とぶつけてきたのでしょうが、将棋はそんなに甘くないんですよ(笑)。
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端攻めこわい   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/04/22(月) 17:14

「まんじゅうこわい」という落語の演目があります。将棋においては端攻めも怖いものの一つです。昨日のNHK杯を振り返ってみましょう。古賀vs古森戦です。

中田功門下の古賀六段は次点2回でフリークラススタートでしたが、順位戦は順調に昇級し現在B2です。師匠・大師匠とも筋金入りの振り飛車党ですが、ご本人は居飛車党です。一方の古森五段はここでも度々取り上げている振り飛車党です。今プロフィールを確認しましたら得意は角交換と書いてありましたが、最近はノーマル三間が殆どです。

さて、そのようなことで予想通りの対抗形になりました。先手古賀が居飛穴、後手古森は三間です。振り飛車は早く仕掛けないと良いように暴れられるので、どこにきっかけを見いだすかですが、本譜は向飛車への振り直しを選択しました。特徴的だったのは桂を▽1三に跳んで2筋から飛交換を挑んだこと。この戦型はヘボ個人は西川六段の将棋で確認しています(相手は冨田現五段)。その後の展開は違いましたが、西川・古森とも関西所属ですから情報はインプットされているはずです。

捌き合いになりましたが、既に居飛車の四枚穴熊が完成していたので、やや不利飛車になりました。と金で迫られ古森玉は風前の灯火です。ここで五段得意の開き直り発動(失礼!)。端攻めに全てを託しました。9筋周辺で桂香歩を中心に駒の交換が繰り返されますが、短時間の将棋ですから、プレッシャーの中、勘違いがあったのでしょう。居飛車は竜を切って寄席、違った、寄せに出ますがまさかのすっぽ抜け!振り飛車の大逆転勝ちとなりました。

かように端攻めは恐ろしいものです。オチを期待した方、申し訳ありませんが、何もありません。このお話のネタは落語では無く将棋ですのでお許しを。そもそもヘボの語りにはオチ着きが無いんです。(>_<)
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疲れました(>_<)   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/04/20(土) 19:44

今日は3勝2敗1千日手(笑)でした。
1局目に格上を相手に快勝して、波に乗れるかなと思ったのも束の間、次局優勢な将棋(先手番)を入玉され、投げ切れず、ゴチャゴチャやっていたらいつの間にか千日手になりました。まあ負けなかったので良しとするべきか?指し直しは先後逆になりますが、これを取りました。しかし疲労困憊で3局目(4局目か)を逆転され、続く将棋もビビって(以前からこの人の将棋を観戦していたので)中飛車振り直し左玉のようなダメな指し方をして敗れました。最終局は相振りになりましたが、何と相手の方が角交換筋違い角を採用。ヘボは過去ソフトと戦った時にこの戦型を経験していたので、寄せを愚図ったものの勝利を収めました。

時間的には7局分戦ったので、帰宅して夕食を摂り、風呂から出た今もまだ頭の中がグルグル(🌀)しています。もっと流せるところは流せるようになりたいです。(>_<) 振り穴は大分勘所が自分なりに解ってきたように感じています。結果が出ることが励みになります。(^_^)
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大山×猛=ハイブリッド天彦   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/04/18(木) 14:11

棋聖戦の準決勝です。佐々木大地vs佐藤天彦戦を観ましょう。

ハ冠の独走を許すのは全棋士の責任です。何とか岩盤をこじ開けて貰いたい。その有力な方法が振り飛車です。こういうふうに書くと「菅井はどうした?」となりますが、ヘボも正直期待外れでしたが、直前の将棋のヘボなりの見立てからストレート負けの気配も感じられたので、仕方ありませんね。T七段辺りが頑張らなければならないのですが、彼は自分の置かれている状況から目を背けていますからね。

さて、大地君は初手▲9六歩と突き、天彦九段は▽9四歩と返しました。最近の天彦九段は九割方振っていますから(相手が振り飛車党の時は居飛車)、この端歩の突き合いは微妙なところ。但し、後の展開を追うと居飛車が自信を持って突いたのではないことが分かります。

