中飛車研究所(将棋)掲示板
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順位戦、中村太地vs菅井戦より。 菅井君と太地君が2回戦でぶつかるとは知りませんでしたが、これまで私の書いてきたことに信憑性があるのか否か、試される将棋となりました(苦笑)。 (その方向性には議論の余地があるものの)お二人は将棋界のために、それぞれの方法で頑張っています。私は「棋士は、まずは自分の勝負に勝てるように努力するべき」と考えているので、二人の姿勢を評価したいと思う半面、「勿体ない、残念」とも感じるのです。 将棋は予想通り相穴熊になりましたが、序盤から後手の菅井君が注文を付けます。まず4手目の▽3二飛。角交換から▲4五や6五の角打ちを狙われたらどうするのでしょうか。無論、先の古森君のように十分な対策があるのでしょうけれど、ヘボはいきなり緊張が走りました。以降も振り飛車側が角道を開けたままで進み、止まったのが18手目の▽4四歩でした。 その後も振り飛車は積極的に主導権を握りにいきます。56手目▽9四歩の地獄突きとは!ここから飛交換があり、更に端に飛を打ち合う派手な応酬を経て、居飛車が冷静に局面を治めに行く指し回しに抗い、ジリジリと振り飛車がペースを掴んでいきます。 途中から一貫してソフトは振り飛車の指し手を評価しておらず、漸く人間(ヘボ)の感覚と形勢判断が一致したのは終局直前のことでした(つまり居飛車の側に最後の最後で落手があったということになります)。 一局を振り返ってみると、最近の菅井君は、特に相穴熊戦はこのような展開を目指しているように思われます。素人考えでは「そんなに無理をしなくても(菅井君であれば)別の勝ち筋を見つけられるのに」と考えますが、棋風なんですかね。ヘボはかつての王位戦で魅せたような指し回しを期待するものですが。こういう面は「升田だなあ」ですが、違う点は自分の構想が上手くいかないとさっさと負けてしまうのが升田幸三ですが、菅井竜也は粘りまくりひっくり返してしまう所でしょうか。 近いうちに再び坊やに挑戦し、今度は完璧に潰してしまう将棋を期待しています。一方の太地君、番組を作るのだけでも止めた方がいいですよ。まずは二人とも自分の将棋を第一に考えて、結果を出して頂きたい。
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