▽5七銀が指せなかった元スーパースター 投稿者: 大山命 投稿日: 2023/02/26(日) 19:50
棋譜が上がっていたので、コメ欄を見ましたが、▽5七銀を逃した件については触れてはいけないようです。(>_<)
ヘボでも一目ですけどね。負けても▽5一銀打ちはないでしょう。かつて相手にそのような愚手を指させて数々の逆転勝ちを収めていた羽生九段ですが、まるで自分の身に負のマジックが掛かってしまったような転落でした。羽生ファンの悲鳴が聞こえてきそうな将棋でした。(T_T)
これは罪深き敗戦です。坊やが将棋や人生をナめるからです。そうなると十六世名人のようなことにもなりかねません。彼(中原誠)のファンはともかく、少なくない将棋通(含プロ棋士)が擁護に回っているのは全く解せない。「ダメなものはダメ」と言わないから将棋の社会的地位がいつまで経っても上がらないのですよ。ヘボ得意の日本蒸し返し話でした。(>_<)
ヘボでも一目ですけどね。負けても▽5一銀打ちはないでしょう。かつて相手にそのような愚手を指させて数々の逆転勝ちを収めていた羽生九段ですが、まるで自分の身に負のマジックが掛かってしまったような転落でした。羽生ファンの悲鳴が聞こえてきそうな将棋でした。(T_T)
これは罪深き敗戦です。坊やが将棋や人生をナめるからです。そうなると十六世名人のようなことにもなりかねません。彼(中原誠)のファンはともかく、少なくない将棋通(含プロ棋士)が擁護に回っているのは全く解せない。「ダメなものはダメ」と言わないから将棋の社会的地位がいつまで経っても上がらないのですよ。ヘボ得意の日本蒸し返し話でした。(>_<)
永世七冠を土産に引退?! 投稿者: 大山命 投稿日: 2023/02/26(日) 18:32
ついこの間まで下がっていた電車内の吊り広告のような題名で申し訳ない。
王将戦第5局は、挑戦者が必勝の局面を誤り敗れ去りました。太地君が「羽生はいかにして復活したのか」みたいな番組をYouTubeに上げていましたが、一体何を見ているのですかね?応援しているファンの方々には悪いですが、完全にヤキが回っていますね。
検討陣の中で(里見)香奈ちゃんが発見した▽6九飛は指せたのに、再三の▽8四角を逃したのは驚きとともに不可解。時間もあったのになあ。羽生ファンはこの体たらくをどのように説明するのでしょうか?何事もなかったかのようにスルーかなあ?
管理人さん、どのようなご感想をお持ちですか?
王将戦第5局は、挑戦者が必勝の局面を誤り敗れ去りました。太地君が「羽生はいかにして復活したのか」みたいな番組をYouTubeに上げていましたが、一体何を見ているのですかね?応援しているファンの方々には悪いですが、完全にヤキが回っていますね。
検討陣の中で(里見)香奈ちゃんが発見した▽6九飛は指せたのに、再三の▽8四角を逃したのは驚きとともに不可解。時間もあったのになあ。羽生ファンはこの体たらくをどのように説明するのでしょうか?何事もなかったかのようにスルーかなあ?
管理人さん、どのようなご感想をお持ちですか?
レスレス♪ 投稿者: tsuka000jp 投稿日: 2023/02/21(火) 09:50
>大山命さん
勝って勢いをつけたいというのは分かる気がします。笑
初顔合わせの棋風を知らない人との対局で刺激になったですかね。
遠征おつかれさまでした。m(_ _)m
勝って勢いをつけたいというのは分かる気がします。笑
初顔合わせの棋風を知らない人との対局で刺激になったですかね。
遠征おつかれさまでした。m(_ _)m
ボロボロ遠征記 投稿者: 大山命 投稿日: 2023/02/19(日) 06:35
昨日は遠征しました。と言ってもJRで20分弱、駅から歩いて10分の道場ですが(笑)。
今、定期的に通えそうな場所を探していて、調査の一環でもあります。道場は雑居ビルの一角にあり、狭いスペースに30人前後が指していて熱気に溢れていました。少し早めに到着し、本日の遠征に声を掛けてくれた友人を待ちます。彼が現れたところで入室、席料を払い、手合いを付けて頂きました。私は「初段(の棋力)もあるかなあ」と言ったのに友人に否定され、随分強い人と当たることになりました。最初は勝って勢いを付けようという下心があったのですが、雲霧消散(苦笑)。
さて、1局目(前段の続き)。大体最初の駒運び等の所作をみれば(自分より)強いか弱いかくらい判りますよね。急戦で来たので、袖飛車穴熊+玉頭銀をぶつけました。しかし左銀を繰り出すタイミングが早く(局後にも指摘される)、角頭を狙われボロボロでした。私のかましたハッタリに相手が慎重になったので、それなりに形にはなりましたけどね。
2局目も居飛車党です。四間に振ると、右四間を匂わせてきたので、喧嘩を押し売りしました。▽4五歩と突き、角交換&筋違い角、あとは大乱戦です(笑)。冷静に考えれば、私が後手で一手遅れているので勝つ要素は少ないのですが、短時間で正確な受けは難しい(持ち時間は15分)。相手が間違えてくれ、どうにか抜け出すことが出来ました。気合勝ちです(笑)。
お次も居飛車党。手合い係が「うち(道場)の若手ホープ」みたいなことを言ってきたので、嫌な予感がしましたが、果たして序盤で相手十分の形を許してしまい(振り穴vsミレニアム)、完敗でした。
4局目、お互い角道を開け合いましたので、これはもう相振りですね(笑)。私は四間、相手は三間、相金無双です。序盤で相手が注文を付けてきて私に(大嫌いな)金無双を強いてきました。本には「大丈夫」等と書いてありますが(笑)、心理的なダメージは少なくない。それでも相手も同じ囲いなので、まあ良いか。
端攻めが決まったことと、相手の最終盤の落手もあり、勝利。何だか凄い所に放り込まれてしまったようです。(>_<)
5局目も相振りとなりました。またもや相金無双(笑)。2局続けてということで?経験値も増え上手く指せたように思います。
6局目も相振り!(結果的にこの日は4局指したことになりました)小学生相手で、もう敗戦気分。途中までは何とか付いていきましたが、玉の薄さが祟り惨敗。
7局目は久しぶりの駒落ち下手、しかも生まれて初めての飛香落ちです。いやあ、強かったですね。それでも相手も持て余してきて(表情に出る人でした)、逆転した場面もあったと思いますが、最後相入玉で駒数が足りず判定負け。駒落ちで相入玉は凄いと思います(笑)。
8局目は疲労で、再逆転で負け。明らかに自分で頭が働いていないことが分かりましたよ。(>_<)