さらに居飛車は2筋を突かず、袖飛車に構え居飛穴に潜りました。振り飛車はシステム調の四間飛車です。居飛車は銀冠穴熊でも目指せば良かったのかもしれません。しかし本譜はペラペラの二枚穴熊で、振り飛車の四枚美濃に堅さの面で遙かに劣るものでした。さらに右辺の攻撃も上手くいかず、左銀を使われた手厚い端攻めを食らうことになりました。何とも大地君の「ぎこちなさ」が目立った将棋でした。自信が無いので奇策に走ったと思われても仕方ないですね。苦手な対抗形を克服しないと「C2四天王」は解消されないでしょう。

一方の天彦九段は大師匠を彷彿する駒捌き、テンテーの顔もしっかり立てた快勝譜でした。山ちゃんも下して、ハ冠の一角を崩すべく、ご健闘をお祈りするものです。(^_^)
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相振りの世界   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/04/16(火) 13:59

相振り戦は対抗形とは異なる哲学を要求されます。ヘボはメモしているだけで250局余りの相振り戦を戦ってきましたが、「勝てば圧勝、負ければ惨敗」が殆どで、「終盤の一失で好局を落とした」将棋は記憶に無いんですね。(>_<) 大山名人の仰るところの「粘りが利かない」将棋の作りになっているようです。

さて、材料は女流順位戦(D組)の梅津vs川又戦です。失礼な話ですが、お二人のお顔さえ定かでない。そこで泥縄で検索するのですが、写真がなかなか出てこない。あっ、そうか!連盟のHPだ(早く気付け)。お二人とも面長ですね。特に川又さんはお姉様に輪郭がソックリです(福間香奈は実姉)。振り飛車党同士なので、特に女流同士であれば九割方相振りになりますね。

先手梅津は三間、後手川又が向かい飛車となりました。双方美濃です。先手は7筋の位を取りましたが、やや守勢に回りました。後手は攻め味を見せるのですが、銀が中央寄りなので、敵陣に大きなダメージを与えるまでには至りません。却って玉頭に厚みを作られてしまい、模様は先手です。

先手は敵玉頭に味付けした後、手駒を増やすため?自ら右辺で動きました。これは厚みが解消し拙い選択ではなかったのか?押さえ込まれそうだった後手に手段を与えてしまいました。慌てて反対側に目を向けるも逆に敵馬に押さえ込まれ、端攻めも逆用されてしまいました。梅津さんは惜しい将棋を落としましたね。対する川又さんは(妊娠&育児からの)復帰2戦目。お姉さんに負けないような活躍を期待しましょう。

将棋を通して振り返ると、自陣に活を入れるために金気を打ち付ける筋は、余り得策でないようです。また、常に敵陣に目を向け、隙があったら突っ込むつもりでいないと勝利は難しい。当然のことですが、対抗形と相振りは違う種類の将棋です。(>_<)
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難しいのは自己分析   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/04/14(日) 19:48

ヘボが将棋を指す理由は幾つかありますが、その一つにスポーツ選手における筋トレの意味合いがあります。早い話がボケ防止(笑)。将棋は麻雀とは異なり、実力通りの結果が出ます。いや、勝った人が強いのでしょうか?まあ、どちらでも良いですが、運に結果が殆ど左右されないことはヘボの性に合っていると思います。

また頭を鍛える作業は苦痛で無く、楽しいものです。毎日のように棋譜を並べ、たまに定跡書を振り返るだけでも自分が強くなっているという実感があります。これがある限り、ヘボは「指し将」を続けていくつもりです。一つ前の道場に通っていた時、準席主の方に「頑張れば、県大会優勝者に一発入れられるようなレベルにはなれますよ」と励まして貰いました。営業トークであったかもしれませんが、これが心の支えです。(^_^) 穴熊で格上を倒せる力が付いたら「穴熊を(エース戦法に)選んだ理由」についても触れてみましょう。
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簡単では無い   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/04/14(日) 10:21

管理人さん、今年度もよろしくお願いします。
すでに昨日の惨状を暴露しましたが、2勝1敗どころか5割維持も難しいような状況です。突然勝ち始めるという保証はどこにもないですからね。(>_<) まあ、穴熊が私に合っている戦法だと言うことは判ってきたので、次の目標は相振りでも穴熊を恒常的に用いることです(そこかい?)。(>_<)
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勉強やね   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/04/14(日) 10:11

