中飛車研究所(将棋)掲示板
Back
記事編集
投稿者
メール
題名
内容
振り飛車自体、力将棋に居飛車側を引きずり込むことを目標とする戦法なので、あまり見ない戦法をぶつけられることは本来であれば大歓迎。まあヘボは力が足りないので声が小さくなってしまいますが。(>_<) 先日のNHK杯、吉池vs菅井戦を観戦しましょう。 吉池四段は新進気鋭、他棋戦でA級棋士をなぎ倒し、「菅井何するものぞ」の気概で臨んだのではないでしょうか(収録された将棋なので時間関係は微妙ですが)?四段昇段の直後が最強(の棋力)と言われていますからね、菅井君もそれなりの心構えで対応したと思います。 先手吉池は右玉模様(得意戦法らしいです)に対して後手菅井は三間、14手目に▽3五歩と突っかけ早くも戦いが始まりました。歩交換となり、▲3七金と受け止めた所が振り飛車側のチャンスだったようです。いきなり飛を切って▽2六金と打つ変化があるようですが、実戦的には難しいでしょうね。しかし主導権が振り飛車にあることは変わりません(AIの評価はずっと居飛車側でしたが)。居飛車は2筋突破を目指しますが、58手目の▽2五角が玄妙な手。この角を軸に▽2二飛のぶっつけから飛交換になり、駒損はしたものの先手で敵陣に飛を下ろせました。厳密には居飛車が少し良いのかもしれせんが、人間同士の戦いにおいては流れが重要です。 居飛車は端を詰めて反対方向から▲5三桂・▲6二金と放り込みあっという間に寄せ形を作ったかに見えましたが、平凡に▽7四歩と脱出口を開け、振り飛車玉は意外に広い。左辺に大脱走ルートが拓けていました。居飛車はなおも▲2四歩・▲3四歩と追いすがりますが、持ち駒金1枚で、相手に大駒4枚を渡した形では如何ともし難い。最後は▽6六角打ちで勝負が決しました。振り飛車が「らしく」戦えた将棋ではないかと思います。菅井竜也の復活なるか!? (^_^)
URL
更新キー