中飛車研究所(将棋)掲示板
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対抗形において、居飛車党員には「急戦で行くか、居飛穴をぶつけるか」のような選択が悩ましいと思いますが、振り飛車の側から見て、相手が同じ振り飛車党員である場合、何に注意する必要があるのでしょうか? あまり振り飛車の負け戦はサンプリングしたくないのですが、格好の将棋があったので、これを紹介しながら考えていこうと思います。 戸辺vs佐々木慎戦(王将戦予選)です。 先に報告したように、私は佐々木慎七段の指導を受けました。一方で、戸辺七段についてはご自分の将棋を含む全てのパフォーマンスに不満があるので、同志であることは認めつつも(偉そうに)積極的に支持したいとは思いません。そのようなバイアスが事前に掛かっていることをご承知おき下さい。 先手戸辺が十八番の中飛車穴熊に対し、後手佐々木は居飛穴を選択しました。但し、居飛車が8手目に▽7四歩を突くことで銀対抗の形を決めてから次の駒組みに移っていることは注意でしょうか?敵銀を引きつける意味はありますが、自分の銀も右辺に留め置かれる訳で、お互いが睨み合った銀をどう捌いていくのかがポイントになりそうです。ここから居飛車は角道を自ら止めて、穴熊に移行します。居飛車側の権利として▽2四角の覗きがあります。これが実戦的には結構煩く、ヘボはコロナ前に中学生の有段者から「こんなの定跡ですよ」と鼻で嗤われました。(>_<) 中飛車では(少なくともヘボの場合は)左金の動きが制約されるので、むしろ最近の将棋では(金を)放置して早い戦いに持ち込むようにしています(袖飛車がヘボの陣地に成り込めず、空を切るからです)。 本譜も▽2四角で▽7九角成を見せられて、振り飛車は飛の動きを牽制されることになりました。 ここで、歩が入った居飛車が端攻めを敢行したのが機敏。自分のやられて嫌なことをするのが将棋に勝つコツだと思いますので、何を指せば解らない局面では、このことを基準に判断すれば良いのかもしれません。以降、難しい所もありましたが、振り飛車が攻めが単調になったこともあって、居飛車が余しましたが、この結果は両棋士の棋風の違いに理由を求められるのかもしれません(戸辺七段は受けの強い佐々木七段を苦手にしているようです)。 でもヘボは「振り飛車を指して勝つこと」の前提は守っていこうと思います。それで「石部金吉」と罵倒されようとも。(>_<)
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