ヘボは絵を観ることも描くことも好きなのですが、先刻、福田平八郎の作品を「日曜美術館」で観て、新たなる感動に襲われました。(ToT)

平八郎は孫娘に自らに言い聞かせるように「(一生)勉強やね」と呟いていたそうです。
特に将棋に関係するところ(平八郎自身は将棋とは無関係ですが)だけ取り上げますと、彼は写生の鬼で、その対象はついに児童画の模写にまで及んでいたとのこと。(・o・) この話を知った時、ヘボは升田幸三の逸話を思い出しました。升田はよくアマの、いやその辺のおっちゃんや子供同士の将棋を観ていたそうです。その成果が「雀刺し」であり「升田式石田流」でありました(居飛車穴熊も名人戦で採用しています)。

他人の将棋は自分の指した将棋以上に勉強になることがあります。(^_^)
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レスレス♪   投稿者: tsuka000jp   投稿日: 2024/04/14(日) 09:45

対局おつかれさまでした。
前年度は勝率.614で2勝1敗のペースということだったけど、
連敗するときもあるから体感的には3勝1敗とか4勝1敗じゃないですかね。
今年度も好成績がでるといいですね。
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ポカ続発   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/04/13(土) 20:20

今日三連勝すればただ券1枚貰えるはずでしたが、冴えませんでしたねえ。(>_<)

相振りは2敗。格の違いというか、センスの差を見せつけられました。対抗形は1局玉頭位取りがありました。これも穴熊で戦いたかったのですが、相手が陽動居飛車だったので、美濃の玉を▽7一に留め置いて仕掛けていきました。最終盤逆転していたようでしたが、何とか逃げ切りました。残り4局は全て四間穴熊。中、3局は角交換穴熊でした(笑)。1勝2敗だったので反省が多く、特に踏み込んで滑った局面が多かったです。(>_<) 相穴熊戦は制しました。相手が慣れていないのがよく判りましたので、落ち着いて追い込むことができました。

少し安易な仕掛けが多く、その分反発も強かったと言うことでしょうか。もっと腰を矯めなければダメでしたね。(>_<)
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「お人好し説」とは   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/04/11(木) 17:00

はい、良い意味も悪い意味もありますよ。

プロは将棋に勝つことと並行して普及や啓蒙にも精励しなければなりませんが、これは丁度大学の先生が自らの研究と学生の教育の両方に尽力しなければならない構図と似ていると思います。自らの延命のためには勝負に勝っていかなければならないので、これは最優先事項。普及&啓蒙は二の次です。色々な方法がありますが、例えば「道場の経営」「棋書の出版」「指導対局」等がオーソドックスでしょう。

ヘボが思うに、普及&啓蒙に力を入れている人の割合は居飛車党員よりも振り飛車党員の方が高いように感じられるからです。棋書においては振り飛車戦法に関する内容がより需要が多く(なぜなら多くの道場で居飛車党と振り飛車党の割合はほぼ1:1という感触です)、ヘボも多数購入しています(笑)。これだけで振り飛車党員の方が熱心というのは早計かもしれませんが、タイトル戦等の解説でも相居飛車戦においても振り飛車党棋士の登場する頻度が高いように感じられるのは気のせいでしょうか。プロ棋士における居飛車党、振り飛車党の割合はほぼ居:振≓4:1となっておりますので、間違いないと思われます。

別に居飛車党棋士を責めているのではなく、人数の比に応じて対局以外の仕事を割り振った方が全ての所属棋士&女流棋士に公平なのではないですかね。アマチュアにおける人数比がプロと同じにならないのは、居飛車党、振り飛車党双方に責任があるように思われます(責任の中味は異なりますが)。
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テンテーのご高著   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/04/08(月) 19:39

