中飛車研究所(将棋)掲示板
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今回は福間vs小林裕戦を観ていきましょう。 羽生前会長の頭の中には福間・西山両人の名前があったと推察します。西やんはこの間滑ってしまいましたが、安定性の面から比べるとまだ香奈ちゃんの方が上かな?とヘボは感じています(管理人さん、御免なさい)。元々デビュー当時から「出雲の稲妻」などというニックネームが付いたこともあり「攻撃力」が注目されてきた香奈ちゃんですが、流石「大山康晴全集」をバイブルにしてることもあって「受け」の力もなかなかのもの。何より名人は明治以降の現代将棋史上最も中飛車で勝利している人ですからね。一言でいえば「シブい将棋」が指せるんですよね。 本譜、先手福間が初手▲5六歩に対し後手小林は▽7四歩から超速の構え。さらに居飛車は▽4五・3五と玉頭に位を張り、厚み勝負です。振り飛車は銀冠には組めましたが、持久戦になると身動きが取れなくなるので、また、居飛車側がやや手詰まり状態なので、動きたいところですが、上手くいくかどうか。相手に無理攻めさせて切らしてしまうのは大名人の得意技ですが。 振り飛車は4筋で歩交換を繰り返し手を稼ぎ、▽1三角の覗きを逆用し、端を突破。飛先を破った居飛車とどちらが早いか、時間勝負の攻め合いに持ち込みました。ここで事前の▲4七・4八金引、▲9七香が生きました。敵竜により横から攻められる展開で、4筋が振り飛車陣の急所になります。また最近はあまり見なくなりましたが香が▲9八ではなく桂のヒモが付いていることで▽2六香のような筋が生じにくくなっていることは見逃せません。結局▽4九角・4八竜という居飛車からの最後の突撃を凌いで攻め合いを制しました。 何と言うか、細かいことですが、▲9七香は大山名人が好んで指していましたので(これは羽生前会長も指摘しています)、福間将棋に影響をあたえているのかな、と大山命のヘボは見当違いの感想を持ってしまいました。中飛車のスペシャリストですね。(^_^)
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