中飛車研究所(将棋)掲示板
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順位戦、菅井vs佐藤康戦を並べてみましょう。 最近の菅井君は色々試行錯誤しているのですが、報われていません。しかし嵌れば勝てるという将棋です。先手菅井は5筋位取り中飛車、後手佐藤は早めの▽7四歩から銀を出ないで桂を跳ねました。そこで振り飛車は▲5七に出た銀を3筋の歩交換から▲2六に引きます。船囲いに対して玉頭狙いは王道です。問題は自玉の扱いですが、(取り敢えず?)▲1八香から穴熊へ。ところが終局まで▲2八銀は指されず、良くこんなペラペラな玉形で戦うよな?という感じです。しかも潜る前に居飛車から仕掛けられ、ヘボは全く見たことが無い展開になりました。早くも39手目に王手に出られた角と飛を刺し違え、ヘボ的には動かす駒が難しい局面になりました。 しかし天才菅井竜也は全く動ぜず?51手目に漸く▲1九玉。57手目に▲2八角成と自陣に引いて穴熊完成?桂損の居飛車はゆっくりできないので右側の端を突いて飛を打ち込んで竜を作りました。すると振り飛車は相手の歩切れを衝いて桂香打ち、敵陣の金銀を剥がしていきます。89手目▲3三歩が鋭手で玉頭を執拗に攻撃、時間(手数)はかかりましたが、▲2六銀を足場に敵玉を確実に薄めていき終局。 何だか「無理に難しくして勝とうとしている。良くある形でも勝てるだろうに」というのが感想ですが、創意工夫が菅井流の本質なのかもしれません。ヘボは金(かね)を貰ってもこんな将棋指せません。タイトル戦まで取っておけば良いのになあ(と凡人は考える)。(>_<)
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