なかなか厳しい結果になりましたが、席料1,500円の元は十分に取ったと思います(苦笑)。東京周辺にお住まいの方は今度ご一緒しませんか?(~_~)(疲労で目が泳いでいます)
今、定期的に通えそうな場所を探していて、調査の一環でもあります。道場は雑居ビルの一角にあり、狭いスペースに30人前後が指していて熱気に溢れていました。少し早めに到着し、本日の遠征に声を掛けてくれた友人を待ちます。彼が現れたところで入室、席料を払い、手合いを付けて頂きました。私は「初段(の棋力)もあるかなあ」と言ったのに友人に否定され、随分強い人と当たることになりました。最初は勝って勢いを付けようという下心があったのですが、雲霧消散(苦笑)。
さて、1局目(前段の続き)。大体最初の駒運び等の所作をみれば(自分より)強いか弱いかくらい判りますよね。急戦で来たので、袖飛車穴熊+玉頭銀をぶつけました。しかし左銀を繰り出すタイミングが早く(局後にも指摘される)、角頭を狙われボロボロでした。私のかましたハッタリに相手が慎重になったので、それなりに形にはなりましたけどね。
2局目も居飛車党です。四間に振ると、右四間を匂わせてきたので、喧嘩を押し売りしました。▽4五歩と突き、角交換&筋違い角、あとは大乱戦です(笑)。冷静に考えれば、私が後手で一手遅れているので勝つ要素は少ないのですが、短時間で正確な受けは難しい(持ち時間は15分)。相手が間違えてくれ、どうにか抜け出すことが出来ました。気合勝ちです(笑)。
お次も居飛車党。手合い係が「うち(道場)の若手ホープ」みたいなことを言ってきたので、嫌な予感がしましたが、果たして序盤で相手十分の形を許してしまい(振り穴vsミレニアム)、完敗でした。
4局目、お互い角道を開け合いましたので、これはもう相振りですね(笑)。私は四間、相手は三間、相金無双です。序盤で相手が注文を付けてきて私に(大嫌いな)金無双を強いてきました。本には「大丈夫」等と書いてありますが(笑)、心理的なダメージは少なくない。それでも相手も同じ囲いなので、まあ良いか。
端攻めが決まったことと、相手の最終盤の落手もあり、勝利。何だか凄い所に放り込まれてしまったようです。(>_<)
5局目も相振りとなりました。またもや相金無双(笑)。2局続けてということで?経験値も増え上手く指せたように思います。
6局目も相振り!(結果的にこの日は4局指したことになりました)小学生相手で、もう敗戦気分。途中までは何とか付いていきましたが、玉の薄さが祟り惨敗。
7局目は久しぶりの駒落ち下手、しかも生まれて初めての飛香落ちです。いやあ、強かったですね。それでも相手も持て余してきて(表情に出る人でした)、逆転した場面もあったと思いますが、最後相入玉で駒数が足りず判定負け。駒落ちで相入玉は凄いと思います(笑)。
8局目は疲労で、再逆転で負け。明らかに自分で頭が働いていないことが分かりましたよ。(>_<)
なかなか厳しい結果になりましたが、席料1,500円の元は十分に取ったと思います(苦笑)。東京周辺にお住まいの方は今度ご一緒しませんか?(~_~)(疲労で目が泳いでいます)
随分久しぶりに 投稿者: 大山命 投稿日: 2023/02/17(金) 20:47
感じた快勝でした。(^o^)
糸谷vs久保戦(王座戦)より。
調子が下降線(勝率五割)の両者でした。二人の実力からすると、不本意な成績で、何よりご本人達が忸怩たる思いであることでしょう。ダニーの不調の原因は判りませんが、師匠がもがいているのは良く分かります。今風の将棋をぶつける一方で、昔の作戦を引っ張り出して試行錯誤を繰り返している。ヘボなりに苦悩が感じられて胸が痛みます。まだ降級一番手とは。(T_T)
さて、でも本局は違いました。後手を引いた師匠、久方ぶりのゴキ中を持ってきました。ダニーは二枚銀です。居飛車の引き角から交換になりましたが、これが良かったのかも。2筋は謝ることになり、桂頭を狙われましたが、歩頭に跳ねだした▽4五桂がアートでした。取らせて▽6四角が厳しい。
居飛車は歩を成り捨てて飛を侵入させますが、打った角が攻防に良く利いています。更に頭を叩かれよろけた銀を食いちぎり、あっという間に居飛車玉は裸同然となりました。▲5四桂&▲6二銀と反撃されますが、取られそうだった金が▽5二に寄ってきたのがピッタリの守り。竜を弾き、手番を得ると寄せは再加速。早逃げの▲8八玉に▽5八銀が地味でしたが、確実な攻め手になりました。居飛車はなおも▲6一銀と打ち込んできてピンチを思わせますが、ここで▽9四歩と突いて懐を拡げ、一手勝ちが確実となりました。振り飛車はこういう風に指したいものですね。
何とか最終戦(順位戦)をモノにして生き残って下さい。味の良い年度末を。(-人-)
糸谷vs久保戦(王座戦)より。
調子が下降線(勝率五割)の両者でした。二人の実力からすると、不本意な成績で、何よりご本人達が忸怩たる思いであることでしょう。ダニーの不調の原因は判りませんが、師匠がもがいているのは良く分かります。今風の将棋をぶつける一方で、昔の作戦を引っ張り出して試行錯誤を繰り返している。ヘボなりに苦悩が感じられて胸が痛みます。まだ降級一番手とは。(T_T)
さて、でも本局は違いました。後手を引いた師匠、久方ぶりのゴキ中を持ってきました。ダニーは二枚銀です。居飛車の引き角から交換になりましたが、これが良かったのかも。2筋は謝ることになり、桂頭を狙われましたが、歩頭に跳ねだした▽4五桂がアートでした。取らせて▽6四角が厳しい。
居飛車は歩を成り捨てて飛を侵入させますが、打った角が攻防に良く利いています。更に頭を叩かれよろけた銀を食いちぎり、あっという間に居飛車玉は裸同然となりました。▲5四桂&▲6二銀と反撃されますが、取られそうだった金が▽5二に寄ってきたのがピッタリの守り。竜を弾き、手番を得ると寄せは再加速。早逃げの▲8八玉に▽5八銀が地味でしたが、確実な攻め手になりました。居飛車はなおも▲6一銀と打ち込んできてピンチを思わせますが、ここで▽9四歩と突いて懐を拡げ、一手勝ちが確実となりました。振り飛車はこういう風に指したいものですね。
何とか最終戦(順位戦)をモノにして生き残って下さい。味の良い年度末を。(-人-)
有難うございます! 投稿者: 大山命 投稿日: 2023/02/17(金) 16:29
