捕まらない角 投稿者: 大山命 投稿日: 2023/01/27(金) 20:19
佐藤和vs菅井戦(竜王戦2組)より。
和俊七段は最近あまり振ってくれません。私と同じようにそのことを不満に思う振り飛車党(アマ)が存在するようで「和俊よ、雁木やって勝っても埋もれてしまうぞ。飛車を振れ!」などというコメントを見ました。一方の菅井君は最近暴発が目立ちます。「乱暴な」穴熊を止めれば良いと思いますがね。大体時間をキッチリ使っている時の彼は好局が多い。十分に相手を揺さぶってから技を掛ければ実力通りの結果になるはずです(柔道で言う所の「つくり」)。思い切りの良さと乱暴は紙一重ですよ。
さて、将棋の中身を。
どちらも振り飛車党で、相振りも意図的に避けるタイプではないので、戦型が注目されました。和俊先手で▲7六歩▽3四歩▲2六歩と進み、四手目、菅井君は▽3三角と上がりました。「売られた喧嘩は買う」とばかりに▲同角成。▽同桂から後手中飛車となりました。局面が落ち着き玉の囲い合いに進むかと思いきや、▲4六歩に▽5五角が放たれました。これは▲9九の香にも当たっているので、▲7七銀。振り飛車は歩を掠め取りました。何だか素人っぽく感じられる角でしたが、これが攻防に大活躍です。頭の上を飛び回るハエのごとく、追っても追っても捕まらない。そして自陣の傷になりそうな個所をしっかりケアしているのです。個人的に、菅井君は竜の動きがいつも印象的ですが、これも「らしい」角使いと言えましょう。居飛車陣は何とか銀立矢倉までもっていったものの、敵角にかき回され上ずってしまいました。駒のぶつかり合いの後、急所に据えられた▽8四桂(▲7六銀当たり)が激痛でした。以下、幾ばくも無く素早い寄せで振り飛車の勝利となりました。和俊七段はあまり見ない形に翻弄された様子で、持ち時間に大きな差が付いたようです。一方、菅井君は交換した角を好所に打ち据える得意の形に加え、振り飛車らしい左金の動きが地味に光りましたね。▽3二→4二→5二→6二と大名人の指し回しを彷彿させました。
改めて思いますが、アマの振り飛車党は相振りを避けるべきではないですね。気合負けにつながるように思うのですが。(>_<)
和俊七段は最近あまり振ってくれません。私と同じようにそのことを不満に思う振り飛車党(アマ)が存在するようで「和俊よ、雁木やって勝っても埋もれてしまうぞ。飛車を振れ!」などというコメントを見ました。一方の菅井君は最近暴発が目立ちます。「乱暴な」穴熊を止めれば良いと思いますがね。大体時間をキッチリ使っている時の彼は好局が多い。十分に相手を揺さぶってから技を掛ければ実力通りの結果になるはずです(柔道で言う所の「つくり」)。思い切りの良さと乱暴は紙一重ですよ。
さて、将棋の中身を。
どちらも振り飛車党で、相振りも意図的に避けるタイプではないので、戦型が注目されました。和俊先手で▲7六歩▽3四歩▲2六歩と進み、四手目、菅井君は▽3三角と上がりました。「売られた喧嘩は買う」とばかりに▲同角成。▽同桂から後手中飛車となりました。局面が落ち着き玉の囲い合いに進むかと思いきや、▲4六歩に▽5五角が放たれました。これは▲9九の香にも当たっているので、▲7七銀。振り飛車は歩を掠め取りました。何だか素人っぽく感じられる角でしたが、これが攻防に大活躍です。頭の上を飛び回るハエのごとく、追っても追っても捕まらない。そして自陣の傷になりそうな個所をしっかりケアしているのです。個人的に、菅井君は竜の動きがいつも印象的ですが、これも「らしい」角使いと言えましょう。居飛車陣は何とか銀立矢倉までもっていったものの、敵角にかき回され上ずってしまいました。駒のぶつかり合いの後、急所に据えられた▽8四桂(▲7六銀当たり)が激痛でした。以下、幾ばくも無く素早い寄せで振り飛車の勝利となりました。和俊七段はあまり見ない形に翻弄された様子で、持ち時間に大きな差が付いたようです。一方、菅井君は交換した角を好所に打ち据える得意の形に加え、振り飛車らしい左金の動きが地味に光りましたね。▽3二→4二→5二→6二と大名人の指し回しを彷彿させました。
改めて思いますが、アマの振り飛車党は相振りを避けるべきではないですね。気合負けにつながるように思うのですが。(>_<)
番長の限界 投稿者: 大山命 投稿日: 2023/01/27(金) 10:46
今回は番長(香川女流四段)の側から将棋を観ていきましょう。
番長、香川さんはですねえ。私が教員だった時に職員室に教職員互助会?からパンフレットが配られていて、チラ見してゴミ箱と思ってめくったら、香川さんのコスプレ写真がインタビューと一緒に載っていたんですね。内容はプロ将棋に詳しい人であれば誰でも知ってそうな話でしたけど、まあ正直に書くと「番長、終わったな」と感じました。その後、YouTuberに転身?され、ダメを押されました(苦笑)。
改めて将棋観てみましょう。里見vs香川(名人戦リーグ)より。
先手の香奈ちゃんが例によって中飛車を明示。対する番長は三間飛車。一般に相振り戦では「中飛車には三間」が定跡?で、これは私自身の経験からも納得できます。しかし、相手は元奨励会三段&女流四冠ですからね。
果たして序盤の40手までで三間飛車(番長側)が相当指しにくい形になってしまいました。理由は明白。番長が香奈ちゃんにビビっているんですよ。部分部分で(相手の)嫌がることを探して実行するのですが、盤面全体を見たらそれはかえって自分の首を絞めている訳です。例えば金無双に囲ったこと。▽7五歩を突いたこと。ヘボなら銀は▽6二からのルートで活用し、将来の▽8一飛を目標に駒組を目指す。それまでは自陣が傷になるような歩突きはしませんね。それで無駄なことをやっていたために弱い角頭を狙われ、窮屈な形を強いられました。
香奈ちゃんは玉を左に移動し、▲2八に振り戻し、3筋に攻撃を集中します。香川陣は駒の渋滞が酷く「捌けない形」。2筋を破られ竜を作られ、▽5七銀を打ち込むような手が間に合わないようでは最早これまで!?それでも形だけでも切り合いになり、香奈ちゃんの玉も薄いので、勝負になっても良さそうですが、ヘボの目線でも一手二手遅れているんですよ。それも中盤までの構想の拙さが罪になっています。因みにネット上では「珍しく悪手の無い名局」みたいな意見がありましたが、「笑わせるなよ。構想の悪さは悪手の積み重ねでは」。
最終盤は香奈ちゃんの流れるような寄せを見るばかり。「あと飛があれば詰みね。あら、ここに落ちている」って感じですか。1回思い出王手を受けておいて、実際に即詰みに仕留めた将棋でした。
香奈ちゃんは苦労は何もしていないんですね。番長が勝手に転ぶのを指一本で後押ししているような感じですかね。以前、棋友と話をした時に「女流棋士は自分の指したい手を優先するよね」の見方で一致しました。それはヘボにも該当する耳の痛い話ではあるのですが、プロ・アマに限らず強い人は辛抱が上手ですよね。
