中飛車研究所(将棋)掲示板
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相振り飛車、面白い将棋だと思うのですが、何故か最近の棋士は余り指しませんよね。振り飛車党もどちらかが飛先を突き対抗形になる確率が高い。(>_<) かく言うヘボも最初のうちは「嫌だなあ、嵌められた」と思って仕方なく指していました。これでは勝てる訳ありませんよね。転機は20年ほど前、函館に引っ越した頃でした。当時通っていた道場で盤を挟むと必ず相振りになる人(棋力も同じくらい)がいて、それで大分アレルギーが取れ、「次はどの筋に振って、どう囲うか」楽しめるようになりました。但し、定跡を知らないので勝つのは殆ど時の運でした。(>_<) 今回は香川vs伊藤沙戦(倉敷藤花)をネタにします。 女流は元々男性棋士に比べ振り飛車党員が多いこともあって、相振り戦の出現率が高いです。本譜の対戦者、二人ともオールラウンダーで、全然不思議ではありません。しかし内容は結構意外でした。 互いに角道を開けた後、先手香川が▲7五歩と伸ばし、三間飛車。後手伊藤は▽1四歩と打診を入れ向かい飛車となりました。香川さんは元々トリッキーな指し方を好み本譜も居玉、伊藤さんは柔軟に相手の指し手について行くのが得意ですが、いきなり▽2六歩と突っかけました。ヘボが知る限りではこれはむしろ香川流で、角銀交換の駒損を甘受し飛を捌きました。さらに攻撃の手を緩めず過激に飛も叩き切りました。頼みは自玉の安定と敵玉の不安定です。結果的に手になっています。ポイントは相手に金銀を渡していないということですね。8筋に香を下ろし、▽9五桂との連携で手薄な敵玉を狙って行きます。先手も「らしくない」指し回しに意表を衝かれたのか、どこかで受けを誤ったように見えました。棋力が同程度であるとすれば攻めを切らすのは難しい。結局後手が最後までターンを渡さず攻め切ってしまいました。伊藤沙恵恐るべし。流石に斎藤明日斗を討ち取った力はフロックではなかったですね。 如何なる流れになっても臨機応変に対応できる伊藤さんの指し回しとともに相振り戦の厳しさを改めて感じた次第。みんな、もっと相振りを指しましょう!
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