中飛車研究所(将棋)掲示板
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始めに、管理人さん、ヘボを激励頂き有難うございます。m(_ _)m 他の人は反応すらしませんものね(普通、しませんね)。 どういう背景で番組を上げられたのか知りませんが、中村太地八段が彼の番組で一間飛車を奇襲として取り上げたようです。ヘボの中で、彼は「里見(当時)・西山の将棋はガラパゴス」等の発言で印象が悪くなったので、観る気にもなりませんが、升田幸三が好きそうな、また上手く指しこなしそうな戦法なので、実戦を観ていきましょう。(^_^) モチーフは佐々木勇気vs西田戦(棋聖戦)です。 普通?に指すと両者の力関係から、どちらに転ぶか判りませんが、よくある形で指せば勇気君に軍配が上がるような気がします(不利飛車党員としては悔しいですが)。だから勇気君はA級八段になれたのです(ああ、太地君もですね↘)。対振り飛車に対して難があるからC2に留まっている居飛車党有力棋士も多いと思います。そうでないと、全棋士参加棋戦を優勝したり、タイトル挑戦したりする人がいる事実を説明できません。 うわっ、また前置きが長くなりました。ほぼ対抗形が予想される中、西田君は角道を開けたまま玉側の端を伸ばし、▽3二金と締まりました。そして12手目、▽9二飛!一間飛車見参です。ヘボの個人的な見解ですが、これ、ひねり飛車や立石流の一種ですよね。つまり飛を初めに縦に使い、横に回していく指し方です。勇気君は面食らったと思いますよ。個々の手における消費時間は資料に掲載されていませんでしたが、序盤時間を使ったことは間違いないと思います。▲5八金左辺りに苦悩の跡が感じられますね。(>_<) 振り飛車が▽9四飛と上がった時点で角交換となりました。このタイミングは難しいですね。居飛車は自分から角道を閉じることを癪だと考えている人が多いと思いますので。この後の流れを考えると、角道を閉じて押さえ込みの方針で玉側の位取りを目指す指し方の方が振り飛車にとっては嫌な気がしますが、皆さんはどう感じますか? 振り飛車は堂々と▽7二銀と上がり、▽7一玉を決めて(飛が9筋に居るので▲8二角とは打てない)一安心。ここから飛を大きく使っていきます。まず▽3四飛で歩を使わせ、▽7四飛と舞い戻り▲7七銀を強要、さらに攻撃の手を緩めず、端の位を活かした▽9三桂です。実際の形勢はよく判りませんが、振り飛車側からすると攻めに専念できて気持ちが良い。人間的には相当に勝ち易い流れになっているという感想です。 局面が進むと、戦いは局地戦、すなわち居飛車の玉頭周辺のみで駒が動きました。ヘボはヘボなのでこういう展開は珍しくないですが、プロ棋士にとっては屈辱でしょうね。狙いが単純なのに受けが利かないとは!結局西田君が寄せ切り、96手で終局となりました。投了図はヘボが(滅多にないですが)袖飛車強襲を成功させた時のような感じに思えました。こういう戦法は直ぐに対策が進み、暫くは使えないでしょうけれど、ハ冠(八冠ではない)相手に成功させて欲しいですね(笑)。山本博志五段が奨励会時代にトマホークをぶつけて攻め潰しているので、可能性がない訳でもありません(苦笑)。個人的には斎藤明日斗君に使って貰いたいなあ。(^_^) 長くなりましたが、最後に一言。この戦法、命名するとすれば「一間飛車」より「端飛車」が良いですかね?(?_?)>
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