さて、最後に番長の話に戻しますが、「ご自分の将棋の研究を優先してくれ!」ですね。周りは、例えば佐藤会長は「普及に尽力しているから、止めろとは言えないかな」くらいのスタンスと思われますから、ならば「誰か苦言を」ということであれば、それは中村修の役割かな。かつては永瀬軍曹のような風貌だったのに、今は何なのだろう。髪を切ったからと言って将棋に勝てるとは限らないよ。
将棋が弱い人の言うことやること、信用されないのがプロだと思います。また、勝てなければサイドビジネスをやるしか食べていけない厳しい世界です。
番長、香川さんはですねえ。私が教員だった時に職員室に教職員互助会?からパンフレットが配られていて、チラ見してゴミ箱と思ってめくったら、香川さんのコスプレ写真がインタビューと一緒に載っていたんですね。内容はプロ将棋に詳しい人であれば誰でも知ってそうな話でしたけど、まあ正直に書くと「番長、終わったな」と感じました。その後、YouTuberに転身?され、ダメを押されました(苦笑)。
改めて将棋観てみましょう。里見vs香川(名人戦リーグ)より。
先手の香奈ちゃんが例によって中飛車を明示。対する番長は三間飛車。一般に相振り戦では「中飛車には三間」が定跡?で、これは私自身の経験からも納得できます。しかし、相手は元奨励会三段&女流四冠ですからね。
果たして序盤の40手までで三間飛車(番長側)が相当指しにくい形になってしまいました。理由は明白。番長が香奈ちゃんにビビっているんですよ。部分部分で(相手の)嫌がることを探して実行するのですが、盤面全体を見たらそれはかえって自分の首を絞めている訳です。例えば金無双に囲ったこと。▽7五歩を突いたこと。ヘボなら銀は▽6二からのルートで活用し、将来の▽8一飛を目標に駒組を目指す。それまでは自陣が傷になるような歩突きはしませんね。それで無駄なことをやっていたために弱い角頭を狙われ、窮屈な形を強いられました。
香奈ちゃんは玉を左に移動し、▲2八に振り戻し、3筋に攻撃を集中します。香川陣は駒の渋滞が酷く「捌けない形」。2筋を破られ竜を作られ、▽5七銀を打ち込むような手が間に合わないようでは最早これまで!?それでも形だけでも切り合いになり、香奈ちゃんの玉も薄いので、勝負になっても良さそうですが、ヘボの目線でも一手二手遅れているんですよ。それも中盤までの構想の拙さが罪になっています。因みにネット上では「珍しく悪手の無い名局」みたいな意見がありましたが、「笑わせるなよ。構想の悪さは悪手の積み重ねでは」。
最終盤は香奈ちゃんの流れるような寄せを見るばかり。「あと飛があれば詰みね。あら、ここに落ちている」って感じですか。1回思い出王手を受けておいて、実際に即詰みに仕留めた将棋でした。
香奈ちゃんは苦労は何もしていないんですね。番長が勝手に転ぶのを指一本で後押ししているような感じですかね。以前、棋友と話をした時に「女流棋士は自分の指したい手を優先するよね」の見方で一致しました。それはヘボにも該当する耳の痛い話ではあるのですが、プロ・アマに限らず強い人は辛抱が上手ですよね。
さて、最後に番長の話に戻しますが、「ご自分の将棋の研究を優先してくれ!」ですね。周りは、例えば佐藤会長は「普及に尽力しているから、止めろとは言えないかな」くらいのスタンスと思われますから、ならば「誰か苦言を」ということであれば、それは中村修の役割かな。かつては永瀬軍曹のような風貌だったのに、今は何なのだろう。髪を切ったからと言って将棋に勝てるとは限らないよ。
将棋が弱い人の言うことやること、信用されないのがプロだと思います。また、勝てなければサイドビジネスをやるしか食べていけない厳しい世界です。
女流も進歩 投稿者: 大山命 投稿日: 2023/01/26(木) 10:12
このような表題は女流棋士に失礼なのは承知していますが、これが一番解りやすいと思ったので。
ヘボなりに少し将棋が解ったつもりになると、「俄か」の存在にイラっとすることが増えます(苦笑)。たとえば言葉の使い方で。「大山棋士」「大山先生」「ヒフミン」等々。「○○棋士」は敬称のつもりなのでしょうが、違和感だけですね。「○○先生」私は自身が先生呼ばわりされる仕事だったので気になるのかもしれませんが(先生と呼ばれるほどの馬鹿は無し)、○○七段くらいが無難だと思います。「ヒフミン」マスコミの命名ですが、それに乗って将棋好きをアピール?私は過去の待った事件や犬猫への餌やり事件を見聞きしており、更に「ヒフミン・アイ」は、仮に私が対局中に歯抜け面でされたら嫌なので面白おかしく俄かやマスコミが取り上げる意図が理解できません。将棋界の○喜朗の放置は厳禁ですよ、会長!
あ、脱線してしまいました。
女流の力が付いてきた話でしたね。
振り飛車党が多いこともあるのですが、近年棋譜並べの教材を女流棋士の将棋から仕入れることが増えました。香奈ちゃん、西やんは勿論ですが、石本さん(振り飛車年鑑でも記事を書いています)や上田さん、番長(香川さん)もかな?誰の将棋を評価するかは好みの問題もあるので置いておいて、とにかく鑑賞に値する棋譜が女流同士の戦いにも見られるということです。
漸く本題。女流順位戦(白玲戦)B級(男性棋戦におけるB1に相当)香川vs北村戦より。
番長こと香川女流四段。奨励会の在籍経験もあり、器用でそこそこ強いのですが、自分の将棋をもっと大事にして欲しい。これに尽きます(詳細はwikipediaなどで確認できます)。一方、北村女流二段は苗字は違いますが(笑)、旦那さんは出口若武六段です。桂香使いの妙技が期待されます(笑)。
二人ともヘボの見立てでは振り飛車党です。香川さんは派手な将棋?を好み、北村さんは、ヘボが勉強不足なので良く分かりません(失礼)。相振りも予想されましたが(女流は相振りが多い)、本局は先手の香川さんが譲り?ました。
居飛車は穴熊に潜りました。振り飛車は現在プロが多用する三間飛車。
因みに振り飛車党の中でも「飛の頭に角が乗っていて、どうして戦えるのか解らない」と仰る方もおいでですが、これが何とかなるんです(笑)。ヘボが将棋の勉強を5年前に再開した折、「四間飛車は流行っていて対策もそれなりに確立されている。ゴキゲン中飛車は玉が薄くなりがちで、自分の棋風に合わない」と考え、消去法で三間飛車を軸に戦うことになりました。自分と同じくらいの棋力の相手には結構勝てますよ(笑)。また道草してしまった。(>_<)
潜る前後のことですが、振り飛車は居飛穴の駒組を牽制して▽4三銀→5四銀の動きを見せます。狙うはミサイル銀で角頭ですが、対して居飛車は▲6六歩or銀の二択。歩であれば穏やか、銀であれば突っ張り?(角道を通しておきたい)といった所。
更に、振り飛車は▽3五歩と突きます。ヘボの目には、これこそが(女流)プロの振り飛車党が三間飛車をもてはやす理由に思えます。ヘボのような古株アマは石田流を連想するのですが、令和の三間は最善形に拘らない。かえって最下段まで飛を引くことも珍しくありません(と思っていたら石田流本組になってしまいました)。(>_<)