そうなんですね。ヘボは思いもつかない筋があるのかもしれません。西やんも、最近中飛車を狙い撃ち対策(男性棋士や桃ちゃん)されているようで、序中盤の苦戦が目立ちます。ここが踏ん張りどころですね。
レスレス♪ 投稿者: tsuka000jp 投稿日: 2023/02/17(金) 12:50
>大山命さん
本の感想ですが、普段から左右に金が分かれる中飛車を普段から指す人には参考になる狙いの手が多く載っていて、
実践でも活かせそうな感じでした。
1つの戦法を1からこの本で学習する、というよりは、普段から振り飛車を指しているひとが、
本の内容の一部を狙いの1つとして取り入れる、という読み方になるのかなというのが感想でした。(まだちょっとしか見ていないけど)
本の感想ですが、普段から左右に金が分かれる中飛車を普段から指す人には参考になる狙いの手が多く載っていて、
実践でも活かせそうな感じでした。
1つの戦法を1からこの本で学習する、というよりは、普段から振り飛車を指しているひとが、
本の内容の一部を狙いの1つとして取り入れる、という読み方になるのかなというのが感想でした。(まだちょっとしか見ていないけど)
相振り定跡形? 投稿者: 大山命 投稿日: 2023/02/17(金) 09:28
谷合vs髙﨑戦(王将戦)より。
振り飛車党には2タイプあって、相振りを厭わない人と、これを避けて、相手に譲り器用に居飛車を指しこなす人がいます。ヘボは前者ですが、正直な所、手探りで自信を持って指している訳ではなく、「振って勝ちたい」という頑固が先にきているように思えます(笑)。
プロの相振りですが、香奈ちゃんと西やんはタイトル戦で当たると、両者自信満々でぶつかり合います。調べた訳ではないですが、両巨頭!をはじめ、女流棋士の相振り将棋への貢献度は大きなものがあると思います。このような興味深い将棋がAI教の席巻で無視されようとする現況は誠に嘆かわしい。
どうも最近?前振りが長くなる傾向があり、申し訳ない。長い話と文章は嫌われる。これも何人が読んでいるか、誰も読んでいないのでは?(T_T)
先手の谷合君、色々言われており、私も色々言っていますが、ブレイクを待っていますよ。後手の髙﨑君ですが、童顔ということもあり(失礼)、若く見られているようですが当の昔に三十を超えている。過去話題になったのは、対有吉戦(順位戦)や対里見戦(NHK杯)で、どちらも引き立て役。こちらも「主役になる」ことが待たれます。
先手向+金無双、後手三間+美濃になりました。テンテーの傑作の一つ「相振り飛車を指しこなす本」を思い出すと、「どのタイミングで後手は3筋の歩を切るのか」あるいは「金無双は急戦向きの戦型である」だとかあって、そういうことから考えると「後手の先攻はどうだったのかな」。ヘボは「相振りは先攻が勝ちやすい」(あくまでヘボレベルですが)と感じているのですが、受けの強いプロ間では当てはまらない法則?勿論同じプロでも攻め好きな人、受けが上手な人いらっしゃいますが。
ヘボは金無双が嫌いなので(笑)、後手を持って話を進めます。
先手は早く戦いを起こしたい(はず)。相手が動いてきたタイミングを見計らって「後の先」を狙った方が良かったのでは。
直接のポイントは6筋の折衝にありました。先手の残した▲6四歩を金で取りに行ったのがどうなのか。▽4二角と引き▽6四角を目指した方が、味が良かったような気がします。その後も折角金が前線に出たのなら▽7五歩を狙ってみたかったです。
それにしても谷合君の受けの強さは眼目でしたね。屈服一方のようで、いきなり▲3五角成から▲7一銀!強烈な反撃が決まり、鮮やかな逆転勝ちとなりました。優勢になってからも壁銀を▲3九に引いて解消するなど終始落ち着いていたように思います。
自分でも、もっともっと相振りを指してみたい。そう思わせるのに十分な将棋でした。(^o^)
振り飛車党には2タイプあって、相振りを厭わない人と、これを避けて、相手に譲り器用に居飛車を指しこなす人がいます。ヘボは前者ですが、正直な所、手探りで自信を持って指している訳ではなく、「振って勝ちたい」という頑固が先にきているように思えます(笑)。
プロの相振りですが、香奈ちゃんと西やんはタイトル戦で当たると、両者自信満々でぶつかり合います。調べた訳ではないですが、両巨頭!をはじめ、女流棋士の相振り将棋への貢献度は大きなものがあると思います。このような興味深い将棋がAI教の席巻で無視されようとする現況は誠に嘆かわしい。
どうも最近?前振りが長くなる傾向があり、申し訳ない。長い話と文章は嫌われる。これも何人が読んでいるか、誰も読んでいないのでは?(T_T)
先手の谷合君、色々言われており、私も色々言っていますが、ブレイクを待っていますよ。後手の髙﨑君ですが、童顔ということもあり(失礼)、若く見られているようですが当の昔に三十を超えている。過去話題になったのは、対有吉戦(順位戦)や対里見戦(NHK杯)で、どちらも引き立て役。こちらも「主役になる」ことが待たれます。
先手向+金無双、後手三間+美濃になりました。テンテーの傑作の一つ「相振り飛車を指しこなす本」を思い出すと、「どのタイミングで後手は3筋の歩を切るのか」あるいは「金無双は急戦向きの戦型である」だとかあって、そういうことから考えると「後手の先攻はどうだったのかな」。ヘボは「相振りは先攻が勝ちやすい」(あくまでヘボレベルですが)と感じているのですが、受けの強いプロ間では当てはまらない法則?勿論同じプロでも攻め好きな人、受けが上手な人いらっしゃいますが。
ヘボは金無双が嫌いなので(笑)、後手を持って話を進めます。
先手は早く戦いを起こしたい(はず)。相手が動いてきたタイミングを見計らって「後の先」を狙った方が良かったのでは。
直接のポイントは6筋の折衝にありました。先手の残した▲6四歩を金で取りに行ったのがどうなのか。▽4二角と引き▽6四角を目指した方が、味が良かったような気がします。その後も折角金が前線に出たのなら▽7五歩を狙ってみたかったです。
それにしても谷合君の受けの強さは眼目でしたね。屈服一方のようで、いきなり▲3五角成から▲7一銀!強烈な反撃が決まり、鮮やかな逆転勝ちとなりました。優勢になってからも壁銀を▲3九に引いて解消するなど終始落ち着いていたように思います。
自分でも、もっともっと相振りを指してみたい。そう思わせるのに十分な将棋でした。(^o^)
是非、ご感想を! 投稿者: 大山命 投稿日: 2023/02/16(木) 09:13
お忙しそうなご様子でしたが、落ち着かれましたか?
