中飛車研究所(将棋)掲示板
Back
記事編集
投稿者
メール
題名
内容
たまたま目に入ったということもあるのですが(失礼)、木村さんの将棋を並べてみましょう。 木村朱里女流初段は小林健二九段門下の高校生。若いことも伸びしろが見込めそうなので良いですね。早速Wikipediaでカンニングしたら、得意戦法は四間飛車と言うことで、先月関西女流新鋭戦で優勝しました。この棋戦はトーヨーカネツという石油等の備蓄用タンクを製造する会社の特別協賛で立ち上がった棋戦(但し非公式)で、木村さんは栄えある初代優勝者になった訳です(彼女個人でも初)。女流棋戦における戦績は昨年度までに33勝17敗となかなか優秀です。 そこで新鋭戦の準決勝&決勝の将棋を観ましょう。 準決勝:対松下舞琳女流初段戦 松下さんは佐藤秀司八段門下の居飛車党。成績はここまで13勝7敗。 対抗形になり、先手松下が居飛穴模様の早囲いに構えたのに対し、後手木村はノーマル三間に。居飛車は▲8六角と覗いて角交換から2筋突破を狙います。振り飛車は堂々と応じ、45手目▲2三角と打ち込まれ飛が捕まりますが、▽4五桂の跳ね出しが抜群の味。2筋は放置し、▽5七桂成と銀をむしり取り▽3九角と金に当てた手がなかなか。さらに56手目に▽9五歩と突貫。この端攻めが決まり、最善の運びであったか否かはヘボの棋力では分かりませんが、居飛車の反撃を凌いでゴチャゴチャした終盤を勝ち切りました。 決勝:岩佐美帆子女流1級 岩佐さんは岐阜出身の居飛車党で、とよぴー(豊島将之九段)門下です。角換わりが得意ということですが、本譜角交換振り飛車にはなりませんでした。先手岩佐は居飛穴、後手木村はミレニアムを採用しました。ヘボはいつも不思議なのですが、ミレニアムって余り堅そうに思えないんですよね。しかし角道を予め避けていること、自ら端攻めを敢行できること、右桂を攻めに使えること等良いこともいっぱいあります。▲6四桂のような手が入る前に攻め切ることですね。準決勝に続いて本譜も端攻めが炸裂し、振り飛車が押し切りました。 2局を観戦して感じたことは、まず木村さんが攻め将棋であるということ。しかも相手の動きについていくのが上手いということです。振り飛車を極めて奨励会を経ない女性棋士第一号を目指して欲しいですね。(^_^)
URL
更新キー