中飛車研究所(将棋)掲示板
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ヘボは居飛車のセンスが振り飛車のそれに比して著しく欠けています。対抗形で居飛車を持ったことも数十局ありますが、どうも上手くいかない。そこで腹をくくり、当時ビクビクしながら指し、しかも惨敗を喫することが多かった相振り飛車を避けないことを決意しました。てんてーの名著「相振り飛車を指しこなす本」が背中を押してくれました。 さて、表題。ヘボも相手が居飛車党であることが分かっている場合に限り数局試したことがあります。今回取り上げる将棋は中澤vs加藤圭(女流王座戦予選)です。 中澤さんは中さんに勝ったことで(ヘボの中で)一躍有名になりました。居・振どちらでも指せるようですね。対する加藤さんもオールラウンダーで、どちらも相手の出方を気にする序盤戦になりました。先手中澤に後手加藤、両者が飛先を突き合った模様見から11手目に▲6八飛と振って対抗形になりました。対する居飛車は中住まいから右玉模様に構えました。 ジリジリした駒組が続き、仕掛けたのは振り飛車。41手目▲6五歩から角桂交換となり、振り飛車が少し得をしました。理由は敵玉頭における桂交換だったから。右玉の怖ろしい所は(振り飛車から見て)左翼の攻め駒を却って圧迫され、スクラムトライ(入玉)されることなんですよ。そこからの振り飛車の猛攻が凄かった!もっともゆっくりしていると飛先を交換されジリ貧になる危険もあったので、行くタイミングですかねえ。とにかく主戦場が玉頭なので、居飛車は上手くやらないと即崩壊です。 振り飛車は香損の代償に馬を作りましたが、損した香の田楽刺しを食らい、更には飛も取られてしまいました。結論から申し上げると、この攻めはキチンと繋がっていたのですね。いや、それよりも自陣の受けが「これでいいのか?」という感じで、居飛車側はもう少し上手い攻めがあったのではないかという感想です。自玉が裸同然なので、金銀を手放さなければならないのが辛い所。振り飛車が何とか寄せ切ったという将棋でした。 加藤さんも器用で、時々大物食いもするのですが、迫力が足りないのかな?まあ、ヘボの言うことですから。(>_<)
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