迷っている理由の一つに、「徒に教材を増やしても効果はないのかなあ」という思いがあります。あること(この場合は将棋で強い人に勝つこと)を達成しようとする場合、特定の情報を遮断することもありなのかなと考えています。
迷っている理由の一つに、「徒に教材を増やしても効果はないのかなあ」という思いがあります。あること(この場合は将棋で強い人に勝つこと)を達成しようとする場合、特定の情報を遮断することもありなのかなと考えています。
レスレス♪ 投稿者: tsuka000jp 投稿日: 2023/02/16(木) 07:36
>大山命さん
西やんの将棋はスカッとする、と言われることが多いようですね。本の内容は人間的な勝ちやすさを重視しているようです。
前書きを見ただけで欲しくなりました。
思わず私が買ってしまいました。^^
西やんの将棋はスカッとする、と言われることが多いようですね。本の内容は人間的な勝ちやすさを重視しているようです。
前書きを見ただけで欲しくなりました。
思わず私が買ってしまいました。^^
振り穴王子二世 投稿者: 大山命 投稿日: 2023/02/15(水) 10:30
叡王戦、菅井vs佐藤天戦を見ていきましょう。
「振り穴王子」は、かつて広瀬八段の代名詞。深浦九段を破って王位となった辺りまで、彼は文字通りのスペシャリストだったんです。「振り飛車穴熊の最終進化」などという本も出ていました。坊やばかり注目されていますが、八段の終盤力も相当で、これが緻密な速度計算が要求される穴熊の終盤戦に存分に生かされていたんですね。それで、広瀬王子に敬意を表して、二世の話に戻ります。
ヘボは能天気なので「何とかなるんじゃね?」のノリで振り飛車の可能性を信じております。そればかりか「将棋の本質は後手有利では?」とも思っております。根拠は大名人の実績です。しかしながら、実際に現場で生活懸けて戦っている人の認識では、「希望が無い訳ではないが、現状はやや厳しい」(by久保他)ということです。私は菅井君にもっと自由奔放に、あの永世七冠を翻弄した王位戦のように指し回して欲しいと願っているのですが、実戦的に勝ち易い穴熊を多用している現状は、そういった背景を裏付けているのでは、とも感じています。
さて、実戦は珍しく先手四間飛車になりました。先の順位戦も踏まえての選択ですかね。序盤で「相手の思い通りにはさせない」と早くも火花が散ります。▲5六銀に▽5五歩。▲4五銀は無理と見て▲6七銀と引き下がりました。居飛車は早い動きは無いとみて居飛穴を明示。しかし用心深く振り飛車の角道が▲6六銀と止まったことを確認してからの入城です。
互いの玉が穴熊に収まった時点での形勢は微妙ですが、玉がやや薄く、金銀が上ずっているので振り飛車不満?持久戦になってはダメということで、▲4五歩から中飛車に振り直して手を作って(例えば手筋?の▲5四歩の垂らしなど)いきます。この辺りは天才的で「振り穴を知り尽くしている」感がありますが、自分の土俵に引き込むことの大切さを痛感します。
一方、天彦九段も受けの強さは有名で、振り飛車の角交換から続く強打にも倒れず踏み止まります。しかし、途中▽7四角から振り飛車の馬を消しにいった手が(私には)当然に見えて悪かったようで、結果的に燻っていた敵飛の捌きを許してしまいました。
そうなると最終手段は端攻め。文字通り双方の玉頭になるので、一手の間違いで即転落。菅井君はその辺りのアヤを的確に処理し、勝勢に持ち込みました。色々な意味での見切りの正確さ、言葉を変えれば決断の良さが光った将棋でした。
番勝負で坊やを倒せるのは菅井君しかいません。なぜなら居飛車党は坊やの得意分野で勝負を挑んでいるから。棋界の流れを変えるべく頑張って欲しい。しかし、その一方でその前にパラマスを抜けないといけない順位戦も控えている訳ですが。大変ですけど、棋士冥利に尽きるのでは。
「振り穴王子」は、かつて広瀬八段の代名詞。深浦九段を破って王位となった辺りまで、彼は文字通りのスペシャリストだったんです。「振り飛車穴熊の最終進化」などという本も出ていました。坊やばかり注目されていますが、八段の終盤力も相当で、これが緻密な速度計算が要求される穴熊の終盤戦に存分に生かされていたんですね。それで、広瀬王子に敬意を表して、二世の話に戻ります。
ヘボは能天気なので「何とかなるんじゃね?」のノリで振り飛車の可能性を信じております。そればかりか「将棋の本質は後手有利では?」とも思っております。根拠は大名人の実績です。しかしながら、実際に現場で生活懸けて戦っている人の認識では、「希望が無い訳ではないが、現状はやや厳しい」(by久保他)ということです。私は菅井君にもっと自由奔放に、あの永世七冠を翻弄した王位戦のように指し回して欲しいと願っているのですが、実戦的に勝ち易い穴熊を多用している現状は、そういった背景を裏付けているのでは、とも感じています。
さて、実戦は珍しく先手四間飛車になりました。先の順位戦も踏まえての選択ですかね。序盤で「相手の思い通りにはさせない」と早くも火花が散ります。▲5六銀に▽5五歩。▲4五銀は無理と見て▲6七銀と引き下がりました。居飛車は早い動きは無いとみて居飛穴を明示。しかし用心深く振り飛車の角道が▲6六銀と止まったことを確認してからの入城です。
互いの玉が穴熊に収まった時点での形勢は微妙ですが、玉がやや薄く、金銀が上ずっているので振り飛車不満?持久戦になってはダメということで、▲4五歩から中飛車に振り直して手を作って(例えば手筋?の▲5四歩の垂らしなど)いきます。この辺りは天才的で「振り穴を知り尽くしている」感がありますが、自分の土俵に引き込むことの大切さを痛感します。
一方、天彦九段も受けの強さは有名で、振り飛車の角交換から続く強打にも倒れず踏み止まります。しかし、途中▽7四角から振り飛車の馬を消しにいった手が(私には)当然に見えて悪かったようで、結果的に燻っていた敵飛の捌きを許してしまいました。
そうなると最終手段は端攻め。文字通り双方の玉頭になるので、一手の間違いで即転落。菅井君はその辺りのアヤを的確に処理し、勝勢に持ち込みました。色々な意味での見切りの正確さ、言葉を変えれば決断の良さが光った将棋でした。
番勝負で坊やを倒せるのは菅井君しかいません。なぜなら居飛車党は坊やの得意分野で勝負を挑んでいるから。棋界の流れを変えるべく頑張って欲しい。しかし、その一方でその前にパラマスを抜けないといけない順位戦も控えている訳ですが。大変ですけど、棋士冥利に尽きるのでは。
向飛車藤井システム? 投稿者: 大山命 投稿日: 2023/02/14(火) 10:55
広瀬vs都成戦(竜王戦1組)より。
