中飛車研究所(将棋)掲示板
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女流順位戦、加藤圭vs福間戦を観ていきましょう。 香奈ちゃんは白玲挑戦の一番手で、福間姓に変わっても好調(いや順調か)を維持しています。対する加藤さんは桃ちゃんとは異なり基本居飛車党ですが振り飛車も指します。特徴として出来不出来の差が激しい将棋です。奇襲に対して上手く対応できるか否か微妙なところ。 先手加藤は居飛車を選択、後手福間の中飛車を想定していたと思います。後手は9筋を突き越し、康光流ダイレクト向飛車を匂わせますが、8手目▽3二金が怪しい動き。そして12手目の▽9四飛で作戦が明らかになりました。ヘボの呼ぶところの端飛車です。既に一間飛車という正式名称?がありますが、なぜ三間飛車、四間飛車という呼称なのに端飛車だけ一間飛車なのでしょうか?三間&四間は元々「振り飛車は後手の戦法」という訳の分からない迷信?の名残なので、それに倣えば「九間飛車」とするべきでしょう。理屈っぽくて申し訳ないですが、升田式一間飛車とは異なります。 将棋は振り飛車側が捻り飛車風味に升田式石田流の味を足し込んだのが工夫でした。細かい動きでポイントを稼ぎ、居飛車は折角繰り出した銀が押し返される手損がヒドかった。頭の血が上ったのか、33手目の▲5六角が致命的で、後の▽8七飛成を許してしまいます。以降も振り飛車に良いように自陣を蹂躙され、中段で大将が討ち取られてしまいました。端飛車の快勝譜です。皆が忘れた頃に使うのが良いと思います。多用すると対策を練られますからね。(>_<) それにしても香奈ちゃんの研究量と貪欲さには目を見張りました。菅井君の阪田流三間飛車?も実戦で用いていますし、今回の端飛車も西田五段の成功が下敷きになっていると思われますが、キチンと自分の血肉にし、改良を示している。当分、女王は安泰と予想しますが、西やんの逆襲も楽しみです。 (^_^)
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