前回の続きになります。結果的に最多はテンテーの棋書です。ヘボには「プロの振り飛車党員お人好し説」というのがあるのですが(苦笑)、僭越ながらテンテーはその筆頭に挙げられると思います。この方は将棋指しと言うよりもむしろ将棋研究者の才能が秀でており、しかもサービス精神旺盛。お喋りも軽妙洒脱、嫌みの無い自虐ネタ?が好評です。実際にお目に掛かった時も解説時の雰囲気そのままでした。それで、肝腎の棋書ですが、これが読者の棋力に合わせた筆捌きで、当に変幻自在の藤井システムです。しかしながら強くなるのが目的で将棋を指されるヘボのような方は、買った当時内容が理解できなくても、テンテーの著作は持っていて損はありません。手の解説は勿論ですが、行間の将棋に対する思いについての筆致にみるべきものがありまして、例えば「この中でどの形が一番有力ですか?」「どれが勝ち易いんですか?」「おすすめはどの形ですか?」―「それは、あなたの一番好きな形です」(四間飛車の急所4の前書き)、基本図からの四手の手待ちは「早く形を決めろ」「嫌だ」の連続。(中略)それこそ4一金型を指しこなす生命線で、その力を養うために定跡の勉強を続けてきたのである。(同184頁)、あるいは「つまり、相振り飛車こそが将棋のあるべき本来の姿なのかもしれません」(相振り飛車を指しこなす本4、まえがき)といった表現、言葉遣いに惚れました。「この人は将棋を誰よりも愛しているかもしれない」と。もう一度、書いておきましょう。「ヘボにとって、藤井は猛」。
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紙一重の戦い   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/04/08(月) 17:34

ヘボが棋譜を習慣的に並べるようになったのは今から二十年近く前の話になります。棋力アップの戦略としては色々な方法がありますが、定跡書は購入してみたものの内容が頭に入らない。詰め将棋はつまらない。そこで「プロのように指せるようになれば強くなれるだろう」という考えの元に「棋譜並べ」を始めたのです。

定跡書も実戦譜の多いものを選びましたが、特にお世話になっているのが森雞二著「必勝四間飛車!!」急戦編&持久戦編です。勿論、ヘボのハンドルネームは「大山命」ですから、大山康晴全集も二度(笑)購入しましたが、名人の勝局のみ一回りしたのみで、まだ大山将棋の奥義に辿り着けど未だ麓(苦笑。あれ?これって升田幸三の台詞か?)。嘘です。全然辿り着いていません。とにかく大山振り飛車が難解なので、もっと解りやすい解説が付いているものを、ということで「必勝」なのでした。これも購入した当初はただ機械的に並べているだけでしたが、最近は次の一手を迷った時に時間を取って考えるようにしています。すると殆ど全ての棋譜が実に繊細で、プロ同士の切磋琢磨が肌で感じられるようになってきました。これらの棋譜の出典は明らかにされていませんが、他の棋書も手にするようになり、「この将棋はあの時の誰と誰の対戦だ」と判るものも出てくるようになりました(「だから何?」と言われると「なんでもないです」と下を向くしかないんですが)。(>_<) 多分、ヘボなりに棋力が付いてきたのだと、前向きに解釈しています。森九段の「この実戦例は作り物ではなく生のプロの棋譜なので、生き生きしている」という前書きの思いがヘボにも伝わってきたというか。

ついでにお勧めの棋書も書いておきます。「四間飛車を指しこなす本」1、2、3「相振り飛車を指しこなす本」1、2、3、4(どれも藤井猛著)はまだ継続的に出ているのでしょうか?仮に絶版でも「ブックオフ」レベルの古書店でも探せば手に入ると思います。ただ、これらは「振り穴」は扱っていないので、佐藤和俊七段の「よくわかる振り飛車穴熊」で補完できるのではないでしょうか?棋譜並べに特化するのであれば、「升田幸三 振り飛車の神髄」や戦法別の「名局集」が解説も付いていて良いと思います。

特に「相振り飛車を指しこなす本」は発売当時、相振りに関する入門書が殆ど無かったこととヘボが猛ファンであったことで随分重宝しています。相振り定跡が福間vs西山の将棋を中心に日々進歩している現在でも十二分に参考になります。最近でこそ、三間飛車や中飛車も指すようになりましたが、ヘボはスタートが四間飛車であったことも手伝って、四間飛車が最もしっくりくるようなので、棋書も関係のものが多くなっています。あと、「振り飛車年鑑」。2021、2022年と出版され、2023年版も当然発売されると期待していたのですが、何の圧力か知りませんが途切れてしまいました。残念です。