「石田流は終わった」などという番組がYouTubeで上がっていましたけど、本当に終わったかどうかはさておき、石田流が居飛車党にとって相当イヤな戦法であることに間違いありません。手順を尽くさないと一方的に潰されてしまうからです。逆に振り飛車党から見た一番のメリットは「居飛車の右桂の捌きを押さえる」ことにあると思います。
実戦は振り飛車の角の動きに注目です。駒組の際に手順に▽5一に引いた角を▽8四に覗きます。最近の傾向では玉側の桂を早めに跳んでしまうことが多いため、何か新鮮に見えましたが、「ほら、ご覧」と大名人のお顔が目に浮かびます(笑)。遠く▽4八や3九への成を見せながら、更に▽7三に角を引く。居飛車は▽2八角成を受けることができません。左桂も捌き、仕掛けでは振り飛車が一本取った形となりました。
居飛車としては隠居している飛の捌きが最大の懸案になっており、右銀の動きが思い通りでないのも痛い。対して振り飛車は囲いが金銀4枚のダイヤモンド美濃が心強い。とは言え、居飛車は駒損を取り返し、形勢は接近。そこで満を持しての端攻めですね!▽9五歩の突き捨てから攻めて攻めて攻めまくる。途中小ミスもあったような気がしないでもないですが、殆ど一手詰みまで香川さんが指し続けたことが「どうしてこうなった?」という無念の思いを表している。つまり北村さんの指し回しがほぼ完璧だったということです。いや眼福、良い将棋を拝見しました。
北村さんは実は軍師が居る。それは旦那様です(笑)。出口六段は叡王戦を全局相居飛車で戦いましたが、かつて振り飛車党でした。奥様は結構助言(勿論研究の場で)を求めているのではないかなあ。そんな大きなお世話もヘボの頭に浮かびましたとさ。(>o<)
ヘボなりに少し将棋が解ったつもりになると、「俄か」の存在にイラっとすることが増えます(苦笑)。たとえば言葉の使い方で。「大山棋士」「大山先生」「ヒフミン」等々。「○○棋士」は敬称のつもりなのでしょうが、違和感だけですね。「○○先生」私は自身が先生呼ばわりされる仕事だったので気になるのかもしれませんが(先生と呼ばれるほどの馬鹿は無し)、○○七段くらいが無難だと思います。「ヒフミン」マスコミの命名ですが、それに乗って将棋好きをアピール?私は過去の待った事件や犬猫への餌やり事件を見聞きしており、更に「ヒフミン・アイ」は、仮に私が対局中に歯抜け面でされたら嫌なので面白おかしく俄かやマスコミが取り上げる意図が理解できません。将棋界の○喜朗の放置は厳禁ですよ、会長!
あ、脱線してしまいました。
女流の力が付いてきた話でしたね。
振り飛車党が多いこともあるのですが、近年棋譜並べの教材を女流棋士の将棋から仕入れることが増えました。香奈ちゃん、西やんは勿論ですが、石本さん(振り飛車年鑑でも記事を書いています)や上田さん、番長(香川さん)もかな?誰の将棋を評価するかは好みの問題もあるので置いておいて、とにかく鑑賞に値する棋譜が女流同士の戦いにも見られるということです。
漸く本題。女流順位戦(白玲戦)B級(男性棋戦におけるB1に相当)香川vs北村戦より。
番長こと香川女流四段。奨励会の在籍経験もあり、器用でそこそこ強いのですが、自分の将棋をもっと大事にして欲しい。これに尽きます(詳細はwikipediaなどで確認できます)。一方、北村女流二段は苗字は違いますが(笑)、旦那さんは出口若武六段です。桂香使いの妙技が期待されます(笑)。
二人ともヘボの見立てでは振り飛車党です。香川さんは派手な将棋?を好み、北村さんは、ヘボが勉強不足なので良く分かりません(失礼)。相振りも予想されましたが(女流は相振りが多い)、本局は先手の香川さんが譲り?ました。
居飛車は穴熊に潜りました。振り飛車は現在プロが多用する三間飛車。
因みに振り飛車党の中でも「飛の頭に角が乗っていて、どうして戦えるのか解らない」と仰る方もおいでですが、これが何とかなるんです(笑)。ヘボが将棋の勉強を5年前に再開した折、「四間飛車は流行っていて対策もそれなりに確立されている。ゴキゲン中飛車は玉が薄くなりがちで、自分の棋風に合わない」と考え、消去法で三間飛車を軸に戦うことになりました。自分と同じくらいの棋力の相手には結構勝てますよ(笑)。また道草してしまった。(>_<)
潜る前後のことですが、振り飛車は居飛穴の駒組を牽制して▽4三銀→5四銀の動きを見せます。狙うはミサイル銀で角頭ですが、対して居飛車は▲6六歩or銀の二択。歩であれば穏やか、銀であれば突っ張り?(角道を通しておきたい)といった所。
更に、振り飛車は▽3五歩と突きます。ヘボの目には、これこそが(女流)プロの振り飛車党が三間飛車をもてはやす理由に思えます。ヘボのような古株アマは石田流を連想するのですが、令和の三間は最善形に拘らない。かえって最下段まで飛を引くことも珍しくありません(と思っていたら石田流本組になってしまいました)。(>_<)
「石田流は終わった」などという番組がYouTubeで上がっていましたけど、本当に終わったかどうかはさておき、石田流が居飛車党にとって相当イヤな戦法であることに間違いありません。手順を尽くさないと一方的に潰されてしまうからです。逆に振り飛車党から見た一番のメリットは「居飛車の右桂の捌きを押さえる」ことにあると思います。
実戦は振り飛車の角の動きに注目です。駒組の際に手順に▽5一に引いた角を▽8四に覗きます。最近の傾向では玉側の桂を早めに跳んでしまうことが多いため、何か新鮮に見えましたが、「ほら、ご覧」と大名人のお顔が目に浮かびます(笑)。遠く▽4八や3九への成を見せながら、更に▽7三に角を引く。居飛車は▽2八角成を受けることができません。左桂も捌き、仕掛けでは振り飛車が一本取った形となりました。
居飛車としては隠居している飛の捌きが最大の懸案になっており、右銀の動きが思い通りでないのも痛い。対して振り飛車は囲いが金銀4枚のダイヤモンド美濃が心強い。とは言え、居飛車は駒損を取り返し、形勢は接近。そこで満を持しての端攻めですね!▽9五歩の突き捨てから攻めて攻めて攻めまくる。途中小ミスもあったような気がしないでもないですが、殆ど一手詰みまで香川さんが指し続けたことが「どうしてこうなった?」という無念の思いを表している。つまり北村さんの指し回しがほぼ完璧だったということです。いや眼福、良い将棋を拝見しました。
北村さんは実は軍師が居る。それは旦那様です(笑)。出口六段は叡王戦を全局相居飛車で戦いましたが、かつて振り飛車党でした。奥様は結構助言(勿論研究の場で)を求めているのではないかなあ。そんな大きなお世話もヘボの頭に浮かびましたとさ。(>o<)
機敏な仕掛け 投稿者: 大山命 投稿日: 2023/01/25(水) 10:35
行方vs佐々木慎戦(王座戦)より。
二人とも同じB2で好調で、昇級のチャンスも十分にあります。枠が(前々期からか?)3人に増えましたからね。
