中飛車研究所(将棋)掲示板
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棋聖戦の一次予選2局を観ていきましょう。西やんの活躍が光ります。(^_^) 現行制度で一次予選を抜けるには1日で2勝が必須で、持ち時間は1時間。振り飛車党に有利です。ヘボと比べるのは何ですが、一般に振り飛車党員は理屈よりも感覚を大事にし「勢い」もしくは「流れ」で指しているところがあって、好不調の波が激しい人が多いです。西やんがどうかというと、女流棋士には殆ど負けないのでハッキリしませんが、将棋のつくりが攻めに重きが置かれています。「剛腕」と称される所以でしょう。 さて、1局目は居飛車党の石田六段です。北海道は名寄出身です。冬は寒いですよ。奨励会に参加するだけでも大変です。幸せ太りが悩みの種とか。 後手西山のダイレクト向飛車で始まり、先手石田は手厚く銀冠に構えました。中央から小競り合いがあり、居飛車は2筋を突破しました。更に背後から竜を回して攻めを続けましたが金を3枚横に並べた振り飛車の受けが手厚く、端攻めも上手く凌いで勝利しました。 2局目は居飛車党大ベテランの高橋道雄九段です。タイトル5期、A級13期を誇り、対抗形の強さには定評があります。所謂「花の55年組」で同期に島朗、南芳一、塚田泰明、中村修らがタイトルホルダーとなっています。 少々の駆け引きの後に、先手西山の三間に対し、何と高橋九段は5筋位取りを採用しました。西やんも実戦経験は殆ど無いのではないでしょうか。意表の作戦が功を奏して、西やんの小ミスから居飛車の優勢となりました。ここから延々と捻り合いが続きましたが、一瞬居飛車側に馬切りから▽3五桂打と決めに行くチャンスがあったようです。しかしこれを逃してから振り飛車が持ち堪え、ついには逆転しました。ただ居飛車の追い込みも強烈で一歩間違えればアウトという場面もありましたが、最終的には寄せが決まり西やんが勝利を収めました。 さあ、この二次予選抜けと併せて試験資格取得を期待しましょう!(^_^)
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