先日、中田宏樹九段(追悼段位)が亡くなられ、新聞やネットで訃報が伝えられました。早世は勿論ですが、残念だったのがネット記事のコメで「故人は酒飲みで、振り飛車の名手だった」と。もう目の前が真っ暗になりましたよ。こういうしょうもない(謂わば)身の程知らずが「藤井システム」を「藤井聡太先生が編み出した優秀な戦法」等と害悪を撒き散らさないことを祈るばかり。
済みません、本題に入ります。
都成ファーム長(NHK将棋の時間をご覧下さい)はいつの間にか1組なんですね。驚きました。しかも前期挑戦者に勝ってしまうという(ネタバレ)。本局は両者にとって重要な将棋であると同時に、都成君の意欲作として取り上げました。
後手都成の振り飛車、広瀬の居飛穴に進みました。振り飛車は藤井システム模様ながら、向飛車に振りました。和俊七段が三間飛車である程度戦えることを示しましたが、うなぎ屋の主人(テンテー)が気に入らないことや、和俊七段の(最近の)成績が今一なこともあり、穴熊対策としてはそれほど注目されている雰囲気が感じられません。では向飛車ではどうなるのか?急戦(阪田流や▽3二金型)でなければ向飛車は受け身の戦法。それと基本、攻撃が主眼のシステムを組み合わせたのが本譜でしたが、飛同士が向かい合っていることが(本譜に限ってかもしれませんが)振り飛車有利に働きました。
まず向飛車でありながら▽4五歩と位を取り、角の可動域を確保したこと。振り飛車は仕掛けの辺りで飛先を突き逆襲に転じましたが、居飛車の▲3四歩の取り込みに対し、▽4四角と好位置に残れました。また当然のことながら飛先は簡単に破れない(笑)。角で飛を狙われても「どうぞ香を取って下さい」とばかりに▽2三飛と軽く受け流せました。
仕方のない居飛車の玉頭側桂頭の攻撃も逆用でき、途中の▽5一歩の受けも絶品でした。これで居飛車の攻めが止まってしまいました。以降の穴熊崩しも的確で、穴熊の名手、広瀬八段を粘らせませんでした。お見事です。v(^_^)
でも都成君は前後して対局した順位戦で先崎九段に敗れているんですよね。こういう点がファンの気持ちをヤキモキさせ、一層の「都成愛」に向かわせるのでしょうね。(^_^)(>_<) 私も振った時は応援させて頂きます。
先日、中田宏樹九段(追悼段位)が亡くなられ、新聞やネットで訃報が伝えられました。早世は勿論ですが、残念だったのがネット記事のコメで「故人は酒飲みで、振り飛車の名手だった」と。もう目の前が真っ暗になりましたよ。こういうしょうもない(謂わば)身の程知らずが「藤井システム」を「藤井聡太先生が編み出した優秀な戦法」等と害悪を撒き散らさないことを祈るばかり。
済みません、本題に入ります。
都成ファーム長(NHK将棋の時間をご覧下さい)はいつの間にか1組なんですね。驚きました。しかも前期挑戦者に勝ってしまうという(ネタバレ)。本局は両者にとって重要な将棋であると同時に、都成君の意欲作として取り上げました。
後手都成の振り飛車、広瀬の居飛穴に進みました。振り飛車は藤井システム模様ながら、向飛車に振りました。和俊七段が三間飛車である程度戦えることを示しましたが、うなぎ屋の主人(テンテー)が気に入らないことや、和俊七段の(最近の)成績が今一なこともあり、穴熊対策としてはそれほど注目されている雰囲気が感じられません。では向飛車ではどうなるのか?急戦(阪田流や▽3二金型)でなければ向飛車は受け身の戦法。それと基本、攻撃が主眼のシステムを組み合わせたのが本譜でしたが、飛同士が向かい合っていることが(本譜に限ってかもしれませんが)振り飛車有利に働きました。
まず向飛車でありながら▽4五歩と位を取り、角の可動域を確保したこと。振り飛車は仕掛けの辺りで飛先を突き逆襲に転じましたが、居飛車の▲3四歩の取り込みに対し、▽4四角と好位置に残れました。また当然のことながら飛先は簡単に破れない(笑)。角で飛を狙われても「どうぞ香を取って下さい」とばかりに▽2三飛と軽く受け流せました。
仕方のない居飛車の玉頭側桂頭の攻撃も逆用でき、途中の▽5一歩の受けも絶品でした。これで居飛車の攻めが止まってしまいました。以降の穴熊崩しも的確で、穴熊の名手、広瀬八段を粘らせませんでした。お見事です。v(^_^)
でも都成君は前後して対局した順位戦で先崎九段に敗れているんですよね。こういう点がファンの気持ちをヤキモキさせ、一層の「都成愛」に向かわせるのでしょうね。(^_^)(>_<) 私も振った時は応援させて頂きます。
なぜ石田でなく杉本なのか 投稿者: 大山命 投稿日: 2023/02/11(土) 09:24
聡太君の師匠は杉本昌隆八段です。杉本八段は(最近そうでもないですが)振り飛車党で、かつて四間飛車の研究家で、引退された小林健二九段(同門)の「軍師」としても知られていました。小林九段は元々居飛車党でタイトルこそ獲れませんでしたが、早指し将棋選手権(テレ東、島田アナ)で十七世名人を破って優勝したこともあります。その時の原動力が「スーパー四間飛車」だったのです。二人は板谷一門でした。板谷進九段は早世しましたが、A級を張り、父上は四郎九段。大山康晴と初代九段(現竜王位)を争った方です。
石田九段は四郎九段の弟子で、杉本八段は進九段の弟子。格からすれば石田九段が上。但し、九段は現在東京在住なのがネックになったのか。関西より東京の方が遠くなりますね。聡太君はお家が大好きのようですし。でも色々調べてみると、九段は人懐っこく、親切であるので、それを鬱陶しいと感じる向きもあるでしょう。また「対局相手が席を長時間外すと相手の席に座って局面を考える癖があった」ということで、誰かさんに似ていませんか?(あれだけ有名になった誰かさんは弟子が一人もいないのでは)
杉本八段は他人に深く関わろうとするタイプには見えないですからね。弟子がスランプに陥った時に助言できるか。もうそういうレベルは超えているかもしれない弟子ですが。(>_<)
石田九段は四郎九段の弟子で、杉本八段は進九段の弟子。格からすれば石田九段が上。但し、九段は現在東京在住なのがネックになったのか。関西より東京の方が遠くなりますね。聡太君はお家が大好きのようですし。でも色々調べてみると、九段は人懐っこく、親切であるので、それを鬱陶しいと感じる向きもあるでしょう。また「対局相手が席を長時間外すと相手の席に座って局面を考える癖があった」ということで、誰かさんに似ていませんか?(あれだけ有名になった誰かさんは弟子が一人もいないのでは)
杉本八段は他人に深く関わろうとするタイプには見えないですからね。弟子がスランプに陥った時に助言できるか。もうそういうレベルは超えているかもしれない弟子ですが。(>_<)
不可解な一局 投稿者: 大山命 投稿日: 2023/02/10(金) 22:04
研究将棋ってこんなものなんですかねえ?
