中飛車研究所(将棋)掲示板
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少し前の対局ですが、清麗戦第3局です。 私が初めて振り飛車から居飛車への「振り戻し」を観たのは、6年前の王位戦でした。菅井vs羽生戦で、先手の菅井君が9筋を突き越し、王位に向かい飛車を強制し、自分は中住まい、中飛車から居飛車に戻した将棋でした。 香奈ちゃんも関西で、しかもタイトル戦ですから、当然この将棋は注目していたと思います。対西山戦に限って、この振り戻し戦法を多用しており、しかも勝っている。採用にはこのような背景があるのでは、とヘボの見解です(苦笑)。 中飛車から始まります。左穴熊のような選択肢もあり、こちらは多くの棋士による採用があります(因みにヘボは有利になっても攻めきれず負かされています)。対する西やんは向かい飛車に振ることが多かったですが、本譜は工夫して▽5三銀型四間飛車に構えました。ここから振り飛車は左桂を交換し、左翼には大駒を残すのみで上手く捌けたように見えたのですが、ここからの居飛車の押さえ込みがなかなかでした。 西やんの棋風として、切り合うのが好き。辛抱が難しいという好みを見透かした指し回しでした。途中の▽6二角や▽8四桂等の小さなミスも重なり、振り飛車が指し切ってしまった将棋となりました。 逆に西やんが途中から居飛車を選択したらどうなるでしょうか?角換わりでも居飛車党を負かしているので、これは楽しみです。決して焦らない「老獪さ」が際立った香奈ちゃんでした。
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