まだ、久保九段や菅井八段の将棋は並べても全然理解できませんが、今より上達すればある日突然、二人が将棋に込めた想いや息吹が感じられるようになるかもしれません。楽しみです。(^_^)
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食わず嫌い   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/04/07(日) 10:46

プロの力を超えたと言われる将棋ソフト、「神」のようにもて囃す風潮が嫌ですが、食わず嫌いは上達を妨げるとの思いもあって、YouTuberのマント氏の番組を参考にしてみようと思います。

氏は「将棋倶楽部24」の棋譜を頻繁にサンプリングしているようで、中には人間vsソフトの将棋もあります。振り飛車を評価しない将棋ソフトが指す振り飛車とはどのような将棋なのでしょうか?

以前から、ソフトが振り飛車を評価しないことに振り飛車党員から疑問や不満の声が上がっていました(ヘボもその一人)。しかしながら、確か久保九段の談話において「ハニーワッフル」と称する振り飛車戦に特化したソフトが開発されているという話があり、状況が改善?されているのかなとも思っていましたが、今回、具体的に「白ビール」という優秀なソフトの戦い方を目の当たりにし、感心した次第です。

ソフトの優秀な点の一つは終盤の見切りがしっかりしていることです。寄せがあると判断すれば迷わず踏み込んでいく。白ビールは先後問わず石田流を愛用しているようで、人間では躊躇する場面でもあっという間に寄せてしまう。ソフトが台頭する以前も石田流の攻撃力は折り紙付きでしたが、それが改めて証明されている感じです。ヘボはへそ曲がりですので、今度マント氏に「白ビールの敗戦譜」をリクエストしてみようと考えています。(>_<)
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新年度始まる   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/04/06(土) 19:50

さて、ヘボの新年度も始まりました。昨年度は113勝71敗の勝率.614に終わりましたので、2勝1敗ペースを目標に頑張ります。

今日は開幕戦です。4勝2敗でしたので、まずまずの結果でした。負けた2局はその場の思いつきから少し乱暴が過ぎ、追いつけないほど形勢が開いてしまいました。もっと我慢、辛抱を覚えないとダメです。勝った4局はそれなりの成果がありました。特に最終局は後手番の相穴熊戦を制し、気分が良かったです。自分の仮説「4(6)筋を制する者が振り飛車戦を制す」も証明された戦いになりました。対戦相手の穴熊戦の不慣れも感じましたが、それなりにこれまでの失敗が活かされた将棋でした。

チャンスを逃すまいと前のめりになるあまり、雑になる序盤戦。逆に序盤の重要性を再確認した全6局でした。棋譜並べを頑張ろうと思います。(-_-)
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もう一局   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/04/02(火) 15:04

とりためた棋譜を並べています。先週は(来客で)道場を一回飛ばしたので。もう一局、テンテーの名局を紹介します。またNHK杯ですが、対三枚堂戦(予選)です。レアです(笑)。「将棋対局速報」さん、有難うございます。

棋譜を写してからほぼ1年振りに漸く並べる体たらくで、テンテーには申し訳ないのですが、「らしい」緻密な序盤から、的確な仕掛け、迅速な収束という将棋です。完璧!

テンテー先手で初手▲7六歩に後手三枚堂▽8四歩。すると三手目は▲5六歩と中飛車を匂わせます。テンテーと言えば四間飛車ですが、修業時代までは中飛車が得意だったそうで、飛先交換させてから8筋(2筋)からの逆襲で白星を稼いでいたとはご本人の弁。

さて、駒組みが進み、角交換。居飛車陣は左美濃、振り飛車玉は木村美濃に収まりました。更に玉側で桂交換が行われましたが、振り飛車は直後に▲3七桂と埋めました。これは玉頭戦で負けないようにする手筋のような手かもしれません。加えて4筋の位を取れたのは、後の展開を辿ると小さくない成果でした。

