中飛車研究所(将棋)掲示板
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藤井猛九段の天才については振り飛車党員であれば誰もが認めるところでしょう。それにしても名字が同じハ(八ではない)冠のお陰で、テンテーの才能がにわか聡太ファンにより低く評価されるのが悔しくて。(T_T) 因みにハ冠の色紙を拝見したら明らかに右の「払い」は払っておらず「止め」になっていました。誰も指摘しないんですかね? さて、お題は少し古い対局ですが、昨年の王将戦予選の藤井猛vs井出戦です。序中盤にかけてのテンテーの天才ぶりを堪能してみましょう(どこか引っ掛かるものがありますが)。 (かなり)以前、テンテーは「角交換する振り飛車は振り飛車でない」様の発言をされておりましたが、一旦食わず嫌いを撤回して研究を始めると、振り飛車党ならば誰も(ヘボもその一人)が指したがる角交換振り飛車定跡を完成させてしまいました。王位戦で羽生善治に挑戦し、一泡も二泡も吹かせたのです。「但し」あるいは「なお」勝負は敗れましたが。(T_T) 先手猛は5手目に角交換、一目散に穴熊を目指します。後手井出はそれを見て、仕掛けを慎重に防ぎながら、4筋の位を取りながら居飛穴です。「目には目を」ということですかね。 振り飛車の仕掛けは4筋に反応するものでした。美濃囲いであれば、普通はない仕掛けですが、穴熊に収まっているからこそやれることですね。代償に馬を作り、飛を4筋に転換、形勢はほぼ互角ですが、流れは振り飛車ペースになってきました。好調な攻めが続きましたが、89手目の4三香がどうだったか?同じ香打ちでもヘボは敵馬に当てて下段を考えるところですが、持ち時間が切迫しているとそうもいかないのかも。この辺りが竜王退位以降、テンテーの将棋に目立つ点のような気がします。 一方のイデ隊員の粘りと追い込みは的確で、最終盤は飛角打ち付けた敵陣をくぐり抜けた桂打で逆転しました。「なおテ」に本局も涙するヘボでありました。面白い将棋なので、対抗形好きの方にお勧めです。(^_<)
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