中飛車研究所(将棋)掲示板
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黒沢vs高野智戦(順位戦)より。 私が黒沢六段に興味を持ったのは将棋世界の「力戦振り飛車」解説コーナーでした。それから「振り飛車年鑑2022」にインタビュー記事が掲載されていますけど、その勝負観が「最初から逆転狙い」(笑)。どういう意味かというと「少し悪いくらいでついていって最後にまくる」ということです。これ、私が度々書いていることと殆ど同じではないですか。プロの振り飛車党と将棋観が同じ?ということで随分勇気付けられましたよ。(^_^) 高野六段は「受け師」の弟子で普通に強いのでしょうけれど、振り飛車対策はそれほど上手いとは思いません。 後手の居飛車が▽5四歩と突いたので、升田式向飛車に進みました。黒ちゃんは棋王戦挑戦者決定戦で軍曹と相穴熊を戦いましたが、その後一切穴熊を指していません。本譜も高美濃にすると思いきや▲4七に上がった金を3六→2五に繰り出し玉頭金!一旦居飛穴に囲った居飛車ですが、鬱陶しいと見て、パンツを脱いで(▽3三桂と跳んで)まで金を追いました。真の狙いは端の味付けで▲1五に陣取ります。 左辺では捌き合いがあり、大駒の総交換、居飛穴はいつの間にかミレニアムになっており、急所の▲4一銀が掛けられ勝利が見えてきました。居飛車も成り込んだ桂を▽4八に押し売りし(取ると▽3九角で大逆転)追いすがりますが、最後は狭い所に▲1一金、1三銀と捨てて着地が決まりました。▲1五金は守っては上段に玉が追い出された時の防波堤、攻めては端の拠点となる守護金として大活躍でした。 黒ちゃんは今奨励会の幹事で大変だと思いますが、これを糧として、もうひと伸びして頂きたい。応援しています。(^_^)
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