中飛車研究所(将棋)掲示板
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昨日、ヘボは格上に振り穴で挑み、受け潰されました。(T_T) ここでは珍しい穴熊側の受け潰しを観てみましょう。(^_^) 菅井vs広瀬戦(王将戦リーグ入り決勝戦)です。 序盤、先手の菅井君は中飛車に構え、5筋の位取り、後手の広瀬八段の出方を待ちます。居飛車は超速から角道を止めた持久戦志向、それを見て振り飛車は▲3八金から穴熊に潜ります。この辺、手損になるのですが、居飛車が穴熊への組み換えを匂わしたので、釣り合いは取れていると判断したのでしょう。△1二香と上がった所での仕掛けが絶妙でした。 その後、一旦角銀交換の駒損になるのですが、▲2五銀と敵角を捕獲して敵飛の遊びが残ります。このままではじり貧と考えたか、後手は角切りから穴熊に食いつきますが、▲3九桂の犠打から2枚の馬がまるで関羽と張飛ごとき強力な援護でした。更に竜まで引き付け、万策尽きた後手はたまらず投了。これまで、細い攻めを繋いで敵将を討ち取る将棋ばかり見てきましたが、穴熊王子を相手にこういう軍曹みたいな勝ち方もできるのですね。菅井君の懐の深さを感じた一局でした。m(_ _)m
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