「神も人の子」と言えばそれまでですけど、もっとこうなる前に変化が出来なかったのか?相居飛車の将棋は良く解らないですが、ヘボの目から見ると、封じ手前には形勢が大きく傾いていた感じで。具体的には▲6三歩と金頭に叩かれ、▽7一金&▽6一銀と我慢したあたりですが、これでは百万円を投入したというパソコンが泣きますよ。不利飛車党でも知っている有名な?局面。以降のお粗末な展開は、挑戦者に対しても失礼ではないですか?
まあ、今回は「お疲れ様、聡太君」ということにしておきましょう。しかし、次局を落とすことになると、ひょっとしたら...ということになるかも?!
「神も人の子」と言えばそれまでですけど、もっとこうなる前に変化が出来なかったのか?相居飛車の将棋は良く解らないですが、ヘボの目から見ると、封じ手前には形勢が大きく傾いていた感じで。具体的には▲6三歩と金頭に叩かれ、▽7一金&▽6一銀と我慢したあたりですが、これでは百万円を投入したというパソコンが泣きますよ。不利飛車党でも知っている有名な?局面。以降のお粗末な展開は、挑戦者に対しても失礼ではないですか?
まあ、今回は「お疲れ様、聡太君」ということにしておきましょう。しかし、次局を落とすことになると、ひょっとしたら...ということになるかも?!
レスレス♪ 投稿者: tsuka000jp 投稿日: 2023/02/10(金) 13:06
みぞおちに入りましたか。展開はわからないけどそわそわしますねえ。挑戦者に頑張ってほしいですね。
王将戦第4局 投稿者: 大山命 投稿日: 2023/02/10(金) 12:41
永世七冠のパンチが王将のみぞおちに入ったようです。
少し、挑戦者のことを甘く見ていたのかな。逆に挑戦者はこの将棋を落とすようなことがあれば即引退もの。二人ともファンという方々は気が気でないでしょうね。(>_<)
少し、挑戦者のことを甘く見ていたのかな。逆に挑戦者はこの将棋を落とすようなことがあれば即引退もの。二人ともファンという方々は気が気でないでしょうね。(>_<)
根絶やし流の原点 投稿者: 大山命 投稿日: 2023/02/08(水) 07:27
軍曹の「振り飛車」について観ていきます。
最近、軍曹は芸風の転換を模索しているように見えますが、それが衣装替え(居飛車→振り飛車)ではないのが残念。多くの方がご存じのように軍曹はデビューから数年は振り飛車党だったんです。私はこの時期(2010~2012くらい)は将棋と距離を置いていたので、後で勿体ないことをしたと思いました。(>_<)
軍曹は三間飛車を多用していました。それで今回は永瀬vs小山戦(2012年朝日杯)を取り上げます。小山とは小山怜央さんですよ(笑)。
永瀬先手で角道を開け▽3四歩に▲7五歩。今は殆どの居飛車党は▽8四歩なので、あまり見られなくなりました。石田流かと思いきや、▲7四歩に対する▽7二金を見て四間飛車に変化します。争点を中央にずらしていく意味で、振り飛車の王道ですね。
ここから軍曹の腕力がジリジリと発揮されていきます。▲7八金と上がらされているので囲いは片美濃。5~8筋までの戦いになりましたが、小山さんの方が銀1枚分多いので、私的には居飛車指し易い。更に角金交換の駒損になりますが、振り飛車は敵陣で作った竜を引き付けて、端から侵入した馬を押し返し、流れを引き戻しました。よく将棋における「寝技」という表現はこういう感じだと思います(?)。
力強い手順で居飛車を追い込みます。ラグビーのスクラム戦で押しまくるイメージでしょうか。玉の薄さが気になりましたが、▽4六に陣取る馬を▲4七銀打ちで弾き、自陣には憂いなし。この間、居飛車側に大きな失着は(私の目では)見られなかったですが、攻めていくと倍返しされる感じで、普通の人は戦意が削られていく。確かに「負けない将棋」ですね。
そうして、最終盤、居飛車が手が無くなったと見るや、端攻めを逆用し、▲1三角打ちからシンプルに決めました。
軍曹の凄さが堪能できましたが、小山さんの強さも印象に残りました。私は彼が六段にはなると思います。但し、立場を変えた小山怜央を他の棋士が却って「組みやすし」と見るかもしれない。それは分かりませんけどね。
軍曹の話に戻ると、私的には鈴木大介九段に「余計なことを言って」と詰りたい気持ちがあります。九段は永瀬君に「下手くそな振り飛車指しやがって」のような内容を話したそうで、九段を信奉する軍曹は素直に「分かりました。振り飛車止めます」となったそうな。残念です。受けで、いや振り飛車で天下を取れる人は人数的(確率的)に見ても少ないので、特異な才能の芽を摘んでしまった鈴木九段、あなたが今全然勝てない現状を振り飛車党は全員見ていますからね。口先男はもう沢山!(>_<)
最近、軍曹は芸風の転換を模索しているように見えますが、それが衣装替え(居飛車→振り飛車)ではないのが残念。多くの方がご存じのように軍曹はデビューから数年は振り飛車党だったんです。私はこの時期(2010~2012くらい)は将棋と距離を置いていたので、後で勿体ないことをしたと思いました。(>_<)
軍曹は三間飛車を多用していました。それで今回は永瀬vs小山戦(2012年朝日杯)を取り上げます。小山とは小山怜央さんですよ(笑)。
