将棋名局鑑賞のコーナー


羽生名人(当時5段)の5二銀

羽生名人の棋譜のうち、最も有名なのが1989年NHK杯 対加藤一二三戦で61手目に
放った▲5二銀打だと思います。当時私は子供で将棋もへたっぴでしたが、
ただで銀を捨てる▲5二銀打に解説してた米長さんが
解説中に「おお!やった!」と思わず歓声を上げたのをハッキリ覚えています。






中飛車研究所(将棋)研究員 Rainy walk さんの解説


Rainyさん>
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「退路を絶つぐらい」というよりも「まさにその意味そのもの」の
手ではないか(^◇^)と僕も思います。
ほっとけば1四角から詰みですし、△5二同金、△5二同飛でも
▲1四角で詰みです。

よって仕方なく△4二玉ですが▲61銀不成と金を取ってまたまた、
次ぎに▲3二金からの詰めろで
ここで後手はたとえ受けても即詰みあるいは1手1手だと思いますので
△2九歩成りから一手違いの形づくりに持っていったのではないかと
僕個人は思います。

とにかくこの▲52銀は秒読み?の中、ただ捨ての形でまるで
絵に描いたような決め手と言いますか、美しささえ感じる方が
多かったからこそ伝説になったのではないでしょうか。。。
またこの将棋は53手目の飛車を逃げずに▲2四歩と打ったのが
凄い決め手のように思いました。
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また、この勝利の後、大山、中原、谷川などの歴代の名人を次々と倒し、 NHK杯を優勝したそうです。


名局再現




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