中飛車研究所(将棋)掲示板
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軍曹の「振り飛車」について観ていきます。 最近、軍曹は芸風の転換を模索しているように見えますが、それが衣装替え(居飛車→振り飛車)ではないのが残念。多くの方がご存じのように軍曹はデビューから数年は振り飛車党だったんです。私はこの時期(2010~2012くらい)は将棋と距離を置いていたので、後で勿体ないことをしたと思いました。(>_<) 軍曹は三間飛車を多用していました。それで今回は永瀬vs小山戦(2012年朝日杯)を取り上げます。小山とは小山怜央さんですよ(笑)。 永瀬先手で角道を開け▽3四歩に▲7五歩。今は殆どの居飛車党は▽8四歩なので、あまり見られなくなりました。石田流かと思いきや、▲7四歩に対する▽7二金を見て四間飛車に変化します。争点を中央にずらしていく意味で、振り飛車の王道ですね。 ここから軍曹の腕力がジリジリと発揮されていきます。▲7八金と上がらされているので囲いは片美濃。5~8筋までの戦いになりましたが、小山さんの方が銀1枚分多いので、私的には居飛車指し易い。更に角金交換の駒損になりますが、振り飛車は敵陣で作った竜を引き付けて、端から侵入した馬を押し返し、流れを引き戻しました。よく将棋における「寝技」という表現はこういう感じだと思います(?)。 力強い手順で居飛車を追い込みます。ラグビーのスクラム戦で押しまくるイメージでしょうか。玉の薄さが気になりましたが、▽4六に陣取る馬を▲4七銀打ちで弾き、自陣には憂いなし。この間、居飛車側に大きな失着は(私の目では)見られなかったですが、攻めていくと倍返しされる感じで、普通の人は戦意が削られていく。確かに「負けない将棋」ですね。 そうして、最終盤、居飛車が手が無くなったと見るや、端攻めを逆用し、▲1三角打ちからシンプルに決めました。 軍曹の凄さが堪能できましたが、小山さんの強さも印象に残りました。私は彼が六段にはなると思います。但し、立場を変えた小山怜央を他の棋士が却って「組みやすし」と見るかもしれない。それは分かりませんけどね。 軍曹の話に戻ると、私的には鈴木大介九段に「余計なことを言って」と詰りたい気持ちがあります。九段は永瀬君に「下手くそな振り飛車指しやがって」のような内容を話したそうで、九段を信奉する軍曹は素直に「分かりました。振り飛車止めます」となったそうな。残念です。受けで、いや振り飛車で天下を取れる人は人数的(確率的)に見ても少ないので、特異な才能の芽を摘んでしまった鈴木九段、あなたが今全然勝てない現状を振り飛車党は全員見ていますからね。口先男はもう沢山!(>_<)
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