中飛車研究所(将棋)掲示板
Back
記事編集
投稿者
メール
題名
内容
順位戦C2、高田vs谷合戦を観ていきます。 高田君は坊やと同い年、岐阜出身ということで接点はあったようです。デビュー直後こそ「何を指して良いのか良く分からない」感じでしたが、徐々に実力を発揮し、今期もここまで19勝7敗の7割超えと堂々たるものです。対する谷合君は西やんファンから「頭刎ね男」として恨み?を買っているようです。彼が彼女を押さえて昇級したためです。もう一つ、彼は東大工学部大学院に在籍し、自動車の自動運転システムについて研究を続けている博士課程の学生という顔を持っています。 さて、高田君はオールラウンダーですが、最近は居飛車に傾倒、本譜は早仕掛けを見せながらの鳥刺しに似た形になりました。谷合君は振り飛車党。デビュー当時は金無双を積極的に採用するなど、耀龍四間飛車を意識?した個性的な将棋でしたが、最近は割にオーソドックスな形を四間飛車中心に指しているようです。本譜は始め三間に振った関係で、定跡どおり向い飛車に振り直してから仕掛け後に三間に戻すという戦いでした。 48手目には角交換、▽3三飛の時点での局面をどう見るか。ヘボの目には居飛車が歩切れ、振り飛車の美濃囲いが残っている点からやや振り飛車側が指し易いように思いました。ここから自陣角の打ち合いから、その角切りの強襲で振り飛車がリードを広げました。居飛車玉は裸同然、但し振り飛車は攻めが細い。今後の展開は? 振り飛車は少ない戦力を最大限生かし、居飛車玉を端に追い込みますが、桂打ちを三度誤り、逆転。▲6四歩が鋭く突き刺さりました。しかしながらここからの振り飛車の粘りが見事でした。空き王手の筋を絡めながら常に先手を取り、決め手を与えません。128手目の▽9二飛はド根性でした。ところが、戦力不足が解消できず後退を余儀なくされる中、おそらく両者秒読みの中、最後のお願いとばかりに142手目に▽9八飛成と王手、そこで大事をとった▲9七銀合いが大失着。振り飛車が土俵際で体を入れ替えました。文字通り白熱の終盤戦でしたね。谷合君の粘り勝ちです。 実はヘボも西やんが14勝4敗で次点になった三段リーグまで谷合君を知らなかったのですが、上記のように振り飛車党であることと「博士課程在学中」に興味を持って、彼を応援することになりました。ヘボ自身も博士課程を経験しているので、どうして三段リーグと両立できたのか、感心することしきりでしたが、将棋の成績に陰りがある現状、何とか持ち直して欲しいと願っています。無事博士号を取得し(ヘボの見立てでは「目鼻」は付いていると推測)、タイトル戦に出て、一刀流の天才を下して欲しい。ヘボの夢です。(^_^)
URL
更新キー