予想通り、行方銀冠vs佐々木三間の対抗形となりました。行方九段の居飛穴は見たことがありません。じっくり囲って玉頭戦に負けず、振り飛車との捌き合いにも屈しない。ただ、本譜は不用意な駒組みの進め方で、振り飛車の仕掛けを誘発しました。
▲8六歩から銀冠はおかしな方針ではありませんが、▲8七銀と上がった瞬間に、直前の▽4五歩との連携で▽3六歩の仕掛けが成立しました。更に▽1三から▽2五への跳躍で桂を捌き、飛を成り込む大戦果。渋い▽4三桂から、▲8五歩を咎めた反対の▽9三桂跳び。馬切りから鮮やかに敵玉を仕留めました。佐々木七段の桂使いの妙技が光りました。是非とも昇級争いを制してB1で活躍してもらいたい。(^_^)
二人とも同じB2で好調で、昇級のチャンスも十分にあります。枠が(前々期からか?)3人に増えましたからね。
予想通り、行方銀冠vs佐々木三間の対抗形となりました。行方九段の居飛穴は見たことがありません。じっくり囲って玉頭戦に負けず、振り飛車との捌き合いにも屈しない。ただ、本譜は不用意な駒組みの進め方で、振り飛車の仕掛けを誘発しました。
▲8六歩から銀冠はおかしな方針ではありませんが、▲8七銀と上がった瞬間に、直前の▽4五歩との連携で▽3六歩の仕掛けが成立しました。更に▽1三から▽2五への跳躍で桂を捌き、飛を成り込む大戦果。渋い▽4三桂から、▲8五歩を咎めた反対の▽9三桂跳び。馬切りから鮮やかに敵玉を仕留めました。佐々木七段の桂使いの妙技が光りました。是非とも昇級争いを制してB1で活躍してもらいたい。(^_^)
それで勝ったのだから 投稿者: 大山命 投稿日: 2023/01/24(火) 09:54
誰も文句は言えないでしょう。もっとも挑戦者は昔から銀をあのような場所に打つのが好きですからね。銀が無いから金を打ったのでしょう(流石にそれは言い過ぎか)。
管理人さんも冷静に現状をご覧になっていますね。私も1発入れば良いと思っていました。
どうせなら大村崑の眼鏡を掛けて欲しかった(笑)。
管理人さんも冷静に現状をご覧になっていますね。私も1発入れば良いと思っていました。
どうせなら大村崑の眼鏡を掛けて欲しかった(笑)。
レスレス♪ 投稿者: tsuka000jp 投稿日: 2023/01/24(火) 09:29
>大山命さん
パッとしか棋譜を見ていないけれど▲8二金は素人でも思いつきそうな手が
深い読みに裏打ちされていたということですかね。
4連敗の可能性もあったので、失礼ながら1勝して喜んでしまいました。
ナベ方式は今の駆け引きの仕方を端的に表していますね。トッププロの指す将棋の内容がソフトの研究をベースになっているので
駆け引きの仕方がソフト以前と変わった点かもしれないですね。
羽生さんのたこ焼き姿も印象深かったです。笑
パッとしか棋譜を見ていないけれど▲8二金は素人でも思いつきそうな手が
深い読みに裏打ちされていたということですかね。
4連敗の可能性もあったので、失礼ながら1勝して喜んでしまいました。
ナベ方式は今の駆け引きの仕方を端的に表していますね。トッププロの指す将棋の内容がソフトの研究をベースになっているので
駆け引きの仕方がソフト以前と変わった点かもしれないですね。
羽生さんのたこ焼き姿も印象深かったです。笑
良く解りませんが 投稿者: 大山命 投稿日: 2023/01/23(月) 09:21
挑戦者が勝ちました。管理人さん、お仕事ご苦労様です。
戦型は相掛かりかな?バランス重視のサーカスのような落ち着かない将棋でした。
▲8二金のような、常人からすれば俗手と思われる手がAI記憶装置の性能を狂わせたのか。記憶装置は人間の部分も残しているので、第3局以降もそこを衝ければ(シリーズ全体を通して)面白くなるかもしれませんね。いずれにしても「ナベ方式」を発展させないと勝てないということです。ナベ方式とは私(大山命)の造語で、「最も本筋の部分は(研究時に)敢えて掘り下げず、少し外れた部分を深く研究する」(by渡辺明)対策だそうです。ナベ名人は聡太君以外の人にはそれなりに勝っていますが、説得力を持たせるには「そうですね」(誰かさんの口癖)に勝利しないことにはね。横道に逸れましたが、最終盤は王将の王手ラッシュをかわした挑戦者が称えられています。
まあ、後手番の次局が勝負所でしょうね。
戦型は相掛かりかな?バランス重視のサーカスのような落ち着かない将棋でした。
▲8二金のような、常人からすれば俗手と思われる手がAI記憶装置の性能を狂わせたのか。記憶装置は人間の部分も残しているので、第3局以降もそこを衝ければ(シリーズ全体を通して)面白くなるかもしれませんね。いずれにしても「ナベ方式」を発展させないと勝てないということです。ナベ方式とは私(大山命)の造語で、「最も本筋の部分は(研究時に)敢えて掘り下げず、少し外れた部分を深く研究する」(by渡辺明)対策だそうです。ナベ名人は聡太君以外の人にはそれなりに勝っていますが、説得力を持たせるには「そうですね」(誰かさんの口癖)に勝利しないことにはね。横道に逸れましたが、最終盤は王将の王手ラッシュをかわした挑戦者が称えられています。
まあ、後手番の次局が勝負所でしょうね。
目覚めよ、千田翔太! 投稿者: 大山命 投稿日: 2023/01/21(土) 06:09
千田翔太七段は現在B1、強いと思われている棋士の一人です。
しかし、デビュー時やタイトル挑戦時(ナベ名人最強時)の勢いを知るヘボから見ると全然物足りない。この間の反則負けもありましたし、何よりご本人が忸怩たる思いを溜めていることでしょう。
千田君と言えば、AIによる将棋研究家のはしりで、デジタル将棋!から見た現代将棋のトレンドみたいな内容を将棋世界で連載していました。私自身はAIアレルギーで良く解らないのですが、今振り飛車党の西田君や谷合君がやっているようなことを先行走者として洗練しているのでしょう。それがどうにも壁に当たっているような気がします。
そこで「お約束」(笑)ですが、今こそ振り飛車をAIで解析されてみては如何でしょう。きっと突破口が見つかると思います。以前ここでも書きましたが、彼が本物であれば「将棋解析ソフトなんてクソゲーの類ですよ」くらい宣言できそうな気がするのですが。買い被り?
しかし、デビュー時やタイトル挑戦時(ナベ名人最強時)の勢いを知るヘボから見ると全然物足りない。この間の反則負けもありましたし、何よりご本人が忸怩たる思いを溜めていることでしょう。
千田君と言えば、AIによる将棋研究家のはしりで、デジタル将棋!から見た現代将棋のトレンドみたいな内容を将棋世界で連載していました。私自身はAIアレルギーで良く解らないのですが、今振り飛車党の西田君や谷合君がやっているようなことを先行走者として洗練しているのでしょう。それがどうにも壁に当たっているような気がします。
そこで「お約束」(笑)ですが、今こそ振り飛車をAIで解析されてみては如何でしょう。きっと突破口が見つかると思います。以前ここでも書きましたが、彼が本物であれば「将棋解析ソフトなんてクソゲーの類ですよ」くらい宣言できそうな気がするのですが。買い被り?
