中飛車研究所(将棋)掲示板
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最近(でもないか)「○○しか勝たん」と叫ぶ人が多いようにヘボは感じます。似たような表現で「俺たちの○○」というのもあります。ある強者(絶対者?)の支持をしている自分(達)が正統との意識でしょうか?「マウントをとる」という言い方もありますね。ヘボは好みませんが。(>_<) 将棋はC1の上野裕vs髙﨑戦を観ていきましょう。 上野五段は新進気鋭の有望株。たまに大ポカもするようですが(例:対谷合戦)、それは勝負所で迷わず踏み込む超攻撃的な棋風だからです。本局を並べて、そのように感じました。対する髙﨑七段ですが、絶不調。(T_T) 全敗でB2を陥落し、心機一転が期待されます。以前、角交換振り飛車を多用して成績を落としていましたが、ノーマル三間に戦法を固定したところ順調でした。それで、その後.....ということです。 さて、本譜。 99%振ってくる敵さんに対し、先手上野は序盤▲6六角と上がります。以前増田八段がこの角の配置で対振り無敵銀冠の本を書きましたが、実戦はそんなに簡単なものではありません(矢倉も終わっていないようです(^_^))。ミレニアムを匂わせて穴熊に潜る野球でいう所のディレートスチール(タイミングを遅らせての盗塁)のような意味合いでしょうか。対する後手髙﨑。こちらもミレニアム含みで耀龍四間のような駒組になりました。玉は▽7二に留め置く形です。端攻めを自玉を気にせず思い切って敢行できる点は○ですが、通常の美濃囲いに比べると戦場から一路近くなるので、×もありますね。いずれにしても玉は薄い(是非、管理人さんにお尋ねしたい形です)。この点を上野五段は衝いていきます。 居飛穴は未完成ですが、▲2四歩の突き捨てからいきなり▲5三角成と切って捨て▲2三金と張り付きます(敵角捕獲)。ついでに2筋も突破かと言う所ですが、振り飛車も辛抱します。敵飛の走りに▽3二金と打ち侵入を防ぎ、桂交換。▽6五の位を取っているので▽6四に角か桂打ちが良い味です。直通を防ぐ▲2七飛浮きに▽3八角。手順に馬を▽6六の好点に移動しました。こんな所に居座られては命取りなので、追いますが、振り飛車は更に踏み込みます。馬を見捨てて端の味付けから▽7六桂跳びを実現させ、受け無しに追い込みました。 振り飛車の受けの強さと反転攻勢を間に合わせた手順の良さが感じられた一局でした。ヘボには指せない将棋でしたが、髙﨑七段、まだまだやれると思います!
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