加えて振り飛車は敵陣の隙を衝いて作った馬を玉頭に引きつけ、万全の体勢。さらにその馬を捨てて中央を突破し寄せに入りました。敵玉頭とその周辺を見据えた攻撃は厚く、切れる心配は全くありませんでした。最後は敵玉が初形(▽5一)で降参し、終局となりました。先の対井出戦では▲6六に銀が残りましたが、本局は遊び駒が全くなく完勝と言えるでしょう。今期は盛り返して下さい! (^_^)
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芸術の域   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/04/01(月) 06:02

一つ前の投稿で悔しくなったので、改めて真の天才、藤井猛の将棋を振り返ってみました。(比較的)最近の対局となると、やはり昨年のNHK杯、対屋敷戦ですかね。もう、取り上げたか、未だかも忘れたので、重複の内容かも知れませんがお許し下さい。

先手猛の四間飛車藤井システム、後手屋敷の急戦(金無双&斜め棒銀含み)で始まります。最近巷?では「へなちょこ急戦」という用語がネット上で飛び交っていますが、ヘボが対戦する方々は40、50代(あるいはそれ以上)が多く、若い人も急戦を指さない方が多いこともあり、更にヘボ自身が穴熊を多用していることもあってか、道場では見かけません。たまにエルモと当たることもありますが、袖飛車穴熊で粉砕します(笑)。皆さんご存じでしょうが、船囲いは玉頭に手が付くと脆いんです。急戦を指したい人は過去の山田とか鷺宮定跡から復習した上で、現代の定跡を勉強しないととても実戦に投入できないでしょう。大変です。すこしでも楽をしたいヘボのような人間はとてもとても。(>_<) そんな苦労をしなくても切り札、居飛車穴熊があるではありませんか。(^_^) 多分、居飛車党の方々は相居飛車戦の研究に忙しくて、急戦マニア?以外はそんなところだと思いますよ。

例の如く、前書きが長くなりました。急戦か持久戦かの見極めは▽7四(▲3六)歩のタイミングで良いようです(と佐々木慎七段に確認しました。それならば居飛車は早くに歩を突いて居飛穴でも目指せば作戦勝ちになりそうですが、最近の振り飛車党員は自ら手を作りに行く人が増えているので、安易な歩突きは逆用されます)。我らが振り飛車党総統はそんなことは当然織り込み済み。美しく高美濃に組み上げて、戦機を計ります。序盤のハイライトは31手目の▲6五歩ですかね。ヘボはたまたま父親とテレビを観ていたのですが、当たったので嬉しかったです(笑)。居飛車は▽5五歩と角交換を拒否したので「ふふん♩」といった感じですね。仕掛けないと急戦の陣を敷いた意味がないので、居飛車は歩の突き捨てから戦端を開きますが、▲8七銀が好手でした。ヘボは特に銀の捌きに苦労することが多いので、こういう手は(良い意味で)シビれますね。当にこの辺り、「相手の力を利用して投げる」振り飛車の奥義をリアルタイムで観ている気がしてワクワクでした。居飛車は▽5二の金を▽6三に上がらざるを得ず、ここでもニンマリです。(^_^) 

これ以降の捌きも絶品でした。「これぞ振り飛車!」ですね。攻め合えば玉の堅い振り飛車の流れ、▽3九銀と迫られますが、余裕で▲1七玉と逃げておき、一間竜(飛でしたが)から送りの手筋、さらに飛を切って101手目の▲3二金打ちで収束。即詰みですが、詰み上がると歩1枚さえも駒台に残らない無駄の無さ。これを「美しい」と表現しないで何と形容するのでしょうか?(~_~) テンテーは初めてヘボがサインを頂戴した棋士ですし、何とかもう一度檜舞台で戦って頂き、タイトル戴冠を祈念しますが、「なおテ」、何とかならないですかね? (T_T)
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忸怩たる思い   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/03/30(土) 09:27

藤井猛九段の天才については振り飛車党員であれば誰もが認めるところでしょう。それにしても名字が同じハ(八ではない)冠のお陰で、テンテーの才能がにわか聡太ファンにより低く評価されるのが悔しくて。(T_T) 因みにハ冠の色紙を拝見したら明らかに右の「払い」は払っておらず「止め」になっていました。誰も指摘しないんですかね?