これぞ振り飛車 投稿者: 大山命 投稿日: 2023/01/19(木) 14:55
やはりテンテーですね。やってくれます。
藤井vs屋敷戦(棋聖戦)より。
テンテーの先手初手は▲7六歩が99%ですが、最近は次の手から魅せてくれます(笑)。何と▽8四歩に対して▲5六歩!そして5筋位取り中飛車に進みました。多くの人が先手ゴキ中と称している形です。居飛車は超速模様の出だしで、角交換。馬作り定跡(但し、戦後逆)に進みます。でもこれは▲7四角で馬は消されるんですよね。居飛車はしつこくもう一度馬を作りますが、これも生飛との交換になり消えました。気が付くと▲5三にと金が出来、喉元に匕首を突き付けられ逃げ場のない形に。
本譜、印象に残ったのは振り飛車の右金の動きですね。飛頭に叩かれた▽5八歩、これを美濃囲いの金で取り、機を見て▲4八金→▲4九金と直し、終局図では何事も無かったかのように片美濃が残っている。「相手の力を利用して、投げる」振り飛車の奥義が存分に展開された美しい棋譜でした。(^_^)
藤井vs屋敷戦(棋聖戦)より。
テンテーの先手初手は▲7六歩が99%ですが、最近は次の手から魅せてくれます(笑)。何と▽8四歩に対して▲5六歩!そして5筋位取り中飛車に進みました。多くの人が先手ゴキ中と称している形です。居飛車は超速模様の出だしで、角交換。馬作り定跡(但し、戦後逆)に進みます。でもこれは▲7四角で馬は消されるんですよね。居飛車はしつこくもう一度馬を作りますが、これも生飛との交換になり消えました。気が付くと▲5三にと金が出来、喉元に匕首を突き付けられ逃げ場のない形に。
本譜、印象に残ったのは振り飛車の右金の動きですね。飛頭に叩かれた▽5八歩、これを美濃囲いの金で取り、機を見て▲4八金→▲4九金と直し、終局図では何事も無かったかのように片美濃が残っている。「相手の力を利用して、投げる」振り飛車の奥義が存分に展開された美しい棋譜でした。(^_^)
振り飛車は美しい 投稿者: 大山命 投稿日: 2023/01/19(木) 11:22
また久保ネタで済みません。
昨日、長崎の道路地図を買いに神田の三省堂まで行ってきました。夏に対馬・壱岐を車で回るためです。そこで、見てはいけないものを見てしまいました(苦笑)。「振り飛車年鑑2022」。北海道から引き揚げてきて困ったのが本の数、かなり両親から責められました。でも買ってしまったんです。(>_<)
「巻頭インタビュー:久保利明」。うーん、買って良かった(笑)。
1.小学校に上がる前に、父親から「大野の振り飛車」を買ってもらい「大野先生の将棋はきれいだな」という感想を持った。
2.「モーツァルトが楽譜を書く前に曲が(頭の中に)完成していたことがあった」という逸話に対し、「すごく分かります」と返答。
他にも私のような不利飛車党にとっても示唆に富む話が載っており、久保ファンは勿論、振り飛車を愛する人にとって買って損は無いと思いました。
そう言えば、テンテーも「美濃囲いは美しい」と仰っていたような。
同じものを見て、「美しい」と同じ感想を持てる人を応援しない訳にはいかないではないですか。久保大先生のように生活が懸かっている訳ではないですが、振り飛車で勝てるよう、一層の精進を誓ったヘボでした。(~_~)
昨日、長崎の道路地図を買いに神田の三省堂まで行ってきました。夏に対馬・壱岐を車で回るためです。そこで、見てはいけないものを見てしまいました(苦笑)。「振り飛車年鑑2022」。北海道から引き揚げてきて困ったのが本の数、かなり両親から責められました。でも買ってしまったんです。(>_<)
「巻頭インタビュー:久保利明」。うーん、買って良かった(笑)。
1.小学校に上がる前に、父親から「大野の振り飛車」を買ってもらい「大野先生の将棋はきれいだな」という感想を持った。
2.「モーツァルトが楽譜を書く前に曲が(頭の中に)完成していたことがあった」という逸話に対し、「すごく分かります」と返答。
他にも私のような不利飛車党にとっても示唆に富む話が載っており、久保ファンは勿論、振り飛車を愛する人にとって買って損は無いと思いました。
そう言えば、テンテーも「美濃囲いは美しい」と仰っていたような。
同じものを見て、「美しい」と同じ感想を持てる人を応援しない訳にはいかないではないですか。久保大先生のように生活が懸かっている訳ではないですが、振り飛車で勝てるよう、一層の精進を誓ったヘボでした。(~_~)
管理人さんへ 投稿者: 大山命 投稿日: 2023/01/18(水) 13:07
やっぱり見方が一致しましたね、嬉しいです(笑)。例えば、純粋居飛車党は▲2二歩(▽8八歩)のような手が好きですが、その時点で形勢が五分であれば、私なんぞは「もらった!」と思ってしまいますね(笑)。実際、星も拾っている印象もありますし。
夢に関しては、まあ夢ですからね(夢を見たのは本当です。笑)。世界の不安要因2人のプーさんはどちらもこの冗談?は通じないのかな??それは置いといて。師匠ご本人も色々試されていると思いますが、最近の不調がちょっと深刻に思えてしまいます。(>_<)
夢に関しては、まあ夢ですからね(夢を見たのは本当です。笑)。世界の不安要因2人のプーさんはどちらもこの冗談?は通じないのかな??それは置いといて。師匠ご本人も色々試されていると思いますが、最近の不調がちょっと深刻に思えてしまいます。(>_<)
早仕掛け 投稿者: 大山命 投稿日: 2023/01/18(水) 12:38
伊藤沙vs西山戦(女流名人戦第1局)より。
仲良し三人組(YouTube参照)の二人が激突する本シリーズですが、棋風的には名人は、香奈ちゃんよりはむしろ剛腕西やんの方がやりにくいタイプなのかなとヘボは思います。しかも手の内を晒しているし?
西やんに後手三間を誘導した(飛先を早めに決めた)名人が早仕掛けをぶつけた本譜、振り飛車が定跡通り一旦向飛車に振り直した後の展開が注目されました。居飛車としては、腰掛銀から▲4五歩を狙う展開が期待されましたが、▽5三銀から▽3二飛と戻った振り飛車の形が優りました。早仕掛けに対し、四間より三間が優る点は、駒がぶつかった際に桂頭を突き返すことで敵飛のコビンを攻められることだと思います。本譜は▲2六飛と浮くことで対処しましたが、今度は▽4四角を狙われました。振り飛車は敵陣の重要な守り駒である金2枚を
飛側に追いやり、攻めやすい形を決めたことで大満足です。私ならニヤリと顔に出てしまうかもしれません(笑)。後はお約束の飛切から綺麗に寄せ切りました。名人には悪いけど、一気に決着がついてしまうのでは?
仲良し三人組(YouTube参照)の二人が激突する本シリーズですが、棋風的には名人は、香奈ちゃんよりはむしろ剛腕西やんの方がやりにくいタイプなのかなとヘボは思います。しかも手の内を晒しているし?
