中飛車研究所(将棋)掲示板
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少し前の対局ですが、加古川青流戦の稲葉聡vs生垣戦を観ましょう。 稲葉聡さんはアマ強豪の一人で、稲葉陽八段のお兄さんです。一方の生垣三段は奨励会、前回のリーグ戦で次々点くらいだったかな。今期は苦戦しているようですが、まだ20歳なのでチャンスはあります! 後手生垣の四間飛車に対し、先手稲葉は急戦を匂わせながらの銀冠で応じました。振り飛車は穴熊に潜ります。淡々と序盤の駒組みが進みますが、居飛車が角道を止め、▲6七金右と囲いを完成させた所で、振り穴が△4五歩を突けたのが大きな一手でした。居飛車はこれを伸びすぎとみて、▲3七桂と跳ねて争点としますが、ここからの振り穴の指し手が地味ですが、素晴らしかった。角交換も▽2二飛&▽4四角(好所)で2筋突破を防ぎ、▽3七歩成と敵陣突破。苦しくなった居飛車は▲8五角打ちの勝負手から、6筋に手を作りますが、振り穴にも▽6六歩と拠点を作られたのが痛い所。 以降、▽8四桂&▽7六歩が入り、振り穴の手厚い寄せを見るばかりとなりました。飛車は▽2二に留め置かれた形ですが、立派に横利きで受け駒となっています。こんなに気持ち良く勝てたら良いですね。ヘボの理想とする将棋でした。今でこそ大事な情報(棋譜)を誰でも手に入れられる良い時代になりましたが、プロ(奨励会員も含む)にとってはある意味受難。序盤の失敗が取り返せない将棋が増えていると聞きます。生垣君の将棋は初めて観ましたが、頑張って欲しい人だと感じました。四段になって振り飛車を元気にして下さい。 中さんは厳しいですね(泣)。
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