中飛車研究所(将棋)掲示板
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王座戦予選、渡辺大夢vs西山戦を観ていきましょう。 編入試験第3局を敗れて、西やんは厳しい状況に置かれていますが、まだ負けが確定した訳ではないので、希望を持って残り2局一戦必勝で戦って頂きたい。居飛車党の渡辺六段はC2長いです。今Wikipediaでカンニングしてきましたが、結果を出すために克服すべき致命的?な欠陥があるようです。何よりご自分の将棋を大切にして下さい。 さて、本譜。先手渡辺が飛先を早く決め、中飛車を牽制しました。後手西山は四間飛車へ。先記の第3局も四間飛車を採用して話題になりましたが、振り飛車一本の人が芸域を広げることは大切です。今気が付いたのですが、最近は早めの端の打診と中央を固めての急戦の警戒が流行っているんですね。果たして居飛車は▲3六歩と突いて急戦の意思表示。右斜め棒銀を選択しました。 仕掛けのところですが、▲4六銀から▲3五歩と突っかけ、振り飛車は▽3二飛から▽1四歩と待ちます。居飛車側も▲6八金寄るから▲6六角。そして▲3八飛から▲3四歩の取り込み。▽4五歩の反発から捌き合いの流れです。ここで角交換した角を▽同桂と取った手が工夫でしょうか?ヘボは美濃囲いの急戦も詳しくないので解りませんが。続いて当たった銀を▲5七にかわした手に▽3七歩の叩きが厳しい一手。取ると▽2五桂が飛に当たるので▲2八飛ですが、それでも桂跳ねで▽3八歩成を見せられました。完全に振り飛車ペースです。 居飛車は馬を作り、桂取りに▲2六歩と打って粘りに出ますが、▽1七桂成と捨てるのが軽い手。▲同香に悠々▽1五歩です。落ち着いていますね。ヘボはその前に▽5四銀と馬に当てることも考えましたが、どうなんですかね?実戦は飛交換になり、振り飛車は更に敵馬の消去にも成功しました。ここから攻め合いに突入します。居飛車が▲4三成香と突っ込んだ手にアッサリ▽同金と払った手も時間稼ぎとして有効。終盤は「駒の損得より速度」ですからね。こうしてみると、▽5五銀が攻撃の拠点として大いに働いています。 最終盤は振り飛車の着実且つ厳しい寄せが光りました。114手目、敵玉頭に格好良く▽9七香で居飛車投了。振り飛車らしい勝ち方でした。西やんには是非本戦入りして羽生会長や十七世名人、B2以上の棋士を粉砕して頂きたい。そうすれば編入試験の結果に拘わらず「世論」が動くと思いますので。甘いかな?
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