中飛車研究所(将棋)掲示板
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C1の阿部隆vs西田戦を観ていきます。 (本論の前に)杉本君、大変でしたね。態度を決めかねている間に作戦負けになってしまい、「四間飛車が敗因」などと書かれていました。まあ、指し手を追ったらその通りと言えなくもないですから、次局の先手番に期待をしましょう。少し研究不足と言うか、臨機応変さが足りないというか、勿体なかった気はします。 さて、本論のテーマは囲いを決めるタイミングです。最近はミレニアムが認知され、耀龍四間等作戦の幅が狭いながらも広がってきたこともあり、むしろ振り飛車側が態度を決めるのを遅らせている傾向が感じられます(あくまでヘボの私見です)。 そんな風潮に石川泰氏は「(アマが)そのような指し方をするのは危険で、態度は早く決めるべき」と警鐘を鳴らしています。「駆け引きに溺れるな」ということでしょう。 本譜は居飛車が(恐らく銀冠穴熊を含みとする)左美濃、振り飛車が四間穴熊でした。が、居飛車は▽5四銀を見て、袖飛車から仕掛けました。穴熊未完成で角頭がガラ空き、更に▽4三金と反対側に上がらせたことからポイントを稼いだように見えました。一方、振り飛車の反撃は3筋を上手く収めてからの中段銀を据えての6筋攻撃でした。当然ながらこちらの角頭も丸いです。戦いの最中に64手目▽7一金と寄れたのも大きかったです。 結局居飛車は攻めを続けるのに▲2四歩の突き捨てから▲3二銀と桂香を拾っていく以外に手段が無く(実質自玉頭の受けですね)、84手目の▽9五歩からの端攻めで自玉の左辺を詰められ、▽4八角成からの挟撃を食らい、左美濃は落城しました。穴熊の遠さが活き、西田五段の指し回しが巧妙だったと思います。 結局、ヘボは気分で囲いの選択をすれば良いんでしょうかね?(>_<) 後記:西田拓也六段、おめでとうございます!気付かなくて失礼しました。
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