さて、お題は少し古い対局ですが、昨年の王将戦予選の藤井猛vs井出戦です。序中盤にかけてのテンテーの天才ぶりを堪能してみましょう(どこか引っ掛かるものがありますが)。

(かなり)以前、テンテーは「角交換する振り飛車は振り飛車でない」様の発言をされておりましたが、一旦食わず嫌いを撤回して研究を始めると、振り飛車党ならば誰も(ヘボもその一人)が指したがる角交換振り飛車定跡を完成させてしまいました。王位戦で羽生善治に挑戦し、一泡も二泡も吹かせたのです。「但し」あるいは「なお」勝負は敗れましたが。(T_T)

先手猛は5手目に角交換、一目散に穴熊を目指します。後手井出はそれを見て、仕掛けを慎重に防ぎながら、4筋の位を取りながら居飛穴です。「目には目を」ということですかね。
振り飛車の仕掛けは4筋に反応するものでした。美濃囲いであれば、普通はない仕掛けですが、穴熊に収まっているからこそやれることですね。代償に馬を作り、飛を4筋に転換、形勢はほぼ互角ですが、流れは振り飛車ペースになってきました。好調な攻めが続きましたが、89手目の4三香がどうだったか?同じ香打ちでもヘボは敵馬に当てて下段を考えるところですが、持ち時間が切迫しているとそうもいかないのかも。この辺りが竜王退位以降、テンテーの将棋に目立つ点のような気がします。

一方のイデ隊員の粘りと追い込みは的確で、最終盤は飛角打ち付けた敵陣をくぐり抜けた桂打で逆転しました。「なおテ」に本局も涙するヘボでありました。面白い将棋なので、対抗形好きの方にお勧めです。(^_<)
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振り飛車党の居飛車   投稿者: 大山命   投稿日: 2024/03/29(金) 13:48

対抗形において、居飛車党員には「急戦で行くか、居飛穴をぶつけるか」のような選択が悩ましいと思いますが、振り飛車の側から見て、相手が同じ振り飛車党員である場合、何に注意する必要があるのでしょうか?

あまり振り飛車の負け戦はサンプリングしたくないのですが、格好の将棋があったので、これを紹介しながら考えていこうと思います。
戸辺vs佐々木慎戦(王将戦予選)です。

先に報告したように、私は佐々木慎七段の指導を受けました。一方で、戸辺七段についてはご自分の将棋を含む全てのパフォーマンスに不満があるので、同志であることは認めつつも(偉そうに)積極的に支持したいとは思いません。そのようなバイアスが事前に掛かっていることをご承知おき下さい。

先手戸辺が十八番の中飛車穴熊に対し、後手佐々木は居飛穴を選択しました。但し、居飛車が8手目に▽7四歩を突くことで銀対抗の形を決めてから次の駒組みに移っていることは注意でしょうか?敵銀を引きつける意味はありますが、自分の銀も右辺に留め置かれる訳で、お互いが睨み合った銀をどう捌いていくのかがポイントになりそうです。ここから居飛車は角道を自ら止めて、穴熊に移行します。居飛車側の権利として▽2四角の覗きがあります。これが実戦的には結構煩く、ヘボはコロナ前に中学生の有段者から「こんなの定跡ですよ」と鼻で嗤われました。(>_<) 中飛車では(少なくともヘボの場合は)左金の動きが制約されるので、むしろ最近の将棋では(金を)放置して早い戦いに持ち込むようにしています(袖飛車がヘボの陣地に成り込めず、空を切るからです)。
本譜も▽2四角で▽7九角成を見せられて、振り飛車は飛の動きを牽制されることになりました。

ここで、歩が入った居飛車が端攻めを敢行したのが機敏。自分のやられて嫌なことをするのが将棋に勝つコツだと思いますので、何を指せば解らない局面では、このことを基準に判断すれば良いのかもしれません。以降、難しい所もありましたが、振り飛車が攻めが単調になったこともあって、居飛車が余しましたが、この結果は両棋士の棋風の違いに理由を求められるのかもしれません(戸辺七段は受けの強い佐々木七段を苦手にしているようです)。

でもヘボは「振り飛車を指して勝つこと」の前提は守っていこうと思います。それで「石部金吉」と罵倒されようとも。(>_<)
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