中飛車研究所(将棋)掲示板
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叡王戦予選、久保vs谷川戦を観ましょう。両者の対戦は直近では1勝1敗だったような。十七世名人は相振りも指しますが、対久保ではほぼ居飛車を持つので、本局も久保九段が振って対抗形となりました。 先手久保が三間に振り、後手谷川は早仕掛けに。居飛車は後手なので「どこを省略するか」ですが、本譜は▽4二金が省かれました(結果的には選択ミス?)。振り飛車が▲3八銀と締まった直後、24手目早くも▽6五歩と戦端が開かれました(早仕掛けだから当然)。対して振り飛車は▲7五歩。以前ここでも取り上げた記憶がありますが(確か出口現六段vs島本六段戦)、三間飛車はこの反撃があります。 ▲6五歩と振り飛車が手を戻したところで▽6六歩と角道を塞ぎました。ここで▲5五歩が軽い手。敵角を引き付けて捌く狙いですが、どうなるか。居飛車は8筋を突き捨てて▽5五角と出ましたが、振り飛車は角成を甘受して▲7五飛~▲7七桂を決め(やりたい手が指せたという満足感?)、43手目▲9五角。目いっぱいの手順が続きました。居飛車は馬を自陣に引き付けて粘りに出ますが、振り飛車は飛を押し売りしながら69手目▲6三同飛成と切って捨て、▲1一角成。最後は▲3三香を格好良く決めました。 通して感じたことは仕掛け前に美濃に囲えたことが勝因の一つ、そして「これだから振り飛車は止められない」ということになります。皆さん、ノリノリの捌きを是非ご堪能下さい! v(^_^)v
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