永瀬先手で角道を開け▽3四歩に▲7五歩。今は殆どの居飛車党は▽8四歩なので、あまり見られなくなりました。石田流かと思いきや、▲7四歩に対する▽7二金を見て四間飛車に変化します。争点を中央にずらしていく意味で、振り飛車の王道ですね。
ここから軍曹の腕力がジリジリと発揮されていきます。▲7八金と上がらされているので囲いは片美濃。5~8筋までの戦いになりましたが、小山さんの方が銀1枚分多いので、私的には居飛車指し易い。更に角金交換の駒損になりますが、振り飛車は敵陣で作った竜を引き付けて、端から侵入した馬を押し返し、流れを引き戻しました。よく将棋における「寝技」という表現はこういう感じだと思います(?)。
力強い手順で居飛車を追い込みます。ラグビーのスクラム戦で押しまくるイメージでしょうか。玉の薄さが気になりましたが、▽4六に陣取る馬を▲4七銀打ちで弾き、自陣には憂いなし。この間、居飛車側に大きな失着は(私の目では)見られなかったですが、攻めていくと倍返しされる感じで、普通の人は戦意が削られていく。確かに「負けない将棋」ですね。
そうして、最終盤、居飛車が手が無くなったと見るや、端攻めを逆用し、▲1三角打ちからシンプルに決めました。
軍曹の凄さが堪能できましたが、小山さんの強さも印象に残りました。私は彼が六段にはなると思います。但し、立場を変えた小山怜央を他の棋士が却って「組みやすし」と見るかもしれない。それは分かりませんけどね。
軍曹の話に戻ると、私的には鈴木大介九段に「余計なことを言って」と詰りたい気持ちがあります。九段は永瀬君に「下手くそな振り飛車指しやがって」のような内容を話したそうで、九段を信奉する軍曹は素直に「分かりました。振り飛車止めます」となったそうな。残念です。受けで、いや振り飛車で天下を取れる人は人数的(確率的)に見ても少ないので、特異な才能の芽を摘んでしまった鈴木九段、あなたが今全然勝てない現状を振り飛車党は全員見ていますからね。口先男はもう沢山!(>_<)
将棋を巡るサブカルチャー 投稿者: 大山命 投稿日: 2023/02/06(月) 10:32
少しいつもと違うことを書いてみましょう。
私(大山命)は元々思い込みが激しい性格ですが、例えば「サブカルチャー」の意味を間違って覚えていたりということが最近増えています。まだ将棋も強くなりたいので、頭は常に柔軟にと思いますが、加齢との勝負ですね(苦笑)。
さて、お題は将棋漫画についてです。私は聡太が全冠制覇後の棋界およびその周辺を危惧しています。聡太ファン以外は将棋を純粋?に楽しめなくなるのでは、と。で今回ネタにする「月下の棋士」の「リアル氷室将介」に聡太君がなるのではないかという心配です。
月下の棋士は能條純一氏の手による将棋漫画で、今から丁度三十年前に連載が始まりました。「哭きの竜」で有名な漫画家という予備知識があって、それまでつのだじろう氏や将棋世界に連載されていた、井川ヒフミ氏の作品(と金横丁)に慣れきっていた身として、どのような内容になるのだろうと少し期待があって第1話からリアルタイムで読んでいきました。「河口俊彦監修」に信頼がありましたね。
主人公は氷室京介改め(笑)将介。まあ登場当時からガラの悪い少年で、帽子かぶって片膝ついて指していたりする。それどころか1週間服を着替えず、周囲から異臭を指摘される始末。将棋漫画の主役ですから将棋だけは聡太レベルで強くて負けないんですけど、これで作品の進行に不安を覚えました。
不幸にも不安は的中しました。数々の対戦相手が氷室以上に人間離れ(ギャグのレベル)していて「しょうもない」というか。あと作品の特徴の一つですが、登場人物の氏名が将棋(谷川→滝川や木村→村木)や野球の有名人(桑田真澄→幸田真澄や古葉竹識→古葉健とか)から拝借したものが殆どでいかにも薄っぺらい。何よりイラっときたのは「駒を運ぶ所作の描写が間違っている」ことでした。プロは駒を取る時、自分の駒を取る駒に近付けることはしませんね。それは初心者のやる所作です。つまり、能條氏はプロの対局を観ていないことになります。「将棋への愛が足りないな、河口八段が付いていながら」とガッカリしましたよ。
棋士の絵も下手でした。升田幸三をモデルにした棋士が出てきますが、これが五味康祐(作家)にそっくり。確かに升田は似顔絵を描くのが難しい人だと思います(比較的易しいのは大山康晴)。それを考慮しても升田の太鼓持ち(升田本人が乞うている訳では勿論ない)に似せてはダメでしょう。また一歩間違えれば十七世名人の名誉棄損になりそうな描写もあって、表現者としてどうなのかな、と思いました。
連載は8年続きましたが、盤上に血を吐いて笑っているような気持ちの悪い人(そう言えば人間模様をテーマにした漫画のはずなのに、人間が殆ど出てこなかったような)が多くて読むのを止めました。最終回は全然成長していない主人公が出てきて「やっぱり」と感じて終了。
結局、将棋文化の正しい普及には繋がらなかった気がします。氷室君の生意気で失礼、だらしない対局態度だけが伝わり、各道場が、特に低年齢層への対応に苦労したと聞いています。(>_<)
結論。能條氏は麻雀だけを描いていれば良かったのかな?
