中飛車研究所(将棋)掲示板
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棋聖戦予選、杉本昌vs西田戦を観ていきましょう。穴熊道に足を踏み込んだヘボとしては素通りできない内容です。 杉本昌隆八段は板谷進門下、「相振り革命」のような著書もあるのですが、相手が振れば自分は振らないことが殆どです。ああ、そうそう、八冠の師匠であられます(笑)。一方の西田五段は将来が期待(少なくともヘボは)されている三間飛車主力の振り飛車党です(少し最近伸び悩んでいるかな?)。 上記の背景なので、先手杉本の居飛車、後手西田の四間穴熊になりました。本譜で注目すべきは居飛車の作戦でした。26手目に振り飛車が▽9一玉と穴熊を明示したところまでは良くある形でしたが、27手目の居飛車の指し手は▲8八銀。それでもミレニアムや銀冠の余地は残っており、そうなるだろうと観ていました。ところがこの左銀は▲9七から▲8六へとするする上がり、逆棒銀&端攻めを敢行したのでした。それで穴熊はどうなったのかというと、どうもなりませんでした(笑)。普通に中飛車に振り直し、角を▽2四から捌いたのでした。「奇襲を相手にしない」のが正解という訳です。 中盤から終盤に掛けての振り飛車の大駒の捌きが秀逸でした。居飛車に駒損を強いて、二枚角が遠く▲7九の地点を睨みます。そして112手目、▽9九銀のただ捨てが鮮烈!端攻めを逆用した寄せが炸裂し、一気に居飛車を投了に追い込みました。 居飛車の発想はなかなかのもののように感じられましたが、厳密には無理なのでしょうね。杉本師匠、弟子は放っておけば良いんですよ。師匠が辛い思いをする必要は全くありません(註:某週刊誌に「師匠はつらいよ」だったかな、連載を書いておられます)。もっとも、煩くない程度に何かと気に掛けてくれる人を選んだのが八冠の親御さんの狙いだったのかもしれませんね。本来であれば、更に面倒見の良さそうな石田九段(愛知の出身)に入門しても良さそうなものですが、(そして今でも八冠を全力で応援していますが)、どこか鬱陶しさを感じたのかもしれません。佐々木勇気八段や髙見七段には残念なことでしたね。 (>_<)
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