西やんに後手三間を誘導した(飛先を早めに決めた)名人が早仕掛けをぶつけた本譜、振り飛車が定跡通り一旦向飛車に振り直した後の展開が注目されました。居飛車としては、腰掛銀から▲4五歩を狙う展開が期待されましたが、▽5三銀から▽3二飛と戻った振り飛車の形が優りました。早仕掛けに対し、四間より三間が優る点は、駒がぶつかった際に桂頭を突き返すことで敵飛のコビンを攻められることだと思います。本譜は▲2六飛と浮くことで対処しましたが、今度は▽4四角を狙われました。振り飛車は敵陣の重要な守り駒である金2枚を
飛側に追いやり、攻めやすい形を決めたことで大満足です。私ならニヤリと顔に出てしまうかもしれません(笑)。後はお約束の飛切から綺麗に寄せ切りました。名人には悪いけど、一気に決着がついてしまうのでは?
レスレス♪ 投稿者: tsuka000jp 投稿日: 2023/01/18(水) 08:23
>大山命さん
徳田vs高田戦みました。
菅井流は独創性があって面白い形ですね。
居飛車側は2三銀、3三金と金駒2枚で押さえ込みに行ったけど
もっと軽い手はなかったんですかね。そういう展開も見越して後手が
指していたんですかね。
久保さんは夢にまで出てきたんですね。
また華麗な捌きで活躍してくれるといいですね。
徳田vs高田戦みました。
菅井流は独創性があって面白い形ですね。
居飛車側は2三銀、3三金と金駒2枚で押さえ込みに行ったけど
もっと軽い手はなかったんですかね。そういう展開も見越して後手が
指していたんですかね。
久保さんは夢にまで出てきたんですね。
また華麗な捌きで活躍してくれるといいですね。
昨日見た夢 投稿者: 大山命 投稿日: 2023/01/15(日) 06:19
久保利明九段は私が贔屓の棋士の一人だ。ファンレターも書いたし、あの「トリプルルッツ」の時はヘボもヘボなりに感動して、油彩の肖像画も描いたほどだ。勿論片思いだけど、いつも久保さんの将棋は気にかけているつもり。でも最近は調子が今一なんだよね。彼は私より十も若いけど、もうそろそろ加齢の影響が出てきてもおかしくないんだよ。それで食っているとは言え、プロの将棋って厳しいね。済みません、久保さん。勝って、またタイトル取って欲しいよ。
あんまり贔屓過ぎて、この間、久保さん夢に出てきたよ。「いつか加古川で酒を酌み交わし、阪神タイガースの話をする」と決めているせいかな。本当は振り飛車の話を聞いてもらいたいけど、アマのヘボが語る将棋なんて、プロにとっては駒一枚の価値もないからね。
そうそう夢の話。何故か久保さんと私は体育館のような所で一緒に座って何かを待っている。夢だからね、久保ファンの人許してね(笑)。仲良しの久保さんは私に「袋を探してきてくれないか?」とお願いしてきた。探し物って、実は私は不得手なんだよね。でも親友の頼みだもの。行くよ。それで結構長い時間探したんだけど、やっぱりダメだった。探すの下手だからね。それで二人で座っていた所に戻って「ダメだった」って言ったら、「やっぱりね」みたいな表情でクスって笑ったよ。久保さん、許してくれたのかな?それでまた二人で話をした。「えっ、久保さん、東京に住んでいたことあるの?」「うん」。何と共通の知人までいたんだ。「Kのこと知っているの?」「うん、豪快な奴だったね」「そうなんだ。でも彼、Kは…」(山で遭難したんだ)って言いかけて目が覚めた。涙が出ていたよ。もしかして久保さんも今辛いのかな。上手いこと言えないけど、頑張って欲しいよ。なかなか好きな振り飛車を使っても勝てないヘボだけど、将棋を楽しめているのは間違いなく久保さんのお陰だからね。
あんまり贔屓過ぎて、この間、久保さん夢に出てきたよ。「いつか加古川で酒を酌み交わし、阪神タイガースの話をする」と決めているせいかな。本当は振り飛車の話を聞いてもらいたいけど、アマのヘボが語る将棋なんて、プロにとっては駒一枚の価値もないからね。
そうそう夢の話。何故か久保さんと私は体育館のような所で一緒に座って何かを待っている。夢だからね、久保ファンの人許してね(笑)。仲良しの久保さんは私に「袋を探してきてくれないか?」とお願いしてきた。探し物って、実は私は不得手なんだよね。でも親友の頼みだもの。行くよ。それで結構長い時間探したんだけど、やっぱりダメだった。探すの下手だからね。それで二人で座っていた所に戻って「ダメだった」って言ったら、「やっぱりね」みたいな表情でクスって笑ったよ。久保さん、許してくれたのかな?それでまた二人で話をした。「えっ、久保さん、東京に住んでいたことあるの?」「うん」。何と共通の知人までいたんだ。「Kのこと知っているの?」「うん、豪快な奴だったね」「そうなんだ。でも彼、Kは…」(山で遭難したんだ)って言いかけて目が覚めた。涙が出ていたよ。もしかして久保さんも今辛いのかな。上手いこと言えないけど、頑張って欲しいよ。なかなか好きな振り飛車を使っても勝てないヘボだけど、将棋を楽しめているのは間違いなく久保さんのお陰だからね。
菅井流三間飛車 投稿者: 大山命 投稿日: 2023/01/14(土) 19:50
正確には菅井式阪田流三間飛車とでも称すれば良いのでしょうか。
菅井君が永世七冠と激突した王位戦第5局は後世まで語り継がれることでしょう。形としては▽3三金・3二飛・3五歩ですが、相手が角交換を避けると、この金を押さえに使い、銀美濃(大山美濃)のような形に進みます。金が攻め駒として前に出ていくため、緻密さと腕力を兼ね備えていないと指しこなせない戦法で、他には大石七段が採用したのを見たことがあるくらい。本局、高田君が工夫を加えて臨みました。
徳田vs高田戦(新人王戦)より。
九割男が八割男に落ち込み、最近は連勝中の勢いを失いつつある徳田君ですが、立派な成績であることには変わりありません。香奈ちゃんとの編入試験局こそ勝ちましたが、対抗形がやや苦手であることは今後の課題です。対して、高田君は聡太君と同い年、まだ相撲で言う四つの型が定まっていない状態です。オールラウンダーと言えば聞こえは良いんですが。
菅井流は角道を開け合った状態で▽3二金・3三角で待つのが形。先記の王位戦の成功が鮮烈だったので、角交換を避ける変化の方が多く指されているかもしれません(例えば佐藤天vs菅井戦)。
私も身の程知らずで試してみましたが、知らない人にはあっけに取られている間につけ込めるので、割と上手くいきます(笑)。
さて、本譜は美濃を放棄し▽6二銀の早囲いで攻めを優先しました。4筋で銀交換がなされ、さらに重い▽3三金が敵角との交換になり後手満足。飛の侵入を防いだ▽1二の自陣角が光ります。居飛車は左美濃から木村美濃に▲5八金が付いた形で、振り飛車よりも玉が堅いはずなのですが、どうも攻め遅れている。結局、二枚角を活かした敵の攻撃に屈する形となりました。これでは居飛車党相手でも棋風を覚えられた後は苦しいかもです。一方、高田君は居飛車よりも振り飛車の方が向いているように感じられるので、振り飛車党になってしまいましょう!(^o^)
