中飛車研究所(将棋)掲示板
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B2も昨晩、全日程が終了したようです。勿論心配は久保師匠のことでした。(T_T) 不調であることは認識していましたが、降級点候補に挙がっていたことを知って、ショックでした。調子が云々以前に加齢による衰えもきているのかもしれません。 さて、相手は村山七段、なかなかの強敵で、事実対戦成績は負け越していました。先手村山の居飛穴模様に対し、後手久保はミレニアムを匂わす駒組みです。さらに強引に穴熊に潜った居飛車に対し、半ば開き直りのような速攻を仕掛けました。玉を▽6二に留め置き、自分から角交換し、ガラ空きの4筋に突進です。 以前、佐々木慎七段に久保将棋の感想を伺った折、「あまりに実戦的」という言葉が即座に返ってきました。本譜はその表現そのままの指し回しでした。歩交換後、▲5六と7六の歩をパクパクやり、歩越しの▽7五に留まります。お役御免になった飛は(恐らく狙い通り)敵角との交換になるのでした。 居飛車も手をこまねいていられません。反撃は▲7三桂の放り込みから▲4一飛の馬・金両取り。にっくき馬を消去して一段落...しませんでした。間髪を入れず急所の端攻めが直撃し、穴熊は見る影も無くなりました。この後、ソフトの評価上は悪手の連続でしたが、攻守が入れ替わり振り飛車は自陣を捨て、王様の単独逃避に託します。この方針が良かったようで、結果、振り飛車玉は▽4七の敵陣内で「あがり」となり大勢が決した将棋でした。 まあ、ネットからボロクソにこき下ろしている連中はソフトの評価値しか見ていないんですね。恐らくは一分将棋の中、秒を読まれながら手を繋いでいく厳しさを解って欲しいですよね。 人間は完璧な存在ではありません。だからこそ、死力を尽くした戦いが感動を呼ぶのです。
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