中飛車研究所(将棋)掲示板
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今回は相振り&西やん2題です。 何故か、相振りはプロの振り飛車党でも避ける人がいます(現役でも、久保、今泉他)。受け将棋の人が多い印象ですが、その辺りの分析は他の機会に譲りましょう。で、西やんや香奈ちゃんをはじめとする女流の振り飛車党同士では相振りはほぼ必然となります。私自身は一時期居飛車側を試してみたことがありますが、気合負けにつながると思い、4、5年前から自分から避けることは無くなりました。相振りが面白いことが一番の理由です。 さて、1局目は対里見、清麗戦第2局です。先に書いたように一方的に負かされた前局でしたが、今回はどうか? 先手西山が三間、後手里見は中飛車の出だしを匂わせて、結局三間となりました。序盤、先手は矢倉模様(対里見戦、西やんは玉の囲いに苦労することが多いようです)、後手は金無双模様。中央の折衝で後手が誤り、先手の飛の右辺への転回を許してしまいました。相振りは棋勢の均衡を保つのが難しく一方的になりやすい。大山康晴をして「単調になり易く粘れない」という特徴があります。難しいアヤも無く、サクッと寄せてしまいました。これで1勝1敗のタイとなりました。全局相振りの可能性もあり、今後に期待できそうです。 2局目は朝日オープンの1次予選、対谷合戦です。 やはり先手を握った西やんは三間&美濃、後手の谷合君は向&金無双です。谷合君は居飛車を持つか相振りにするか、どちらもありますかね。西やんは作戦勝ちで、攻撃陣が伸び伸びとしました。後手は流れを止められず、先手が鮮やかに寄せ切りました。 特に相振りは経験値がものを言う戦型だと思います。また序盤の動きが繊細で、組み上がった時点で勝敗が見えてしまうことも少なくありません。このような面白い戦型は(そもそも振り飛車を評価できない現在の)AIでは解析不能。女流振り飛車党が新しい道を日々造っているのです!男性棋士ももっと指して頂きたい。
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