菅井君が永世七冠と激突した王位戦第5局は後世まで語り継がれることでしょう。形としては▽3三金・3二飛・3五歩ですが、相手が角交換を避けると、この金を押さえに使い、銀美濃(大山美濃)のような形に進みます。金が攻め駒として前に出ていくため、緻密さと腕力を兼ね備えていないと指しこなせない戦法で、他には大石七段が採用したのを見たことがあるくらい。本局、高田君が工夫を加えて臨みました。
徳田vs高田戦(新人王戦)より。
九割男が八割男に落ち込み、最近は連勝中の勢いを失いつつある徳田君ですが、立派な成績であることには変わりありません。香奈ちゃんとの編入試験局こそ勝ちましたが、対抗形がやや苦手であることは今後の課題です。対して、高田君は聡太君と同い年、まだ相撲で言う四つの型が定まっていない状態です。オールラウンダーと言えば聞こえは良いんですが。
菅井流は角道を開け合った状態で▽3二金・3三角で待つのが形。先記の王位戦の成功が鮮烈だったので、角交換を避ける変化の方が多く指されているかもしれません(例えば佐藤天vs菅井戦)。
私も身の程知らずで試してみましたが、知らない人にはあっけに取られている間につけ込めるので、割と上手くいきます(笑)。
さて、本譜は美濃を放棄し▽6二銀の早囲いで攻めを優先しました。4筋で銀交換がなされ、さらに重い▽3三金が敵角との交換になり後手満足。飛の侵入を防いだ▽1二の自陣角が光ります。居飛車は左美濃から木村美濃に▲5八金が付いた形で、振り飛車よりも玉が堅いはずなのですが、どうも攻め遅れている。結局、二枚角を活かした敵の攻撃に屈する形となりました。これでは居飛車党相手でも棋風を覚えられた後は苦しいかもです。一方、高田君は居飛車よりも振り飛車の方が向いているように感じられるので、振り飛車党になってしまいましょう!(^o^)
頑張れ、玉頭戦 投稿者: 大山命 投稿日: 2023/01/14(土) 15:04
井田vs谷合戦(順位戦)より。
二人ともあまり若くないので、早くC2を抜けられるような力配分をして欲しいですが。特に谷合君は大学の博士課程(工学部)に在籍しているので(ダニーは哲学科)、二刀流となります。私も博士課程で勉強した経験がある(コガネムシ博士ですが)ので、もう文句なしに凄いと思います。本質的に同じ競技内で異種の仕事をやっている大谷君より凄い。私は1年間将棋は休場しては博士号取得に専念した方が良いと思うのですが。ここから先は憶測ですが、彼の場合研究テーマが「AIによる自動車の運転制御」なので、恐らくは共同研究者が多く、しかも東大ですから資金も潤沢でしょう。論文を書く時間を確保できればゴールは見えている。そこまで含んで、現在の二刀流かな、と見ていますが。
さて、将棋ではそんなことは言っていられません。
先手の井田君は急戦を匂わせながら左美濃(天守閣)に囲い、やや左翼が重くなった振り飛車陣を見て、6筋に飛を転換し玉頭戦に勝負を懸けます。谷合君は居飛車の囲いを見て銀冠に進め、対抗。部分的には振り飛車の囲いが銀冠とは言え、2枚の金銀、ペラペラに見えるので、仕掛けも間違っているとも言えませんが。ただ、私見ではその前に▲8八玉・8七銀・7八金まで手を掛けておいた方が良かったと思います。結果論になりますが、▲8七の玉が戦火に近過ぎた。(>_<)
振り飛車も▲3七角が玉のコビンを直射しており、我慢を強いられていましたが、捻じり合いの途中、居飛車の攻めがすっぽ抜け、犠牲にした飛が自らの玉頭を直撃の形となり、圧し潰されてしまいました。振り飛車は辛抱良い指し回しで、左翼に取り残されそうになった金銀が捌けたのが勝因でしょう。
やっぱり対抗形の醍醐味は玉頭戦ですね。振り飛車党ファイト!
二人ともあまり若くないので、早くC2を抜けられるような力配分をして欲しいですが。特に谷合君は大学の博士課程(工学部)に在籍しているので(ダニーは哲学科)、二刀流となります。私も博士課程で勉強した経験がある(コガネムシ博士ですが)ので、もう文句なしに凄いと思います。本質的に同じ競技内で異種の仕事をやっている大谷君より凄い。私は1年間将棋は休場しては博士号取得に専念した方が良いと思うのですが。ここから先は憶測ですが、彼の場合研究テーマが「AIによる自動車の運転制御」なので、恐らくは共同研究者が多く、しかも東大ですから資金も潤沢でしょう。論文を書く時間を確保できればゴールは見えている。そこまで含んで、現在の二刀流かな、と見ていますが。
さて、将棋ではそんなことは言っていられません。
先手の井田君は急戦を匂わせながら左美濃(天守閣)に囲い、やや左翼が重くなった振り飛車陣を見て、6筋に飛を転換し玉頭戦に勝負を懸けます。谷合君は居飛車の囲いを見て銀冠に進め、対抗。部分的には振り飛車の囲いが銀冠とは言え、2枚の金銀、ペラペラに見えるので、仕掛けも間違っているとも言えませんが。ただ、私見ではその前に▲8八玉・8七銀・7八金まで手を掛けておいた方が良かったと思います。結果論になりますが、▲8七の玉が戦火に近過ぎた。(>_<)
振り飛車も▲3七角が玉のコビンを直射しており、我慢を強いられていましたが、捻じり合いの途中、居飛車の攻めがすっぽ抜け、犠牲にした飛が自らの玉頭を直撃の形となり、圧し潰されてしまいました。振り飛車は辛抱良い指し回しで、左翼に取り残されそうになった金銀が捌けたのが勝因でしょう。
やっぱり対抗形の醍醐味は玉頭戦ですね。振り飛車党ファイト!
どうする?康光 投稿者: 大山命 投稿日: 2023/01/13(金) 06:05
佐藤康光会長、傍目から見て良くやっていると思います。
スポンサーを掘り起こし、東京と大阪の将棋会館の建て直しに動き、今期までA級棋士として奮闘してきた。聡太の扱いと女性棋士の育成については言いたいことがありますが、それ以外は申し分ないです。
会長は会長を目指して将棋を指していた訳ではないと思います。例のスマホ事件で、前会長が致命的な失着を犯し投了せざるを得ない状況に陥りました。この窮地を救ったのです。盲信的なファンが多いために余り語られていませんが、この時の十九世名人の対応にも疑問手以上の罪がありました。しかもその尻ぬぐいに何で奥さんが出てくるかな?私は腹をくくって会長を引き受けるべき人は羽生善治であったと今でも思います。しかし残念ながら、彼にはそういう才は無かったんですね。何よりやる気が無かった。自分の将棋以外の面倒を極度に嫌う。大局観を持とうとしない。そうは言っても、所謂「羽生世代」から責任者を出さないことには、事は収まらない。そうなると佐藤康光しかいないんですね。
勿論、これは私見ですが、康光は会館建て直しの目途が付いたら、永世七冠に禅譲を打診してみると良いでしょう。彼とてもうA級には永久に戻れないでしょうから、引退してもらう。そして佐藤康光は自分の将棋に専念する。私は康光流振り飛車をもっともっと観たいのです。AIなんかクソくらえ!!
