中飛車研究所(将棋)掲示板
Back
記事編集
投稿者
メール
題名
内容
王座戦予選、都成vs里見戦を観ていきます。 都成七段は最近居飛車党ですが、元は振り飛車党、少し師匠(十七世名人)と似たところがありますね。一方、香奈ちゃんの師匠は森雞二九段。基本振り飛車党、乱戦を好み、受けが強く「終盤の魔術師」の異名を取りました。谷川vs森のタイトル戦は2回(王位戦)あり、1勝1敗でした。そういう歴史に思いを馳せると、弟子同士の対決は少し感慨深いものがあります。 いつものように前口上が長くなりました。(>_<) この二人、研究会も都成君の結婚までやっていたそうです。そのような背景から本譜の作戦は香奈ちゃんが温めていたもののように思えます。 先手都成の銀対抗を経た居飛穴、後手里見のゴキ中になりました。ヘボはこの形になると溜息が出そうですが、香奈ちゃんは違います。素早く銀冠に組み、地下鉄飛車を組み合わせてきました。これを見て、ヘボは大山vs中原の最後の名人戦第3局を思い出します。このシリーズはヘボの大師匠が1勝4敗で敗退しましたが、唯一の勝利がツノ銀中飛車から右玉風に構えた端攻めだったんです。この将棋は中飛車の快勝譜で、多くの人(特に振り飛車党)が注目していますので、是非皆さん(まだ、の方は)にも観て頂きたい。 まあ、都成君には失礼ですが、居飛穴も漫然と組んでいては玉頭攻めの餌食になってしまう。そのような流れでした。香奈ちゃんも「大山全集」を並べていると聞いています。史上最も中飛車で勝った人と中飛車の達人だった師匠が先生ですから鍛えが違います。現代は自分の将棋が丸分かりなのが辛いですが、女流のまま勝ち上がってタイトル戦を戦って頂きたいと願うのは、流石にロマンチスト過ぎますかね? (>_<)
URL
更新キー