機会があれば次は「三月のライオン」を取り上げてみましょう。
私(大山命)は元々思い込みが激しい性格ですが、例えば「サブカルチャー」の意味を間違って覚えていたりということが最近増えています。まだ将棋も強くなりたいので、頭は常に柔軟にと思いますが、加齢との勝負ですね(苦笑)。
さて、お題は将棋漫画についてです。私は聡太が全冠制覇後の棋界およびその周辺を危惧しています。聡太ファン以外は将棋を純粋?に楽しめなくなるのでは、と。で今回ネタにする「月下の棋士」の「リアル氷室将介」に聡太君がなるのではないかという心配です。
月下の棋士は能條純一氏の手による将棋漫画で、今から丁度三十年前に連載が始まりました。「哭きの竜」で有名な漫画家という予備知識があって、それまでつのだじろう氏や将棋世界に連載されていた、井川ヒフミ氏の作品(と金横丁)に慣れきっていた身として、どのような内容になるのだろうと少し期待があって第1話からリアルタイムで読んでいきました。「河口俊彦監修」に信頼がありましたね。
主人公は氷室京介改め(笑)将介。まあ登場当時からガラの悪い少年で、帽子かぶって片膝ついて指していたりする。それどころか1週間服を着替えず、周囲から異臭を指摘される始末。将棋漫画の主役ですから将棋だけは聡太レベルで強くて負けないんですけど、これで作品の進行に不安を覚えました。
不幸にも不安は的中しました。数々の対戦相手が氷室以上に人間離れ(ギャグのレベル)していて「しょうもない」というか。あと作品の特徴の一つですが、登場人物の氏名が将棋(谷川→滝川や木村→村木)や野球の有名人(桑田真澄→幸田真澄や古葉竹識→古葉健とか)から拝借したものが殆どでいかにも薄っぺらい。何よりイラっときたのは「駒を運ぶ所作の描写が間違っている」ことでした。プロは駒を取る時、自分の駒を取る駒に近付けることはしませんね。それは初心者のやる所作です。つまり、能條氏はプロの対局を観ていないことになります。「将棋への愛が足りないな、河口八段が付いていながら」とガッカリしましたよ。
棋士の絵も下手でした。升田幸三をモデルにした棋士が出てきますが、これが五味康祐(作家)にそっくり。確かに升田は似顔絵を描くのが難しい人だと思います(比較的易しいのは大山康晴)。それを考慮しても升田の太鼓持ち(升田本人が乞うている訳では勿論ない)に似せてはダメでしょう。また一歩間違えれば十七世名人の名誉棄損になりそうな描写もあって、表現者としてどうなのかな、と思いました。
連載は8年続きましたが、盤上に血を吐いて笑っているような気持ちの悪い人(そう言えば人間模様をテーマにした漫画のはずなのに、人間が殆ど出てこなかったような)が多くて読むのを止めました。最終回は全然成長していない主人公が出てきて「やっぱり」と感じて終了。
結局、将棋文化の正しい普及には繋がらなかった気がします。氷室君の生意気で失礼、だらしない対局態度だけが伝わり、各道場が、特に低年齢層への対応に苦労したと聞いています。(>_<)
結論。能條氏は麻雀だけを描いていれば良かったのかな?
機会があれば次は「三月のライオン」を取り上げてみましょう。
玉頭戦の死闘 投稿者: 大山命 投稿日: 2023/02/03(金) 16:30
森下vs谷合戦(順位戦)より。
森下九段は私より1つ下位の歳。「駒得は裏切らない」の名言で有名でしたが、名人挑戦時に精神的な甘さから好局を落とし、以降、トーナメント決勝等の肝腎な勝負を落とすことが続きました。人間的には大変真面目・誠実な方です。私が以前将棋世界のQ&Aへ投書した際に、わざわざ直筆のお葉書でご返事を下さいました。因みに内容は「阿部vs加藤一二三(銀河戦)において『待った』をなぜ認めたのか?」でした。直接の担当は矢内女流でしたが、九段は当時理事だったと思います。今もヒフミンは全然懲りていないですね。(>_<)
一方の谷合君。何度か彼の将棋は取り上げましたが、ネット民にも私と同じ疑問&要望をお持ちの方が少ないようです。曰く「AIの研究に熱心だけど、自分の将棋で勝っているのを見たことが無い」「勝又教授のようなスタンスではなく、プレイヤーとして活躍して欲しい」。谷合君、見ましたか?(笑)
将棋は対抗形、お互いの持ち味が出た壮絶な玉頭戦となりました。先手森下が四枚銀冠の堅陣を築いたのに対し、谷合君は金無双から上部に厚い右玉?のような形で、先手から見て一貫して盤の左側(振り飛車から見て右側)で百手以上続く捻じり合いとなりました。恐らく双方秒も読まれていたのでしょう。逆転に次ぐ逆転で150手を過ぎた辺りで漸く局面がほぐれ、居飛車勝勢。谷合玉は▽2一まで追われましたが、最後に頓死を喰らったのは居飛車でした。谷合君命拾い!
ネットのコメントで「悪手のオンパレードで観る気がしない」。それに対するツッコミ「(全部)観て、ご丁寧にコメントまでしてるじゃんw」。人間同士の将棋に悪手はつきものです(実感)。(>_<)
森下九段は私より1つ下位の歳。「駒得は裏切らない」の名言で有名でしたが、名人挑戦時に精神的な甘さから好局を落とし、以降、トーナメント決勝等の肝腎な勝負を落とすことが続きました。人間的には大変真面目・誠実な方です。私が以前将棋世界のQ&Aへ投書した際に、わざわざ直筆のお葉書でご返事を下さいました。因みに内容は「阿部vs加藤一二三(銀河戦)において『待った』をなぜ認めたのか?」でした。直接の担当は矢内女流でしたが、九段は当時理事だったと思います。今もヒフミンは全然懲りていないですね。(>_<)
一方の谷合君。何度か彼の将棋は取り上げましたが、ネット民にも私と同じ疑問&要望をお持ちの方が少ないようです。曰く「AIの研究に熱心だけど、自分の将棋で勝っているのを見たことが無い」「勝又教授のようなスタンスではなく、プレイヤーとして活躍して欲しい」。谷合君、見ましたか?(笑)
将棋は対抗形、お互いの持ち味が出た壮絶な玉頭戦となりました。先手森下が四枚銀冠の堅陣を築いたのに対し、谷合君は金無双から上部に厚い右玉?のような形で、先手から見て一貫して盤の左側(振り飛車から見て右側)で百手以上続く捻じり合いとなりました。恐らく双方秒も読まれていたのでしょう。逆転に次ぐ逆転で150手を過ぎた辺りで漸く局面がほぐれ、居飛車勝勢。谷合玉は▽2一まで追われましたが、最後に頓死を喰らったのは居飛車でした。谷合君命拾い!
ネットのコメントで「悪手のオンパレードで観る気がしない」。それに対するツッコミ「(全部)観て、ご丁寧にコメントまでしてるじゃんw」。人間同士の将棋に悪手はつきものです(実感)。(>_<)