中飛車研究所(将棋)掲示板
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広瀬vs都成戦(竜王戦1組)より。 先日、中田宏樹九段(追悼段位)が亡くなられ、新聞やネットで訃報が伝えられました。早世は勿論ですが、残念だったのがネット記事のコメで「故人は酒飲みで、振り飛車の名手だった」と。もう目の前が真っ暗になりましたよ。こういうしょうもない(謂わば)身の程知らずが「藤井システム」を「藤井聡太先生が編み出した優秀な戦法」等と害悪を撒き散らさないことを祈るばかり。 済みません、本題に入ります。 都成ファーム長(NHK将棋の時間をご覧下さい)はいつの間にか1組なんですね。驚きました。しかも前期挑戦者に勝ってしまうという(ネタバレ)。本局は両者にとって重要な将棋であると同時に、都成君の意欲作として取り上げました。 後手都成の振り飛車、広瀬の居飛穴に進みました。振り飛車は藤井システム模様ながら、向飛車に振りました。和俊七段が三間飛車である程度戦えることを示しましたが、うなぎ屋の主人(テンテー)が気に入らないことや、和俊七段の(最近の)成績が今一なこともあり、穴熊対策としてはそれほど注目されている雰囲気が感じられません。では向飛車ではどうなるのか?急戦(阪田流や▽3二金型)でなければ向飛車は受け身の戦法。それと基本、攻撃が主眼のシステムを組み合わせたのが本譜でしたが、飛同士が向かい合っていることが(本譜に限ってかもしれませんが)振り飛車有利に働きました。 まず向飛車でありながら▽4五歩と位を取り、角の可動域を確保したこと。振り飛車は仕掛けの辺りで飛先を突き逆襲に転じましたが、居飛車の▲3四歩の取り込みに対し、▽4四角と好位置に残れました。また当然のことながら飛先は簡単に破れない(笑)。角で飛を狙われても「どうぞ香を取って下さい」とばかりに▽2三飛と軽く受け流せました。 仕方のない居飛車の玉頭側桂頭の攻撃も逆用でき、途中の▽5一歩の受けも絶品でした。これで居飛車の攻めが止まってしまいました。以降の穴熊崩しも的確で、穴熊の名手、広瀬八段を粘らせませんでした。お見事です。v(^_^) でも都成君は前後して対局した順位戦で先崎九段に敗れているんですよね。こういう点がファンの気持ちをヤキモキさせ、一層の「都成愛」に向かわせるのでしょうね。(^_^)(>_<) 私も振った時は応援させて頂きます。
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