スポンサーを掘り起こし、東京と大阪の将棋会館の建て直しに動き、今期までA級棋士として奮闘してきた。聡太の扱いと女性棋士の育成については言いたいことがありますが、それ以外は申し分ないです。
会長は会長を目指して将棋を指していた訳ではないと思います。例のスマホ事件で、前会長が致命的な失着を犯し投了せざるを得ない状況に陥りました。この窮地を救ったのです。盲信的なファンが多いために余り語られていませんが、この時の十九世名人の対応にも疑問手以上の罪がありました。しかもその尻ぬぐいに何で奥さんが出てくるかな?私は腹をくくって会長を引き受けるべき人は羽生善治であったと今でも思います。しかし残念ながら、彼にはそういう才は無かったんですね。何よりやる気が無かった。自分の将棋以外の面倒を極度に嫌う。大局観を持とうとしない。そうは言っても、所謂「羽生世代」から責任者を出さないことには、事は収まらない。そうなると佐藤康光しかいないんですね。
勿論、これは私見ですが、康光は会館建て直しの目途が付いたら、永世七冠に禅譲を打診してみると良いでしょう。彼とてもうA級には永久に戻れないでしょうから、引退してもらう。そして佐藤康光は自分の将棋に専念する。私は康光流振り飛車をもっともっと観たいのです。AIなんかクソくらえ!!
三間飛車超急戦 投稿者: 大山命 投稿日: 2023/01/12(木) 16:40
面白かったので紹介します。順位戦、北浜vs木村戦より。
木村一基九段は大橋六段を追って2番手グループ、北浜八段はやや苦しめ?!対抗形が予想されました。
先手の八段は元々は居飛車党でしたが、攻めに逸る棋風を変えたいと振り飛車党に転向しました。中飛車が多い印象ですが、本譜は初手▲7八飛。
さらに振り飛車は注文を付けます。6手目▽3四歩に対して角道を止めずに▲6八銀!居飛車は売られた喧嘩は買うとばかりに角交換後▽4五角と打ち付けました。これで角成が受かりません。しかし振り飛車も空成りではありましたが、馬を作り、天王山に引き付けます。更に敵馬の退路を塞ぎ生飛との交換に持ち込んだのが好判断でした。振り飛車陣は意外に隙が無く、大将も美濃に収まりました。そして馬を小刻みに動かして狙いすました▲1二角の強打。▽3一金と寄られて大したことがないように思われましたが、▽2一桂を食いちぎり、▲3三馬と突入し二枚替えです。なおも▲5五桂を決め、敵玉を危ない状況に追い込みました。千駄ヶ谷の受け師も受けが難しくなり、攻め合うしかなくなりました。ここで振り飛車の放った▲6九金が私には渋い手に映りました。タダで取られますが、敵の攻めを遅らせたのです。そうして最後は一手勝ちに持ち込みました。
振り飛車側はハメられたように見えて、実は居飛車をハメていた、そんな将棋のように思います。受けの強い人でも筋に入るとどうしようもなくなるのですね。(>_<)
木村一基九段は大橋六段を追って2番手グループ、北浜八段はやや苦しめ?!対抗形が予想されました。
先手の八段は元々は居飛車党でしたが、攻めに逸る棋風を変えたいと振り飛車党に転向しました。中飛車が多い印象ですが、本譜は初手▲7八飛。
さらに振り飛車は注文を付けます。6手目▽3四歩に対して角道を止めずに▲6八銀!居飛車は売られた喧嘩は買うとばかりに角交換後▽4五角と打ち付けました。これで角成が受かりません。しかし振り飛車も空成りではありましたが、馬を作り、天王山に引き付けます。更に敵馬の退路を塞ぎ生飛との交換に持ち込んだのが好判断でした。振り飛車陣は意外に隙が無く、大将も美濃に収まりました。そして馬を小刻みに動かして狙いすました▲1二角の強打。▽3一金と寄られて大したことがないように思われましたが、▽2一桂を食いちぎり、▲3三馬と突入し二枚替えです。なおも▲5五桂を決め、敵玉を危ない状況に追い込みました。千駄ヶ谷の受け師も受けが難しくなり、攻め合うしかなくなりました。ここで振り飛車の放った▲6九金が私には渋い手に映りました。タダで取られますが、敵の攻めを遅らせたのです。そうして最後は一手勝ちに持ち込みました。
振り飛車側はハメられたように見えて、実は居飛車をハメていた、そんな将棋のように思います。受けの強い人でも筋に入るとどうしようもなくなるのですね。(>_<)
残った! 投稿者: 大山命 投稿日: 2023/01/12(木) 14:03
順位戦も各クラス大詰めを迎えています。特にA級では星の上がっている人と冴えない人がはっきり分かれており、早くも降級者が決定する厳しい展開になっています。その中で昨日菅井vs糸谷戦が行われました。
糸谷八段は不本意ながら降級争い、菅井君は挑戦争いに残れるか否かという状況です。
先手の菅井君はエースの中飛車、但し、糸谷八段が超速+二枚銀?を選択したこともあり、美濃に囲いました。このところ穴熊で失敗が続いていたためでしょうか。振り飛車が5筋交換から▲5四歩と垂らし、敵桂頭を目指したところから戦いが始まりました。両者強気の応酬で、振り飛車の銀+桂対角の駒得も歩切れなので良い勝負。居飛車が得た角を自陣に放ち第2ラウンド。派手な駒のぶつかり合いから居飛車が駒得し、リード。しかしながら、その後の端攻めがやや欲張ったか、逆用され囲いから燻りだされる形となりました。入玉が得意とされる糸谷八段ですから、形勢は微妙ですが、振り飛車ペースになったことは否めません。
ここで、敵陣に下した▽7八飛が拙く、振り飛車が竜を切って得た金を▲8九に貼られ死んでしまいました。ここから振り飛車の堅実な寄せにより大将が討ち取られました。総手数151の熱戦でした。
天彦九段との直接対決は終わっているので、糸谷君は苦しくなりましたね。対する菅井君も他の人が援護射撃(!)をしてくれない限り挑戦権は難しい。残り二つを確実にモノにすることが必須の状況は変わりません。私は(聡太戦を残している)残りのお三方に期待しましょう。(^_^)
糸谷八段は不本意ながら降級争い、菅井君は挑戦争いに残れるか否かという状況です。
先手の菅井君はエースの中飛車、但し、糸谷八段が超速+二枚銀?を選択したこともあり、美濃に囲いました。このところ穴熊で失敗が続いていたためでしょうか。振り飛車が5筋交換から▲5四歩と垂らし、敵桂頭を目指したところから戦いが始まりました。両者強気の応酬で、振り飛車の銀+桂対角の駒得も歩切れなので良い勝負。居飛車が得た角を自陣に放ち第2ラウンド。派手な駒のぶつかり合いから居飛車が駒得し、リード。しかしながら、その後の端攻めがやや欲張ったか、逆用され囲いから燻りだされる形となりました。入玉が得意とされる糸谷八段ですから、形勢は微妙ですが、振り飛車ペースになったことは否めません。
ここで、敵陣に下した▽7八飛が拙く、振り飛車が竜を切って得た金を▲8九に貼られ死んでしまいました。ここから振り飛車の堅実な寄せにより大将が討ち取られました。総手数151の熱戦でした。
天彦九段との直接対決は終わっているので、糸谷君は苦しくなりましたね。対する菅井君も他の人が援護射撃(!)をしてくれない限り挑戦権は難しい。残り二つを確実にモノにすることが必須の状況は変わりません。私は(聡太戦を残している)残りのお三方に期待しましょう。(^_^)